小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

HE車2477×4竣工。

2014年04月27日 21時49分11秒 | 小田急2400形


足掛け5年、ようやくHE車が完成しました。
ベースはマイクロエースの試作冷房車セットで加工後の車番も変わりありませんが、
全車非冷房の登場時仕様であるところがミソです。
ただし、当初はもっと初期の車として製作していたために、
新宿方先頭のジャンパ栓は考証上のエラーとなってしまいました
(少なくとも2475×4の時点で3本束タイプのジャンパ栓に変わっていることを確認しました)



全体的にディテールアップとそれに伴う塗り直しが主な作業ですが、
前面の貫通扉は、既存のFMやNHEとの表情共通化を図るため、
CPのFM用前面から切り出したものに、もともとのはめ込みガラスを組み合わせたものとしています。

手すり類はボナの2600形用、ヘッドライトレンズは銀河N-082、急行灯はタヴァサPN-032です。




Hゴムは元の印刷がやや暗めのグレーなので、エナメルのスカイグレイにて塗り直してあります。
ドアレールのアルミステッカー化や押し込みベンチレーターのゲート処理跡の整形はNHE同様です。



妻。
元の状態ではカプラーポケットとの干渉を避けるための切り欠きがかなり大きいですが、
見栄え上あまりよろしくないので、プラ棒にて埋めました。
よくある連結器の逃げはどうやら存在しなかったようなので、そのように。

カプラーはヒナ君にもらったKATOのドローバー(伊豆急2100用?)を加工して取り付けました。
左の車に見えている真鍮線をドローバーに開けた穴に差し込む事で連結されます。




パンタ周りの配管も一通り引き直しました。
ただし、実車資料を確認したところ、どうやら台座を介さないほうが雰囲気としては近いようなので、
一部を除いて屋根に直付けとしています。
太いのが0.3mm、細いのが0.2mmです。



塗装は黄色がMr.109番のキャラクターイエロー、
紺色がGM18番の近鉄ダークブルーです。
ただし、イエローは非常に発色が悪いので、予めMr.のGX-1クールホワイトを
下塗りしています。
それでもなお、発色の悪さには苦労するので、近似の黄橙色にて代用を模索中です。

車番は村長さんに譲って頂いたCPのFM用より(感謝!)、
社紋は某氏に作って頂いたインレタ(更に感謝感謝)にてそれぞれ転写してあります。




デハ2428の抵抗器群。壮観です。



3色揃い踏み。
行先表示窓の表現がどれも同じ具合なのがミソ。



2477×4登場時の昭和37年には2220の2連化も始まっており、こんな光景も見られたことでしょう。
新宿駅の改良をはじめ、1100形の引退など、小田急創業当時の面影が急速に消えていった時代でもあります。



新旧名車の邂逅。
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【観て楽しむ】マドからナカを見てみやう【フォトギャラリー】

2014年04月17日 20時02分26秒 | 工作(総合)
過去の作例から、車内の様子を延々映し出す珍妙企画。
たまにはこんなのも、いかがでしょうか。。。



小田急9407F(2006年3月頃がプロトタイプ)





プロトタイプとした晩年には、実車の床材は変色して
茶がかったグレーみたいな色になっていましたが、
そのまま再現するとあまりにも・・・
ということで、元々はこうだったんだろう的なグレーに。
更新時期を考えても、
たぶん1000あたりと同じ床材だったんじゃないかと思います。

模型はモケットに成型色を活かし、タミヤのスーパーサーフェイサーを一吹き。



小田急8053F(2006年頃がプロトタイプ)





更新前を模した青緑の床ですが、
実車はこんなに濃くない。
青系統の床色に関しては、GMの伊豆急ペールブルーが
最適のように思います。




小田急8253F更新車(現行仕様がプロトタイプ)





UVカットガラスのため、車体を被せるとほぼ中が見えません。
が、それでも塗るw
この車に限らず、実車より幾分ケバい色なのは窓越しに少しでも
わかるように・・・という意図があってのことです。

シートは成型色、通路がGM38番と白を適宜混ぜたもの、茶色は忘れました。



小田急8064F更新車(2010年頃がプロトタイプ)
※台車塗り直し中につき、ダルマご容赦







本来8253Fとほぼ同じ内装ですが、GMの床板は集電板絡みの穴や凸凹が大きい。
というわけで、大幅に簡略化した塗りです。
ドア前も黄色になるのが本来ですが、無理に塗っても綺麗に見えないと判断しました。
ただ、優先席の水色床だけは後期更新車の大きな特徴につき再現した次第。

