小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

営団5000系アルミ車を作る。03S

2017年10月01日 22時21分50秒 | 営団地下鉄

2017-08

今回はあらゆるディテールを塗装後の取り付けとするため、
組み立て後、マッハのブラスクリーン→クレンザー研磨ののち、
フィニッシャーズのプライマー塗布→下地の白(Mr.のGX-1)と進めました。
このあたりの流れは問題なく進みましたが、
白を塗ったところで黄色信号が。

このキット、もともと前面と側面の継ぎ目は残すようにと説明書には指示があります。
ただ、その通りにやるとやや継ぎ目が目立ち過ぎ、リアルかというとちょっと微妙。
いっそ埋めてしまおうと作業したものの、ツルツルすぎても違和感。
ならばとタガネで筋彫りしたところ、不慣れさも相俟ってとんでもないヘロヘロラインに・・・。

この試行錯誤で10日程度費やしてしまい、心がボロボロになってきたころ
一旦落ち着くためにもう一度よーーーーく実車の写真を眺めました。
・・・?

妻面と同じ処理じゃね・・・?

「継ぎ目」という先入観で考えていましたが、
何のことはない、側と顔の間にはアングル状の縁取りがついているだけでした。
目指す姿がわかればあとは作業あるのみ。
エッジをくっきり出すためにアルミ箔ステッカーで適宜マスキングの後、
縁取りとなる部分に黒カラー瞬着(ドア枠のテーパーに用いたもの)を盛り→
硬化促進スプレーをひと吹き、スティック紙やすり(これもドア枠に使ったもの)で
ささっと仕上げてマスキングを剥がしました。



帯色は後述するとして、ご覧のような仕上がりに。
無論、一度設置してしまった帯は側板分のみ剥がし、
上記作業が済んだのちに新しく貼り直してあります。

twitterや前回記事では触れませんでしたが、
実は組み立ての過程でも側板を歪ませてしまったり
製作放棄の危機を何度か迎えており、
そのたびに辛くも立ち直って今を迎えます。


2017-08

ようやくハイライトブルーを塗れました。
Mr.323番(ライトブルー)にGX-1(クールホワイト)を少量混ぜ、
ブルーを際立たせるためにごく微量のクリアグリーンを足しました。
当時のカラー写真を見るとかなり淡いブルーの印象ですが、
下記2つの理由よりそれよりやや鮮やか目に調合しました。

1:模型的見栄え
これまではフィーリングで調合してぶっつけ本番で塗っちゃうことが
多かったのですが、今回はテストピースを作って
調合比率を検討しました。
最初、いま塗ってある色よりやや淡い色調で塗料を作ったのですが
(そして強気にも瓶一本分作ってしまったw→幸いにも使い道が見つかった→これはまた後日!)
アルミの乾いたシルバーとの対比がややボンヤリした印象で、
もうちょっとメリハリがあってもいいと思いました。

比率を忘れましたが、半々くらいだったのかな?
第二弾で白の割合を少し減らし、結局これで塗りました。

2:実車にバリエーションがある説
これは事実と異なる可能性があります。
が、アルミ車第1編成(S41年度車)と第2編成(S42年度車)のカラー写真を
見比べると、どうも後者のほうが濃いブルーをしている写真のが複数見つかったのです。
並びではなく別々の写真なので、当然天候やフィルムの関係も考えられるのですが、
製造所も第1と第3は川車に対し第2のみ日車であり・・・
もしかしてと思った次第。
今回はベンチレーターの関係から第2か第3編成と決めていたので、
ならばということで写真が多い第2編成と決め、写真を参考にしたブルーに仕上げた次第です。
第3編成は細帯時代の写真をほとんど見つけられませんでした。


2017-08

マスキングの後、シルバーを塗装。
いつにもアルミ車など塗っていないのでシルバーはいろいろ検討しましたが、
結局ヒナ氏より聞いたモデルカステンのクラシックシルバーをベースに
Mr.GX-1(クールホワイト)と、ごく微量の原色青を混ぜたもので仕上げました。
青を混ぜるのは、むかし読んだ江頭剛先生の「午前0時のひまつぶし」(さすがに'80年代のではなく
'07年の復刻版ですがw)で知った知恵で、真新しい無塗装車体の感じを出すのに有効です。


