いい詩を書きたい。いい詩を書いたところで、しかし、それは書いた人がそう思うだけであって、読み手はそうは思わない場合が断然多いだろう。いい詩が出来上がったと思ったところで、思い込みに過ぎないのだ。僕の場合は。
共鳴者はなかなか得られるものではない。当然のことだろう。好き嫌いは誰にもある。同じ尺度を使っているわけでもない。
それでもいい詩を書きたい。まず自分のためにもいい詩を書きたい。そして慰められたい。
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象さん象さん、お鼻が長いのね、そうよ、母さんも長いのよ。
象さん象さん、誰が好きなの、あのね、母さんが好きなのよ。
まどみちおさんの象さんの歌、これはいい詩だ。誰もが歌いたくなる詩だ。だから、いい詩というのはあるのだ。
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だから、こんな詩が書けたらいのだ。こんな詩が湧いてきてくれないかなあ。