シート=GM38番、その他GM38+白、水色床=GM6番に鮮やかな青少々だったような。




国電池袋区103系(1964年登場時がプロトタイプ)





シート=Mr.のスージーブルー、床=タミヤのスーパーサーフェイサー
これはTOMIXのHG仕様の下回りを使った作例ですが、
床の作りがスッキリしているので、塗り分けると見栄えがしますね。



内装の淡緑までは再現していないけれど、
乗務員室のなかだけは前面窓からよく見えるので塗ってあります。
GMのEVO用カラーセットの淡緑1号。



車体色を塗る前に、貫通扉と一緒に塗ってしまいましょう。



乗務員室の床も、案外よく見えるので注意が必要です。
オリジナルでは凸凹してるので、プラ板にて平らに作り直してあります。



こんな具合に見える。



国電神領区103系(プロトタイプの時代は曖昧)





こっちはKATOの103系ユニットサッシ車の下回りを使った例ですが、
使った塗料は池袋区の車とまったく同一です。




国電三鷹区201系試作車(1979年登場時がプロトタイプ)







平凡な103系と打って変わって独特な内装の201系。
床の水色など、量産車よりも個性派といえます。
スタンションポールも大きなポイントなので、再現しました。

塗ったのがかなり前なのでレシピは忘れてしまいました。



東急8507F(1975~1976年頃がプロトタイプ)







8500系=茶とオレンジのツートンシートが思い浮かびますが、
登場時には深いエンジ色だったようです。
シートは何色だか忘れまして、床=Mr.310番?・・・

この車のようにエコノミーキット組み立ての車に関しては、
床下機器ノリシロの逃げのせいで床板側にシートが付けにくいので、
側板裏面に自作シートを取り付けています。
さながら昨今の新型車に見られる片持ちシートのごとく。。。



小田急2663F(1969年8月頃がプロトタイプ)





上のほうで触れたGMの伊豆急ペールブルーを用いた作例。
なかなかの色といえます。
シートはTKK8500同様側板に取り付けとしています。



小田急1805F(1970年頃がプロトタイプ)





小さい窓にアクリル成型ガラスがはめ込まれているので、
非常にナカが見づらいです。

一応青塗装が施されていたので、これをマスキングして
伊豆急ペールブルーを塗りました。
スタンションポールは洋白線の質感を活かしたピカピカ仕様。



東急7205F(1973年頃~がプロトタイプ)





やはり車体側にシートを取り付けています。
シートは何色だか忘れ、床はMr.の310番と白を混ぜたものだったはず。

私鉄は幅広貫通路の電車が多いので、その意味でも車内の塗り分けは
ぜひとも行ないたいものです。



小田急1601F(1963年頃~がプロトタイプ)






ぜんぜん見えないけれど、
前述のように貫通路の存在や、他のを塗って仕上げていると
一応塗らなければと思うのです。
シートは元の青塗装を活かし、床はMr.の艦底色です。



東武2113F(1980年代頃がプロトタイプ)





製品が京王5000の床板を流用していることによって起きている
窓割対シートピッチの不整合を修正した作例。
適当に混ぜたのでレシピは忘れましたが、
近鉄オレンジあたりと伊豆急ペールブルーで良さそうな気がする。



ラフな塗りながら、製作当時の愛着を感じる部分。



京王6415F(1982年登場時がプロトタイプ)



GMの西武クリームあたりと、適当な朱色のシート。
窓が大きい上にハッキリした色合いなので見栄えがします。



京王7724F(2009年頃がプロトタイプ)





これもUVカットガラスで表からはあまり見えないのですが、
更新によって様変わりした大きなファクターだけに手を抜かず塗りました。

シートはクレオスの「みるきぃぱすてる」シリーズのクリームオーキッド、
通路がGM21番、フットライン周りは21番と茶系の色を混ぜた色、
ドア前はGM12番にMr.のキャラクターイエロー辺りを混ぜた色だったと記憶しています。



銀座線01系(現行仕様がプロトタイプ)





これはもうちょっと薄くても良いかも。
実車に乗ったときの記憶から、通路部分はカレーピラフみたいな色の
イメージだったので、こんな仕上げになりました。
茶色は艦底色だったはず、通路は忘れましたがキャラクターイエローあたりが
ベースではないかと思います。



JR鎌倉区205系(たぶん現行仕様で完成するはず)









