なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

数学は暗記か

2013-08-07 13:47:34 | インポート
 90年代、和田秀樹氏の主張とともに、数学は暗記だ、という考え方が広まった。

今では、和田秀樹氏を知らなくとも、「解法パターンの暗記ですよね」というのが、ほとんどの生徒の了解するところとなっている。

 解法パターンの暗記で成績が劇的に上がる、というのは、古い世代にとって革命的なことだった。
一晩唸って解けない問題。1週間かけてわずか数ページしか進まない参考書。大学受験用なら、そんな教材はたくさんある。
そのような難敵に、真っ向から勝負を挑むと、はなはだ能率が悪く、挫折率は高い。
 そのような勉強法の反省として生まれてきたのが、解法パターンの暗記、だと思う。

 だが、それも行き過ぎてはダメだと思う。ときには、能率を全く顧みず、一晩うんうんうなるくらいの勉強をしてみてはどうだろうか。それは、短期的に能率が悪くとも、思考力、洞察力を高める良い訓練になる。

 一つの方法には、長所短所が必ずある。その両方を踏まえたうえで、極論に陥ることがないようにしなければならない。