あれは,あれで良いのかなPART2

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不自由民主党?リトマス試験紙となったタイゾー議員

2007年09月17日 19時56分58秒 | 政治・選挙
最近静かだった,杉村太蔵議員が,いわゆる小泉チルドレンの会合である「新しい風」の席上で,福田氏支持について,「本当にこれでよいのか」などと異議を唱え,途中退席したようです。実質世話役の武部氏から「二度と来るな」など怒鳴られたことから,今後の杉村氏の動向に注目が集まっているようです。

杉村議員が反発=小泉チルドレンの会合退席-自民総裁選 (時事通信) - goo ニュース

武部さん,もっとすごいこと言ったらしいですよ

このニュースは,報道ではこの程度の内容となっており,また所詮タイゾー議員の遠吠えなので,大勢に影響のある話ではないことなどから,報道機関は,「ひさびさのタイゾーネタ」程度の扱いに留まっています。
しかし,この些細なニュースに,実は今の自民党の大きな問題が隠れていました。
まず,武部氏の発言ですが,実は,「二度と来るな」だけではなく,「お前なんかひねりつぶしてやる」とも言ったそうです。ひねりつぶすって言うことは,すなわち「次の公認はない」ということです。
もちろん,武部氏の一存で公認の有無は決められませんが,それなりの実力者である以上,武部氏の意見は公認するしないに大きな影響を及ぼすことでしょう。首相が誰であったとしても,執行部としては,タイゾー議員の実力をみると,あえて擁護することもないでしょう。
とすると,武部氏の発言は,すなわち「派閥の方針に従わなければ議員をクビにする」と言っているに等しいものなのです。もっといえば,「総裁選なんて,自由投票のはずがないだろう。」と言っちゃったに等しいのです。
そうなんです。結局,自民党総裁選は,かっこいいことを言ってますが,結局「シナリオのあるドラマ」であり,それは「派閥の論理」なのです。そして,この構造は昔の自民党のままなのです。そして,ここには議員の自由裁量の余地はありません。すなわち,総裁選挙においては,議員は「不自由民主党」となっているのです。
とすれば,今連日街角で演説をしている2人も,これは「単なる自民党の宣伝活動」に過ぎない訳なのです。それを証拠に,安倍政権が崩壊した大きな理由である「政治と金」についてはほとんど触れておらず,一方で,最大の問題事項ではない「北朝鮮問題」を全面に押し出しているなど,論理のすり替え的演説をしています(北朝鮮問題が重要じゃないという意味ではありませんよ,念のため。)。

さて,自民党が本当に変革したかどうかという点は,この「タイゾー議員の帰趨」がリトマス試験紙の一つになるといえるでしょう。もし,次回の選挙で公認されなかったとすれば,武部氏が本当にひねりつぶしたということになるため,自民党は有権者<派閥を選択したといえます。一方,公認されたとしたら,武部氏の意向よりも議員実績や政策を重視したといえるため,有権者>武部氏であると執行部が判断したといえるでしょう。
もちろん,タイゾー議員の場合,そもそも論から問題もあるため,公認しない=武部氏の暴挙とも言い切れませんが,はたして,タイゾー議員の顔色が赤になるか,青になるか,この辺を次回の選挙で注目してみましょう。

ちなみに,このリトマス試験紙,自民党以外でも各政党で起こりうる出来事だと思います。具体的にこの人,っていうのがすぐに出てきませんが,政党リトマス試験紙,今後チェックしてきましょう。

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