なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

教える仕事

2013-08-10 12:41:55 | インポート
 若いころ覚えたことを、毎年毎年テープレコーダーのようにしゃべって終わり、なら、なんて楽な仕事なんだろうと思う。
いや、それはそれでツラいかも。工場での単純作業は忍耐力が必要だ。

 いくらなんでも、それで済ませている教師講師は少数派、なのではないだろうか。そう信じたい。
だが、ほんの少しでも、去年より向上したい、と願うなら、わずかに上乗せするだけでも、かなり努力しなければならない。
まして、長年やっていると、自分の型が固まってくるのだから、変更修正を加えるのが困難になり、また億劫にもなってくる。

 そんなとき、肝心なのは、「今、目の前にいる生徒」を強く意識することではないだろうか。同じ生徒に同じ単元を同じように教えても、理解の程度はまるっきり違っていることもある。講師は、自分の事情で考えるのでなく、相手に即して発想しなければならない。

 年を取れば、多くの経験則を得、それが指導力の源泉となるわけだが、過信すると頭が固い、ということになり、経験則そのものも現実に即しない貧弱なものに堕してしまう。

 そうならないように心がけたい。