あれは,あれで良いのかなPART2

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ババンババンバンバン,宿題自分でヤッタか?ババンババンバンバン,また来年!

2007年09月03日 21時58分57秒 | 教育問題
最近は,夏休みの宿題を代行業者に請け負わせる人が増えてきたようです。

宿題代行 批判よそ、夏休み最後に依頼殺到 算数1問500円 感想文2万円…(産経新聞) - goo ニュース

宿題は自分でやってなんぼでは?

宿題代行業については,世間の反応も賛否両論のようです。
反対派は,「宿題は自分でやるもの」といいますが,賛成派は「家庭の事情で宿題が全部できず,かつ親も手伝えない人もいるので,そういう人にはフォローする必要がある」というものでした。
私は,宿題代行業は反対です。それは,自力でやる云々以前に,「金ですべて解決する」という発想を子供時代から植え付けると,将来ろくな大人にならないからです。
おそらく,宿題代行業者に仕事を依頼する人は,ほとんどが「親」だと思います。とすると,子供からしたら「困ったら,親に泣きつけば,あとは金でどうにかしてくれる」という思考回路になります。すると,基本的に「努力」をしなくなります。するとどうなるかは言うまでもないでしょう。
また,賛成派の「家庭の事情」については,確かに傾聴に値するかもしれませんが,もっと分析すると,子供が宿題もできず,かつ親が子供の宿題を見ることができないという家庭の事情ってどういう状態でしょうか。例えば,「父親が入院して,その子が他の兄弟の面倒を見なければならない,母親は生活費を稼ぐために毎日必死に働いている」という状態が想定できますが,そのような家庭が果たして代行業者にお金を払えるでしょうか。無理です。
結局,どういう「家庭の事情」かといえば,子供は朝から晩まで塾通い,両親は共働きで忙しい,そして,「学校の宿題より塾の宿題が大切」と言われている,そのような事情の方が多いのではないでしょうか。このような家庭であれば,お金の心配はないため,まさに「お金で解決」できるでしょう。

つまり,宿題代行業とは,「格差社会が生み出した弊害」であり,その結果にあるものは「金こそすべて」という発想の植え付けなのです。現に,この業者の話では,注文者の多くの態度が「金払うんだから,ちゃんとやれ。」という「金至上主義」になっているようです。

ちなみに,韓国では,現在日本の20数年前と似た「受験戦争」状態にあり,「学校より塾中心」という発想の家庭が急増しているようです。その結果,多くの宿題代行業者があり,かなり稼いでいるようです。当然,社会問題にもなっています。
日本も韓国のようになりたいのでしょうか?

もちろん,今の学校の夏休みの宿題が全く問題ないとは言いません。基本的には,夏休みの宿題は,ここ40年くらい内容が変わっていません。すなわち,「ドリル,作文,感想文,自由研究,日記,工作」という6点盛りです。しかし,これが子供達の教育効果にどのような影響があるのかをまともに検証したことはないのではないでしょうか。
夏休みの宿題についても,そろそろ「フルモデルチェンジ」も考える必要があるでしょう。もちろん,ポイントは,「教育効果」と「長期休暇でないとできないこと」,そして「簡単にパクることができないもの」にあります。
かなり難しいハードルかもしれませんが,こういう点を考えることも,学力向上には大切なことでしょう。

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