小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

在来6000を作りたい。その2

2020年04月22日 19時59分34秒 | 相模鉄道
今回の6000系は非冷房時代とするので、
客扉はHゴム窓となります。
製品は冷改車、かつ押さえ金窓をプロトタイプとしているので、
下記のいずれかで再現することになります。

1.Hゴムを塗装で表現する
メリット:車体を加工しないで済む、黒Hゴムならば違和感が少ない
デメリット:明るい色に白Hゴムの場合、あまりリアルに見えない可能性大(モハ6021竣工当時など)

2.窓を削り拡げて別製品のHゴム付きガラスパーツをはめ込む
メリット:構造的には実車に近づき、白Hゴムもリアルに表現できる
デメリット:ドア窓をすべて削り拡げる手間がかかる

蕨から製品化されている新6000の黄色い試験塗装車に含まれるモハ6141は、
1の方法で印刷によりHゴムを表現しており、一見ほとんど違和感がありません。
が、個人レベルでこれをやろうとするとモールドがないだけに
かなりの精度でマスキングすることが求められます。
今後モハ6021も竣工当時の仕様でぜひ作りたいと考えているので、
トータルで考えて2が得策かなと考えましたが、綺麗に見せるためには
「均一に仕上がっていること」が欠かせないのは間違いなさそうです。


ン?と思ったかたは鋭い。
これは6000系ではありません。
ちょうど1年前、3010系を作ろうとしてサハ3514のみ先行して試作した際のカットです。
他の車より天地が大きいガラスはクロポの東武2000用を仮に流用したのだったと思いますが、
本題はこの時、寸法を手で測りながら削り拡げたところとてもバラつきが大きかったこと。
とてもこれを全車分やるのは無理だと思い、製作がストップしていました。



今回手持ちのドア窓ガラスを幾つか比較した結果、使うのはKATOの国電101系用と決めていました。
後述するようにこれはこれでデメリットを生じることになるのですが、
GMのエボシリーズ103系などと比べて天地がかなり小さいのが幸いした格好です。

これに合わせてテンプレートを作ればよいだろうか...しかしプラだと窓の拡大とともに
削れてしまう...などと考えていた時に、トレジャーからはめ込みガラス対応のドアがあったことを思い出しました。
品番で言うとTTP203-04というもので、TOMIXの113系あたりのガラスに対応しています。
当然101系ガラスよりも天地が大きいわけですが、ここさえ削り具合を調整すれば
幅はそのままこの大きさに削り拡げればピッタリとガラスがはまりそうです。
今回はこれをテンプレート代わりに使うことにしました。

ドア自体の大きさが相鉄ボディのドアモールドよりも少し大きいので、
適宜現物合わせで周囲を削り込んでから使います。
ダイヤモンドヤスリを使うと便利です。


ドアの凹みにはまればOKです。きつすぎるとドア周囲のエッジを傷つけますし、
緩すぎると位置決めに難儀するので、このあたりは様子を見ながら調整します。
作ってから気付きましたが、この状態だとテンプレートを外しにくいので、
一つ上の画像のように上部R部分を斜めに削り込んでおくのがおすすめです。

画像は調整中だったのか、光の加減なのかで偏っていますが、
だいたい窓の周囲が0.3mmずつ削り拡げられるようになればOKです。


ヤスリにつられてテンプレートが外れやすいので、マスキングテープで仮止め。
Hゴムを作る時と同じようにカドのRから丸ヤスリで削り拡げていきますが、
常に若干削り残すことを意識していきました。
言うまでもなく、削り過ぎると埋めるのが大変面倒ですが、
削り拡げるのは簡単だからです。
ある程度まで削れたらガラスをあてがいますが、
最初の1~2回は全然入らないくらいがちょうどよく、
微調整を繰り返しながら最終形に持っていきます。

今回はテンプレートの天地ほうがガラス天地より大きいので、
上辺をほんの少し削り残すように作業しました。


こんな感じになります。


イメージがわきやすいように試作に使った別車体で。
ガラスをはめると、まずまず。ところが、これは白Hゴムの場合。
相鉄6000はアルミ試作車の6021を除いて黒Hゴムです。


ガラスを黒く塗ってみると...

