小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

新東京トンネルの205が作りたい

2021年09月14日 22時31分00秒 | 省電・国電・E電
なんか未来都市感あってかっこいい響きですよね。第三新東京市みたいで。
30年経って元号も再び変わったいま、どうぞよろしくって言ってたマリンちゃんはどうなってるんですかねえ。


息抜きの息抜きの息抜きで始めたやつ。あと一回息抜けば一周回って元の題材に戻れそう…!
きっかけはTwitterでフォローさせていただいているまぁちゃんさんが
GMエコノミーの京葉顔をかっこよく仕上げてアップされていたこと。
標準顔含めKATOの205より彫りが深くて好きだなーとは思っていましたが、
いざきちっと塗って鳳の幕を収めた例を拝見すると、
ぼくも4両でいいから作ってみたい…!との思いがふつふつと。

そういえば昔のGMカタログに載ってた205の作例って京葉線だったなあとか、
そういえばぼくGMの101~201は作ったけど205ってさわったことないなあとか
ノスタルジー?に浸り始めたが最後、持ってたポイントでポチってました。
まぁ、ウン万円する完成品どころか今時の鉄コレ買うよりお手頃なんですが。
ついでにいつの間にかTR235が出てることに驚きつつ台車も揃えましたが、
はなっからフル編成はやらない!と決めていたから4つで済む。
通勤電車オタクやってると何でも大量購入せざるを得なくなりがちなので、
4こ注文ってなんかほっとしてしまったよ。これが10個とかだとそれだけでグェってなる金額だもんね。
懐にも心にも優しい息抜きだなあと思いました。

話がそれましたが、単にエコノミーの205を触ってみたいってだけなので
ドアコック位置、妻ステップ位置ほか細かな考証はほぼスルーという方針で手を付けました。
そもそもエコノミーの205ってちょっと窓大きい(or隅Rが四角すぎる?)ような気がするし、
ビードの感じなんかもモリッとしてる。それもそのはず、屋根板の裏には"国電"205系の刻印があるとおり
小窓ドア版で初生産したのは1986年ですからもうじきアラフォーの金型なわけですね。最近腰が痛いぼくより年上。
懐かしいプラモ作りのノリで気楽にランナーをプチンプチンやることに"今これをやる意味"を見出しました。

プロトタイプは京葉線全通当時…すなわち満を持してフェイスリフト版205が投入された頃としました。
今は日光のほうで最後の活躍をしているこの辺の205も、後継車の導入でいよいよ置き換えが近いみたいですね。


こんな感じでチクチクと。
このチクチクって表現、あるモデラーのブログで見ていいなーって思った。
φ0.2でチクチクとパイピング…とかだとしっくりこない。
エコノミーキットをプチンプチン切り出してる感じに似合う言葉だと思う。


ゆるい感じで作ってたら屋根板がちょっとズレていた模様(?)
配管モールドの辻褄が合わなくて激萎え。
気楽に作るのと雑に作るのは違う!!と自分の仕事に激おこ案件。
ハイパーモデリング(Vol.1)の巻末にあった「雰囲気重視=ディテール軽視ではない」なんて言葉を思い出しちゃうよねえ。
趣味のもんだから自分の気が済めばいいんだけど、さすがにこれは。


そんなわけで息抜きの対極にありそうな加工をする始末。
もっとも、パンタをTOMIXにしようとすると自ずとパンタ台を移設することになり、
モールドされた配管との辻褄が合わなくなってくるってのもあったんだけど。

母線はφ0.3くらいでいいのかもしれないけど、前述の通りビード表現がモリッとしてるので
φ0.4で。鉤外しも一部を除いて敢えてφ0.2にした。
配管止めは安心のトレジャー製なんですが、
205系って母線が2本引けるような台座使ってるのね。知らなかったよ。
しかもそれをフォローしてるトレジャー。うええすっげーってなった。

