小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

二社の8000形を比較しやう。

2011年10月30日 18時32分58秒 | 小田急8000形

すこし間があいたものの、GMとマイクロエースの競作となった8000形。
先日、本サイトにアップする為のページを作っているうちに
表現上の違いが思いのほか多く感じ、同じアングルで撮った写真を
並べて比較してみたら面白いんじゃマイカ~と思い立ちました。
未更新車と更新車の違いがあるし、どっちもウチ仕様の味付け済みなので、
これだけで購入の参考に・・・ってのは厳しいかもしれないけれど、
なんとなーくどういう特徴をもってんのかくらいはわかるかなーと。
ご笑覧くださいまし(・∀・)

※ところどころ上から目線ですが、悪気はありません。おこっちゃやーよ(´・ω・`)



左GM・右マイクロエース。
顔の輪郭はGMのほうがちょっと丸っこいのかな。
てか顔以外も含め、全体的にGMのほうが丸っこく線が細い印象かなという気が。

表情を左右するライトは、製品状態だと微妙なところなんだけど、
いじったらGMのほうに軍配が上がった感。
完璧ではないけど、8000っぽい顔になったと思いません?

方向幕周りは、GMがライトユニットケースへのモールドで表現しているのに対し、
マイクロは前面ガラスに黒印刷を入れてます。
個人的にはGM式が好きですが、斜めから見たときの見栄えはマイクロ
のほうがスッキリしてます(下の画像参照)



上がマイクロ製。
繊細さではGMに一歩譲りますが、全体のカッチリ感・安定感は上を行ってます。

下はGM製。
後述の「先頭部屋根の造形」問題を除けば、やっぱ似てるのはこっちかなぁ。
ただ、製品状態だと全体的に「スカスカ」感が漂うのと、
オデコとかに塗りがやや浅い部分があるのは残念('A`)



上がマイクロ製。
客窓サッシの凸モールド表現は不可解ですが、
ドア窓の雰囲気とかは見事です。買ったとき、おー確かに8000形のドアだ!って思った。
あとは、乗務員扉の上あたりの造形がちゃんとしてるのがナイス。
画像をよーーーく見るとわかりますが、実車同様、ほんのわずかに傾斜してるんですね。
GMのが出た後随分実車を凝視しましたが、どうやら完璧に真っ直ぐではなく
こんな按配に見えます。
ただ、雨樋だけ真っ直ぐなのはこれでいいのかわかんない。
傾斜自体の有無含めあくまでも目視ベースでの話になりますが、
実車は雨樋もろともちょーーーゆるーーーーくカーブして見えるような?
このへん詳しい人がいたら是非お話をききたいです(・o・)

下はGM製。
やっぱ傾斜は強過ぎに見えるなあ・・・。
むかーしの保育社の本に載ってた形式図がこんな風だったのを思い出す。
この一点を除けば、あとは手を掛けさえすれば何とかなる事ばかりなだけに本当に惜しい。
完璧な8000形までもう一歩だったのですが・・・(;ω;)



上がマイクロ製。
戸袋窓のブルーは製品状態で着色されてます。
どうやらここだけ塗装してる風?手が込んでます。

台車も、一見GMと似ている(プロトタイプが一緒なんだから当然だけど)ようで、
実はボルスターアンカーの出っ張り具合がよりホンモノに近くなってる。
長年GMの小田急FSを見慣れた目には、却って不思議に映りもしますが、
上から見たときなんかは確かにリアルです。

下はGM製。
製品状態だと全ての窓が、ドア窓くらいの限りなく透明に近いグリーンをしてます。
クロポの1000形ワイドドア車みたいに、全体がドギツイ成型色になるよりは
良いですが、やはり客窓だけでもこんな感じで手を入れたほうが更新車らしく見えると思います。
背景が白だとこれもドギツくみえますが、そのへんに置くとそれっぽいはずですよ(言葉がすげー適当w)

台車は昔からある小田急FSを集電対応にしたもののようですが、
元々やたら出来の良い台車だったこともあり、
最新クオリティのボディと違和感なく釣り合っています。



全体像。
上がマイクロ製。全体の安定感はこっちに軍配が上がります。
下周りまで含めてとてもバランス良く見えます。

下はGM製。あまり端っこには乗りたくないなと思う外観です。
車体自体の長さはマイクロのとほぼ同じかコンマ数ミリ長いかなーくらいなので、
単純に台車が内寄りすぎるんだと思う。ボルスターアンカーの位置を見てもそんな感じ。
なので、床板を切り継ぐとかすれば修正可能ですが、これは結局そのままです。
タミヤセメントが効かないので、切った貼ったが非常にやりにくいなーと。
ライトを光らせることにこだわらなければ、スチロール製の床板を
新調して、台車をビス止めできるようにいじるのも一つの手かもしれない。。


左がGM、右がマイクロ。
小田原向きかつ配管無しの妻面です。これは新宿方クハ。
この向きの妻面はどっちも正しいステップ配置をしてます。
かなり作風の違いが出てますね。ディテールに関してはここもGMのほうが良く出来てる。
綺麗に色差しできれば非常に見栄えがするのでしょうが、繊細さゆえにそれが中々難しい。
これはあんまり綺麗に塗れていません。


