電車内で拳銃型ライターを乗客に突き出すなどマナーの悪かった高校２年生に対し，たまたま乗っていた神奈川県警の巡査長がその高校生に対し平手打ちをしたとして，傷害罪で逮捕されました。
しかし，その後，「警官を処分しないで」など平手打ちをした警察官を擁護するメールが２千通以上寄せられるなどしており，神奈川県警も苦慮しているようです。
平手打ち警官に支持多数＝電話、メール２千件超す－神奈川県警 (時事通信) - goo ニュース
事実も変わってきた
神奈川県警は，その後「警察官が注意した」という表現から，「警察官が因縁を付けた」など，その警察官が一方的に悪いような事案であったと追加説明をしています。
事実が一体どのようなものであったのか，これから調べることになるのでしょうが，確かに高校生を平手打ちして傷害罪で逮捕というのは確かに重すぎる気がします。通常ならば，暴行罪程度になるはずですし，逃走や罪障隠滅の可能性も低いので，逮捕まではしないでしょう。
ところが，傷害罪で逮捕と言うことは，よほど平手打ちが強かったのか，よほど前後の対応が悪質だったのかのいずれかであったのではないかと推測されます。
確かに，最近の乗客マナーの悪さは目に余るものがあり，１，２発殴りたくなるような気持ちになることは１度や２度ではありません。したがって，この高校生も，そういう点では反省するべきところがあるといえます。
しかし，やはり今の時代，理由の如何を問わず暴力だけはよろしくありません。まあ，細かい事情は更に調べるのでしょうが，くそガキがよくボランティアパトロール隊の人や教師に対して「ほれ，殴ってみろ，殴れ」などと挑発しているようなことをこの高校生がしたのでない限り，殴ったこと自体は許されるべき行為とはいえないでしょう。逆に，もしも高校生側にこのような挑発行為があったのであれば，これは高校生の自業自得です。そもそも，「同意傷害」ですから，違法性阻却事由になりますから，刑事処分の可能性は極めて低くなります。
あとは，警察内部の処分の問題です。事案が本当に「マナーの悪さを注意した」というのであれば，そもそも起訴猶予案件になるでしょうから，当然処分自体も結構軽くなるはずです。一方，警察発表どおり，「因縁を付けた」のであれば，それは厳正な処分が必要でしょう。
ただし，神奈川県警が，「自分たちは日頃から職員管理をちゃんとやっていますよ。だから，不祥事を起こしたらすぐに公表してクビにします。」というアピールだけの理由で，この警察官を悪者にして処分しようと企んでいるとしたら，それは県警のエゴです。そんなアリバイづくりのためだけに警察官を処分することは，県警全体の信頼問題になりかねません。もちろん，そんな思惑なしに適正な捜査が行われていると信じていますが・・。
いずれにしても，現時点では事実が見えてきません。ここは安易な警察官擁護も非難もしない方がいいかもしれません。
ちなみに，以前長野県警の巡査が暴走族っぽい少年らに拳銃を突きつけて懲戒免職となりましたが，その後住民の嘆願がたくさん集まり，免職処分が取消となり，復職できたということがありました。
あれも，住民感情として「くそガキに対する熱い指導をした警察官がクビになり，くそガキが野放しになるのはおかしい」というものであったと思います。あのときは，確かに警察官のやりすぎは否定できませんが，基本的には少年らの態度に非がありました。
いずれにして，少なくとも確実にいえること，それは「車内ではマナーを守る」ことと，「人に注意するときは，手だけは出さない」ということ，これに尽きるでしょう。
さて，真実はいったい何なのでしょうか？
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http://zara1.seesaa.net/article/54332290.html
しかし，その後，「警官を処分しないで」など平手打ちをした警察官を擁護するメールが２千通以上寄せられるなどしており，神奈川県警も苦慮しているようです。
平手打ち警官に支持多数＝電話、メール２千件超す－神奈川県警 (時事通信) - goo ニュース
事実も変わってきた
神奈川県警は，その後「警察官が注意した」という表現から，「警察官が因縁を付けた」など，その警察官が一方的に悪いような事案であったと追加説明をしています。
事実が一体どのようなものであったのか，これから調べることになるのでしょうが，確かに高校生を平手打ちして傷害罪で逮捕というのは確かに重すぎる気がします。通常ならば，暴行罪程度になるはずですし，逃走や罪障隠滅の可能性も低いので，逮捕まではしないでしょう。
ところが，傷害罪で逮捕と言うことは，よほど平手打ちが強かったのか，よほど前後の対応が悪質だったのかのいずれかであったのではないかと推測されます。
確かに，最近の乗客マナーの悪さは目に余るものがあり，１，２発殴りたくなるような気持ちになることは１度や２度ではありません。したがって，この高校生も，そういう点では反省するべきところがあるといえます。
しかし，やはり今の時代，理由の如何を問わず暴力だけはよろしくありません。まあ，細かい事情は更に調べるのでしょうが，くそガキがよくボランティアパトロール隊の人や教師に対して「ほれ，殴ってみろ，殴れ」などと挑発しているようなことをこの高校生がしたのでない限り，殴ったこと自体は許されるべき行為とはいえないでしょう。逆に，もしも高校生側にこのような挑発行為があったのであれば，これは高校生の自業自得です。そもそも，「同意傷害」ですから，違法性阻却事由になりますから，刑事処分の可能性は極めて低くなります。
あとは，警察内部の処分の問題です。事案が本当に「マナーの悪さを注意した」というのであれば，そもそも起訴猶予案件になるでしょうから，当然処分自体も結構軽くなるはずです。一方，警察発表どおり，「因縁を付けた」のであれば，それは厳正な処分が必要でしょう。
ただし，神奈川県警が，「自分たちは日頃から職員管理をちゃんとやっていますよ。だから，不祥事を起こしたらすぐに公表してクビにします。」というアピールだけの理由で，この警察官を悪者にして処分しようと企んでいるとしたら，それは県警のエゴです。そんなアリバイづくりのためだけに警察官を処分することは，県警全体の信頼問題になりかねません。もちろん，そんな思惑なしに適正な捜査が行われていると信じていますが・・。
いずれにしても，現時点では事実が見えてきません。ここは安易な警察官擁護も非難もしない方がいいかもしれません。
ちなみに，以前長野県警の巡査が暴走族っぽい少年らに拳銃を突きつけて懲戒免職となりましたが，その後住民の嘆願がたくさん集まり，免職処分が取消となり，復職できたということがありました。
あれも，住民感情として「くそガキに対する熱い指導をした警察官がクビになり，くそガキが野放しになるのはおかしい」というものであったと思います。あのときは，確かに警察官のやりすぎは否定できませんが，基本的には少年らの態度に非がありました。
いずれにして，少なくとも確実にいえること，それは「車内ではマナーを守る」ことと，「人に注意するときは，手だけは出さない」ということ，これに尽きるでしょう。
さて，真実はいったい何なのでしょうか？
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