さ、寝ようかな、お爺さんは。
お爺さんは寝るのが仕事。寝るのは立派な仕事。って、大威張り。
おかしなお爺さん。
って、言いながら窓から月が来て、今夜はお爺さんを眠らせない。
夜中まで、お爺さんはおしゃべりな光の相手をしている。
光が、お爺さんに掛け布団を掛けて遣った。
さ、もういいよ。おやすみなさい。
さ、寝ようかな、お爺さんは。
お爺さんは寝るのが仕事。寝るのは立派な仕事。って、大威張り。
おかしなお爺さん。
って、言いながら窓から月が来て、今夜はお爺さんを眠らせない。
夜中まで、お爺さんはおしゃべりな光の相手をしている。
光が、お爺さんに掛け布団を掛けて遣った。
さ、もういいよ。おやすみなさい。
童謡「野原はパーフェクト」
1
そうしてほしいだなんて/言ってないのに/花が咲いている/野原に花が咲いている/
2
そうしてほしいだなんて/言ってないのに/春が生まれてる/
野原に春が生まれてる
3
そうしてほしいだなんて/言ってないのに/水が歌ってる/
野原に水が歌ってる
4
そうしてほしいだなんて/言ってないのに/星が落ちている/
野原に星が落ちている
5
そうしてほしいだなんて/言ってないのに/すべてパーフェクト/野原はいつもパーフェクト
今日の童謡「どうしてここに」
1
どうしてここに/月がゐて/わたしを/照らしているんだろう/どうして?/どうしてだろう/美しい月だ
2
どうしてここに/波がゐて/わたしを/濡らしているんだろう/どうして?/どうしてだろう/おだやかな波だ
3
どうしてここに/風がゐて/わたしを/包んでいるんだろう/どうして?/どうしてだろう/おおらかな風だ
4
どうしてここに/時がゐて/わたしに/語っているんだろう/どうして?/どうしてだろう/したしげな時だ
5
どうしてここに/星がゐて/わたしに/手招きするんだろう/どうして?/どうしてだろう/嬉しげな星だ
ケチは付けない方がいい。いいだろうと思う。ケチを付けた、こっちの方が、歪む。歪んでしまう。直立していられなくなる。
金魚鉢のガラスに映る金魚が、歪んで見えても、金魚が歪んでいるわけではない。そういうこともある。
ケチを付けた本人の眼鏡が、歪んでいることもある。そういうケースが多いのかもしれない。
少なくとも、大上段に被らない方がいい。こちらの正義を、一方的に相手に押しつけない方がいい。
判断者のこちらの正義が、歪んでいる場合も多いんだから。正義なんてものは、波に映る月影のようなものだから。
*
・・・と、思ったら、思い止まった。いざ、ケチを付けようとしていたのに、鼻息が止まってしまった。
*
其の結果、今日を平穏な一日にできた。