左がGM、右がマイクロ。
配管付き妻面です。
配管に関してはどっちも細かく表現していますが、GMのは極限レベルの細かさです。
画像はあんまピントが合ってなくてわかりづらいですが、
配管止めのバンドに付くボルトまでモールドしてます。


左がGM、右がマイクロ。
新宿向きの妻面です。
ステップ配置はGMのほうが正しいです。
ほんとこのへんのディテールは観察・成型ともにハイレベルです。
なんだけど、何故か妻窓ガラスは裏当て式(´Д`;)
幸いボナからガラスが出てるので、ちゃんと手を掛けてあげるとディテールが引き立ちます。



上がマイクロ製。
私の仕上げが良くなくてあれですが、手を掛けてトミーのパンタを
載せたので、最低限のカッコはついてます。元のパンタは捩れてました。
ヒューズ周りは手を入れてますが、避雷器は形がよいので製品のものを塗って
使ってあります。

下はGM製。
製品が出たのも味付けもマイクロのよりだいぶ後なので、幾分有利っちゃ有利かも。
ヒューズに引き込む部分の配管は好みが分かれそうな処理方法ですが、
個人的には結構好き。ちなみにマイクロはヒューズ箱と一体でこの部分の配管を
成型してました(上の画像のは別なものに交換済みですが)
GMのほうのパンタは製品純正のものを使ってありますが、ホンモノと
同じ形にしようとすると一本足になってしまうのが難点。
上昇姿勢もトミーに比べるとややゴツい・・・。
てかパンタに関してはトミーが無敵すぎる。価格も少し安くなかったっけ?
でも、のっけかえるとなるとパンタ台の移設が必要なので、10連とかになるとちと面倒。


・・こんなとこかな?
床下機器とかは明らかにプロトタイプからして違うので割愛しました。
なんかの参考にしていただければサイワイでござーますーー^^
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でーきたー!

2011年10月27日 17時56分18秒 | 工作(総合)
今夜はちょーーーー久々にサイト更新!
掲示板閉鎖とか後ろ向きなのを除くとたぶん2662Fのページをアップして以来なので、1年半ぶりくらい?


アップしたうちのひとつ、3000。できあがりましたよ。
手直しに過ぎないので、今の目で見ると塗装に不満がありますが、
そこまで手を入れちゃうと確実にお蔵入りするのでスルーしました。
3000は8連のフルカラーの区準、が一番好きなので、その辺をやるときに
完璧バージョンを作りたいなーと思ってます。いつになるかわかんないけどw
9407も追ってページを用意したいと思います。
こんな並び・・・あったんだろうか?
確か06年5月のさよまらイベントの後、6月中旬に海老名から大野に
日中廃回して正式に廃車、だった気がするので、3277と若干在籍期間が
かぶってそうなんだけど、本線上では並んでないのかも。

その他近況。


散在してもーた(´Д`)
でも素直にすごいなと思います。拍手!!
動力がミ゛ィィィィってうるさいのは仕様?



すごく・・・小さいです・・・



はやく表参道ごっこしたいな。
あの駅独特のモ゛ーーーーってブザーがすき(´∀`)
赤坂見附もそうなんだっけ?
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タヴァサ製FS375台車を使う。

2011年10月05日 22時47分55秒 | 工作(総合)
***この記事は2006年7月に本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。2011.10.05***

■タヴァサ製FS375台車を使う。■



皆様はグリーンマックス(以下GM)のキットなどを組み立てて小田急通勤車(~1700形)を製作する時、
台車はどうしていらっしゃいましたか?
恐らく、GMの「小田急FS」台車を使うという方法が一般的と思いますが、その小田急FS台車は
8000形が使用している「FS516」というタイプを模型化したもので、5000形や9000形、1000形の
台車とはブレーキ周りの外観などが異なっています。
大まかな形状は同じなので許容範囲といえば許容範囲なのですが、しかし普段から実車を
よく見ていたりすると、やはりFS516台車を履いた5000形の模型にはどうも微妙な違和感を感じて
しまうのも確かであり、GMの「西武FS」台車(こちらは軸箱周りなど各部が異なるものの、
ブレーキ周りの雰囲気がOER5000等に似ている)を使うなどして解決策を探した事もありました。

一般にNゲージの台車枠は加工のしづらい素材とされている上に
大変細かい工作となり、改造をするにしても高度な技術を要する為、
個人的には中々手が出しづらかった部分なのですが、最近になってNゲージ向けの
各種キット・パーツメーカーとして知られるタヴァサホビーハウス(以下タヴァサ)より
小田急5000系列向けとして取り付け容易なFS375台車枠が発売されたため、一気に問題解決となりました。
中々機会がなく、また使ってみようと思ったときには品切れだったりして、2004年頃のパーツ発売から
だいぶ時間が経ってしまいましたが、最近になってやっと試してみる事ができた為、このようにして
レポートページを書いてみることにしました。少しでも参考になる部分がありましたらさいわいです。

