The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

ドラマ化された英国ミステリ小説 : その(1)

2019-11-04 | ドラマ化された英国ミステリ小説
"The Inspector Linley Mysteries"



昔からミステリが好きで あれこれ読んでいたのですが、特に英国ミステリが好みでして これまで
もあれこれ書いて居りました。
基本的には原作小説を読んだ後にドラマを観る、というのが好みでした。
ただ、その場合は登場人物に関して自分なりのイメージを固めてしまうので ドラマ化された場合の
ギャップを感じる事も多々ある訳ですが、ドラマの良さも別にありますね。
気に入った作品は、原作を読む→ ドラマを観る → 原作を再読する といったひつこい流れにな
ります。

英国ミステリと言えば、先ず思い浮かべるのは コナン・ドイル(シャーロック・ホームズ)、アガサ・
クリスティー(エルキュール・ポアロ&ジェーン・マープル)ですが、それらの作品はこれまでも何
度か取り上げていますし、別格としまして、今回はその他個人的に好きだった作品を取り上げてみよ
うと思います。

英国ミステリ(ドラマ)を集中的に観始めたのは約15年程前にCSを契約して以来という事になるでしょ
うか。
 
そんな訳でかなり前の話に遡りますが、
先ずは、

『リンリ―警部捜査ファイル』”The Inspector Lynley Mysteries”

このTVシリーズはBBCにて 2001年~2008年までS6迄全24エピソード放送されました。

日本ではAXNミステリーで10数年前の放送を観ておりました。

出演は、
トーマス・リンリ―警部 : ナサニエル・パーカー
バーバラ・ヘイバース巡査部長 : シャロン・スモール
ヘレン・クライド(リンリ―) : レスリー・ヴィッカージ


アシャートン伯爵の称号を持つ貴族で スコットランド・ヤードの警部トマス・リンリ―と労働者階級
の出身で勝気なバーバラ・ヘイワース。育った環境も性格も全く異なる2人が難事件を解決しながらお
互いを理解していく姿を描いています。

原作は、
アメリカの女流作家エリザベス・ジョージによる「リンリ―警部」”Inspector Thomas Lynley”
1988年の「大いなる救い」(後に「そしてボビーは死んだ」で改訂版再販)”A Great Deliverance”
をはじめとして全17作品あります。

この原作は大好きで15年以上前に読み始め、出版されている全作を読みました。
随分前の事ですので朧げですが(得意のフレーズ)。
なので、ドラマ化されて放送されているのを知って嬉しかったですわ。

リンリ―警部はイートン校、オックスフォード大学を卒業し、伯爵の称号を持ちながらスコットランド
ヤードで優秀な警察官として勤務しています。
ブロンド、茶色の瞳、すらりとした背の高い、そしてギリシャ彫刻の様な二枚目で 女性との噂も絶え
ない。 ベルグレーヴィアに住まい、サビルロー仕立てのスーツを着こなし、ベントレーに乗るといっ
た絵にかいたようなゴージャスな警察官なのです。

一方バーバラは容姿にも恵まれず、貧しい家庭には息子を亡くして以来精神を病んだ母親と問題を抱え
る父親と生活している。
そんなバーバラは自分とはあまりにもかけ離れた生まれ育ちのリンリ―に対してやっかみや反感を持っ
ていてに捜査しながらもギクシャクした関係を感じながらも共に捜査にあたります。

リンリ―自身ものほほんとしたお坊ちゃまの外見からは窺われない家族との確執や後に妻となるヘレン
との関係等複雑な人間関係の悩を抱えている。
等々事件と共にそれぞれの人間関係を描いたサイドストーリーが語られています。
テーマは少々重かったりもした記憶がありますが、でも英国らしい作品でした。

ただ、前述した様に、このドラマ版でのナサニエル・パーカーが原作でのリンリ―警部とかなりイメー
ジが違っていて、外見が全く異なりましたので暫らく戸惑いました。
個人的には、今で言えば、トム・ヒドルストンとかダン・スティーブンスがイメージかしら?
(ちょっと贅沢ですね)
でも、ナサニエル・パーカー素敵なんですよ。 エレガントだし、伯爵さまの雰囲気を持つ俳優さん
なんでしょう。
確か「ルイス警部」でも伯爵だか公爵だか(いい加減)の役でゲスト出演していましたもんね。

バーバラ・ヘイバースは個性的なルックスですが原作より美人さんです。
レディー・ヘレンもかなりイメージが違っていて、なんだかなぁ・・・・”華”がない・・と思った
ものです。

楽しみにTV放送を観ていたのですが、残念ながら全シリーズは放送されなかったと思います。
で、仕方ないのでDVDを探したのですが、これ又残念な事に日本版は出ていません。

PAL版(region 2) のみですが、S1~S6のセットで発売されています。


何処かで再放送してくれるのを待つ事にしましょう。
(又はリメイク期待です)



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ケーブルTV (Abi)
2019-11-04 13:56:16
加入のきっかけがリンリー警部なんです、これを見たさに入ったのです。ナサニエル・パーカーには違和感無くて、ヘレンに感じましたよ。鬱陶しい面倒くさい女だなぁって。録画したのを大事に置いています。もうきっと犯人が誰かまで忘却の彼方でしょうから、見直してみようかな、、、、。
>ケーブルTV (Yam Yam)
2019-11-04 19:16:40
Abiさん、こんばんは。
そうだったんですかぁ。 なんかすっかり好みがご一緒ですね。
ナサニエル・パーカーに違和感なかった? ですか? ワタクシは原作でのリンリ―がブロンドで、ブロンド
のくせに瞳が茶色(ブルーでなくて)という点に妙に拘りがあって、この点は作者のキャラクター設定に重
要なポイントではないかと思ったもんですから・・・とまだ拘ってる(笑)
でも、ドラマを観ていて、ナサニエル・パーカーのリンリ―もこれで良いのかな?なんて思ったもんです。
仰る通りヘレンはねぇ。辛気くさいですよね。これも原作のイメージがあり、残念な点の1つです。
録画お持ちなんですね。羨ましいです。 どこかで再放送してくれないかと待つばかりだもんで(泣)
久々に思い出したので、10数年ぶりに原作読み直ししている所です。
ヘレンは (Abi)
2019-11-05 10:28:17
確かシーズン終わりの方で女優さん代わってましたよね?初代のヘレンよりふっくら目で明るめで、、、先のヘレンは何と言っても我が愛しのハサウエイに注射針突き立てた人ですもの。好きになれないわ。(混同も甚だしい)録画したのはずーーーーっと前だから今でも見られるのかチェックしなくちゃ。その2待ってます。
>ヘレンは (Yam Yam)
2019-11-05 16:46:25
Abiさん、そうでしたね~。 
ヘレンはいきなり他の女優さんに変わったんでしたね。書き洩らしました。
>我が愛しのハサウェイに・・・
そうでしたっけ?って、出てたのは覚えているんですが そんな設定でしたっけ? まぁ、何といい加減な
記憶力でしょう。 何度も観ているのにね~。 何れにしても何となくイメージ暗い印象の女優さんです。
役柄のせいかもしれませんけどね。
>その2
有難うございます。そんなお言葉頂くと励みになります。 さて、何を取り上げましょうか。 色々あり過ぎ
て・・・・。

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