質感が異なるドアはクールホワイトの量を増すことで差をつけています。

ちなみに、乗務員扉の窓は本来もっと小さいことが
この段階で判明し・・・


よいしょっと


ふう

とんでもねえ横着で、
実は後々泣きを見ることになったのですが、
モチベーションダウンを防ぐためには
荒技も必要かなーと。。



ドアはこんな感じでランナーごと塗り、
仕上げ段階で車体にゴム系でくっつけました。


2017-08

ちょっと休憩。
どうやらエボで出たりはしなそうなので、
101系は自分で何とかする道を模索中。
試しに関水の改良品がどんなものか、と鶴見線セットを買ってみました。
追い追いちゃんとやりたい。


2017-09

一旦表面に光沢クリアーを吹き、
屋根を塗り、
前面の仕上げに差し掛かった図。
ライト類はトレジャーのTTP161-61と71で、
プライマー塗布の後、ドアと同じシルバーで塗装してあります。
Hゴムはエナメル系で塗っていますが、修正の際に
銀の上から直接どうこうは避けたく、また
なるべく表面が平滑なほうが都合がいいはず・・・との
考えから、上記のごとく一旦光沢クリアを吹いてから作業にかかっています。

方向幕は荻窪行きのみRMMの丸ノ内線キット用から、
他はクロポの営団5000用から貼っています。
運番は番号の間に白い筋を貼り重ねて表現しています。



側面の色差しも済ませ、全体に艶消しクリア(※第2~3編成はクリアラッカー処理をしていない為)を吹いたのち、
レンズとガラスを入れました。
ヘッドライトは我が家の標準、すなわち表面から1mmちょっとのところでカットし裏からアルミ箔ステッカーを
添えています。
表面にはテール共々光沢クリアを塗布して透明感をアップしています。

ガラスはキット付属のアクリル削り出し品ですが、窓の断面は予めヤスリでよくなめておきました。
ワイパーはボナの国電70系用です。


乗務員扉の手すりは予めテーパー部に微細な欠き取りを設けてあり、
ここを通してドアパーツの穴に差し込んであります。

4アーティストマーカーのシルバーで塗り、ステンレスの光沢感を再現しました。



心配していたドアテーパーは、仕上がってみるとこんな感じ。
テーパー外側の縁取りを綺麗に見せるため、角度は実車よりややきつめですが
数と効率を考えればまずまずなんじゃないでしょうか。



ほとんど触れてきませんでしたが、
今回は仕上げの都合上、車体と分けて塗れるものはすべて別塗りしています。
配管も例外ではなく、妻と屋根の塗り分けをより楽に綺麗に行うために
一番最後に取り付けました。
予め穴だけあけておき、塗装後にトレジャーの割ピン(配管止めバリエーション1より)から
高さのあるものを取り付け、アルミパイプによる配管を引いてあります。
屋根上では高く持ち上げられている反面、妻面では台座も見えないベタ付けなので、
妻はリード線で固定しています。

アルミパイプを用いたのは、あわよくば妻だけでも無塗装で仕上げられないか・・・という
欲からですが、資料を見てみると何のことはない配管は妻含めグレーなのでした。
但し、適度に柔らかく加工性はとても良かったです。
今後、応用の余地を感じさせました。



塗るとこんな感じ。
ヒューズはトレジャーの私鉄用Gを用いました。
ズバリではありませんが、初期の写真から判断するとこれかなーと・・・。



パンタはTOMIXのPT4212-Sの下半分と、PT17Bの上半分を組み合わせました。
ホーンがパイプ状になるのが正解のようです。
避雷器はトレジャーの京急用を向きを変えた上でプラ板の台座に取り付け、
パンタ台座へ接着してあります。

ランボードは洋白ランナーの端切れと1.5mm手すりを半田付けして作りましたが、
ピッチの精度が出ておらず、今作最大の失敗ともいえる見苦しい仕上がりになってしまいました。