なお、加工の手順とパーツ使用による効果を最大限お伝えする為、「加工の様子」と「使用例」の
2ページ構成とさせていただきましたが、加工の手順に関してはパーツ発売元のタヴァサの
公式ホームページに詳細な説明が掲載されている為、このページはそちらと併せてご覧いただくとよりわかりやすいと思います。




加工前の台車はこのような感じです。
8000形の場合はそのまま、2600形の場合もそのままorごく軽い
加工で実車に近い雰囲気を出す事が出来ます。



今回使用する台車枠パーツ。ホワイトメタル製です。
元の台車の表面を削り、そこに取り付け穴を
開けて接着するという構成です。



まずは車輪、ボルスター、連結器などを全て取り外します。



加工はまず台車枠表面を削る事から始めます。
左の画像で青い線が引いてあるあたり(パーツ説明書では
0.5ミリ程度残すと書かれています)に刃を入れて切断します。
今回私は普通にカッターで切断してしまいましたが、やはり素直に
説明書に従ってレザーソーを使ったほうが良さそうです。




切断した様子。
少しずつ切込みを入れ、それがある程度深くなったら
押し切るようにしてみました。
ご覧の通りかなり荒っぽい仕上がりになってしまいました・・・。
パーツ接着前にヤスリなどで表面をよく仕上げておきます。



説明書どおり、台車枠の端から11ミリ、上端から3ミリの位置に
φ2.5の穴を開けます。
最初に中心を針状のものやカッターの刃先で軽く突っつき、その後
小さい穴を開け、それを徐々に拡大していくようにしました。



不要部分をカットします。




いよいよ台車枠パーツを取り付けます。
このパーツのほうはホワイトメタル製ですが、それのベースとなる
GM台車のほうは接着剤の効きづらい材質の為、セメダインの
「PPX」接着剤を使います。これは専用プライマーを塗布した後
数分放置し、専用瞬着で接着するというもので、今回は
接着剤の効きづらい材質のGM台車側に塗布します。

なお、接着前にパーツ側のバリなどを削り取っておきます。



プライマーを塗った後、灰色を塗装した様子。
ゴツゴツとした形なので塗り残しのないように注意します。
カーブ通過時に台車が滑らかに動くよう、ボルスター周辺の
塗膜は剥がしておくと良いでしょう。
この台車に取り付ける車輪は、車両に付けた際特に目立つ
表面だけでも台車と同じ灰色に塗装しておくとより落ち着きます。




完成した台車を5200形に使ってみた様子。
ブレーキ周りの外観が変わった事から、実車のどっしりとした
雰囲気が少しは出たのではないかと思います。




側面から見た様子。
今回は車体とボルスターアンカーとの隙間を最小限にする為に
車高を下げてみました。




TNカプラーを使う場合は、ご覧の通り台車枠のブレーキ部分と
TNカプラーがかなり接近しますが、私が確認した限りではTOMIXのC280-45(?)はクリアしました。




なお、GMの小田急FS台車をそのまま使った場合はこのようになります。
充分許容範囲ではありますが、加工するとより良くなります。




今回使用した台車枠は基本的には5000・5200形用ですが、
説明書にもあるとおり9000形、1000形の台車も似た外観の為、
流用可能です。

左の画像は上で5200形に使っていた台車を1000形に使ってみた様子。
感想は様々と思いますが、実車のどっしりとした雰囲気の台車を
再現したい場合には便利かもしれません。




なお、1000形の台車はボルスターアンカーの形状がFS516
(今回ベースに使った小田急FS台車のプロトタイプ)と同じなのだそうで、
改造で切り取った台車表面からご覧のようにボルスターアンカー部分を
切り取ってFS375台車枠に移植するとより実感的になりそうです。



今回はあいにく9000形に使った例をお見せできない為、
代わりというわけではないですが実車の台車を。
細部は色々と違っているのでしょうが、基本的な形状は同じ
であることがお分かりいただけると思います。



上で掲載した5200形は前述の通りボルスターアンカーと車体との
隙間を最小限に抑える為車高を下げていましたが、その加工を
していないキット素組み車体に今回加工した台車を取り付けると
このような感じになります。
ご覧の通りややボルスターアンカー周りの隙間が目立つかなという
感じですが、これだけでも実車のどっしりとした台車周りの雰囲気は
出るようです。



なお、上で掲載した車両もこのような角度から見るとだいぶ隙間が
目立たなくなります。




以上、色々と書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
パーツ自体がやや高価(一両分\800)である事と一台ずつ加工しなければならないのは大変ですが、
この加工を施すだけでもだいぶ雰囲気が変わる事がお分かりいただけたと思います。
どこまでやるかは好みによりますが、少しでも参考になりましたら幸いです。
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小田急3000形製作記

2011年10月05日 22時29分53秒 | 小田急3000形(2008年版)
***この製作記は2008年6月から2009年5月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.05***


