あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

円,円,えーん;;

2008年03月14日 00時11分12秒 | 経済全般
円にまつわるニュースがいろいろ飛び交っています。
1 日銀総裁国会で承認されず
2 円高でついに1ドル100円を切る
3 ガソリン暫定税が4月以降徴収できなくなり,25円安くなる可能性が出てきた
4 相次ぐ物価上昇

東京円、12年5か月ぶりに1ドル=100円突破(読売新聞) - goo ニュース

いずれにせよ,外国投資家は撤退しそうな予感が・・

これらのニュース,一見するとまったく別個のものに見えますが,根っこは共通しています。すなわち,「経済まで政局になってしまった」ということです。
まず,日銀総裁問題は,自民と民主の子供のけんかです。円高は,アメリカバブル経済崩壊が理由になっていますが,アメリカ経済に頼りすぎた経済政策が円高の加速をとめられない大きな原因となっています。ガソリン税問題は,道路特定財源のあり方を含めてまさに政争の具になっています。物価上昇は,最大の原因は食料政策の見通しの甘さにあります。
このように,日本経済の混乱は,単なる不況というものではなく,政治力の低下により経済力も低下した,という点によります。
そして,この日本経済の混乱を一番懸念しているのは,外国人投資家です。バブル崩壊の大きな原因のひとつとして,外国人投資家が資金を引き上げたからという説もあるくらい,外国人投資家が日本経済に及ぼす影響は絶大です。
しかし,今の日本経済の混乱を見ると,日本市場に失望感を覚えるでしょうから,外国人投資家は資金を引き上げる可能性が考えられます。そうなると,日本経済は「再度バブル経済崩壊」になりかねません。具体的には「ITバブル」と「不動産投資バブル」が崩壊するのです。当然,銀行は再び直撃弾を受けることになります。
そこにサブプライムローンのばば抜きのババを引いてしまったらどうなるでしょうか。大手銀行の破綻とそれに伴う大企業の破綻が容易に想像されます。そうなると,いよいよジャパンマネーは紙くずになってしまいます。
企業活動が停滞すると,高騰した食料の輸入が困難になります。すると,食品をはじめとする物価はますます上昇します。一方で,企業の賃金は下げられ,町には失業者があふれてきます。すると,ますます経済は停滞するという「負のスパイラル」に突入するのです。
食料を購入できない人たちが増えてくるということは,どういうことかというと,まさに某国の風景と同じ状態になるということです。餓死するか,力のある者にこびへつらうか,雑草を食べるかのどれかです。

そうならないためにどうすればよいでしょうか。まずは,「子供のけんかの国会」を改めるしかありません。次の選挙では,「経済に強い議員」を選ぶことが求められます。
個人レベルでどうにかなるような問題ではありませんが,まずは政局を安定させることが前提条件です。議員もけんかをするならば,先の日本経済を見据えてけんかをしてほしいものです。アピールプレーのけんかはむしろ有害です。

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