ベンチレーターはキット付属のものです。
ボルト表現はリアルなのですが、やや角ばりすぎなのが玉に瑕。
営団車全体の統一感などを考えると、関水の6000系assyが手に入ればそっちのほうがいいかもしれません。

今回は陰影をつけるために造形村の黒サフを吹いたのち、
角度を考えながらグレーを上乗せして吹きましたが、
思ったより重厚感が出ませんでした。
ちょっと練習が必要なようです。

通風孔にはエナメルを調合したダークグレーを差しました。



キャブインテリア。
プラ棒細工ですが、マスコンはデッドマン付き?を模してすこし角度をつけ、
ブレーキは根っこにアルミパイプを用いて筒状に。
レバーのみランナー伸ばし線をブラウンに塗り分けました。



これも触れてきませんでしたが、今回足回りはマイクロの
千代田線5000系から床板ごと流用しています。
そのままだと車高が高いので、台車枠のツメを少々削りました。
1mm厚くらいのプラ板にツメを逃がす穴を開け、カポッと被せる冶具を
作った上でカッターの刃を極力寝かせて上部コンマ数ミリ分を削ぎ取る感じです。
単純な工夫ですが、これで車体が傾いたり車高が不揃いになる事態を防げます。

動力ユニットはマイクロのをそのまま使いましたが、
こちらは台車に付く集電板の頭を僅かに削り込めば同様に車高が下がります。



時間の都合でボルスタアンカーの別体化は叶いませんでしたが、
ミンデンドイツ型の板バネが厚ぼったい(乗務員扉手すりの話あたりで未加工状態が見られます)ので、
削りました。
量産品では歩留まり的な意味でなかなか追従が難しいのかもしれませんが、
片押しブレーキゆえに手を入れてやると効果的なようです。
KATOのNSEでもやんなきゃだめかなあ・・・(^^;)



そんなこんなで異例の突貫工事は無事終わり、竣工しました。
画像データを見ると側板の貼り合わせは6月になってから始めているので、
3ヶ月チョットでここまできたことになります。
やればできるじゃんと自画自賛する一方で、やはりいくつか改良の余地もあり
両数的な適正工期は4ヶ月くらいなのかなあといった感じ。

ともあれ、長年欲しいなーと思っていた5000系アルミ車の、それも細帯時代を
2017年クオリティでものにできた事には喜びもひとしお。
国電担当?の兄さんの301系と早く並べたいものです。



twitterに書いていた通り、最後のほうはとんでもない詰め詰めスケジュールで進めていたので、
仕上げ段階は写真を撮る余裕もなく・・・(^^;
竣工後の写真で補足を列挙します。

クビレのない筒形の信号炎管はEVOの103系用です。
KATOのを見慣れた目には小さめに映りますが、非常にシャープで利用価値大です。

排障器は例によって洋白パーツのランナーを適宜加工の上、ハンダ付けで取り付け足を固定し
台車枠に開けた穴へ差し込んでいます。
乗務員ステップはTOMIXの169系用(新長野色用と思しきグレー成型)スカートから
切り出したもの、胴受けは元の足回りのものにトレジャーのエッチングパーツを貼ったものです。
ダミーカプラーはGMの汎用胴受に含まれるもの、その横の箱はGMのOER8000更新用の
何かだったはず。若干車両限界オーバーしている気もするw

車番はBONAキットのものを使っていますが、2001年発売のキットだけにだいぶ食いつきが
悪かったので、ドライヤーで少し糊を溶かして使ったところ良好な結果となりました。
前面の営団マークのみ、上記インレタでは文字がつぶれ気味だったため
クロポのステッカーで対処しています。



FS358のかっこよさ。
スマートなような、ちょっと不安定なような形がとても好きです。
ウィキペディアによると後年問題を生じて交換となった経緯があるようですが、
最近出版されたピクアーカイブではさすがに何も触れていなかった(^^;