■小田急3000形製作記■



2001年夏の第一編成搬入以来、猛烈な勢いで増備が行われ、
一躍小田急史上最大両数を記録するまでになった3000形。
2000形が入ってこない江ノ島線の沿線住民としては1000形ワイドドア車
以来の新型通勤電車で、1000形の時にはまだヨチヨチ歩きだったと思われる私
にとっては、地元を新型電車が走る様を見るのはこの電車が最初でした。
従来の小田急スタイルからガラリと変わった外観など、かなり賛否が
分かれた電車でもありましたが(余談ですが、3000が営業入りした2002年は
我が大和市に乗り入れる3路線全てに新車が入った年でもありました)、
私にとっては、90年代の香りがしない―――最新鋭という言葉がピッタリの
雰囲気がひたすら新鮮で、当初より悪い印象は持ちませんでした。

そして腐るほど沢山走ってる現在では毎日9割以上の確率で乗る電車となりましたが、
模型はというと何度となく製作候補に上がりつつも実際製作に踏み切る事はなかったので、
昨年秋、GMよりキットが再生産されたのを機に6両分の材料を買い込み、例によって
半年ほどの熟成を経て、実車に触れる機会が更に増したこの春、着工したのでした。

ディテール面はどこまで凝るかまだ迷っているのですが、塗装に関してはステンレス車
ならではの材質による各部の質感の違いを再現すべく、せっかくの塗装済みキットですが
一旦全ての塗装を剥離してから着工しています。個人的にはこういう新型車をじっくりと
作り込んだ作例というのが比較的少ない気がしていますので、重厚感・ボリュームみたいな
ものが感じられる車両とする事を目標にしてみたいと思います。

プロトタイプは今のところ3275F。深い理由はなく、ホントはフルカラーLED車がいいけど、
対応するステッカーがないから、とりあえず3色LED・6連で一番新しい編成・・・ってだけのことです(^^ゞ
よって、今後フルカラーLEDを再現できるステッカーがどこかから出れば編成番号は変更する事になると思います。


2008年6月28日



製作開始から製作記を書き始めるまでに
多少時間が経ってしまいましたが、
ようやく始められました。
例によってまた長旅になると思いますが、
お付き合いの程よろしくお願いします(笑)

さて、塗装は普通にシンナープールにて
剥がしましたが、輝くような処理がされて
いるドア枠の塗膜は中々剥がれなかった為
この部分のみ1500番だか2000番だか、
目の細かいペーパーで削って落としてあります。

そして、今回は屋根板をこの段階で接着
してしまいました。塗装の手順を考えれば
別々に塗って後で合体させたほうが確かに
ラクですが、このキットの場合、後述の車端
の問題があったり、雨樋が屋根板側に
モールドされている関係でどの道塗り分けが
必要だったりで、下手に別々に塗るよりは
手慣れた手順で仕上げたほうが良いかなと
思ったんですよね。去年製作の東急8500で
塗装の済んだ部材同士を合体させる際に
接着剤をはみ出して痛い目にあった事も
影響しています(´∀`;)

で、前述の「車端部の問題」ですが、これは
屋根板端部が車体本体側に
モールドされていて、車体本体と屋根板とを
別々に塗って合体させると屋根板の端が
銀色となり、実車とは異なる雰囲気になって
しまいます。塗装の手間を考えれば仕方が
ないかなという考えもありましたが、しかし
冒頭にも書いたように、じっくりと作りこむと
いうのが今回のテーマ・目標ですので、
数を考えるとやや億劫ではありましたが
修正してみる事になりました。

もっとも、気が重いのは専ら塗装工程の
複雑化に関してで、修正する作業自体は
極めて簡単なものです。改めて説明する
までもなく、予め屋根板をくっつけておいて、
屋根板の端にできる継ぎ目を埋めるだけの
ことです。ランボードやら雨樋やらのモールド
がありますので、これらとの一体感を崩さない
ように作業を進めました。




分かりづらい画像で恐縮ですが、このキットの
欠点の一つである車体裾を修正するかどうか、
今とっても迷っています。

キットは3次車と銘打っていますが、車体形状は
2次車までの形状である、裾に僅かな傾斜が
付けられているタイプとなっています。恐らく
過去にクロスポイントから発売された2次車の
設計を流用した為なのでしょうが、側面
行き先表示窓の大きさの修正をきちんと
やってるのにこの部分がスルーされたのは
とても惜しいところです・・・。単に傾斜の
有無だけでなく、3次車以降はこの部分が
ドア枠などと同様にギラギラしていて、
なおさら裾が目立つため、何とかして
修正したいと考えていますが、一方で
均一に仕上がらなければ却って見苦しく
なるのは目に見えており、自分の技量と
相談しているところです・・・。

---
2008年9月12日



久々の更新です(・∀・ノ

夏の間は営団5000を作っていたり、電車
以外の事で遊んでたので大して進んで
いませんが、後ほど触れるように細部の
加工が大体済みましたので、塗装前に
全体の雰囲気を見るべく先頭車一両を
ご覧の状態まで仮組みしてみました。

最近のCPキット同様、このキットも床板は
側面ガラスの裾で支える構造となって
いますが、今回も恒例の車高落としを行う
事にしましたので、そのガラスパーツの裾
を僅かに切り詰めてみました。

