オープニングセレモニー

　今、目の前の八戸市民広場では、「八戸冬明かり　オープニングセレモニー」がやっている。
街中にともすイルミネーションの開催式だ。

　学生時代、なぜか、街中のイルミネーションは切なかった。綺麗な装飾のもと、一人で歩くと寂しさがくっきりと浮かび上がるからだ。

　今はそれほどでもない。あれから長い年月がたって、一人で歩いていても、誰かと一緒でも、自分と同じような思いで見つめる人がたくさんいることが分かったから。

　美しい明かりが、たくさんの人の心に光をともしてくれればいいなと思う。