IRアンテナは割ピンと0.4mm真鍮線という、東武2000と同様の構成です。
工夫したい思いはあったのだけど、一旦オーソドックスにまとめた感じで・・・。

幌も角穴を埋めたかったのですが、技術と時間両方の問題で今回は説明書通り。
103-1500なり73系なりの時は直す予定です。



床下は主に下記の修正を加えました。

1.McとPなしMにブレーキ作用装置取付
 詳細な資料はありませんでしたが、みた感じ付いてるので、
 PつきMの床板から切り取り、角穴を開けてはめ込みました。
 Tcは確約がなかったので今のところやってない。

2.TcのエアタンクをGM京王8000用に交換
 不格好だったので、ベーシックなエアタンクを同様に角穴開けの後
 ベースごとはめ込みました。

3.動力ユニットはレリーフを機器ごとに切り出し、個別に接着
 写真を撮りそびれましたが、ダイキャストを艶消しブラックで仕上げ
 機器を一個一個接着しました。玩具っぽさは薄れたはず。

CPの車体中心線上への移設も検討しましたが、
各種資料を検討の結果、見送りました。



さすがに疲れたので、
一回短編成モノをやりたいなーと考え中・・・。
コメント (3)
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営団5000系アルミ車を作る。02S

2017年08月07日 12時02分20秒 | 営団地下鉄

2017-07

磨き終わった前面に帯を貼りました。
使ったのはタミヤのt0.1プラペーパーで、ご覧のように
適宜ステッカーを活用して位置がずれないようにしました。
また、前面の縁取りに重なる箇所は気持ち薄くなるよう
カッターの刃先で削いでから貼っています。


地味なところでは貫通扉脇の手すり位置を変更しています。
みた感じ元々の止まり穴は北綾瀬仕様の位置っぽい?

とりあえず今回やろうとしている登場時はもっと低いので、
黒瞬着で適宜埋め込みの後、正規の位置に開け直しました。


2017-07
顔の加工が済んだら、妻、妻が済んだら屋根・・・と進め
数日かけて7両を箱組しました。
屋根板はキット推奨のGM201系用ですが、やや幅が広いため
レール方向の辺にカッターの刃を垂直に立て、そのままスライドさせる
いわゆるカンナ削りで肩を詰めました。
当然いかり肩になりますので、ペーパーでRを整えますが、
その時に前回触れた紙やすりスティックが非常に便利でした。


屋根板そのものは30年くらい前の金型ゆえ、なかなかフリーダムな成型です。
肩Rは前後で微妙に違い、四隅は経年もあってかダレまくり、まともに角が出ていません。
箱組の後、適宜黒瞬着やプラペーパーを駆使して整形しました。

最近は新しい金型による製品の加工が中心だったので、
久しぶりにやる作業でしたが、徐々に車両としての形が整っていく過程は
中々の快感です。中学生の昔、フルスクラッチをしていた時の感覚を思い出します。


ワタクシ、今年で初めてキットを作ってちょうど20年になるのですが、
真鍮とプラのハイブリット構成は片手にも満たないくらいしか経験がありません。
当然苦手意識が強いので、組み立てに関するノウハウはNマガNo.63を参考にしました。

内板外板の貼り合わせ前にペーパーで荒らす、とか
四隅にエバグリのプラ棒を添える、とか道理からすれば納得のものばかりですが、
実のところまじめにやったのは今回が初めてかも。
屋根板のリブ裏にもノリシロとしてプラ板を添えてあります。
下から見ると隙間がありますが、これは雨樋下のRを再現すべく
側板の上辺を内側に曲げているせい。


2017-08
車体四隅の継ぎ目も黒瞬着と紙やすりスティックでやっつけたところで、
すぐさまディテーリングに入ります。もたもたしていられないのです。

営団5000のパンタ台はどうやら板材をコの字に曲げたような、
下が抜けているタイプのようです。
が、そもそもパンタの脚は屋根板深くまで差し込むわけで、
完全シースルーは難しい。手近なパーツもないし強度的にも甚だ・・・
ということで、定石通り富士川の7015を接着しました。
ゲート処理も兼ねて断面方向には丹念にヤスリをかけて
見た目をすっきりさせています。

