ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

多田等観展

2007-06-19 14:51:00 | 第1紀 生きる
定休日の昨日は娘と花巻市博物館に「~ラマになった日本人~多田等観展」をみにいった。
昨年もこの時期、といっても駐車場から通る道沿いに、昨日はまだつぼみだったがほぼ満開の紫陽花が咲くころ(この道はあじさいロードという)だから7月に入ってから見に来た記憶がある。
毎年、開催されているようだ。

多田等観は1890年に秋田に生まれました。秋田中学卒業後、京都西本願寺に入山し、チベットでダライ・ラマ13世の庇護のもと、約10年間、仏教修行し最高学位であるグシェ(仏教博士)に外国人として初めて任じられました。帰国後、東北大、東京大、慶応大などの講師を歴任。日本学士院賞を受賞したチベット学の世界的権威者です。
1945年に戦禍からチベット関係資料を守るため、実弟の住む花巻へ資料を疎開。自身も何度か花巻へ足を運び、円万寺観音山で人々と交流を図っていました。

この観音山。子供の頃の遊び場でした。
学校から帰ると、よく仲間達と自転車で観音山へ登り、あちこち探検したものです。
昔の事をよく覚えている方がいらっしゃいますが、私は記憶を持たない方。でも、この観音山で遊んだ記憶だけはくっきり残っています。

地元の人が多田等観のために観音山に「一燈庵」を設け、今でも現存しています。
花巻には同じように高村光太郎も疎開し、高村光太郎山荘に住んでいました。むかし、家の前のバス停がガイドブックに高村光太郎山荘に行く道順として乗っていて、リュックを背負った学生達が店(私の家は小さな小売店でした)に寄ったものです。高村光太郎山荘も今でもよく行く、私の好きな場所の一つです。

多田等観の事はネットにたくさん乗っていますので詳しくは書きませんが、仏教人として素晴らしい方だと思います。
花巻に寄れる方はぜひこの機会に博物館に足を運んでください。7月16日まで開催しています。
近くには宮沢賢治記念館もありますし、少し足を伸ばしていただければ高村光太郎山荘も見れます。
個人的には、宮沢賢治記念館のまわりの散策路をゆっくり歩くことと、高村光太郎山荘を見て(そのたたずまいだけで感激します)散歩道の丘から花巻市街を見下ろすのが好きですね。