小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

小田急4000形製作記(床下編)

2019年12月10日 23時00分09秒 | 小田急新4000形
残すところあとわずかとなった2019年、
小田急には待望の新型通勤車5000形が搬入されましたが、
皆様の目にはどう映りましたか?
私は、台車が日車製、外板がついに非ダルフィニッシュ、など
仕様面での興味深さこそ感じるものの、ずいぶん思い切ったスタイルだナ...という印象。
とりわけ帯の2色化には中々衝撃を受けましたが、実際に見たり乗ったりすれば
またイメージも変わるのかもしれません。

今回の衝撃は、ひとつ前の4000形発表時との落差もありそうです。
「今度の新型はE233ベースらしい...」と聞いた当初はHIDライトをオデコに付けた
ノッペラボウ顔を想像していましたが、いざプレスリリースのイメージ図を見るや
何とも愛嬌のある顔立ち。俄然実車の登場が楽しみになったことを思い出します。


2007.08 小田原駅にて

搬入直後に海老名へ見に行ったり、試運転を追い掛けたり。
新鮮味溢れるインペリアルブルーの色使いも大好きで、
東急5000のジャンクボディを使っていつか作ろうと思ってきました。
ただ、膨大な数の客扉を取り換えるのも骨が折れるなーと思ううちに時は流れ...



実際に手にするのは2015年、TOMIXから製品化されるまで8年の歳月を必要としました。
待った甲斐あってとてもよく似ていて嬉しくなりました。



なのでいつまでたっても眺めているばかりで...



一向に着工せず...



行き先表示だけ貼ってみたりしてあっという間に更に4年が過ぎました。



そして今年。
たまたま実車に触れる機会が増え、そういえば...ということで久々に引っ張り出してきました。
手が止まっていたのは、床下機器が実車とかなり異なるので直そうと思いつつ
地味すぎて億劫になっていたためです。
手ごろなパーツが見当たらない大きめのエアータンクを
ランナーから削り出してみたのですが、
ちょうど直前に営団03のツナギ箱を初めての3D出力しており...



面白半分で作ってみた。
でもこの時点では妻面の膨らみの描き方がよくわかってなくてイマイチ。
その後Twitterで描き方を教えてもらったり、
今回出力した分については瞬着パテを盛って(粘度が高すぎなければ
表面張力で自ずとドーム状になる)対処したのですが、、、



先ほど調べ事をしているときに、たまたまTOMIXのE233-2000の写真が目に留まり、固まりました。

ちゃんと再現されてんじゃんorz

小田急4000とはほとんど同じ床板を使っているものの、
所々別のパーツを使っており、その一部にお目当てのエアータンクが再現されていたというオチ。
しかも私が作ったのは全体にちょっと小ぶりすぎる模様。
曲面上に付く突起みたいのも再現して意気揚々だったのが一気にしょんぼりです。
作り直そうか・・・?
今回のプロトタイプとする2次車からこのエアータンクは中間車に
付くよう設計変更されているので、目立たないっちゃ目立たないんだけど、
ここまでやっといてE233-2000と揃わないのも悔しい。



気を取り直して他の部分。
タンク類のコックみたいなのはφ0.2の真鍮線とトレジャーの0.8or1.0の汎用手すりで細密化しました。
ほんとはもう少し角張っているとよりリアルなんだけど、手軽に透け感が出せて便利です。
実車をよく見ると、意外と突き出し具合が大きいです。
上に載せた3D出力のエアータンクも突き出し具合を一度修正しています。



動力ユニットカバーは機器ごとにバラバラにして個別に貼り付けます。
ただしVVVFはやたら平べったいので、ダイキャストをダイヤモンドヤスリで
幾らか削り込んで、別途用意したトレーラー仕様のVVVF機器を薄くして貼ることにしました。



そのトレーラー仕様の機器とて、若干平べったいんだけどね...
今回はこのまま塗っちゃいました。



クハの前のほうに付く謎の機器はプラ材でチャチャっと作った。
色が廻りにくいのでエアータンクともども、別塗りすることにしました。



先頭台車の排障器もプラ材で。
OM-ATS車上子が付いてた当時は更に前方に支持アームが伸びていましたが、
今回はあっさり撤去後の仕様にしました。

こうしてみると、台車枠も空気ばね下の部材の厚み不足とか、
軸箱横の縦部材が大げさすぎるとかいろいろ不満が。
台車の3Dモデリングは習得途上につき、今回はとりあえず塗っちまいました。
最初は完璧な足回りを目指していたけど、VVVFといい結構妥協が目立ってきた。
エアータンク...あのまんまでいいかなと思えてきた。



萎えてきたので可愛いお顔の写真で気分転換でも。
ダミーカプラーは純正パーツのままですが、スカートの開口部に合わせて
角が丸くなっている胴受けはトレジャーのTTP219-12(連結器胴受け2)を貼りました。
まさかのOER4000専用パーツが収録されている有能パーツです。
初めて使いましたが、立体感が増してかっこいいですね。



これまた初めて付けるクレーンフックはタヴァサの汎用品より。画像の段階では仮付けです。
今まで省略してきたものをいきなり付けた理由はご覧の通りで、
このスカートの欠き取りでは無視できなくなろうというものです。


←小田原 新宿→
クハ4050
デハ4000
デハ4100
(海側)

最後に全車の床下機器配列一覧でも。
上でも書きましたが今回のプロトタイプは2次車(4058×10以降)で、CPやエアータンクの配置が変更されています。
(今回はこれらを後付けすることにしたので、画像には写っていません)

クハ4050最前部のD-ATS-P箱はGMの3000形から、
デハ4000のフィルタリアクトル左の機器は8000形更新車用から持ってきました。


←小田原 新宿→
デハ4300
サハ4350
サハ4450
(海側)
※デハ4200は動力ユニット組込予定につき省略(デハ4000とほぼ同配列)

一部不足する機器はジャンクで入手していたE233-2000のサハより流用しました。


←小田原 新宿→
デハ4400
デハ4500
クハ4550
(海側)

特にクハは1次車と2次車でかなり違います。
今後製作する方は資料写真がどちらなのか確認したほうが良いかもしれません。


←新宿 小田原→
クハ4050
デハ4000
デハ4100
(山側)

こちら側はTIOS箱やら直通予備ユニットなどパターン化された配置が目に付きます。


←新宿 小田原→
デハ4300
サハ4350
サハ4450
(山側)
※デハ4200は動力ユニット組込予定につき省略(デハ4000とほぼ同配列)


←新宿 小田原→
デハ4400
デハ4500
クハ4550

つづく・・・
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