6年くらい前にナカだけ塗った代物。
従ってレシピは忘れましたが、
シートはGM25番あたりでいいだろうし、床はMr.310が適当な気がする。
ボディもクハ204のドアコック位置等を修正したHG仕様にて
加工をもくろんでいますが、今のところ未着工。



東武50053F(2006年登場時がプロトタイプ)






京王7020よりは、窓が大きい分塗った甲斐のある車。
シートが成型色、グレー系は適当に、ドア前のクリームは
GM12番を白で薄くしたものだったと記憶してます。




日比谷線03系(現行仕様で完成するはず)





なぜシートが座布団並べたみたいなカタチになってるのか不可解だけれど、
とりあえず塗った。
床材が近年のメトロ車標準のゴム系?の新しいものに取り替えられたタイプを
模型化してます。
シートはGM38番、床はMr.のニュートラルグレーです。



小田急2477F(1962年登場時がプロトタイプ)





シメがこの車で。
色々見てきましたが、
何だかんだで電車の内装はこの系統が落ち着いていて素敵だなと思った次第。
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【名鉄局】エボ第二陣完成【1986】

2014年04月03日 22時25分32秒 | 省電・国電・E電


第一陣の完成報告をした頃に製作していた第二陣が完成しました!
山手は非冷房化やら配管やら手のかかる題材だったため、
同じメニューをこなすデラックス版の京浜はひとまず先送り。
息抜き・・・といっては失礼かもしれませんが、
冷房車を素直に組み立てて作れる短い題材、ということで
名古屋の中央西線3連を選びました。
分割民営化前年の改正にて3連単独運用というのが出来たらしいのを
模した編成ですが、その頃には前照灯がシールドビーム化されていたと思われます。
従って、今回は細部は忠実に囚われず好みを凝縮した仕様とし、
ナンバーも神領区の付属編成側に属する、というところまでを絞るに留め、
特定番号を意識しないものとしました。

それでもデフロスタに2コワイパー、サボ差しに黒パンタを携えたスタイルは
中々アクが強く、インパクトは十分。
なかなか楽しい1本が出来たと思います。



例によってボナのエボ用パーツにて手すり類を植え替えてありますが、
ルーバーは完全埋め込み仕様を想定し、貼りませんでした。
ジャンパ栓はαのKE70です。
方向幕も運客仕切りも全てキットのオリジナルで済ませることが出来る
冷房車はとにかく楽でした。
水色はファルベの青22号をストレートで使っています。



保安装置はBS併記、そしてサボ差しが付くと異国情緒?たっぷり。
所属表記はもちろん名シン。
管理局名の略称がライバル私鉄と同名というのも面白いところ。

下回りは、さすがにあれもこれもデラックス版で作ることは出来ないので、
手持ちのKATO製を使ったエコノミー版です。
ただし、今回始めての試みとして速度検知器を付けてみました。
黒一色の中で中々目立ち効果的なので、追って山手にも取り付けようと思います。
その他、排障器を真鍮線で作って付けたり、下回り全般をきちんと黒塗装するなど、
エコノミー版といえども極力グレードを落とさぬよう配慮しました。



転入から長らくの間サボを使っていたという名鉄局の103ですが、
3連運転が始まった頃には幕を活用していたようなので、そのように再現しました。
また、年季の入った車の表現として、屋根に吹き込んだ水色を再現しましたが、
初めてやる技ゆえに加減を誤り、名古屋工場からクレームの一つも飛んできそうな出来栄えに。
真っ青です。



今回はひたすら楽をすることに集中し、
キャンバス押さえや銘板類もモールドそのままです。
もっとも、前者に関しては直そうとすると自動的に配管をやり直さなければならない
為でもあります。
こうして見ると、やはりいささか立体感に乏しい仕上がりなのは確かです。

貫通扉は山手同様にGMの特色淡緑1号です。
ただし、Hゴム断面の塗りを妻面にまで及ばせ、
かつ幌(TOMIXの207系用)を取り付けるなど一歩手の込んだ仕上げとしました。



今回はクモハ103にKATOモハ103用動力を、
モハ102はユニット窓車の同形式用床板を使いましたが、
クハ103に限って、手持ちのサハ103用を流用しました。
偶然手元にジャンクのサハ103が転がっていた(201-900用にサッシ窓を
抜かれた成れの果て)為ですが、巷のブログでは同社クハ103は
台車間距離が短い?などという話も目にしたため、
一部機器をGM製にて追加するなどの手間も、あながち無駄ではなかったようです。