んーーーーーーー('A`;;;)
ダメ!っていうほどじゃないんだけど、カドのRが小さすぎる...
画像ではわかりにくいですが、あとコンマ1mmくらいでいいから
出っ張らせたい感もあり、これは調整が必要そうです。
この画像を撮った時点で4両中2両半は加工済み。
ちょっとガクーッと来てしまいました。
簡単に見えて一ドアあたり30分くらいかかるのです...


しばしの現実逃避。
側灯はφ0.3で穴を開けてトレジャーのTTP902-03Bをはめ込む構成にしました(当然仮止め)
真ん中あたりにつくやつは制動表示灯だったかな?
ブレーキがかかっている間は明るい黄緑色に光っている相鉄独特のアイテムです。
模型でも光ったらかっこよさそう。


ガラスをかき集めるために格安で買った中古の101系。
遠方の前オーナーよりはるばるやってきました。
もともと一番好きな黄色ということもあり、これはこれで遊びたくなってしまう...

鶴見線セットにバラの中間車を足して南武線風にしてあって、
ジャンパや方向幕も装着済み。
格安の理由はこのあたりだったようですが、
完全に買ったまんまのものに比べると前オーナーの愛着を感じる。
部品取りに使うのがしのびない感が出てきています。


エボで101系、出そうにないし...やる?
乗務員扉から前だけ切り継ぎ~裾継ぎ足し~妻いじれば出来るのでは、という
国電素人の甘い考え。
とりあえず最低限、中央総武緩行が欲しいな。
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在来6000を作りたい。その1

2020年04月18日 20時45分48秒 | 相模鉄道


長い前置きをまとめると、結局いちばん右の蕨をベースにすることにしました。
色を剥がしてからも車体コーナーのR修正はやるか迷いましたが、
見れば見るほどラチがあかなくなってきたので、ひとまず1両試作してみることにしました。
ついでに我が家の標準であるHゴムの車体側モールド化も同時に試行しました。


左が試作。右が今回製作中の本命車体。
結局Rは修正しました。
そもそもやるか迷った一番大きな理由である「不揃いになるリスク」が
ある程度はコントロールできることがわかったためです。

※試作車体は工法検討と割り切ったので、色は適当です。
 のちのち剥がして再利用予定。


試作の工程写真。
カドのRにカラー瞬着パテを盛って整形する工法ですが、
ある程度ディテールを付け直す前提のもと、
前面・側面ともに思い切ったヤスリ掛け(#400→#600のスティック紙やすり使用)をしました。
ようはこの2面をある程度しっかり仕上げればRを付ける面積は意外と小さく済むので、
許容範囲内のバラつきに抑えられそう、と割り切りました。


本命を4両分加工した様子。
当初の感覚よりはもう少しバラつきが出やすく、ご覧のように
整形後のパテ残存箇所が若干不揃いです。


そのままディテールを付けると、あとから整形するのに
大変な思いをするのが懸念されたので、この段階で形状確認の白を吹きつつ
コマゴマと修正していきました。
最終的には完璧に均一とまでは言えないものの、まあまあの精度にはなったと思います。
理想を言えば治具を用いるのが一番なのは言うまでもありません。


白吹きしつつ妻面の貫通路を整形しておきました。
製品状態では下のほうが埋まっているほか、前面と比べて上辺位置が妙に高いので、
前者は削り拡げ、後者はエバグリのプラ角棒で埋めました。
ついでに車体裾の大きすぎる切り欠きも一旦埋めてしまいます。

これらの作業をする上でステップやジャンパ栓は全て削りましたが、
位置は概ね正確だったので、モールドの位置にピンを打って穴開けしておきました。
位置決めの手間が省けます。


参考までに実車の妻面。
幌吊り台座と幌枠上辺の位置関係が目安になります。
保存車は塞ぎ板があるのでわかりませんが、
厳密には幌枠の厚み+内側に少し余白があって開口部なので
開口部の上辺は案外低いようです。


ちなみに当初、幌吊り台座の繊細なモールドを活かしたくて
木工用ボンドでマスキングしてヤスリ掛けしていました。
ケースによっては有効かと思いますが、肝心の輪郭整形が中途半端になるくらいなら
付け直そうということで結局削りました。


前面も同様に一度マッサラに。
試作車体をTwitterにアップしたらヒナ氏より方向幕のRを小さくしては?とのアドバイスを
もらったので、これもモールドを削りました。
どのみち渡り板を付け直さなければいけないので、削ったほうが綺麗に仕上げられるのもある。


