花と鉄輪

趣味であるオートバイでの出来事と、
日常での出来事。
三河遠州を中心に花、滝、巨木を回ってます。

新城市日吉・御前様の滝

2014-01-11 22:28:37 | 
豊川に架かる橋の一つに、早滝橋というのがある
新城市の日吉と川路を結ぶ橋なのだが
その日吉側の橋の袂に御前様と言う場所がある
ちょうど橋の真下あたりになる

「昔、このあたりの村人は勝楽寺の鐘の音を聞いて時を知りました
朝の5時と夕方の6時に鐘の音が響きわたるので
それを聞いて野良仕事に出かけたり、帰って来たりしていたのです
ある日の夕方、村人が鐘の音を聞きながら早滝橋を渡っていて
ふと見ると、岩の上できれいな女の人が鐘の音に聞き入っているのが見えました
その人に見入ってボーっとして気が付くと、女の人は消えていました
次の日も、何処からともなく女の人は現れ鐘の音に聞き入っていて
いつの間にか消えているのです
やがてそれがウワサになり、何人もの村人が隠れて覗くようになりました
ある日それに気が付いた女の人は、岩の上から身を投げ浮かび上がって来ませんでした
そのうち、あの女の人は都から来た身分の高い人で
世を忍んで暮らしていたのだろうという事になり
その場所を御前淵、岩を御前岩と言うようになりました」
早滝橋の日吉側の袂には滝があり
不動様と御前様が祀られているという


で、早滝橋の日吉側
画像中央のカーブミラーあたりから覗き込むと、小さな沢があるのが判る
竹林の中を下って行くと、細い踏み跡がある


踏み跡から沢に降りると小さな滝があった
不動様と御前様の祠は見つけられなかった
地元の人に聞いたら、昔そんなのを見た記憶があるとの事
どうも竹林の中(沢の対岸?)だったそうだ

滝の上はコンクリの排水路で
その上の土壁にも小さな滝があった
この背後もコンクリの用水路で
先ほどの踏み跡に上がって、下ってみる


位置的には、豊川から少し沢に入ったあたり
水路が整備される前には、ここも滝だったのかもしれない


早滝橋、日吉側から川路側を見る


橋の上から、先ほどの沢の出口あたり
どれが御前岩なのか、よく判らない
地元の人にも忘れ去られようとしている存在なのかもしれない






コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (瀑好)
2014-01-12 11:16:38
人工的な護岸の間にあって、滝だけ自然のものとして
考慮して残して頂けたという感じですね。
蒲郡の高砂の滝を思いだしました。
この地方に行った時に訪瀑したいと思います。
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Unknown (okaty)
2014-01-12 19:45:12
瀑好さん、こんばんはー

民俗学とかから見れば興味ある滝となるんでしょうが
滝自体はどこにでもありそうなサイズですね
それだけに不動様と御前様の祠を見つけられなかったのは残念でした
近くに行ったらまた探してみたいと思っています
返信する

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