1
布施といふは貪らざりなり。
修証義より
2
この世には我が物という物が存在していない。
3
それを我が物としているだけである。
4
我が物としているから人に分けようとしないのである。
5
貪るというのは所有欲の凝固である。
6
天も地も我が物ではない。所有物ではない。山も海も川も水も我が物ではない。地球も月も太陽も我が物にはならない。
7
無償で与えられているだけである。無条件で貸し与えられているだけである。人もそうである。
8
わたしが生きて行くためにはそれが必要不可欠だから、貸し与えられているだけである。
9
貸し与えれていてもそれは己の思い通りにしてよいということにはなっていない。
10
布施は我欲のエゴを放つことである。煩悩の住処を明け渡すことである。
11
長年生かされていながら、それができないで、苦しんでいる己がいる。
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