スイッチ

　やる気スイッチが入る、なんて言い方がある。

　あることが契機となってがぜんやる気が出る、ということはあるが、多くの場合、「それほどやる気があるわけではないが、とりあえずやらなければならない」という、煮え切らないモチベーションのことの方が多いと思う。現実には。

　考えてみれば、スイッチが入る、というのは、機械に人をなぞらえているわけだ。機械には、オンかオフしかないが、人にはオンともオフともいえない中途半端な状態が多い。そして、その中途半端さとうまく付き合っていくのが大切なことだと思う。

　今日はスイッチが入らないからやらない、と言っていたのでは、いつまでたってもやらない。完全にオンの状態になるのを待っていたのでは、何年かかるか分かったものでない。