主要なパーツを付け直した図。

1.窓のHゴム
1月にアップしたTKK8000と全く同じ工法です。
車体の開口部そのものは弄らず、t0.5のプラ板を大きさピッタリに切り出してはめ込み、
中をくり抜くやり方です。今回は黒Hゴムなので肉厚が目立たないと判断し
t0.5としましたが(厚みがある分接着面積が稼げ、強度アップが期待できる)、
例えば竣工当時のモハ6021のように白Hゴムならt0.3としたほうがスマートな
仕上がりになるはずです。
今回はHゴムの出っ張りが一番リアルな具合になるよう、
はめ込むプラ板の深さ調整に特に気を配りました。

2.方向幕窓のHゴム
これも車体開口部はそのままで、t0.1のプラペーパー(タミヤのやつ)を
ほんの一回り大きめに切り出し、慎重に位置決めののち接着→中抜きしました。
接着はクレオスの紫キャップ(MrセメントSP)ですが、
Hゴム外周からも微量流し込んで、プラを溶かし過ぎる前に
息を吹きかけて揮発させるのがポイントです。
かわいそうなことにこの車体は何度もおじさんの息を浴びていることになります。

くり抜きはt0.1ともなるとヤスリはメクレがこわいので
カッター一本で仕上げます。
オルファの特専黒刃で、作業前に必ず折って新しい刃を使いつつ
ほとんど力を入れずに刃を当てるイメージで少しずつ削りました。
お察しのように、この手の作業はちょっとでも迷ったら立ち止まる!が鉄則です。
ほんの0.1mm削り過ぎるだけでもHゴムごと付け直しになるので、
徹底的に手元を明るくして用心深く削り込むのが◎です。

3.ヘッドライト
これは早い段階で穴を開けていましたが、
タヴァサのPN-021(国電101系用)がはまるようにします。
鋼製車はオデコのRにかかるので、厳密には
このRとライトリムの間を埋める台座みたいなのが
あるんですが、今回は省略しました。

4.急行灯(尾灯)
昔の私鉄電車を見て何がかっこいいって、
昼間の優等列車で、前照灯は消してるけど急行灯が光ってる姿です。
ちょっと前のTMSで阪急5300のかっこいい作例が
急行灯を光らせているのを見てから、次は絶対光らせたい!と思っていました。
従ってTKK8000の時のようにレンズ穴が抜けていない
エッチングパーツでお茶を濁さず、徹底的にこだわることにしました。

そもそも6000系の急行灯は案外味わい深い形をしており、
1.四隅にRの付いた台座があり
2.案外肉厚のあるライトケースで
3.正面から見ても結構フチが太い
のが特徴です。
モハ6021のみ後年より近代的なタイプ(新6000や7000と同一品)に
交換されましたが、リムが薄くなることでかなり顔立ちが変わりました。
6000によく似た3000(ここでは3010系のVVVF化後の意)も
急行灯の角型化に際してこの近代的タイプが使われ、
6000とは似て非なる表情を醸し出していたのが思い出されます。

何が言いたいかというと、このポッテリとした味わいのある急行灯を
何としても再現したいということです。
当然専用パーツなどあるわけもないので、
正攻法としてトレジャーのTTP904-02A(汎用角型ライトレンズ)付属の
エッチング製リムを用いるわけですが...


左が試作。
このときは上記のエッチング製リムを直接t0.1のプラペーパー製台座に貼り付けました。
しかし、出来上がったものを見ると平べったい。
実車はもうちょっとポテーッと愛らしく膨らんでいます。

しかたがないのでt0.1に予め角穴を開けたものを2枚用意しておき、
1.リムを1枚目に接着(瞬着)し、輪郭通りに切り出し
2.4辺の断面に液状瞬着を盛り補強
3.さらにその4面にヤスリをかけて継ぎ目を消し
4.2枚目のt0.1に接着
5.十分に台座の余白が残るよう慎重に周囲をカット
6.台座の四隅に小さくRを付けて
7.所定の大きさの角穴を開けた治具にはめ込めれば合格品

という流れで作りました。
ヤスリをかけた時に面が乱れたり
周囲をカットし過ぎて使えなくなったりで
4個の合格品を得るのに10個くらい作ったので
あまりかしこい作り方ではないと思います。

