多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

治らない、は嘘だった

2019-01-24 09:56:32 | 発達凸凹
DSM-5の原書と、翻訳書の内容に大きな、とてつもなく大きな差が見つかった、と


花風社の浅見さんがブログやTwitter等で 発信して下さった。


DSM-5の手引きの日本語版は 私も持っているが、原書は見たことも無い。


多くの医師が 診断の参考に用いているDSM-5が、間違った翻訳のまま


使われ、間違いを指摘する人もないまま 誤った情報が信じられてきた事に驚きである。


私は 医師の診断や 専門家の意見というのを あまり重視しないで子育てをした。


治らない障害だ、というのも 「医者がそう思うだけ」だと無視して


自分流で 子ども達に修行をさせてきた。


「治らない」に絶望し、お子さんの将来を悲観した人が どれだけいるのか、と思うと


怒りと悲しみでいっぱいである。


私は 「治らない」は医師の主観で、絶対的なものではないという確信があったから


被害を受けずに済んだが、そうでない人がどれだけ犠牲を払ったのだろうと思う。


子ども達が 働く大人になり、「なぜあんな状態だった子ども達が就労できたのか」に


疑問を持った方から、講演や相談の依頼があり、こつこつ修行の大切さを広めてきた。


何の肩書もない、学歴も資格もない「ただのお母さん」でも ここまではできる、という


話をあちこちでしてきた。その御縁で、「自閉っ子のための道徳入門」の一部を担当させて


いただけたし、その後は「支援者なくとも自閉っ子は育つ」も出版できた。


発達凸凹はもちろん、知的障害も、他の身体的不具合も治る、という事を


今後も発信していきたいと強く思う。


神経発達障害は、「治らない」というのは まちがいなのだから。


自閉っ子は 知的にも発達し、自閉症ゆえの困難もなくなり、弱視も数年前に治った。


眼球それ自体に原因がある弱視なら、家庭だけのケアでは治らなかったと思うが、


多分視神経と脳のつながりにヌケがあったのだと思う。


体を通して 神経に刺激を与えるうちに、つながりもよくなり、


弱視が治ったのだろう。


初めてメガネをかけた日の夜。自閉っ子は空を見て、


「お月様がある!」と言った。


話には聞いていたお月様。私と兄ちゃんが見上げる先に 「お月様」はあるけれど、


自分には見えず、わからない。


その「お月様」が本当にあるんだ、という驚きと喜びが伝わってきた。


あれから 17年。自閉っ子は好きな物を見、好きなところにでかけ、毎日を


楽しんでいる。「治らない」を信じずに育ててきた事が間違っていない事が


嬉しいと同時に、「治らない」を信じてしまって、苦しい時間を過ごした人の事を思う。












Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders: Dsm-5
クリエーター情報なし
Amer Psychiatric Pub Inc
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