小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

小田急3000形製作記

2011年10月05日 22時29分53秒 | 小田急3000形(2008年版)
***この製作記は2008年6月から2009年5月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.05***


■小田急3000形製作記■



2001年夏の第一編成搬入以来、猛烈な勢いで増備が行われ、
一躍小田急史上最大両数を記録するまでになった3000形。
2000形が入ってこない江ノ島線の沿線住民としては1000形ワイドドア車
以来の新型通勤電車で、1000形の時にはまだヨチヨチ歩きだったと思われる私
にとっては、地元を新型電車が走る様を見るのはこの電車が最初でした。
従来の小田急スタイルからガラリと変わった外観など、かなり賛否が
分かれた電車でもありましたが(余談ですが、3000が営業入りした2002年は
我が大和市に乗り入れる3路線全てに新車が入った年でもありました)、
私にとっては、90年代の香りがしない―――最新鋭という言葉がピッタリの
雰囲気がひたすら新鮮で、当初より悪い印象は持ちませんでした。

そして腐るほど沢山走ってる現在では毎日9割以上の確率で乗る電車となりましたが、
模型はというと何度となく製作候補に上がりつつも実際製作に踏み切る事はなかったので、
昨年秋、GMよりキットが再生産されたのを機に6両分の材料を買い込み、例によって
半年ほどの熟成を経て、実車に触れる機会が更に増したこの春、着工したのでした。

ディテール面はどこまで凝るかまだ迷っているのですが、塗装に関してはステンレス車
ならではの材質による各部の質感の違いを再現すべく、せっかくの塗装済みキットですが
一旦全ての塗装を剥離してから着工しています。個人的にはこういう新型車をじっくりと
作り込んだ作例というのが比較的少ない気がしていますので、重厚感・ボリュームみたいな
ものが感じられる車両とする事を目標にしてみたいと思います。

プロトタイプは今のところ3275F。深い理由はなく、ホントはフルカラーLED車がいいけど、
対応するステッカーがないから、とりあえず3色LED・6連で一番新しい編成・・・ってだけのことです(^^ゞ
よって、今後フルカラーLEDを再現できるステッカーがどこかから出れば編成番号は変更する事になると思います。


2008年6月28日



製作開始から製作記を書き始めるまでに
多少時間が経ってしまいましたが、
ようやく始められました。
例によってまた長旅になると思いますが、
お付き合いの程よろしくお願いします(笑)

さて、塗装は普通にシンナープールにて
剥がしましたが、輝くような処理がされて
いるドア枠の塗膜は中々剥がれなかった為
この部分のみ1500番だか2000番だか、
目の細かいペーパーで削って落としてあります。

そして、今回は屋根板をこの段階で接着
してしまいました。塗装の手順を考えれば
別々に塗って後で合体させたほうが確かに
ラクですが、このキットの場合、後述の車端
の問題があったり、雨樋が屋根板側に
モールドされている関係でどの道塗り分けが
必要だったりで、下手に別々に塗るよりは
手慣れた手順で仕上げたほうが良いかなと
思ったんですよね。去年製作の東急8500で
塗装の済んだ部材同士を合体させる際に
接着剤をはみ出して痛い目にあった事も
影響しています(´∀`;)

で、前述の「車端部の問題」ですが、これは
屋根板端部が車体本体側に
モールドされていて、車体本体と屋根板とを
別々に塗って合体させると屋根板の端が
銀色となり、実車とは異なる雰囲気になって
しまいます。塗装の手間を考えれば仕方が
ないかなという考えもありましたが、しかし
冒頭にも書いたように、じっくりと作りこむと
いうのが今回のテーマ・目標ですので、
数を考えるとやや億劫ではありましたが
修正してみる事になりました。

もっとも、気が重いのは専ら塗装工程の
複雑化に関してで、修正する作業自体は
極めて簡単なものです。改めて説明する
までもなく、予め屋根板をくっつけておいて、
屋根板の端にできる継ぎ目を埋めるだけの
ことです。ランボードやら雨樋やらのモールド
がありますので、これらとの一体感を崩さない
ように作業を進めました。




