疑似科学

　疑似科学に騙されないように気を付けている。
その最たるものは、血液型と性格、だろう。生理学的にも、統計学的にも、どう考えても無茶な分野だ。
テレビやネット、マスコミからは、日々、疑似科学ネタの記事が、垂れ流されているといってもいいと思う。

　自分もハマってしまったものがある。バイオリズム、だ。人間には3つのリズム、すなわち、身体リズム、感情リズム、知性リズム、があり、誕生日を起点として、それぞれ、22日、28日、33日、の周期で変化する、というものだった。これで、自分の調子を測定できる、とかなり信じていた。

　しかし、だんだんバイオリズムの話を聞かなくなり、自分も興味が薄れ、さらに何年かたって、古本屋でバイオリズムの本を見かけるようになったころ、ネットでちょっと調べてみたら、疑似科学と評価が定まっている、とのことだった。

　数字やカタカナを用いて「根拠」のようなものを示されると、ついつい信じてしまう。そうした弱みに付け込んで、疑似科学で商売する。そうした輩はこれからも必ずたくさんいる。

　そうした者に騙されないようにするには、正しい教養と判断力を磨く以外にない。