発達障害は治りますか？

先日　ある人と会話中に、「発達障害って治るんでしょうかね？」と聞かれた。


その人は　職業柄　成人の発達障害の人と　接する機会が多い。


最初は　社会適応ができなかった人も、


会話が　できるようになり、作業などにチャレンジし、


中には　就労まで　行きつく人もいるそうだ。


「働くようになった人を見てると、初めの印象と


見違えるようになっていって、（この人発達障害じゃなくなったんじゃないか）と


思う事があるんですよ」と　言う。


実際　我が家の息子達も　幼い時から家庭内で修行し、


その後　働くようになり、自分が働ける所、居場所ができ、


周囲の人と　コミュニケーションするうちに


どんどんスキルが　上がっていった。


それぞれ　特性が違うから　合うやり方も様々だし、


発達のヌケの取戻し方も　違うけれど、


病院で　過ごしたり、施設で過ごしたり、


家で　家族とだけ、あるいは　昼夜逆転で


家族とも　あまり　関わりがない生活より


働く事の方が　精神面でも　身体面でも


いいと私は思う。


働くことで　二次障害や愛着障害が消えていけば、


本人は　どんどん楽になると思う。


楽になれば　自然に　動くことが嫌でなくなるし、


職場で　働きに見合う　「賃金」を得られれば、


それが何にも勝る治療だ。


こんなことを書くと、「働けない人間は無能だというのか」という


変な解釈をする人も出るだろう。


障害のあるなしに関わらず、働きたい人、働く能力がある人が


働いて、社会を回して行く事がいいと思う。

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