今後も6000系は増備したい所存なので、
これに触発されてより良い工法が編み出されることを...!(他力本願


ともあれ、ずいぶん私好みの6000系の顔になってきました。
モチベーションを保つために顔だけ先に仕上げてしまいました。

1.ジャンパ栓
海老名方クハのみαモデルのKE-58を付けました。
ただしABS樹脂と言えどもケーブルはかなりデリケートなので
これは何らかの方法で改良する予定です。

2.渡り板
縞鋼板表現のあるトレジャーのTTP218-05(70・72・101系幌枠・渡り板)を
ヤスリで整形して使うことにしました。

3.幌と幌吊り
トレジャーの旧国用二枚幌(TTP138-19)を使うことにしました。
別の用途で買ってあったので恐る恐るあてがったところ、
サイズも形状もバッチリ。最高です。
せっかくなので横に付いている幌吊り?もなるだけ正確に作ることにしました。

具体的には
1.モールドを削ってしまった幌吊り台座を
 モハ63ジュラ電(ボナ製)のヘッダーを加工したもので復元
2.台座脇に割ピンを差し、そこに引っ掛ける棒を製作
3.幌左右の出っ張り裏にもフックを設けて棒を両側で支える(未完了)
というものです。
当然塗装しづらくなるので、今の時点では台座脇の割ピンごと
外して別塗りできるようにしてあります。


台座と棒部材の拡大。
棒は外径0.4mm・内径0.2mmのアルミパイプに、トレジャーの配管台座セット2の割ピンを
細く削って差し込んだものです。
画像の状態ではまだやってませんが、輪っかに切れ込みを入れて、車体側の割ピンに引っ掛けられるようにしました。


台座の元部品はコレのヘッダー。
リベットをボルトに見立てるためのセレクトですが、
扉脇のリベット間隔が狭い個所しか使えません。

一応ジュラ電キットにはいくらか余りが出るようにパーツが付属していますが、
今回は若干数が足りず、キット発売当初に一度製作して納得がいかない車体から
一部剥がして必要数を確保しました。
これはこれで上記の車体で洗い出した課題を一通り解決した本命版を並行して製作中です。


見ているだけで幸せになれるくらいすこ...

側面と妻面が進み次第、また更新します。
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在来6000を作りたい。長い前置き編

2020年04月18日 20時36分23秒 | 相模鉄道

R1.05.01 かしわ台

“ざいらい”というらしい。
20年近く前、相鉄を扱うファンサイト(これもめっきり見なくなりましたね)で知った呼び方で、
現業の皆さんは新6000に対する旧6000をこのように呼ぶことがあったとか。
全120両が製造され新6000にモデルチェンジした当時の電車総数が200両前後だったことを考えると
あくまでも標準は在来6000、というニュアンスが強かったことをうかがわせます。
初代5000の意欲的な設計、言い換えれば華やかさとは対照的な、
徹底的ともいえるほど実用的な設計(wiki参照)は現場でも歓迎されたことと思われます。
マニア目線では地味ながらまとまりの良いスタイルがとても魅力的な、
昭和の相鉄を代表する電車といえます。

小田急に次ぐ地元私鉄の元主力たるこの電車を久々に作ることにしましたが、
その前にちょっと長めの寄り道をしてみたいと思います。


H16年ごろ製作

ついこの間のようで16年も前デス...(´o`)
もともとH13年ごろに相鉄主要駅のぐりーんぽけっとで直販してたんだったかな。
製造はあまぎモデリングイデアが担当し、特製完成品も売っていたと思います。
当時まだまだ最新情報は雑誌から入手しており、RMMの新製品紹介で度肝を
抜かれたことを思い出します。
Nゲージを始めたばかりのころ、TOMIXのアンケートの製品化希望欄に
小田急2600形と相鉄6000系って書いて投函してたような子供でした。


一体折り曲げ済みの車体に妻板を固定する極めてオーソドックスな構成です。
月並みな表現ですが、真鍮キットならではのサッシの繊細さが魅力的で
作例の仕上げの未熟さはともかく製品そのもののポテンシャルはとても高いです。
いま新品で手に入るなら、ガチで取り組む価値があると思います。
上の画像にも写したように味のある説明書を読みながら、また作ってみたいなあと思いました。

製作当時はエアブラシ未導入だったので、若草色を京阪ライトグリーン、
屋根肩を緑2号、裾を黄かん色でそれぞれ缶スプレーで塗ってあります。
若草色がちょっと青すぎるくらいかな?当時は感激しました。


