不遜な気持ち

　何かを本気で始め、その世界の大変さが身にしみてわかってくると、最初に抱いてた「これくらいなんとかなるだろ」という不遜な気持ちは影を潜め、状況によっては打ち砕かれてしまう。

　成長していくにあたって、それは必須な経験なのだが、打ち砕かれっぱなしでもまずい。多少は根拠のない自信、不遜な気持ちがあったほうがいい。

　根拠、といったって、突き詰めて考えれば、そんなに確実なわけでもない。未来は、すべての人にとって平等に不確かだ。
誰だって手探りなのだ。であるなら、何とかなる、という気持ちはあったほうがいい。何とかする、という気概とともに。
そのほうが人物としても魅力的だと思う。