その結果はご覧の通りですが、今回の
場合、台車と車体の間隔が狭められた事も
そうですが、スカートとレールの間隔が
狭まったのが意外と効果を発揮してくれ、
スカートがやや小さめに見える感じ(スカート
の裾とレールの間がスカスカ)が解消された
事で、実車の重厚感に一歩近づいたのでは
ないかと思います。
この3次車以降の大型スカートの重厚感は
3000形を作る上でどうしても再現したかった
部分でもあり、仮組みをした時には感動の
あまり暫く見とれてしまいました・・・(´∀`*)




さて、細部に移ります。
今回の3000形ではドアレールも繊細な
モールドできっちり再現されていますが、
これが省略されている1000形を作る際に
採用した金属箔ステッカーによるドアレール
表現が良い結果となったため、今回も同様
の手法を用いることとし、元々のモールドは
削ってあります。

ドア枠が取り囲む中のモールドなので、
その除去にはやや神経を使いますが、
カッターより適当な形状の彫刻刀が使い
やすく、今回はそれで大まかに削り落とした
後、400番→1000番あたりの紙やすりで
仕上げていきました。




続いて妻面です。
これは以前から一部で指摘されていますが、
キットではステップの配置が新宿方・
小田原方を混ぜた形となってしまっており、
本来左右対称となるところが非対称になって
しまっているようです。
目立たない部分なので大した問題ではない
のですが、まぁ今回はせっかく塗り直すので
頑張って直してみることにしました。

方法は改めて説明するまでもなく、元のモー
ルドを削ったあと罫書きをし、0.3ミリの取り
付け穴を開け、市販の手すりパーツを
付ける・・・というものです。2000形までの
各形式ではステップの形状がやや特殊な
ものでしたが、3000形からは単純なコの字
型となっていますので、今回は銀河のN-255
の手すりパーツを使う事にしました。形が同じ
なら別に何を使っても大丈夫だと思うのですが、
このパーツは表面が輝きのある銀色となって
おり、実車のステップの質感に近い為、特に
お薦めです(と、その道に詳しい人から教わ
りました)今回はその質感を活かす為、車体
本体の塗装が済んだあとに無塗装の手すりを
取り付ける予定で、現時点では取り付け穴
のみ開けてあります。

ちなみにステップの位置なのですが、左右
合わせて4コ付いている側(小田原方妻面)の
上側のステップは、どうも元のモールドの位置
より少し上(“貫通路”上端の延長線上・・・
“幌枠”ではない)に取り付けると、より実車に
近い位置となるようです。まぁ、些細過ぎて
どうでもいいようなところなんですけど(*´,_>`*)

---
2009年1月12日



少し前のことになりますが、ようやく塗装を
始めることができました。この分だと年度
内完成はどうにか実現できそうです。

作業はまず下地として白を吹くことから
はじめました。言うまでもなく上に重ねる
帯色の発色を良くするためで、ついでに
加工箇所の表面処理チェックも兼ねま
した。今回は妻面のステップモールドに
若干の削り残しが見られたため、この
段階で滑らかに削っておきました。

帯色は随分考えました。GM6番と
22番を1:1で割る・・・というのが一番
無難そうなのですが、個人的な印象
では6番という色が薄どんよりした
銀色車体と合わせるにはやや不適当
(若干くすんだ水色なので、以前製作
した1063Fのように陰気臭い仕上が
りになりそうだと思った)に思え、手持
ちの塗料から使えそうなものを探して
いくうちに、営団5000に使ったMr.Co
lorの34番(スカイブルー)が目に留まり、
これと22番を半々で割ってみました。
塗りあがったものを見てみると狙った
とおり鮮やかなブルーになってくれま
したが、若干濃すぎる感もあり(現物は
写真よりもう少し暗い色です)、銀を重
ねてどうなるのかなぁといったところです。




今回、前面の窓ガラスはキット付属のもの
を手すり植え替え等の加工を施した上で
使う予定だったのですが、個人的な印象
ではココの手すりを取り替えるとややクドく
なりそうかなという思いもあり、結局随分
前からストックしていた2次車用を塗装して
使う事にしました。ワイパーもこの形だと
使えそうなパーツが思い浮かばないため
(自作はさすがにダルい・・・)、モールドが
あるのも好都合です。

---
2009年3月25日



またしても久々の更新ですが、
大して進んでません(´Д`;)
っていうのも、一旦銀色の塗装まで進んだ
んですけど、マスキングも銀の色も思いっきり
失敗しまして、下地の白から全部塗り直す
はめに・・・。とりあえずまた青までは塗り終わ
ったのですが、そこで中々時間が取れなくなり
停滞中なのです・・・。

ただ、その間にマイクロエースの8000形を買っ
てきて、それとこの3000形を連結させることに
した為、とりあえず車体は後回しにして床下の
製作を進めました。

床下機器は実車が健在という強みを生かして、
いつもより若干凝ってます。ただ並べ替えるだ
けじゃなくて、一個一個を似るように切り継い
だり削ったり、丸ごと自作したり・・・。疲れまし
たが、こういう所に凝ると他の部分の製作も楽
しくなるんですよね。逆に目立たない所、見え
ない所を適当にチャチャッと済ませてしまうと、
他の作業も消化試合のようになって・・・結果的
に作っていても退屈だし、出来上がったものも
今ひとつ充実感がない・・・という展開になる気が
しています。