分かりづらい画像で恐縮ですが、このキットの
欠点の一つである車体裾を修正するかどうか、
今とっても迷っています。

キットは3次車と銘打っていますが、車体形状は
2次車までの形状である、裾に僅かな傾斜が
付けられているタイプとなっています。恐らく
過去にクロスポイントから発売された2次車の
設計を流用した為なのでしょうが、側面
行き先表示窓の大きさの修正をきちんと
やってるのにこの部分がスルーされたのは
とても惜しいところです・・・。単に傾斜の
有無だけでなく、3次車以降はこの部分が
ドア枠などと同様にギラギラしていて、
なおさら裾が目立つため、何とかして
修正したいと考えていますが、一方で
均一に仕上がらなければ却って見苦しく
なるのは目に見えており、自分の技量と
相談しているところです・・・。

---
2008年9月12日



久々の更新です(・∀・ノ

夏の間は営団5000を作っていたり、電車
以外の事で遊んでたので大して進んで
いませんが、後ほど触れるように細部の
加工が大体済みましたので、塗装前に
全体の雰囲気を見るべく先頭車一両を
ご覧の状態まで仮組みしてみました。

最近のCPキット同様、このキットも床板は
側面ガラスの裾で支える構造となって
いますが、今回も恒例の車高落としを行う
事にしましたので、そのガラスパーツの裾
を僅かに切り詰めてみました。

その結果はご覧の通りですが、今回の
場合、台車と車体の間隔が狭められた事も
そうですが、スカートとレールの間隔が
狭まったのが意外と効果を発揮してくれ、
スカートがやや小さめに見える感じ(スカート
の裾とレールの間がスカスカ)が解消された
事で、実車の重厚感に一歩近づいたのでは
ないかと思います。
この3次車以降の大型スカートの重厚感は
3000形を作る上でどうしても再現したかった
部分でもあり、仮組みをした時には感動の
あまり暫く見とれてしまいました・・・(´∀`*)




さて、細部に移ります。
今回の3000形ではドアレールも繊細な
モールドできっちり再現されていますが、
これが省略されている1000形を作る際に
採用した金属箔ステッカーによるドアレール
表現が良い結果となったため、今回も同様
の手法を用いることとし、元々のモールドは
削ってあります。

ドア枠が取り囲む中のモールドなので、
その除去にはやや神経を使いますが、
カッターより適当な形状の彫刻刀が使い
やすく、今回はそれで大まかに削り落とした
後、400番→1000番あたりの紙やすりで
仕上げていきました。




続いて妻面です。
これは以前から一部で指摘されていますが、
キットではステップの配置が新宿方・
小田原方を混ぜた形となってしまっており、
本来左右対称となるところが非対称になって
しまっているようです。
目立たない部分なので大した問題ではない
のですが、まぁ今回はせっかく塗り直すので
頑張って直してみることにしました。

方法は改めて説明するまでもなく、元のモー
ルドを削ったあと罫書きをし、0.3ミリの取り
付け穴を開け、市販の手すりパーツを
付ける・・・というものです。2000形までの
各形式ではステップの形状がやや特殊な
ものでしたが、3000形からは単純なコの字
型となっていますので、今回は銀河のN-255
の手すりパーツを使う事にしました。形が同じ
なら別に何を使っても大丈夫だと思うのですが、
このパーツは表面が輝きのある銀色となって
おり、実車のステップの質感に近い為、特に
お薦めです(と、その道に詳しい人から教わ
りました)今回はその質感を活かす為、車体
本体の塗装が済んだあとに無塗装の手すりを
取り付ける予定で、現時点では取り付け穴
のみ開けてあります。

ちなみにステップの位置なのですが、左右
合わせて4コ付いている側(小田原方妻面)の
上側のステップは、どうも元のモールドの位置
より少し上(“貫通路”上端の延長線上・・・
“幌枠”ではない)に取り付けると、より実車に
近い位置となるようです。まぁ、些細過ぎて
どうでもいいようなところなんですけど(*´,_>`*)

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2009年1月12日



少し前のことになりますが、ようやく塗装を
始めることができました。この分だと年度
内完成はどうにか実現できそうです。

作業はまず下地として白を吹くことから
はじめました。言うまでもなく上に重ねる
帯色の発色を良くするためで、ついでに
加工箇所の表面処理チェックも兼ねま
した。今回は妻面のステップモールドに
若干の削り残しが見られたため、この
段階で滑らかに削っておきました。

