ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

あっ、今日は

2008-08-31 09:08:33 | 第1紀 をかしら屋
お知らせを一つ忘れていました。

今日、8月31日、「をかしら屋」別動隊(ワタシとなぜか相方、二名)は盛岡南運動公園で行なわれる、サッカー天皇杯岩手県予選の決勝、グルージャ対岩手大学選に出張販売にいきます。

まあ、といっても観戦がてらですけど。

好評の「ホルモン焼きそば」や「岩手山麓豚清美とおたふくソースのちょっとカレーな焼きそば」に、自分も欲しいから今夏最後の「かき氷」を持っていきます。

午後1時5分開始ですから12時過ぎには会場にいます。
岩手大学も学生ならではのスタミナとカウンター一発の若さがありますからあなどれません。
先週のようなことがないように祈ります。

でも、岩手大学も心の半分は応援しているんですが。
どっちもがんばれみたいな感じですか。

お暇な方はぜひおいでください。

ワタシのもう一つの楽しみは、助六さんの「グルージャ弁当」と例の「グルージャじゃじゃ麺」です!!

新メニュー?? じゃないけど、新さんま

2008-08-31 00:55:37 | 第1紀 をかしら屋
石油価格高騰に反対し休漁だとか、今年は型が大きいとか、「IBCまつり」で恒例の屋外大バーベキュー(?)とかを見ると、とてもたまらなくなってくる。

たまらなくなってくる気持ちを押さえる力、自制心とかそんな類の精神力が、ワタシには昔から欠けているのかもしれない。

欲しいものは欲しいのだ、好きなものは好きなのだ、見たいものは見るのだ、触りたいものは触るのだ、掻くなといっても痒くて掻くのだ、買いたいものは買うのだ、飲みたいものは飽きるまで飲むのだ、食べたいものは腹一杯食べるのだ、とくる。

して、いよいよサンマの季節到来なのであって、たまらんのである。

事務所にも店の厨房にも網焼きができる設備は無い。
サラマンダーもない。
ないならあきらめるか、あと一日我慢すればきっと「優しい」相方が自宅でさんまをわんさと焼いて待っている(はず・・?)。

と思いながらも、朝からふつふつと頭に浮かんできたさんま。
もう、匂いまで想像の世界で香っている。

こうなりゃあ止まらない。
店へ向かう途中、踏み切りを渡った「ファル上田店」に思わず右折して入ってします。
前身の「むらかみスーパー」はお魚屋さんから始めたと聞いていたから、鮮魚コーナーは充実している。
が、土曜の昼前、お客様で駐車場が一杯なのに鮮魚コーナーはがらがら。
おっと、あの陳列のうまいユニバースに経営が変わってこのありさまとは、ちとね。
まあ、他の魚はいい。さんまさえあればと目がてんぱってきた。
はい、定番売場には無かったが、島陳列台にありました。

価格も安くなっています。
出始めは驚くほど高かったのですが、もう落ち着いてきましたね。
そしていつもながら、というか毎年のこと、出始めの北海道あたりでとれるさんまは色白で型が大きい。
今年のは特に大きいというが、昨年のことは忘れた。けど、大きくてうれしいわけ。

さて、今日は珍しくT嬢に昼だけお休みをやっているので、従業員も含め三匹購入。
どうやって焼くかはあとで考えることにして、ちと危ないからこれも大好きなカキフライと鶏唐揚げの出来合いを買う。
贅沢だ。
月末だというのに・・・。まあ自分の財布だからね。

で、店について、昨夜、久しぶりの知人と話した冗談を実現してみるかとひらめく。

そう、店のロースターで焼いてみるのだ。
「をかしら屋盛岡大通店」は上引きのロースターだから、ひょっとしたらおいしく焼けるかもと考えたわけであります。

土曜日らしく、いつものどっと押し寄せるサラリーマンと違う一般客のなだらかな来店。
やはりランチタイムの閉店時間を過ぎても、四組のお客様が残っているが、ありがたいことなのであります。
しかし、こちらの食い気は待つほどに増すわけであります。

そして、ようやく3時前、で~んとロースターに新サンマが三匹乗りました。
見よ、この勇姿。



内臓もとらず、そのまま塩して置いただけ。
さあ、点火!!

従業員も、一緒にテーブルに乗っているごはんもカキフライも鶏唐揚げも手を付けず、じっと待っている。

・・・・焼けない。なかなか焼けない。

・・・・ややっ、焼けてきたっ!!

・・・・おおっ、焼けるじゃないか、おいしそうに



なんて感じで、ぶじ皆さん食らいつく事ができました。
そして、やはり主役はさんま。
カキフライも鶏唐揚げもそっちのけで、「さんま焼き定食」を楽しむ「をかしら屋」ご一行様でありました。

さんまはいい。
本当にいい。
サンマの季節は毎日がサンマでいい。

子供の頃、内陸の花巻にはなかなか生きのいいサンマは来なかった。
沿岸から売りに来るトラックを見ると、どこのお母さんもボールを持って集まったものだ。

半身に切った(もちろんお頭は父に)サンマの、表は夕飯に、裏は次の朝のために、喉をゴクリと鳴らしながらもがまんして残した。
サンマと玉子焼きさえあればよかった。
次の朝、残った半身の裏側に醤油をたっぷりつけて(子供ですから)、箸ですくう一切れで一杯、次の一切れで二杯、残ったサンマの脂と皮の混じった醤油で一杯といつになくご飯を平らげた。
その幸せが今でも残る。

嗚呼、サンマって本当にいいですね。