H20年に相鉄80周年記念で出た鉄コレ。
5000系と同時発売で、狂喜した。
発売日の朝イチでぐりーんぽけっとに買いに行った。
前夜は楽しみで眠れなかったくらいw

個人的にはとても似てると思います。
というか味付けが好み。
ポイントは車体コーナーの角ばり具合で、
結果としてぺちゃんこ感がある顔の感じがすごく好き。
色もいいし、ディテールについて細かく要求しなければ
とてもまとまりの良いモデルです。
鉄コレって最初はそういう路線だったよなーということを
思い出させてくれます。

あれもこれも作る予定でずいぶん買い込みましたが、
蓋を開けてみると・・・12年後のいま、ひとつとして形になっていない(^^;
好きすぎるがゆえに中途半端なものを作りたくない、
妥協して作って後悔したくない...という気持ちが強すぎて
「いつかもっと技術が身に付いたら完璧なものを」みたいな感じになっちゃった。

「いつか」が来るまで模型を作っていられるかわからないという当然の事実と向き合ういま、
元気なうちに「とりあえず今のベストでいいから作る」というスタンスで挑戦しようと
思ったのが今回着工するきっかけになりました。
※まだまだ前置きは続きますw


H18年の小田急FM系ではクロポの直後に鉄コレがかぶりましたが、
2年後の相鉄は鉄コレの直後にマイクロエース(蕨)がかぶりました。

結論から言うと今回はこれをベースにしたわけですが、
出た当時から車体のコーナー、特にオデコが丸すぎるのが気になっていた。
塗り分け線の位置にも左右されるようで、比較的いい位置で塗り分けてるクハ(左)を
見ると、そんなに悪くもなく難しいところです。


蕨を使った決め手は側板の雰囲気が好きだったから。
具体的には窓が小さめでややモッサリした雰囲気が良い。
客窓の縦桟が実車と同じ構造になっているのもポイントです。


実車はこんな感じ。


車体そのものの輪郭が好みな鉄コレをベースにしなかったのは
客窓がこんな風に簡略化されてるから。
顔だけ切り継ぎ...なども検討しましたが、試作の結果
鉄コレは一切使わずに作ることになりました。


ちなみにあまぎは蕨同様に実車通りの形をしてる。
ついでに言うと客扉の手掛け表現が正確なのも蕨・あまぎの強み。
9000系までの相鉄電車は上下2箇所に手掛けがあるのが特徴です。

蕨はドアそのものが幾分奥まり過ぎなきらいがあるのですが、
市販のエッチングドア(大体手掛けが下部のみ)を
はめ込んで厚み調整をしないのは手掛けを尊重したいためです。

その1へつづく...
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Alexa,万博に連れてって

2020年04月04日 19時57分13秒 | 大阪市交通局


万国博から50年の節目となる本年、
鉄コレの大阪市交30系がフルリニューアルされました。
先行して発売のステンレス車が届きましたので、さらっと眺めてみましょう。

左は大阪市交7000-8000(30系シリーズの原型的な存在)で、2007年の製品です。
これを皮切りにいろいろな仕様が製品化され、今回に近い仕様も
北大阪急行7000系として製品化されたことがあるようです。


ガラスはハメコミのクリアランスがやや改善されたのか、隙間が目立ちにくくなっています。
ディテールのレベルが高くなってきてもなおガラスが惜しいケースが多かっただけに、
とてもうれしい改良点です。


上から見ても◎

屋根のモニター型通風器は別体化されましたが、手を入れるならツメ周りは改良したい。
塗り分けがやりやすくなった・・・と思ったけど、写真を見る限り屋根と同じ色な気もする。
製品も同じ色ですね。


みんな大好き妻板の表情。
かつて妻板だけ車体側モールドだったサッシ周りがハメコミガラスとなり、
側面と質感が揃いました。幌枠のディテールや、内側の手すりも追加されパーフェクトな感。


とてもセンスの良いパッケージです。
写真ではかなり明るく映ってますが、ブルーの色合いがまた当時っぽい雰囲気です。
当方デザイナーではないので素人丸出しコメントになりますが、
この昭和40年代っぽさ漂うフォントは、こういうフォントがあるのだろうか?
字間の空き具合がまたそれっぽい感じですな。


よきよき


どちらも明確な到達点のない概念だけど、
ないがしろにしない世の中であってほしいと思います(自戒を込めて)


Nは進歩し過ぎてやばたん


大本命のアルミ車が楽しみ(画像は旧製品=北急初代8000)
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