モハ102の配電盤がつかない側はステップを植えてあります。
また、例によって雨樋の上面は予めMr.カラーの灰色9号にて塗装しておきました。
こうしてみると、屋根に飛んだ水色の粒子が粗いことが気になります。



ひたすら説明書どおりのつくりに、デフロスタと2コワイパーの調味料。
ワイパーが水色なのが目に付いたので、塗装前に車体へ取り付けておきました。
ATS-B車上子はトレジャーのパーツですが、曲げがどうも綺麗でないため
目下工夫を検討中。



動力入りとなったクモハ103。
説明書どおりにガラスのツメを調整したところ、
T車と比較して車高が高いことが気になったので、サッシの下端ぎりぎりまで
ガラスを切り詰めて対処しました。

また、今回は車体色が比較的濃色のスカイブルーとなるため、
乗務員扉にスミ入れを行なってみました。
ウグイスあたりで黒のまま差すとウルサクなりますが、
水色やエメラルドグリーンならばだいぶ馴染むように思います。



調子に乗って配管周りにもスミ入れを施しましたが、
拭ききったつもりが結構残っている。



全体的に不慣れさが際立つ部分といえます。
京浜東北をやる際には、再び配管フル施工のデラックス版に戻すことにします。

パンタは特徴的なブラック塗り。
どう見ても新性能国電なのに、ブラック。
なんとも不思議なルックスです。



クーラーは好みを反映してルーバーが角型のタイプを選びました。
元々、エボが出たときには京浜の冷房車をやろうと考えていたので、
クーラーを確保していたのです。
結果的に一念発起して大本命の山手を作ったことから、
京浜も非冷房で揃えることとなり不要となった代物。
スミ入れがいささかウルサイです。
ヒナ君がやってたみたいに、予め黒塗りしてグレーを被せるなどの
工夫をするべきだったといえます。



どこまでがオデコかわからない出来栄え。



そうは言っても仮にもエボ。
先行して完成済みの山手と並べれば、素晴らしい眺めです。
昨日は、こうして眺めているだけで数十分が経過していたほどです。
それくらいかっこいい103系が作れます。



こうなると他の色も欲しくなる。
ただ、去年TOMIXの103系シリーズの先陣を切って発売された総武線が
手元にあるので、ひとまず黄色はこれのディテールアップにて製作する予定です。
微妙に高いテールの位置修正をやろうかとも考えています。
中間車はぜんぶユニットサッシなので、妻の変形ステップをやるのが気が重い。



かっこいい国電がいっぱい!の図。



105の奈良向けが出たときの鉄ファンにこんな写真がありましたね。
名古屋じゃなくて大阪の103でしたけど。



この顔をエボに切り継いで1000番台・・・
なんていうのは、妄想しているうちが華です。
細部の寸法違いや複雑な配管、それ以前に10両分の非冷房化改造など
泥沼必至の要素に満ち満ちています。



103系製品のご先祖様と並ぶ。
窓やライト類の位置がさほど違わないあたり、
いかに優秀なデッサンかがわかります。



擬似モセごっこ



工場寸景。
さすがに少し飽きてきたので、簡単な完成品のディテールアップをおこなっています。
中古で買えたのは営団仕様でしたが、メトロのほうが馴染みがあるので
秘蔵のCPインレタ(5000系を晩年仕様でやろうと思って買ったもの)でメトロ化しました。
貫通扉のSマーク跡は実は地の銀が出てしまってタッチアップしましたが、案外ごまかせた。
車内は床材更新後を模した塗り分けとし、現行の33Fを再現する予定です。



余談ながら、今回は方向幕がGMの純正品です。
というのも、鳳からラインナップされているのを知らなかったのです。
純正も出来は良いのですが、えらく高くついた上に高蔵寺が選べないなど、
ちょっと残念な結果になりました。



幕といえば鳳。
パンタでいうところの東洋電機、
ブレーキ機器でいうところの日本エヤーブレーキみたいなもん。
一部は未完成どころか未着手ながら、
先行してステッカーだけは買ってあります。
夢が広がりんぐ。



京浜に至ってはなし崩し的に全種類揃ってしまった。
今のところ洋光台と下十条、藤沢と小田原くらいしか
使わないけれど、いずれATCの決定版が出たら右端のも活用の日が来ることでしょう。



私鉄もご覧の通り。
3000の1次車はブランドマークがおいそれと解決できないため、
80周年ステッカーが付く2007年仕様で計画中。
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