多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

自閉っ子の成長

2018-01-12 12:17:26 | 修業について
片付けものをしていたら、自閉っ子が9歳の時の


診断書のコピーが出てきた。9歳。特別支援級に在籍中で、


睡眠障害が やや治りかけていた頃の事である。


手帳はもっと以前に取得していたし、何のために


診断書を取りに行き、どこに提出したのか、全く記憶にない。


まあ過ぎた事だし、と内容を見てみた。



「検査への 取り組みは良好で、集中力も問題なし。


全体的に学習能力の弱さが認められるものの、


日常生活の体験を通して習得する力を問う「理解」の力が


最も高いことから、一般的な生活面の能力は 年齢相応。


しかし 知識や作業では スローテンポで 弱さが目立つ事が予想されます。


図形の模写では 形のゆがみや細部へのこだわりなどの失点が 多数認められ、


同年代の 男児の失点の平均より多い事から、複写課題は 大変苦手である事が


明らかです。人物画については、4歳児相当であり、「人を描いてください」の


指示には 反応できず、「顔から描く?」などと 促しながらの描写となりました。


当該児童においては、会話・日常の生活での自立には 対応できているものの、


相手の教示理解を 読み取る力、書写的な課題、与えられた時間内での計画性を


持った作業などには 弱さが認められるため、指導においては


具体的な指示および 声掛けの繰り返し、言い方の工夫などが


必要であると思われます。


時間をかけて練習させたり、手本の提示や誘導を行いながら、苦手な部分の力を


つけさせることが必要と思われます。」



9歳。睡眠障害が治り始めた頃。それにつれて


走る事が得意になってきたころ。


体の 発達が ぐんと伸びてきて、出来る事が


増えていった頃だなあ、と思い出した。


正しい字、人に褒められる字は書けなくても、


がんばって いろいろ読み書きできるようになっていたし、


絵は 苦手でも、指の感覚で 作るもの、


粘土をこねて あれこれ作る事や、


小石や 小枝、ドングリなどを 組み合わせて


色んな物を作っていた事も 思い出された。


4歳相当の力、と判断された中で、その力でできる事を


がんばっていたと思う。


あれから 12年。障害者枠での採用さけれど、


毎日こなす 仕事は 普通の人と全く同じ。


ミスがあれば 叱責されるし、


時には 嫌な事も言われるだろう。


今日も 元気に出勤し、頑張って作業している事だろう。


自閉っ子の 昼休みは、1時から。もうすぐお昼ご飯。


今日の 社員食堂の メニューから何を選ぶのだろう。


食べられるものが 本当に少なかった 偏食の時期も


乗り越えて、友人と 外食に行ったり、


行動の幅が 増えたのを見ると


よく成長したなあと思う。


これからも いろんな成長を見せてくれると思う。


私という親を 踏み台にして乗り越えて、


どんどん変わっていってくれたことが うれしい。











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花風社

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