パンタはTOMIXのPS21、台はボナのP-145、避雷器はEVO付録のLA-17(分売もしてる)です。
国電=PS16っていう感覚が抜けてなくて間違えるところだった。
PS21。数年前の103-1000製品化で正規の形のが
リリースされたらしい国電マニア待望の逸品みたいです。

パンタ台はこの前の京浜急行とか西武3000にも使ったボナですが、
断面のパーティングラインがほぼなくて仕上げ不要なので、おすすめです。
ボルトの感じがトレジャーとかと比べるとちょっと大きめなので好みもあると思いますが…。


もうひとつ。
組んでみて、ええってなったのが雨樋のつなぎ目。
側と妻で裾を合わせると雨どいに段ができるのね。
はて実車もそうなのかと見たらそんなことはないので、うええと思いつつも
チクチクとプラ材で辻褄合わせ。縦樋上部の形がおおげさかもしれないけど、
ちゃんと水が流れそうな形になったことで本人は満足してます。


ペタペタッと組み立てて一丁上がり!のはずが
ヌプヌプと沼に沈み始めてちょっと嫌になってきた。
ここで京浜急行に戻ると永遠にお蔵入りするのは確実なので、
昔相鉄を作るのに買った銀河のディスクブレーキなぞはめて自分の機嫌を取る。
Pの車上子が付いてる路線だとあんまり見えないような気もするけど、
実車のディスクがきらっと見えた時のときめきが蘇ってきて何とも良き。
205系は一軸あたり一枚なの、調べるまで知らなかったよ。


ソイヤッソイヤッソイヤッと進める。
気まぐれで始めたものは飽きる前に引き返せないところまで持っていかないとなかなか完成しないので…。

配管を引いたあたりから、旧い車体金型とのバランスをとりつつも要所要所はいま水準にして
すっきり見せよう~という方針に変わったので、このへんは最近の作例と同じ構造で。
すなわちエバグリのプラ材(2mm×3.2mm)で台座を作って車体裏のリブに嵌まり込むようにして、
φ0.2の真鍮線を介したジャンパ栓(KATOのEF64-1000用)、GMの汎用胴受+ダミカプを差し込んでいく構造です。
ジャンパはお察しの通り接着面積がほぼゼロに等しいので、強度を得るための真鍮ピンですね。


TOMIXの103用床下配管が買い置きしてあったな、ということでいらない配管を1本カットして使ってみた。
最近205が出たから今なら専用のやつがあるかも、と思ったのは製作後。
スカートがなくてよく見える排障器はトレジャーの東急8000更新車用前面ステップを
グニグニッと曲げて、取り付け足のところを台車に刺してあります。
足が短いので、ランナー部分も細く一体で切り出すと丈夫になって良いです。

車体と足回りの釣り合いがとれているか、という点においては一抹の不安を覚えつつ、
手近にあるパーツをぽんぽん足していくのは精神衛生上まことによい。
これがプロポーションの修正…とか市販パーツのリファイン…とかになると
趣味でやってるのか苦行なのか自分でもわからなくなってくるもんね。

作りたいものは山ほどあるのに手を動かす速さは年々低下するばかりで、
無用な寄り道してる場合じゃないのでは…っていうのが昨今ぼくのなかで支配的な考えでしたが、
無駄とか余白とか回り道みたいのが全くないのもまた息苦しいですよねーっていうのが直近の感想かも。
なので、たまには普段作らないようなものも挟んでみよう…と思っています。


つらつらとわかったようなことを書いてしまいましたが、
今回の狙いはこの先本命の山手線をやる予行演習(特にSUSの質感とか)的なところにもあります。
TOMIXのHG205もかっこいいんですが、額縁の太さの感じとかはGM(完成品)の205のほうが好きなので、
あくまでもこっちで'88年くらいの山手線をやるつもりです。
昨年、インレタで帯色を変えてみたけど、丸ごと塗り直すことになりそうです。
こっちは全体的にゴリゴリのフル加工を計画中。
両方できあがったらRFの92年1月号の表紙が再現できそうだね(^o^)

つづく
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