帯色は随分考えました。GM6番と
22番を1:1で割る・・・というのが一番
無難そうなのですが、個人的な印象
では6番という色が薄どんよりした
銀色車体と合わせるにはやや不適当
(若干くすんだ水色なので、以前製作
した1063Fのように陰気臭い仕上が
りになりそうだと思った)に思え、手持
ちの塗料から使えそうなものを探して
いくうちに、営団5000に使ったMr.Co
lorの34番(スカイブルー)が目に留まり、
これと22番を半々で割ってみました。
塗りあがったものを見てみると狙った
とおり鮮やかなブルーになってくれま
したが、若干濃すぎる感もあり(現物は
写真よりもう少し暗い色です)、銀を重
ねてどうなるのかなぁといったところです。




今回、前面の窓ガラスはキット付属のもの
を手すり植え替え等の加工を施した上で
使う予定だったのですが、個人的な印象
ではココの手すりを取り替えるとややクドく
なりそうかなという思いもあり、結局随分
前からストックしていた2次車用を塗装して
使う事にしました。ワイパーもこの形だと
使えそうなパーツが思い浮かばないため
(自作はさすがにダルい・・・)、モールドが
あるのも好都合です。

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2009年3月25日



またしても久々の更新ですが、
大して進んでません(´Д`;)
っていうのも、一旦銀色の塗装まで進んだ
んですけど、マスキングも銀の色も思いっきり
失敗しまして、下地の白から全部塗り直す
はめに・・・。とりあえずまた青までは塗り終わ
ったのですが、そこで中々時間が取れなくなり
停滞中なのです・・・。

ただ、その間にマイクロエースの8000形を買っ
てきて、それとこの3000形を連結させることに
した為、とりあえず車体は後回しにして床下の
製作を進めました。

床下機器は実車が健在という強みを生かして、
いつもより若干凝ってます。ただ並べ替えるだ
けじゃなくて、一個一個を似るように切り継い
だり削ったり、丸ごと自作したり・・・。疲れまし
たが、こういう所に凝ると他の部分の製作も楽
しくなるんですよね。逆に目立たない所、見え
ない所を適当にチャチャッと済ませてしまうと、
他の作業も消化試合のようになって・・・結果的
に作っていても退屈だし、出来上がったものも
今ひとつ充実感がない・・・という展開になる気が
しています。

さて、画像は多くの小田急モデラーを困らせた
3次車以降のVVVFインバーター装置とか、なんか
よくわかんない大きな箱です。適宜似た形の箱を
くっつけて、プラ材で細々と作り込んであります。
まだ色差しをしてないので、今後もう少し違った
姿になる予定です。




床下機器の完成を待って、下回りを一式まとめて
塗装しました。この灰色は実車の僅かに青みがか
った色を再現する為、GM14番に少量の7番を足し
てあります。比率としては9:1くらいで、そこに艶消し
クリアを結構足してあります。仕上がりはちょっと青
が強すぎましたが、まぁそんなとんでもない色でも
ないですね。

ちなみに今回、床下の製作にあたっては小田急
ファンの方から資料のご協力をいただいたり、
当サイトからもリンクさせていただいております
hana's home pageさんの側面写真を参考に
させていただいたりしました。
深くお礼申し上げますm(__)m




ちなみにこの灰色は現在着々と味付け中の
8000形の台車とかクーラーにも使ってあります。
こうしてみるとやっぱちょっと青が強いかな~・・・。
ただ、この明るくて若干青の入った灰色にするだけ
でグッと“今っぽく”なります。少し前までは小田急
の灰色ってもっと暗い色でしたもんね。
個人的には今の色のほうが好き。
何だか上品に見える気がします。

ちなみに8000形、まだまだやるべき作業が
沢山残っていますので、本格的な公開までは
もうしばらくお待ち下さいm(__)m

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2009年5月16日



ごめんなさい。殆ど更新しないうちに完成して
しまいました・・・。
今回の更新と同時に展示室へ紹介ページを
設けましたので、前回更新以降の銀塗装など
の詳細はあちらをご参照下さい。適当でごめん
なさい・・・。

