あれは,あれで良いのかなPART2

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国会は子供の喧嘩

2008年03月11日 01時30分32秒 | 政治・選挙
参議院の審議が完全に空転しています。予算委員会について審議のめどがたたず,また日銀総裁人事案についても,野党各党は反対を表明しているものの,具体的審議には及んでいません。

参院予算委、審議入り合意せず(朝日新聞) - goo ニュース

だから民主党は政権を取れない

野党の審議拒否戦術,これは政治的に深い意味があることは承知しています。永田町の論理では,これにより与党が野党案に迎合して来るという効果があるということは分かります。
しかし,>普通の国民目線から見たら,「審議拒否=仕事放棄」としか見られません。もっといえば,「民主党は参議院第一党であることをいいことに,嫌がらせをしている」としかとらえられない可能性すらあります。
永田町の論理と民衆の論理は,相当に乖離があるのです。この乖離に民主党が気がつかない限り,政権を取ることはできないでしょう。
それを踏まえて,今回の民主党の作戦を考えるに,参議院でどんなに頑張っても衆議院の優越により予算案は通過します。だから,参議院の審議に力を入れないつもりなのかもしれませんが,もし民主党が「道路特定財源の問題はいろいろある」というのであれば,むしろ逆に国会で連日集中議論をすればよいのです。そして,それを広く報じることで,国民がそれに対する賛否の反応を示せるのです。
こういう議会のイロハのことをやらないで,「国民に理解してもらう」というのは,かなりムシのいい話です。

一方,日銀総裁人事ですが,これも完全に政争の具になってしまいました。
確かに今までは人事案件は儀式みたいなところがありましたが,人事の適否を判断するということをからすると,日銀総裁に同意しないということ自体はありだといえます。むしろ,自民党のいう「いいから早く同意しろ」的態度の方が理屈が成り立ちません。
しかし,これを盾に他の案件を迫るというのは筋違いです。人事と予算は別物です。まして他の法案となってはなおのことです。
やはり,人事についても「なぜ駄目なのか。」と「ならばどんな人がよいのか」,さらには「今後の方針をどう考える人がよいのか」などについて国会という場においてしっかり提案するべきなのでしょう。

結局のところ,今の国会は「実のない不毛な議論」をしているにすぎません。与党も野党もどこでもいい,どうかこの辺に気がついてほしいものです。
国会は議論をする場所です。決して子供の喧嘩をする場所ではありません。

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