さて、画像は多くの小田急モデラーを困らせた
3次車以降のVVVFインバーター装置とか、なんか
よくわかんない大きな箱です。適宜似た形の箱を
くっつけて、プラ材で細々と作り込んであります。
まだ色差しをしてないので、今後もう少し違った
姿になる予定です。




床下機器の完成を待って、下回りを一式まとめて
塗装しました。この灰色は実車の僅かに青みがか
った色を再現する為、GM14番に少量の7番を足し
てあります。比率としては9:1くらいで、そこに艶消し
クリアを結構足してあります。仕上がりはちょっと青
が強すぎましたが、まぁそんなとんでもない色でも
ないですね。

ちなみに今回、床下の製作にあたっては小田急
ファンの方から資料のご協力をいただいたり、
当サイトからもリンクさせていただいております
hana's home pageさんの側面写真を参考に
させていただいたりしました。
深くお礼申し上げますm(__)m




ちなみにこの灰色は現在着々と味付け中の
8000形の台車とかクーラーにも使ってあります。
こうしてみるとやっぱちょっと青が強いかな~・・・。
ただ、この明るくて若干青の入った灰色にするだけ
でグッと“今っぽく”なります。少し前までは小田急
の灰色ってもっと暗い色でしたもんね。
個人的には今の色のほうが好き。
何だか上品に見える気がします。

ちなみに8000形、まだまだやるべき作業が
沢山残っていますので、本格的な公開までは
もうしばらくお待ち下さいm(__)m

---
2009年5月16日



ごめんなさい。殆ど更新しないうちに完成して
しまいました・・・。
今回の更新と同時に展示室へ紹介ページを
設けましたので、前回更新以降の銀塗装など
の詳細はあちらをご参照下さい。適当でごめん
なさい・・・。

もはやほとんど製作記として成り立っていない
ページとなってしまいまして大変申し訳
ありませんが、このページでは最後に、展示室
の紹介ページでは説明のし辛かったライト周りと
前面ガラスの塗り分けについて詳述してみたい
と思います。

まずライトですが、説明書どおりに素組みすると
ステッカーでライトを再現する格好となり・・・
Nゲージとしてはあんまりだなぁという思いがある
のと、テールライトが実車の消灯状態とは違う赤
となってしまう点が納得できず、レンズを入れる
ことにしました。
使用するレンズ自体は以前GM海老名にて紹介
されていた、GMの京急1500用ライトケース(普通
にバルクで売っていましたが、恐らく現行品に入っ
ているパーツではないはず・・・)を使いましたが、
今回の3000形の場合、車体側にこのレンズを入れ
るだけのスペースが確保できないので、干渉する
部分に切り欠きを設ける必要が生じました。

画像の左側が製品状態の前面で、そこに右側の
ように適当な径のドリルで複数穴を開け、その穴
同士を繋ぐようにカッターで切り取り、切り欠きを
設けました。




ちょっと切り欠きが汚くてアレですが・・・。一応
右側のような状態にしました。
ここに左側のような状態にしたライトパーツを
接着するわけです。このライトパーツはヘッド
ライト部分の裏にGMの金属箔ステッカーを貼り
(ライトのキラキラ化参照)、テールライト部分
には実車の消灯状態を模した、ごくごく僅かに
緑がかったライトグレーを塗ってあります。
そして、最後にフチにあたる部分をダークグレー
に塗って出来上がりです。




キット付属の前面ガラスは黒の印刷の質感が
イマイチなことや、手すりやワイパーのモールドが
ない事などから使わず、以前クロスポイント
ブランドで発売されていた1・2次車用のものを使い
ました。こちらは自分で色を塗る必要があるのです
が、手すりもワイパーもモールドがあります。両方
とも真鍮線で付け直すっていうならキット付属の
ものでも良いのでしょうが、そこまでやる気がしない
今回は、どうしてもモールドである必要があったのです。

さて、塗装はワイパーを除いて全て吹き付けにて
行なう事にしましたが、ガラスの上の方は屋根のRに
対応して緩やかなカーブを描いており、ややマスキング
しづらいです。全体にテープを貼って、窓枠のモールド
に沿ってカッターの刃を走らせる・・・という手法は、
どうも私は不器用で上手にできない事が既に判明して
います。
色々考えたのですが、結局この部分に貼ってライト
類を再現する為のステッカー(キット付属のもの)を
マスキングテープの代用とすることに落ち着きました。
黒の印刷に沿って切り出せば、自然とガラス側の
カーブと同じ形のマスキングテープが作れるという訳
ですね。単純な発想ながらこれには助けられました。
それ以外の部分は普通のマスキングテープです。




なんだか物凄く駆け足での説明となってしまい
ましたが、一応そんなこんなで無事完成しました。
仕上がりは100点満点で言う所の50点くらいかなと
いった印象ですが(それくらい納得のいかない点が
多い)、一応考えられる工夫は全てやった感もあり、
まぁこれはこれで・・・といったところです。
とりあえず見慣れた3000形の模型が自分の手で
作れただけでも嬉しいっちゃ嬉しいですしね。
8000形と連結させたりすると中々ワクワクしますよ。

