ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

緊急報告!! マイマイガ発生

2008-08-06 23:17:03 | 第1紀 をかしら屋
一昨日の夜。
「をかしら屋松園東黒石野店」へ深夜戻り、いつものように管理簿を回収し、階下の事務所へ行こうとすると、すぐ下の階の外照明に蛾が群がっている。

初めての光景。
多くは壁にくっついておとなしいが、気持ちのいいものではない。
何かあったのかなと首をかしげていた。

そして、昨日、岩手日報のネットニュースで沿岸地区で大発生していたマイマイガが盛岡大通にも到来したことを知る。
  ニュースはここ

祭の後の平日にしてはお客様の入りのいい店が落ち着いたのを見はからい、久しぶりに大通巡回の夜回りにでる。
すると、いた!!
大通のメインストリートに舞うのはマイマイガ。
なかなかの数だ。

若者も大発生しているが、こちらはおとなしい。

幸い、「をかしら屋盛岡大通店」のある大通の裏筋にはまだきていないが、今後どうなるのだろう。

大発生している沿岸地区では直接的・間接的な被害も長い期間出ているようだし、なかなか駆除できないでいるらしい。

我は嫌いだ。
夜の蝶はものによっては好みであるが。  ムム

これ以上発生して、それでなくても静かな大通に悪影響を与えないように祈るだけですね。

緊急報告でした。

まさか、マイマイガが「盛岡さんさ踊り」を見に来たわけでもあるまいに。

祭の後の静けさは

2008-08-06 13:21:51 | 第1紀 をかしら屋
「♪♪ 祭の後の静けさは ♪♪」などと吉田拓郎が歌ったのはずいぶん昔だが、ときどき「をかしら屋盛岡大通店」の有線BGMで流れている。
私も若かったが、拓郎も若かったはず。
まあ、よくこんな詩が書けたもんだと改めて感心する。

「盛岡さんさ踊り」も終わり、まわりの飲食店は「祭の後の静けさ」となるのか、寄り集まれば心配な話題にふけっている。

お客様の入りもそうだが、食材の高騰も輪をかけてひどくなっている。
昨日も調味料が「100円アップ」とのFAXが届いている。
いずれも、一個三桁の食材だから10%以上の値上げである。

これが平然と、まるであたりまえかのようにほぼ全てのの食品や包装資材で行われている。
値上げが何ヶ月かの間に二回も行われるのも珍しくはない。
ガスなど、昨年から何回上がったことか。

大きな仕入の中では、お米だけが優等生である。
大食らいのお客様に愛されている当店としては、まことにありがたいことである。

さて、メインの肉はというと・・・。
内臓関係は部位によるが、二倍以上も上がったものがあるなど、平均3割以上は上がっている。
中央市場の豚生体の内臓買い入れ価格が上がったことによるが、これも世間の波に任せて、思いっきり転嫁した問屋もあれば、ある程度抑制して仕切ってくれるところもある。
こういう時に、仕入れ先の見識が見えてくるわけで、「をかしら屋」としても鮮度を第一に、仕入れ先の変更や追加をせざるを得なかった。

内臓の他、食肉も市場価格は上がっているようで、飼料価格の大幅上昇にあえぐ畜産農家の気持ちもわかるだけに、何とも言えないところではある。
今日のニュースにあるように、農業団体も支援しているようであるが、その飼料を売っているのも同じ農業団体なわけで、またしても補助金行政に翻弄されるのは農家と消費者となるわけなのだ。
   ニュースは「こちら」 

それでも、一斉休漁を決めた漁業団体や政治力のある農業団体を抱えるところはまだ良い。
生業や中小企業がほとんどの飲食店は、ただただこの波にもまれるだけ。
価格を転嫁できるメーカーや問屋と違い、お客様と直に接するサービス業は「はいあがりました。」と簡単にはいかない。

銀行の貸し渋りが指摘されるなか、逆に融資しなければならないのも銀行であり、最近、街に新しい店の噂も聞くようになったが、厳しい現実が待ち受けているのも事実である。
北国ではガソリン値上げによる消費者マインドの冷え込みが大きく作用している気がする。
これから灯油を使う冬に向かい、どうなっていくのかとても不安を感じる。

なるようになり、ならぬようになる。
祭の後の静けさの中で、じっくりと考えてみたい気がする。