The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

やっぱり英国ミステリー (1)

2015-07-20 | 海外ドラマ
- やっぱり英国ミステリー (1) -

暑中お見舞い申し上げます。
関東甲信地方は梅雨明けとなり これから夏本番となるのですが、もう既にバテ
バテでおまけに夏風邪を引き これからの暑さをどう乗り切れば良いのでしょうか・・・ 
皆さまもどうぞご自愛下さいね。

泣き言から始めましたが、これからが本題です。 

以前から何度もしつこく書いていますが、昔から英国ドラマ好きでありましたので
AXNミステリーチャンネルは私にとっては誠に有難いチャンネルです。

ミステリーの本家とは言いながらも 余りの数の多さに大忙しなのですが その中
でもやはり好みはありまして 何となく観る、結構熱心に観る、ジックリ観る、嵌
る等に別れ(自分勝手に分類する)それぞれ思い入れも違ってきます。


  
↑ 3巨頭です

ミス・マープル、ポアロ、グラナダ版シャーロック・ホームズ等大昔から何度となく
観ているし、それぞれ原作本も全て読破してはいるのですが、余りの数の多さで
脳内混乱状態でゴチャゴチャになっています。
これらの3作品は最早古典と言っても過言では無く殿堂入りなので今回は除きました。

勿論アメリカドラマの中でも好きで良く観ていたドラマも多いのですが、英国ドラマ
の作り方、深く掘り下げたストーリー作り、何より俳優さん達の基礎から学んでいる
演技力等々で落ち着いてジックリ観られる作品が多い事に感心させられます。

それにしても 「何とか警部」とか「刑事何とか」の多い事よ。
ごっちゃになっちゃいます(汗)

そこで、英国の警察ドラマでの階級呼び名に関して触れてみますが、入門編としては
下記の通りです。
Commissioner(警視総監)
Deputy Commissioner (警視総監補)
Commander (警視長)
Chief Suerintendent(警視正)
Superintendent(警視)
Chief Inspector(警部)
Inspector(警部補)
Sergeant(巡査部長)
Constable(巡査)
となって居ますが、「モース」や「ルイス」では
Detective Chief Inspector or Detective Inspector=DI (主任警部)
Detective Sergeant=DS(巡査部長又は部長刑事) 等とも呼ばれています。

そして上司を呼ぶときは肩書き、名前ではなく ほとんどの場合”Sir" (女性の
上司は ”Ma'am” )で呼んでいるので合理的と言うか簡単で良いですね。
アメリカドラマでは”Boss”とか名字或は肩書きで呼んでいる様な記憶があります。
余談ですが、初めて海外旅行をした時(20代でした)、ホテルで ”Yes, Ma'am”と
言われた時は 何だか凄くオバサン扱いされた様な気がしたものです。 せっかく
小娘にまで敬意を表してくれたのにねえ。



今回は今まで記憶に残って居る作品、好きな作品等自分の記憶を整理する意味も
含め思いつくままリストアップしてみました。

さて、前置きが長くなりましたが 以下ドラマ名(順不同全くランダム)です。

先ず

「オックスフォードミステリー・ルイス警部」 ”Inspector Lewes”

現在嵌っているこの作品は追って少し詳しく書いてみようと思っています。


「刑事フォイル」 ”Foyle’s War”

第二次世界大戦時のイギリス南部の街ヘイスティングスに赴任した警視正(”刑事”
というタイトルになっていますが、偉いんです)フォイルが戦時下の状況の元事件を
解決していく姿を描いています。
フォイルを演じるマイケル・キッチンの落ち着いた包容力溢れる姿が安心感を抱かせ
又女性でありながら運転手件時に助けにもなるサムが厳しい時代の中での息抜きとな
っています。
マイケル・キッチン素敵です! 良い歳の重ね方をしています。
現在再放送中ですが(あれ?もう終わったかしら?)、そうそう 以前も書きましたが
ローレンス・フォックスがハサウェイとは正反対の冷酷な殺人者として出演しています。
先日はティモシーパパもチョット出てましたね。
 

