The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (3)

2018-08-13 |  ∟グラナダ版SH

グラナダ版 ”The Solitary Cyclist” : (3)


The Adventure of Sherlock Holmes
1984年

・・・・・その(3)

221Bのホームズの元にバイオレットから手紙が届き、カラザースから求婚されたと伝えてきました。
調べたい事があるからファーナムへ行くと言うホームズに、同行しようか尋ねるワトソン。
「私が行けば十分だろう」と答えるホームズに、小さな声で『近くのパブで話を聞くべきだ』とホーム
ズに言われた言葉を根に持って憎まれ口を呟くワトソン。 もう出かけたと思っていたのに背後から
「有難う。とても貴重な意見だ」と(嫌味に?)声を掛けられ、ビックリ(聞かれちゃったか。参った
な・・・のワトソン)


ファーナムのパブを訪れたホームズは亭主から聞き込みを始める。
先ずチャリントン館のウィリアムソン氏に関しては、ほんの先程迄ここに居た事。昔は牧師だったが何
か問題を起して資格を取り上げられたらしいと。
等噂話は言いたくないと渋っていた亭主も、ボツボツと話し始める。
週末には危険な客が来る。 特に1人には迷惑をしている事。あの男は最悪だ。と聞き、「赤毛の口髭の
男か?」と確かめるホームズ。

 
そこに噂の当人ウッドリーが現れ、何を嗅ぎまわっているのかホームズに詰め寄り、いきなりなぐりか
かる。

ホームズも急な攻撃に部屋の隅に倒れ掛かるが、おもむろに上着を脱ぎ、周囲の客たちに「正当防衛で
ある事は皆さんが証人」とやる気満々のホームズは、ボクシングの構えをします。

って、このシーンが噂の乱闘シーン。
拳を握り腕をグルグル回す。さながらダンスのステップを踏む様な軽やかな動きのホームズ(古式ボク
シングのスタイルなんでしょうね)
もう軽やかな動きのホームズは何ともカッコよいです。


で、あの有名なセリフ、「紳士は手の甲で人を殴ったりしない。紳士は左のストレートで勝負」(出た~ッ!)
と言いながらウッドリーにパンチを食らわせダウンさせ、再び上着に手を通していると周囲に居た客たち
から拍手が起こります。 すると、ちょっと戸惑った様子で観客たちに微かに頷いて”どうも”のホームズ。


その後、221Bでは、ワトソンから傷の手当てをして貰いながら、ご機嫌で「実にスッキリした気分だ」の
ホームズに、「だろうな」のワトソン。

「左のストレートで悪党を倒した。 その結果がこれだ」(額に傷を負ってます)
ホームズにウィスキーを手渡すワトソン。 その後ウッドリーが馬車で帰還したと話しながら、嬉しそうに
ムフフと笑う2人(子供か)
このシーン、ヤンチャな子供達のボーイズは、ほのぼので実に良いです。

一方、カラザースの屋敷には又ウッドリーがウロチョロ現れます。


そしてバイオレットは再びホームズに手紙で 次の土曜日にこの屋敷を去るつもりである事を知らせてきます。
遂にカラザースは馬車 “horse and trap” を買ったのでもう自転車には乗らなくてすむ。
土曜日からは安心して暮らせると。
しかしホームズは気になる事があると云います。
「何だ?」と訊ねるワトソンに、「馬車 ”trap” だ」 とホームズ。
(”Trap”は2輪の軽装馬車と云う意味と、”罠”と云う二つの意味をもっています)




・・・・・to be continued です。


← グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (2)
→ グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (4)




コメントを投稿