明日はどっちだ

　安定を求めるのは公務員志望の人たちだけではない。誰だってそうだ。明日に対して何の当てもない毎日には耐えられない。いろいろ大変なことはあるが、まあ明日も何とかなるだろう、と思えなければ、安らかに眠ることもできない。

　それでも、どんなに安定している生活を送っている人でも、本質的には何の保証があるわけではない。隕石に当たる確率だってゼロじゃない。実際、東日本大震災は現実に起きた。

　明日はどっちだ、という気持ちを、いつだって忘れてはいけないのかもしれない。何が起こるかわからない。もちろん、災害だけでなく、いいことだってあるかもしれない。若かろうが年寄りだろうが、どれほど便利になっても、手探りで明日を見つけて行くことを怠ってはいけないのだと思う。