ベンチレーターは塗装後の接着ですが、
迷った末箱型ベンチレーターのS42年度車とすることとし
千鳥配置の穴を開けてあります。
説明書と実車写真に相違がありましたので、
当然実車に倣って位置決めしてあります。

今のところここまで。
配管の穴はあけてありますが、様々な理由で後付けする予定なので
あとはヒューズの台座を付けたら塗装に入れそうです。


2017-07
実車さながらにヒナ氏の301系と並んだひとこま。
次は晴れ姿の並びが実現できると・・・イイネ!(・∀・)


話は飛びますが、
待望のTKK7000が発売されました。
感無量という表現がピッタリの、本当に待望の製品です。
ツイッターにも書いたけど、実は去年の今頃フルスクラッチを検討して準備してたくらいw
1本目は順当に後期型による東横急行で仕上げる予定ですが、
Hゴムの出っ張り具合やら一部省略された妻の配管やらを修正します。


気が付けば随分揃った。
完成しているのは7200と8500だけだけど。
全部出来上がる頃には2020系のさよなら運転が行われているやもしれぬw


ご存知の通り今回の7000は日比直にはならないですが、
東武と営団を仕上げたころには出ている・・・に50ペソ。
営団5000を割り込ませた影響で東武2000がストップしていますが、
続けて完成させるつもり。
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営団5000系アルミ車を作る・01S

2017年06月17日 21時52分06秒 | 営団地下鉄
気が付けばいつにも工作関連の記事を書いていなかった(^^;)


2017-02

コトの起こりは今年の1月。
オクでボナの5000アルミ非冷房キットを落札したことから始まりました。
当然のことながら細帯化を画策したものの、ホワイトメタルの前面をゴリゴリやる
技量はなく、一旦はご覧のとおり着工したのですが・・・


2017-02

2月のある日、焼き鳥屋でおもむろにこのようなメタル前面を頂いたが最後、
もはや習性と化している細帯化に舵を切りました(´∀`;)アジャパー


2017-04

表面が若干荒れているので、先生の作例を手本に
サフを吹き細かいペーパーで仕上げました。
このパーツ、後退角が不足気味でさながら切妻のように見えるので、
裏に筋を彫った上でステンレス定規を用い、じわりと角度を増しました。

ホーロー引きか何かと思われる帯は、今後プラペーパーで工作する予定です。


2017-03

前面と並行して、大きな山場となる乗務員扉前の帯削りを進めました。
ご覧のとおり、太帯に繋がる三角形の部分をリューターで平らに仕上げる工作です。
細めのビットを用いてあまり角度を付けず、だましだまし平らにしていきます。
乗務員扉の枠は完全に無傷が難しいので、帯を撤去した後に
アルミステッカーによるマスキングとゼリー状瞬着を駆使して再構築します。


2017-05

次なる山場はご存知の方も多いであろう、地獄のドア枠テーパー付けw
外板と内板を張り合わせると、ドア周りに階段状の段差ができ、
ここに瞬着なりパテなりを盛って斜めに削ってね♪という構成です。
言うは易し、行うはヤバし。
ここを超えれば一気に視界が開けるから、と言い聞かせて自分との戦いです。

下が貼り合わせただけの状態。
ここに後述の黒瞬着を盛ったのが上。



やや粗削りながら、こんな感じに仕上げます。
コーナー部は上も下もやや複雑な形状となるので、
上は丸ヤスリ、下はカッターを駆使して仕上げます。



やや試行錯誤しましたが、
盛るのはガイアの黒瞬着パテ、
削りにはウェーブのスティックヤスリ(#400・ソフト)を用いることに落ち着きました。
前者は瞬着硬化スプレーを吹けばすぐに固まり、
食い付きと切削性に優れているのでスピードアップに効果絶大です。

後者は画像のように適当な幅に切り出して使うと○。
当然のことながらこの後より細かいペーパーで表面を仕上げます。

この手の加工は無機質な仕上がりを目指すので、手作り感は厳禁。
左辺を削り始めたらひたすら 無 心 で 各側板の左辺を削り続け、
続いて右辺右辺右辺...、上辺上辺上辺...と無心で流れ作業を行うようにしています。



