なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

経験は理論に優越するか

2014-06-30 12:41:13 | インポート
 経験がある、といっても、要はその中身だ。
何にも挑戦せず、ただいたずらに時間だけを重ねた経験もある。いや、そのような経験のほうが多いかもしれない。
このような経験は役に立たないというばかりでなく、有害な場合もある。変革を拒み、因習を形成してしまうからだ。

 苦しい思いをして、冷や汗をかいて、ギリギリのところでつかみつかみとった経験は、未来に向かっていろいろなことを示唆してくれる。

 理論が現実の前で役に立たないのは、見落としていること、あるいは、切り捨てていることが多すぎる場合だ。理論が不完全だから役に立たないのだ。経験が理論より価値があるのはそんな場合だ。理論化のために捨象した事項の中に、見逃すことの許されない影響力を持った要素がある場合だ。

 経験のあるものは机上の理論、と理屈の世界を嘲笑う。
 理論にたけた者は、一般化に乏しい経験則をバカにする。

どっちもダメだ。両方とも必要だ。