「主任警部モース」 ”Inspector Morse”

これも以前チョット書いたのですが、コリン・デクスター原作に基づいた作品で 1988年
から14年間続いた国民的人気ドラマです。
独身で中年の仕事熱心な主任警部で 思い込みが激しく直観的な推理を振り回します。
クラシック音楽とクロスワードが趣味で 一見教養深い趣味の持ち主の様ですが、女
性に弱く酒も好きで アンバランスとも思える性格がモースの人間性魅力を高めてい
ると思います。
地道な捜査活動を身上とする部下のルイス(この時は警部補)は迷惑する事も多いで
すがモースを信頼しています。
このシリーズは随分前に観ていて 最近まで再放送していましたが なかなかジック
リ観る時間が無くあまり詳細は覚えていません。 (いい加減!)
やはりスピンオフの「ルイス警部」の方がより好きですね。


「バーナビー警部」 ”Midsomer Murders”

1997年から続く長寿人気ドラマで81話で一応終了となっています。
架空の田舎町ミッドサマーで次々起きる事件をバーナビー警部と相棒(何代か代わっ
ています)が解決していくのですが、穏やかな雰囲気の田舎町での陰惨な事件もバー
ナビー警部の家庭人としての穏やかな風貌や町の景色に中和され何となくホンワリ
とした雰囲気に包まれてしまいます。
初代ジョン・ネトルズ バーナビーが引退後、従弟のジョン・バーナビーに引き継
がれ「もう一人のバーナビー警部」としてシリーズが続いています。


「刑事ヴァランダー」 ”Walander”

スウェーデンのミステリー作家ヘニング・マンケルのベストセラー小説「刑事クルト・
ヴァランダー・シリーズ」をケニス・ブラナー出演・製作総指揮でドラマ化した作品です。
スウェーデン最南部の農業地帯素コーネル地方にある港町イースタに住むヴァラダーは
妻とも別れ 一人娘とも、一人暮らしをする父親とも折り合いが良くない孤独な中年男
ではあるが 粘り強く事件に立ち向かっていく。
北欧ドラマは一種独特なカラーがあるのですが、本を読んでいる時も難点は名前が覚え
にくい(汗)。
それぞれの登場人物の心の奥底に隠された悩み、苦しみ等がジックリ描かれています。
ブロンドくるくヘアー(地毛のままらしい)で出演していたトム・ヒドルストンは 
”ロキ”とは全く違った北欧人ぽい雰囲気を出していました。

 
「ミステリーinパラダイス」 ”Death in Paradise”

これは拾い物(?)でした。
何気なく観ていたのですが、途中から ん? 面白いじゃございませんか!となり 
しっかり観る様になりました。
ロンドンからカリブ海のリゾート地セント・マリー島に赴任して来た典型的な英国人で
ある刑事リチャードが部下3人だけというオノレー署で捜査に情熱を傾け事件解決に奔
走する姿が描かれています。
のんびりした島の警察組織、捜査方法の違い、危機管理の相違等に戸惑いながら自分
のスタイルを崩すことなく紅茶をこよなく愛し、常にスーツと革靴姿、革のカバンを
持ち歩き捜査に立ち向かうリチャードの姿は思わずクスッと笑わされるポイントが
随所の織り込まれています。
融通の利かない頑固ではあるが真摯なリチャード推理に やがて部下たちも感銘を
受け次第に影響を受け成長して行くのですね。
事件解決の場面は関係者を集め1つ1つ謎を解いていく設定はお約束ではありますが
クリスティーの作品を彷彿とさせる鮮やかな謎解きが楽しめます。
リチャードを演じるベン・ミラーが熱演していたS3迄が好きだったのですが、E1で
いきなりいきなりリチャード死亡となり、新メンバーに交代というショック!
個人的にはベン・ミラーが良かったのに・・・・
因みに、シャーロックメンバーも良くゲスト出演していました。




まだまだ沢山有りますので 今回はこの位にして又続けます。