「双頭の龍」
わたしに足がある
左足と右足がある
代わる代わる前に出て行く
代わる代わる前に出て行くには
左足と右足がなければならなかった
よくしたものだ
わたしに左足と右足の両方がある
わたしの足にわたしが乗っている
右足に比重を掛けたり
左足に比重を掛けたりして進み
わたしはその行く先々で
山の秋を見たり海の秋を見たり
赤く染まった空の雲を見たりする
わたしは草っ原に寝転んで
左足にも右足にも
同じように見せてやろうと思って
逆立ちをしてやる
すると彼らは双頭の龍の目になる
「双頭の龍」
わたしに足がある
左足と右足がある
代わる代わる前に出て行く
代わる代わる前に出て行くには
左足と右足がなければならなかった
よくしたものだ
わたしに左足と右足の両方がある
わたしの足にわたしが乗っている
右足に比重を掛けたり
左足に比重を掛けたりして進み
わたしはその行く先々で
山の秋を見たり海の秋を見たり
赤く染まった空の雲を見たりする
わたしは草っ原に寝転んで
左足にも右足にも
同じように見せてやろうと思って
逆立ちをしてやる
すると彼らは双頭の龍の目になる
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