物凄く適当な製作記で本当にごめんなさい。
その代わりってわけじゃないですが、展示室の紹介
ページは頑張ってかなり事細かに書きましたので、
あちらを併せてご覧下さい。
最後までお付き合いありがとうございました。


****************************************



ほとんど製作記らしいことを書けずに完成してしまいましたが・・・一応当初の目標として
掲げた“ボリュームの感じられる車両”は、ある程度実現できたのではないかと感じています。
パンタグラフ周りとか、まだまだ改良の余地は多分にありますけどね・・・とりあえず今できる
範囲の事は一通りやれたかなと・・・。
一方で意気込みばかりが先行して技術が伴わない点が多々あったのも事実ですので、
今後はこのあたりのバランスを・・・って言っても中々難しいんだろうなぁ(´へ`;)
とりあえず今回の経験を、現在製作中の1000・1700形に生かせたらなぁと感じているところです。


完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の
展示室で公開中です。


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小田急1400形製作記(旧客キット改造版)その2

2011年10月05日 22時20分03秒 | 小田急小型車(HB車)
***この製作記は2005年11月から2006年5月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.05***


■小田急1400形製作記(旧客キット改造版)その2■


2006年1月5日



1両目を組み立てました。
屋根板は色々迷いましたが、キットの物を使うことにしました。
しかしそのままでは形状が違うので中央部分の裏に筋彫りをして
軽く曲げ、肩の部分は0.5ミリほど切り詰めた上で整形しました。
ここで切り詰めるのは形を整えるという意味もありますが、
今回は車体幅をキットの妻板より少し狭く作ることにしたので
それに合わせる為でもあります。
前面に繋がるおでこ部分は以前製作した1600形1601Fの時と
同様、プラ板を積み重ねて作ったブロックを削り出して製作しました。
カッターで大まかな形を作った後紙ヤスリで整形し、
パテや瞬着で傷を埋めた上で再度整形してあります。

前面と妻板はプラ板で自作しました。



色々考えた末、今回は時代設定を昭和33年ごろとしました。
当時の写真を見てみると後にHゴム支持となった
貫通扉の窓はまだ木枠(か?)で、行き先表示も
箱状の表示機ではなく板による表示だったようなので、
その通りに作りました。
外張り、窓枠・貫通扉兼内張り、貫通扉の窓枠という
3枚重ねにしました。妻板もほぼ同様のつくりです。

近いうちに雨樋を取り付け、乗務員扉も作ってはめ込みたいと思います。

---
2006年1月15日



先日組み立てた車体に細かな部品を付け始めました。
シル・ヘッダーは苦手な切り継ぎ工作のせいかどうもくっきりしてない
ので一旦全部削ってしまい、タミヤの0.2ミリ透明プラ板で
付け直しました。しかしシル・ヘッダーどちらも太すぎましたね・・・。
雨樋もプラ板の細切りで作って巻き、縦樋と貫通扉脇手すりも
0.4ミリ真鍮線から作って取り付けました。
縦樋は0.3ミリドリルで開けた穴にボナの割ピンを差し込み、
その輪っかに適当に切った真鍮線を通した後瞬着で固定しました。
手すりはかなり太いですが、これは使うドリルを間違えたのか
取り付け穴が妙に大きくなってしまったこと(修正めんどくさい)と
強度を考え0.4ミリにしました。シルといい手すりといい
太すぎるものばかりでやたらとごっつい車体になってきました・・・。

なお、もう一両は側板がほぼ出来上がってきたので、近いうちに
前面や屋根板を作って組み立てる予定です。




床板はスハ44キットの物の幅を少し詰め、切り継いで
短縮して使うことにしました。切り継ぎ部分周辺ではこのように
モールドを削ってそこにプラ板を貼り、補強しています。
車内側からも同じように補強しています。なお、台車は仮のものです。

---
2006年2月5日



2両目の箱組みが済み、シル・ヘッダーや雨樋の取り付けを
始めました。当たり前ですが材料は1両目と同じです。
全体的にちょっと荒っぽくなったのが残念です。

まぁ、あと一息で塗装という段階まで
進んだので頑張りたいと思います。

---
2006年3月2日



先に組み立てた方の車体が完成しました。
配管工作をする気力がなかったので1両目はクハとしました。

塗装はもちろん茶色一色です。お手軽にGMのぶどう色2号を
吹き付けました。屋根は、当時のカラー写真を見ると非常に濃い色に
見えるので、思い切って黒を塗ってみました。
実車とはちがうと思いますが、思ったよりとんでもない
印象にはならずに済みました。妙に艶があるのが不自然ですが・・・。
ベンチレーターとランボードは屋根とは違う色を塗ってみましたが、
これはもっと濃い色のほうが良さそうです。塗り分けも雑で、
かなり失敗です。ベンチレーターは重ねたプラ板を
削り出して自作し、ランボードは予め屋根板に取り付け穴を開け、
それに合わせて真鍮線をコの字型に曲げたものを脚とし、
そこにプラ板の細切りの本体を載せて出来上がりですが、
脚の仕上がりに非常にバラツキがあり、本体が波打っています・・・。
ヘッドライトは手もとにあったGMキットの余りです。前面の標識灯は
今回製作する時代の場合ガイコツ型だったようなので、
その通りに製作しました。台車・胴受けはトミーテック
鉄道コレクションの鶴見臨港タイプ電車から外したものを
使いましたが、台車はちょっと小さいかなという感じもします。




