多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

働く事が向く人、別な事が向く人

2017-10-15 17:10:55 | 労働
わが家の中で、一番 働くことに向いていないと思うのは


夫である。大学卒業後から 就活を重ね、様々な場面で苦労して、


長年勤めた会社が 倒産してから、再就職まで かなりキツイ思いをしてきた。


見ている私も辛かったし、生活が立ち行かないので、


その時期は 私が 子どもや 老人が寝付いてから


深夜パートに出た。


日付が変わってから帰宅し、食事をし 入浴して


眠い中 「何か楽しい事をして寝るんだ」と


本を読んだり メールチェックをして 床で毛布にくるまって


しばらく寝ると もう 老人が起きる時間である。


布団に入ってしまうと 起きる時時間がかかるのと


寝具の始末をする時間が取れないと その場が 見苦しいので、


その時期は 布団で寝た事がなかった。


私のそういう生活を 「大変だ」と 感じる人が多いようだが、


実際には いつまで続くか わからないまま


就活を続ける夫の方が 辛かったと思う。


数か月、時には一か月、週単位や 数日単位で


職を失うこともあったし、そのショックは かなり大きかったと思う。


その後 今の職場に採用され、ずっとそこで 働いているけれど、


毎日 神経をすり減らしている事がわかるし、


仕事以外の事をする余裕はないだろうと見ていて感じる。


それでも 夫なりに 家庭や 社会で 努力し進歩しているし、


「俺も 働けるうちは がんばらないとな」と 口にしていた。


私が 働いて 助けてあげられればいいのだけど、


通院の合間に働ける所は 無い。在宅の仕事も田舎にはないし、


通勤するには 交通網がネックである。


夫は 私の 体に負担がかからないかを気遣って、


「無理はするな」と 言ってくれた。


今の 私の収入は、本が 売れた時の印税と、講演等の 講師料である。


定期的な収入はないが、夫が渡してくれる生活費と 子ども達が


くれる 食費や小遣いで 人並みではないものの、


毎日 楽しく暮らせている。


苦手な「人の中で 働く事」を 家族のために


毎日 必死でやり遂げて帰ってくる夫に感謝である。


今 私は 専業主婦で、賃金になる労働には 就いていないけれど、


子どもたちが 私を必要としなくなった今、


その分 乏しい力ではあるが、夫を支える方に


注いでいこうと 思っている。


明日は 病院での検査が 一件、


午後は 他の病院での診察である。


私の 医療費には 自治体から既定の補助が 出るとはいえ、


交通費や 一日かかる時の 食事代などが


夫の 肩にかかっている事を 忘れずに感謝しつつ、


私のできる家事や その他の事で 夫の支えになりたいと思う。


世の中には 働きたくても 何らかの事情でできない人もいるし、


私の様に 家族の世話や 自分の病気で


働けない環境に ある人もいると思う。


働く事と 家事や育児の両立が 難しい人もいるだろうし、


様々な人がいる。


福祉に関わる人や 財源、施設などには 限りがあるので、


一番必要な人に そうした手が 回る事が 理想だと私は思っている。


だから 自分の子どもには「働く能力がある」と 思って育ててきた。


どちらの子も 優れた能力が あって「どうぞどうぞ」と


歓迎されて 就労したわけではない。


職場で 努力するうちに 熟練と 上達を繰り返して


その姿を認められて 今があると思う。


置かれた場がどうであれ、努力をする事で 道は開けると思うし、


たとえ 「賃金が得られない立場」に居たとしても


その場所で 最大限の努力をすることが 大切なのではと思う。
















専業主婦のススメ―収入が半分でも豊かな毎日になった私の工夫
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