もはやほとんど製作記として成り立っていない
ページとなってしまいまして大変申し訳
ありませんが、このページでは最後に、展示室
の紹介ページでは説明のし辛かったライト周りと
前面ガラスの塗り分けについて詳述してみたい
と思います。

まずライトですが、説明書どおりに素組みすると
ステッカーでライトを再現する格好となり・・・
Nゲージとしてはあんまりだなぁという思いがある
のと、テールライトが実車の消灯状態とは違う赤
となってしまう点が納得できず、レンズを入れる
ことにしました。
使用するレンズ自体は以前GM海老名にて紹介
されていた、GMの京急1500用ライトケース(普通
にバルクで売っていましたが、恐らく現行品に入っ
ているパーツではないはず・・・)を使いましたが、
今回の3000形の場合、車体側にこのレンズを入れ
るだけのスペースが確保できないので、干渉する
部分に切り欠きを設ける必要が生じました。

画像の左側が製品状態の前面で、そこに右側の
ように適当な径のドリルで複数穴を開け、その穴
同士を繋ぐようにカッターで切り取り、切り欠きを
設けました。




ちょっと切り欠きが汚くてアレですが・・・。一応
右側のような状態にしました。
ここに左側のような状態にしたライトパーツを
接着するわけです。このライトパーツはヘッド
ライト部分の裏にGMの金属箔ステッカーを貼り
(ライトのキラキラ化参照)、テールライト部分
には実車の消灯状態を模した、ごくごく僅かに
緑がかったライトグレーを塗ってあります。
そして、最後にフチにあたる部分をダークグレー
に塗って出来上がりです。




キット付属の前面ガラスは黒の印刷の質感が
イマイチなことや、手すりやワイパーのモールドが
ない事などから使わず、以前クロスポイント
ブランドで発売されていた1・2次車用のものを使い
ました。こちらは自分で色を塗る必要があるのです
が、手すりもワイパーもモールドがあります。両方
とも真鍮線で付け直すっていうならキット付属の
ものでも良いのでしょうが、そこまでやる気がしない
今回は、どうしてもモールドである必要があったのです。

さて、塗装はワイパーを除いて全て吹き付けにて
行なう事にしましたが、ガラスの上の方は屋根のRに
対応して緩やかなカーブを描いており、ややマスキング
しづらいです。全体にテープを貼って、窓枠のモールド
に沿ってカッターの刃を走らせる・・・という手法は、
どうも私は不器用で上手にできない事が既に判明して
います。
色々考えたのですが、結局この部分に貼ってライト
類を再現する為のステッカー(キット付属のもの)を
マスキングテープの代用とすることに落ち着きました。
黒の印刷に沿って切り出せば、自然とガラス側の
カーブと同じ形のマスキングテープが作れるという訳
ですね。単純な発想ながらこれには助けられました。
それ以外の部分は普通のマスキングテープです。




なんだか物凄く駆け足での説明となってしまい
ましたが、一応そんなこんなで無事完成しました。
仕上がりは100点満点で言う所の50点くらいかなと
いった印象ですが(それくらい納得のいかない点が
多い)、一応考えられる工夫は全てやった感もあり、
まぁこれはこれで・・・といったところです。
とりあえず見慣れた3000形の模型が自分の手で
作れただけでも嬉しいっちゃ嬉しいですしね。
8000形と連結させたりすると中々ワクワクしますよ。

物凄く適当な製作記で本当にごめんなさい。
その代わりってわけじゃないですが、展示室の紹介
ページは頑張ってかなり事細かに書きましたので、
あちらを併せてご覧下さい。
最後までお付き合いありがとうございました。


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ほとんど製作記らしいことを書けずに完成してしまいましたが・・・一応当初の目標として
掲げた“ボリュームの感じられる車両”は、ある程度実現できたのではないかと感じています。
パンタグラフ周りとか、まだまだ改良の余地は多分にありますけどね・・・とりあえず今できる
範囲の事は一通りやれたかなと・・・。
一方で意気込みばかりが先行して技術が伴わない点が多々あったのも事実ですので、
今後はこのあたりのバランスを・・・って言っても中々難しいんだろうなぁ(´へ`;)
とりあえず今回の経験を、現在製作中の1000・1700形に生かせたらなぁと感じているところです。


完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の
展示室で公開中です。


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