あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

靖国問題,真意が読めない

2006年08月05日 15時10分27秒 | 政治・選挙
ここ最近になって,靖国神社に関する報道が次々と出てくるようになりました。
1つは,昭和天皇,戦犯合祀に消極的だった発言メモ発見,そして,もう一つは安倍官房長官,4月に靖国参拝していたことが発覚というものです。

ニュースの先が読めない

最近の政治関連ニュースは,ある世論構築に向けて発信している場合が多く(必ずしもこの情報操作はマスコミ自身が行っているとは限らず,時には官房や与野党幹部などが意図的に捜査している場合もあります。),当然靖国関係のニュースとなると,それはどこかで何らかの意図が働いているはずなのです。しかも,昨日今日起こった出来事ではなく,かなり昔の話であるとすれば,なおさらの話です。
ところが,この2つのニュース,形式的には今後の行方を占う意味で完全に相反する内容なのです。すなわち,一方は靖国参拝消極,一方は靖国参拝積極になっているからです。しかも,一方は前の天皇,もう一方は次期総理最有力者であることからすると,この相反性はより一層不可思議に映ります。

これら一連のニュースソースはおそらく政府与党が調整して流していると思われるため,では一体政府与党は何を企んでいるのか,またどんな世論を作ろうとしているのか,今回ばかりは全く予想が付きません。
唯一考えられるのは,時期がちょうど8月15日に近いということから,この日の官僚の参拝をある程度容認させようとするものなのかとは思いますが,そうすると昭和天皇のニュースは足かせになってしまいます。
とすると,逆に8月15日に誰も参拝にいかなくて,それに対する遺族会らの批判に対して対応するために昭和天皇ニュースを入れたとも考えられますが,そうなると安倍氏の参拝ニュースは8月下旬頃に流せば足りるはずです。

では,安倍氏擁立に反対する人たちが流した情報でしょうか。
それも考えにくいでしょう。
まず,総裁選は自民党員による投票なので,基本的に国民世論は全く反映されません。したがって,次期総理はそもそも国民世論とはかけ離れていても問題ないわけです。
また,仮に世論が重視されるとしても,靖国問題は,実は国民の関心はあまり高くなく,政権を揺るがすほどの問題にもなりません。
したがって,このニュースが安倍おろしの材料にもならないでしょう。

残る可能性は,次のシナリオですが,これも自分でいうのも何ですが無理があります。
1 次の国連決議のためにも,6カ国協議を再開させる必要がある。
2 国連でのさらなる決議のためには,中国にある程度動いてもらう必要がある。
3 しかし,靖国問題は中国側は一つのカードとして押さえている。
4 そこで,まず「昭和天皇は靖国問題に対しおかしいと思っていたようですよ」というカードとして中国に提示する。
5 次に,次期総理は安倍氏ではなく谷垣氏が就任。
6 国内的には増税が加速できるというメリットがある。
7 中国に対して,「危ない安倍ではなく,無難な谷垣にしました。これで安心でしょう。」という2枚目のカードを切る。
8 中国としては,日本に対する反論材料が減る。
9 北朝鮮が6カ国協議に出るよう中国に説得してもらう。
10 説得に応じてとりあえず北朝鮮出席する。
11 でも,またごねてダメになる。
13 でも,日本は中国に対し「ありがとう,次は国連で」といえる。
14 中国は見返りとしてODA援助などを要求し,日本は応じる。
15 一方国内では,増税批判ばかりが谷垣氏に集中しているため,中国とのやりとりに誰も注目しない。
16 そして,国連で制裁決議可能な状態にする
17 国連決議をうけて,日本でも「憲法改正」の議論を本格的に行う。
18 9条改正へ。


とまあ,かなり無理がありますが,冒頭にも書きましたとおり,今回は本当に真意が読めません。一体,何のためのニュースだったのか,もう少し分析していきたいと思います。

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最近のニュースはベタニュースなり(第2版)

2006年08月05日 13時11分49秒 | ニュース
以前,ライブドアブログの方で一度書いたものですが,案の定ベタニュースに合致する事件事故がその後も相次ぎましたので,若干修正した上で,以前の記事を改めて掲載します。

