あれは,あれで良いのかなPART2

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テレビ業界も不景気のあおりを相当受けている

2009年03月01日 20時35分16秒 | テレビ・メディア
CXでは,開局50周年番組ということで,3日間にわけてこれまでの50年間の歌,バラエティ,報道を報じています。これが個人的には非常に懐かしく,4時間という長い時間も苦なく見ることができます。

ところで,最近はこの手の番組が多くないでしょうか?CX以外にも,その他の放送局でも,「懐かしいアニメ」や「懐かしのドラマ」などを報じるほか,ドラマの再放送なども結構増えています。そして,タレントも若手芸人を多く使っています。
一方で,CMも,大手企業が減り,逆に健康食品関係やテレビショッピング関係が増え,さらに隙間があるのか,番宣もかなり増えてきた感じがします。

これら一連の流れ,いくつかの理由があるのですが,やはり最大の理由は「スポンサー減少」にあります。すなわち,「制作費の大幅削減」なのです。
その結果,「小さな予算で大きな企画」というかつてのテレビ東京的な番組作りを余儀なくされ始めてきました。すると,「過去の番組の編集」が一番手っ取り早いのです。これならば安くて数字が取れる番組が作れます。

このスポンサーの減少の最大の原因は,当然「今の景気」にあるのです。しかも,今後ますますスポンサー減少が予想されます。不景気故の広告費の削減はもちろんのこと,ネット社会になりつつある今,高額なテレビCMよりも安価なネットを用いた方が経費削減のみならずCM効果も期待できるからです。
すると,今後,テレビ局はますます苦境に立たされるでしょう。一部噂では,今年中に在京民放が民事再生法の申請をするのではないかなどといわれているくらいです(ちなみに,昭和44年に日本テレビ会社更生法の適用を受けたという事例があります。まあ,このときはテレビの先行投資にスポンサーが追いつかなかったという理由がありますので,景気とは別次元の話ですが。)。
かといって,安く作るために過去の遺産ばかり使ったらいつかは「またあれかよ」っていうことで数字が取れなくなります。また,当然の話として,テレビの役割として「新しい情報を提供する」というものがあります。
すると,これからのテレビの姿としては,「いかに良質の情報を安価に作成するか」という相当難しい問題を解決しなければなりません。手を抜きすぎて「質が落ちる」ということになれば,ますますスポンサーが離れてしまいます。逆に「質の良い番組」であれば,数字が取れますので,スポンサーは集まります。広告効果が期待できるからです(典型例はスポーツ番組でしょうか。)。
これから厳しい状況になるでしょうが,テレビ局として,より良質の情報を提供するよう頑張ってほしいと思います。

ところで,話はオープニングに戻りますが,昔の報道を見ていると,今以上に現場付近で取材活動をしてたなあ,って思います。もちろん,これが「行き過ぎた被害者インタビュー」や「警察捜査の邪魔」,さらには「災害時に何もしないで邪魔するだけ」などという批判を受けることになり,徐々に規律をもった取材に変わりつつあります。
とはいえ,今の報道取材を20年後に見たらどう思うでしょうか?ひょっとすると「えー,こんなえげつないことやっていたの?」って思うかもしれませんね。

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