しばらくアルミ車を頑張るつもりですが、
ステンレス車ももちろんやります。
西船橋開業で投入されたグループの登場時にする。
窓はボナ前面に合わせて再構築しますが、
先にライトをやりました。

左がオリジナル。
右がトレジャーの最新版シールドビームを用いた様子。
オリジナルはややライトがロリ目気味で、
そのままトレジャーのパーツを入れてもスカスカで付けられませんので、
別の車体からコルゲートを丸く切り出し、はめ込み→ど真ん中に
一回り小さく再穿孔しました。



こんな感じで。
律儀に別の前面から切り出したけど、
側板から取ってもコルゲートのパターンは一緒っぽい(先頭を1両無駄にしてしまった)

・・・続く。



割と重たい工作をしながら、
やっぱり買ってしまったものの報告。京王8000系!
もたもたしているうちに瞬く間に市場から姿を消し、
私にしては珍しく探し回りました。
どっちかというとシングルアームパンタの8710+8810のほうが品薄っぽく、
買った(買えた)のはひし形パンタ時代の8701+8801ですが、
好きなのは6000系末期の2009~2010年頃。
諸々交換して再現してみます。

グレースカートになる可能性もないではないが、
それやるなら4両だけでも別編成が欲しい。



泉北3000、前回の大和川橋梁の記事では買えないーと言ったけれど、
手の届く感じで出てたので買ってもた。
こんな並びもやりたいけれど、コルゲートにSEMBOKUプレートがモールドされているので、
現行仕様にします。
昔の泉北ならば、どっちかというと100形が欲しい!
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黒縁メトロ

2016年01月22日 21時11分27秒 | 営団地下鉄
今年は豆に更新したいよー
ということで早くも本年2つめの記事です。
例年ならこれが夏くらいw



最近のメトロ車に見られる黒い縁取り金具(Hゴムに非ず)が付いたドアを再現しよう、と。
KATOの10000系ではモールドで再現していて、縁取りを無視していない点は非常にナイスなんですが、
成型上の都合かどうしても丸みを帯びてしまい、Hゴムっぽく見えてしまう点が気になりました。
なので、6000系からはじまるB修車群ではシンプルに車体断面に黒を差してみようー
という以前からのアイデアをやってみた次第です。

上の画像は断面だけに黒を差した状態。
悪くないんだけど、若干物足りない感じしません?



真横から。
実車はもうちょっと縁取りが主張している感があります。



改良版。
ガラスパーツ側の断面にも黒を差しました。
手間は二倍ですが、その甲斐あるボリューム感が出ました。
ガラスの断面が乱反射してグレーっぽくぼやけていたところに
黒を差したことでメリハリがついたんだと思う。



うむ。



今回はエナメル塗料を使ったので、
一旦ざっくりで塗ってからカドのエッジに
カッターの刃を立てて余分をこそげ落としました。
このときなるべく刃を寝かせてエッジ上に黒が
残るようにすると理想的です。
斜め上から見た時に、窓周りのエッジが銀色に反射しないほうが
実車の印象に近くなります。



ガラス側もざっくりで。
分解時の見てくれは悪いですが、
できればこんな感じでちょっとはみ出しすくらいで
塗ったほうが組みつけた時に反射が抑えられて〇です。



6000系は24Fとか
最初のほうの大窓ドアに複層ガラス?のがいましたね。
あの場合には黒縁取りなしでおっけーかと。



弄るときには顔の厚みを減らしたいね。



帯を欠けさせてしまったw



8000系も全部更新が終わって、
開発時のコンセプトである
“モーツァルトのようなインテリア”も過去のものに。。



GMの車両も同じ感じでできた。
写りが悪くて伝わりにくいんですが、この手のアルミ車の垂直なドア周り断面は
GMのほうが感じ出てるなーと思います。



15000系に関してははめ込みガラスのクリアランス(といえばいいのか)が大きめで
隙間がやや気になる。
そして側面のLED表示はどないしましょうー
前面も、本来床面に対し垂直になるべきところが
ガラス面に沿って印刷されているので、全体的に
貼り替え用のステッカーが欲しいw
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01系竣工。

