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即興詩「アネモネと髭面の男」

2019年01月12日 13時50分23秒 | Weblog

即興詩 「アネモネと髭面の男」

 

あなたが太陽に負けないほどの明るい瞳を輝かせますように/それからあなたの苦しみがやわらぎますように/それからあなたの悲しみが癒されますように/それからあなたによろこびが生まれますように/最後にあなたにやすらぎの表情が浮かびますように/

春の花のアネモネが/今朝早く夜明けとともに/蕾を開きました/赤い花の扉を広げました/アネモネが祈りを捧げています/この家に一人の男が住んでいて/髭面の男が住んでいて/この男が秋口に/庭先にアネモネの種を土に植え込みました

それからずっとアネモネは/この男のつぶやきを聞いて来たのでした/男は貧しくもあったのです/不幸も嘗めていたのです/助けてくれる人もいないで/一人で苦しい思いをしてきたのです/孤独にも耐えて来たのです

あなたが太陽にも負けないほどの明るい瞳を輝かせますように/それからあなたの苦しみがやわらぎますように/それからあなたの悲しみがいやされますように/それからあなたによろこびが生まれますように/最後にあなたにやすらぎの表情が浮かびますように/

春の花のアネモネが/今朝早く夜明けとともに/蕾を開きました/赤い花の扉を広げました/アネモネが祈りを捧げています/大空がそれを見ています/空に浮かぶ雲もそれを見ています/髭面の男を見ています/男のために/静かに祈りを捧げているアネモネを見ています/

 

 

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