今回は昭和30年代前半頃の時代設定とした為、
前面の行き先表示は箱型の表示機ではなく「板」です。
いつも通り鳳車輛製造の小田急用ステッカーから、
水色がきれいな模様入りの江ノ島行き(夏の多客時に使用?)の
ものを選んで予めプラ板製のベースに貼ったうえで取り付けました。
カルダン車に混じってまだ戦前型もばりばりに活躍していた頃の
雰囲気です。

ガイコツ型の標識灯には銀と黒を混ぜた色を色差しして
レンズを表現しました。




側面全体のようす。近くで見ると粗が目立ちますが、
これくらい離れてみると一応なんとかHBに見えなくもないかなという
感じです。
屋根上の工作の雑さは離れてもよくわかってしまいますが・・・。

HB車の特徴でもあった窓ガラス内側の鎧戸も再現してみました。

---
2006年4月14日

デハの車体が大体形になったので、屋根周りの工作を始めました。
先に完成したクハではベンチレーター・ランボード共に自作部品を
使っていましたが、不満の残る仕上がりだったので、
2両目では市販パーツを最大限に活用し完成済みの1両目も
それに合わせて改造することにしました。

ベンチレーターはGMのT型(ガーランド型搭載の相鉄電車を作ると
沢山余るので好都合)を使うことにしましたが、実車のベンチレーター
はもう少し幅が狭く細長いものだったようなので、資料を参考に幅を
詰めて使いました。
ランボードの脚は本来細い柱状のもので本体の下がスカスカな
印象なので、先に完成したクハでは真鍮線をコの字型に曲げて
いましたが、これが上手くいかなかった為今度はいつものように
GMのランボードパーツを薄くスライスし、それを5ミリ間隔で2列
接着しました。
この後その2列を繋ぐように枕木方向にプラ板の細切りを載せて
実車の独特の脚を再現したつもりですが、やたらと太く実車の雰囲気
とはかけ離れた物となってしまったのが残念です。
最後にランボード本体(0.3ミリプラ板の細切り)を載せてとりあえずは
出来上がりです。




このような角度から見るとベンチレーターの幅が狭くなっているのが
お分かりいただけると思います。
(屋根と同じ色でちょっとわかりづらいですが・・・)

あとはパンタグラフ周りの配管などを済ませれば塗装に入れそうです。

---
2006年5月26日



前回の更新からだいぶ間が開いてしまいましたが、この製作記も
今日で何とか完結です。

・・・といっても、めでたく2両編成が出来上がったというわけではなく、
ご覧の通り二色塗装の電車が1両きり。
というのも、実は前回の更新でアップしたデハの車体を塗装したところ、
初歩的なミスをやらかしまして、更に色がついたことで車体各部の
作りの雑さがもろに目立ってしまい、一気にやる気が萎えてしまった
のです・・・。連結相手となるクハは既に完成済みでしたから、
どうしようかと色々考えたのですが、ダメになったデハ車体を地道に
修復する気力はなく、結局完成済みのクハを加工・塗装変更して、
昔(60年代後半~80年代後半ごろ?)経堂においてあったという
教習車に改造することにしました。とても締りの悪い終わり方
ではありますが、とりあえずこれで一応は完結させることができました。

種車がクハなので、主な加工点は屋根上と床下に集中しています。
屋根上はランボードを丸ごと取り替え、パンタを載せ、
床下は機器類を総取り替えし台車を日車D型としました。
このほかには、晩年仕様とするため前面貫通扉窓を
Hゴム化し、箱型の行き先表示機も取り付けました。標識灯も
ガイコツ型から箱型のものへと交換しています。
塗装は少し前に製作したFM車に使って非常に満足したMr.COLORの
キャラクタイエロー+GM近鉄ブルーという組み合わせです。




前面周辺の様子。
中々エグいことになっていますが、一枚も顔の画像を貼らないと
いうのもあれなので、敢えてアップさせていただきます。
塗り分け線が斜めってるのは塗り分けの境目となるウィンドウシルが
斜めになっているためと思われます。
茶色一色塗装のときには多少目立ちにくくなっていましたが、
こういう塗装になるとバレバレですね。お恥ずかしい(^^;

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改めて見てみるとこの製作記を書き始めたのは去年の11月。
半年近くかけたというのになんとも情けない終わり方でお恥ずかしい限りですが、
とりあえず形にならずお蔵入りにならずに済んだのがせめてもの救いでしょうか・・・。

一応完成はしたものの、仕上がりに不満が残っているのは確かなので、
いずれ再チャレンジしたいと思っています。
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