ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

久しぶりに、初めまして

2008-08-15 14:15:08 | 第1紀 食べる・飲む
遅い昼食をとる。

昨夜は午後10時閉店のお盆時間なんて甘い甘いとばかりに、常連さんの一行を向かい入れ帰ったのは午前3時。
朝はぬるい風呂につかるだけしか気力が残っていなかった。

盛岡の昼は小雨がパラパラと降り始めた。
疲れた体に熱いスープをと、思い立って「日光軒」にいく。

何度も通った店。
久しぶりに、しかし今日は「初めまして」のサンライズタウンにある支店の方へ。
だって、普段はあまり傘もささないワタシだが、ちょいと雨がね。
大通のアーケードから近い方を選んだ。

何円前かにできたんだろうこの支店の方には、何回か足を運んでいたのだが暖簾をくぐるのは実は初めて。
店の前まで行って、入らないのは得意技である。
一歩足を踏み入れる何かが足りないと感じるとき、ワタシは引き返す。
今週も、何軒かそうして引き返した。
食べたいという積極的な欲望を維持できないとき、ワタシは食べるのをあきらめる。
そういう人だ。

なにが、あと一歩足りなかったのか不明だが、今日も少しの躊躇をしながら、でも暖簾をくぐった。

意外に広い。
L字に曲がったお決まりのカウンター。
厨房にはおじさんが一人。
客は、お一人様と親子連れ。
あとで拝見しているとどちらもお馴染み様のようだ。

この半分ぐらいの逆L字型、こじんまりカウンターの、中にいつものおじちゃん、おばちゃん、外・中兼務のおばちゃん、計三名がいて、常に席待ちの客が入り口にいる本店と比べりゃあ、そりゃあ活気が無いものの、やはり本店の流れを組んでいたってそれらしいラーメン店のたたずまいを見せている。

定番のラーメンを注文。
本店ではいつも大盛であるが、初対面のしきたり上、定番を頼むことにする。

お一人なので少しだけ時間がかかったがラーメンがカウンター越しに渡される。
見た目は・・・。
スープの色が少し浅く、やはり少し濁っている。
(ここからは、ワタシの心の通り、本店との比較になるのでご勘弁を。)
本店も短めだが、それより少しさらに短めなメンマ。数は多い。
あたりが悪かったのか、端の径の小さいところのチャーシュー。
小さいせいか数は多い。
よく表面が焼かれた、色合いのいいチャーシュー。
少し丼が大きいような気がする。
でも、かすかな記憶がたよりの比較論だから、ほんとうはそうでもないのかもしれない。
 (実は、確かめようと、このあと本店へ向かいそうになったのだが、このあとすぐ、昼まかないの冷しうどんが待っているので、今日はあきらめた。うらめしく、あきらめた。優柔不断であきらめた。)

さて、先ずはスープをすする。
うん、やはりあの味だ。
しかし、見た目の通り、味も少し濁っている。
それに、丼がほんの少し大きいのか、スープが多いのか、それともなんなのか、・・ちとうすい。
「日光軒」といえば、との地方の昔ながらの中華屋さんの伝統で、今のご時世ではかなり「しょっぱい」、そしてかなり色の濃い、ほとんど醤油かというくらいのスープで、しかしながら魚系のだしがほんのりと決まり、すきっとしたスープであるはずなのだ。
今どきのミーハーのお医者さんとか栄養士さんに、「スープは飲み干してはだめです」と強調マーク(!)を十個くらいもつけられそうな、塩分過多のスープであり、そうは言え、飲み干すと意外にさっぱりするのである。

だが、やはりすくし薄く感じた。
寝不足のせいかもしれない。
疲れのせいかもしれない。
暑いから、汗をかきすぎているせいなのかもしれない。
勝手なことを言うが、こういう評価は、自分の勝手であり、未熟な舌が書かせているので、少し眉に唾して読んでいただきたい。

麺はつるりとしてスープによくからみ、弾力性も噛み応えものど越しもいい。
チャーシューも、今日のは小さいが、やはりよく味が沁みて好きな部類の上位に属するものだ。清いチャーシューである。

メンマは小さいながら、ちょっと味がしみこみすぎみたいに存在を主張していた。
これはこれでとてもいい。

医者や管理栄養士がきつく止めよというのに、やはりスープを飲み干す。
バランスがいいのだ。

本店との比較で食べるのは、やはりツマラヌ事。
この「サンライズタウン店」のラーメンは、やはり好きなラーメンの部類で、通いたいリストに新規登録すべきものであった。

500円。
小銭入れから100円玉を五枚出す。
嬉しい。同じ500円でも、1000円札を崩すのと、小銭で出すのではやはり後者の方がありがたいと感じるのは零細企業の超零細経営者の心理なのであります。

店をでても雨。
ラーメンを食べたときのお決まりの汗も、おもったほど熱くないお天気で、そう気にならなかった。

街を風が吹き抜ける。
夏の風とも、秋の風ともつかない、少し湿気をもった生温い風。
北東北のお盆を過ぎると、この風もすっかり秋の風になるのだろう。
朝のシャワーも水では少し肌に刺すようになってくる初秋が、もうそこに控えている。

体力を、少し調整して保存して(蓄えるまではいかないから)おく、アイドリングの微妙さで一日を生き抜こうと、肩の力を抜いて歩く街。
雨はまだ少し降っている。

ただいま、宴会真っ只中

2008-08-15 00:40:12 | 第1紀 をかしら屋
いま、午前0時32分。
「をかしら屋盛岡大通店」、宴会真っ只中である。

お盆中は、会社員が休みになるこの大通も裏通りの店は暇になるはずだった。
お昼も会社員のラッシュもなく、家族連れや留守組がゆったりと昼食をとっている。

夜もわりと早い時間からお客様は入るが、サラリーマンたちのあの熱気は無い。
だから、13日~16日のお盆中の夜の営業は22時までと決めていた。
しかし、遅く来られるお客様も多い。

そして今夜はイベントをなさる常連さんが夜10時からの宴会予約。
ありがたいではないか。
11名ほどで盛り上がっている。
飲めば時間の経つのを忘れるのは健全なことだ。

こちとらも昨日はちょっと3時過ぎまで飲んでいて体調もだらだらといつものように良くないが、盛り上がっている横でふんわりとした時間を過ごすのもいいものだ。

従業員は帰った。
まあ、10時までの予定だからね。
ワタシ一人。
今夜ものんびり朝方まで仕事かな。

あすはどうなるのか。
一年立たなきゃわからないね。
もうすぐ、10月でこの店も一年。
どうなることやらのあと二ヶ月です。

お知らせ。
大通店は16日まで、松園店は17日まで休まず営業中。
閉店時間はあなたにおまかせ。
電話を頂戴。

じゃ。