最近の事件報道ニュースは,かなりパターン化されてきています。そこで,「くりいむしちゅうのたりらり」という番組でやっているベタドラマをパクりまして,「ベタニュース」を作ってみました。

第1 殺人事件のベタニュース
1 事件現場は必ず「閑静な**」。
2 レポーターは歩きながら現場を説明。
3 被害者の近所の人は皆「あの人はいい人だった」という。
4 容疑者の親族がモザイクで登場する。
5 容疑者の家をモザイクで紹介してしまう。
6 容疑者の卒業アルバムを紹介する。
7 容疑者の学校時代の知人が,モザイクで「彼は普段おとなしいのに,たまにキレると手がつけられなくなる」と証言する。
8 容疑者の学校時代の教師が,「目立たなくておとなしい子」と証言する。
9 容疑者の近所の人が,「あまり付き合いがないが,挨拶をしてくれるいい人だった」と証言する。
10 容疑者は借金で困っている。
11 弁護士が接見内容を全部話してしまう。
12 元警視庁刑事がいろいろ推理してしまう。
13 起訴後,「実は被害者やその家族が事件前に警察に相談していた」という話が出てくる。
14 警察は,「適切な対応だった」と汗まみれになって記者会見を開く。
15 記者から「対応が不適切だったのでは」と批判を浴びる。
16 事件の矛先を警察の対応に向ける。

第2 事故のベタニュース
1 ヘリコプターによる上空撮影。
2 レポーターが息を切らせて,「大変な惨状です。」と言う。
3 目撃者の証言はほとんど擬音。
4 事故原因は調査中だが,最近おかしな音がするなどの話があったと伝える。
5 被害者の評判は「ものすごくいい人」。
6 事故の被害者遺族が小走りに走るシーンを追いかけて撮影している。
7 被害者遺族の告別式をモザイクにして報じる。
8 聞いたこともない**評論家が登場する。
9 その**評論家が事故原因の解説を始めるが,みんな言っていることが違う。
10 事故調査委員会が,「事故の原因は人災の可能性もある。」と説明する。
11 企業の責任追求が始まるが,スポンサー企業の場合は,このニュースが小さくなる。
12 「事故原因は,管理体制の甘さにある」と報じる。
13 企業の社長ら3人が記者会見で頭を下げる。
14 つまらない問題点を大げさに次々と指摘して,肝心な論点が見えなくなる。
15 再発防止策や事故防止策として,コメンテーター自身が絶対できないような無理難題を平気でいう。
16 「あってはならない事故」「防げた事故」というコメントを連発する。
17 企業の社長がとりあえず謝り,「再発防止策を講じる」と記者会見で話す。
18 似たような事故が数日間報じられる。

第3 政治家スキャンダルのベタニュース(野党編)
1 冒頭は「大変なニュースが飛び込んできました」で始まる。
2 内容は,小さいもの。
3 コメンテーターが「議員失格だ,すぐに辞任するべき。また,党の責任問題もある」と批判を続ける。
4 与党幹事長が「議員として合ってはならない。我が党としても厳正に対処する。」と強気のコメントを出す。
5 一つのニュースを何日も引っ張る。
6 街頭インタビューや世論調査を実施する。
7 世論調査で半分以上が「議員の対応はおかしい」との結論がでる。
8 議員はとりあえず平謝りする。
9 党幹部も,仕方ないよなあ,という態度で謝罪する。
10 内閣支持率が上昇したと報じる。

第4 政治家スキャンダルのベタニュース(与党編)
1 冒頭は,「衆議院議員の**議員が」と軽く報じる。
2 内容は実は重い。
3 コメンテーターが「ちゃんと党内で再発防止策を考えるべきだ」と弱めの批判をする。
4 野党幹部のコメントは小さい,または報じない。
5 2日以上引っ張らない。
6 与党幹部のコメントが影アナウンサーの低い声による吹き替え。
7 その後誰も突っ込まずにうやむやに。

以上がベタニュースです。他に,どんなベタがあるでしょうか。引き続き研究したいと思います。

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http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/3196.html
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