正しさ

正しさ、は、刃物のようだ。現実を鋭くえぐり切り取り分解を可能にする。
当然危険でもある。不要に傷つける可能性が、常にある。
盲信している正しさは凶器となる。地上におけるもっとも警戒すべき凶器だ。
正しさの取り扱いには十分に気をつけねばらならない。
正しさを取り扱う、とされる職業もある。そのような職に就くものはすべて、刃物を持つにふさわしい人物でなければならない。
またそして、自分もまた、時としてこの刃を手にすることがある。手にするにふさわしいかどうか、自問自答する必要がある。