2014年01月11日 21時56分28秒 | 営団地下鉄


発売直後に買ったメトロの01系がようやく完成しました。
さして大規模な加工を行ったわけではありませんが、
自分なりの味付けが終わるまでは“未完成”なのが我が家流w
前面からご紹介していきましょう。

幕は製品状態で浅草行きとなっていますが、黒地なので
トレジャーの地下鉄用ドアステッカーインレタのオマケにて
紺地化しました。渋谷方は渋谷行きとしています。
その他、連結器には適宜色差しを行いました。

実車はオデコまわりに屋根から汚れが続いているので、
洗浄の行き届いている前面と屋根肩をマスキングして
屋根の汚れと同色で塗装を行いました。



運転室下には箱状の機器とハンドスコッチを取り付けました。
後者はプラ材の加工によりましたが、やや大げさすぎた感も。。
乗務員ステップはその辺や台車との兼ね合いを考え省略しています。

客ドアの塗り分けは本作のハイライトです。
帯とドア周りをマスキングして、明るい灰色を吹き付けました。
塗料は何使ったか忘れてしまいましたが、Mrの灰色9号とかその辺を
つや消し化したものだと思います。
帯のマスキングはテープの切り出し寸法がややシビアで、
細すぎると帯が侵食され、太すぎると帯の上下に銀が残ってしまいます(さながら
京成赤電のごとく・・・)

今回は後者の失敗をして暫くお蔵入りしていましたが、
半年ほど放置の後気を取り直してマスキングのカエリをペーパーでならし、
帯をマスキングの上、リターダー多めの塗料を失敗箇所に差して修正しました。
まだ多少粗いのですが、思ったより目立たなくなってくれて一安心・・・。
マイクロエースのメトロ各車は製品状態でドアの塗り分けがなされているので、
それらとの共存を踏まえるとまあやって良かったのかなと思ってます。



ドアステッカーをはじめとする各種表示はいずれもトレジャーの地下鉄用です。
近年まで意識の低い部分でしたが、特に通勤電車においては非常に大きな
存在感を示す存在なのがおわかりいただけると思います。
両開きドアの戸当たりゴムも同様です。
以前は薄く溶いたエナメルの流し込みによっていましたが、
溶き加減によって余計なところまで色が入る事もありました。
そのため、黒ゴムの場合に限り最近では極細0.05mmのコピックペンを使っています。
はみ出しても消しゴムで修正可能なため大変使い勝手が良く、
耐久性も現時点で気になることはありません。

車端床下にはプラ材加工によるツナギ箱を取り付けました。
小さな部品ですが斜めの形をしているので、そこそこ効果的です。




実車の床材はいわゆるフットラインを示す色分けがなされているので、
それらしい色を調合してこれを再現しました。
私は実車に乗った時の印象から、通路部分は黄色みの強い色だと感じたので
ご覧のような色合いですが、写真で見ると実際はもう少し淡い色のようです。
この辺が持ち主ごとの個性となり面白いなと思います。




今回は検査明けの姿を想定し、かなりピカピカな仕上げとしてます。
従って機器や台車には元々はこういう感じだったんだろうな的な色を差してあります。
(ただし集電靴の赤は甚だぁゃιぃ)
そのために随分実車についても調べました。
こういうことによってレディメイドの車両でも手持ちの模型に対する愛着が
増すように思います。
願わくば、そういう愛のある楽しみ方をする人が多くなって欲しいと思います。




貫通扉は随分悩みましたが、結局そのままにしました。
奇しくも実車の廃車が始まったので、その陸送のようすなどを
見比べましたが、化粧板仕上げなのか側のドアみたいなつや消し仕上げなのか
なんとも判断に迷います。
このへんは実車がいるうちに一度見ておきたいものです。




おなじみ表参道風のシーン。
手前の東武50050もあとはパンタを載せれば完成なので、
これはまた追ってご紹介します。
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