多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

「好きな事」で食べていけるのか?という疑問

2017-11-07 11:28:15 | 労働
よく「好きな事を仕事にしなさい」という言葉を聞く。


その度に 世の中に「好きな事」で食べていけている人がどのくらいいるのか、と


疑問に思う。


「好きな事」を仕事にしても、好きな事だけしていればいいというわけではない。


お金を得るには その他もろもろの事が からんでくる。


一人で仕事を回していくのは大変だろうし、


人の手を借りれば その人への支払いが 生じる。


何の資格もない 普通の人、学校の先生や 親や親類、友人が


「才能あるね!すごいね!」とかけた一言で


本人が その気になってしまうことが怖いと思う。


「あなたがやれることは けっこうレベルが上だけど、


仕事として やっていくなら こういうことも必要だ」という


アドバイスをしてくれる人は まずいないからだ。


自閉っ子の 後輩のママさんが、


お子さんが 仕上げた作品で 表彰されたと うれしい報告をくれたが、


ママさんも 本人も、「こういう仕事をするんだ」と


意気込んでいるという。


しかし 実際は 学校や 実習先で 良い評価を受けていても、


入社後に 希望の課に回されることの方が少ない。


仮に 回されることがあっても、学校や 実習時にやっていたこととは


違う事を求められて、「こんなことやりたくない」と思う子も多いと聞く。


学校での評価は あくまで 学校内の評価で、一般社会での評価とは違う。


実習の時は 企業から見たら「お客さん」で、そこで 褒められた事など


入社してからは 何の評価にもならない。


「何かが得意」「何かが人より上手」なのは 良い事だけれど、


それを 職業にしていく事は かなり難しい事ではないかと思う。


まずは 好き嫌いにとらわれず 働いて資金を貯めつつ、


社会の仕組み、実際に「好きな事で生計を立てている人」の話を聞くなどして


自力で起業したら 採算が取れるものなのかということを


しっかり 考えてから取りかかっても遅くないと思う。
















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