小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その4

2011年09月27日 21時07分18秒 | 小田急2600形(2008年版)
***この製作記は2008年5月から2010年3月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.27***


■小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その4 仕切り直し編2■

2009年8月5日



パンタグラフ周りの配管工作に着手しました。
当初、真鍮線や割ピンを用いて、配管をきちんと屋根から
「浮かす」つくりにしようと考えていたのですが、実際M車の
1両を用いて工作を始めたところで、その細かさと不慣れな
事による加工のし辛さに音を上げてしまい、結局使い慣れ
たランナー引き伸ばし線に変更したのでした・・・。

この方法は同じ太さの素材(引き伸ばし線)を用意する事
が大変なうえに、やはり金属素材のシャープさには敵わな
いかなぁというところがありますが、一方で加工は非常に
やりやすく、切る、曲げる、削る・・・あらゆる加工が思いの
ままです。今回はシャープな市販パーツを用いた妻面ステ
ップとの兼ね合いもあり、非常に迷うところではありました
が、無理に背伸びするよりは手慣れた手法で・・・という結
果に落ち着きました。

パンタ直下から妻面に至る太い配管は、たぶんスケール
より多少太いと思われるくらいの径に調整し、やや力強い
印象を与えるようにしました。シンプルな配置ゆえ、あんま
り細くすると貧弱に見える・・・という判断からで、加えて
ガッシリとした作りを良しとする私の好みも反映しています。

配管止めの金具表現は、ランナー引き伸ばし線と同じ要領
で薄く延ばしたプラ板によるもので、細い帯状に切り出した
後、配管をくるむようにし、少量の流し込み用接着剤を染み
込ませた後カットする方法にて仕上げました。これは某西武
の神様が作った電車を真似した工作方法です。もっと丁寧
にやればもっと綺麗に仕上がるのでしょうが、今の私には
コレがやっとです・・・。




上の画像の車輌(デハ2700)に続き、デハ2600も配管を
引きました。これはまだ配管止め金具を付けていませんが、
この状態だとえらく貧弱に見えますね。
一応、屋根から妻面に至る部分とか、妻板の裾にある
配管の湾曲は再現して変化を付けるようにしてみました
が・・・。
また、避雷器は昭和44年頃のほかの編成(2661F)で、
キットに入っているのと同じ形(六角形)のものを搭載して
いるのが確認できたので、それに対応した配管を引いて
あります。これを引いているときに一番端のベンチレーター
の位置が若干エラーな事に気付きましたが(本当ならもう
ちょっと妻板側に寄るっぽい)、かなり微妙な差なのと、
ここ一箇所を弄ると他の部分もずらす必要が生じる事から
修正は見送りました。




カオです。ヤスリがけの跡が目立ちますね・・・。

このところすっかり忘れていましたが、ヘッドライトケースの
端っこにはカバーのボルト(?)らしき丸い突起が付きます
ので、ランナー引き伸ばし線をスライスしたもので再現しま
した。今見ると若干オーバーですが、塗料がのることを考え
ると、こんなもんかなぁと。

ほかに、ヘッドマーク掛けとか貫通扉のドアノブなんかも
再現を検討中ですが、どっちも、モールドならまだしも別付け
するとなると若干クドくなりそうな感じがしないでもなく・・・。
迷っています。




乗務員扉周りの仕上げも進めました。
前回更新時点ではまだ完全には出来上がっていなかった
手すり類を仕上げたほか、ドアノブ取り付け用の穴を開け
ました。ドアノブ本体は前回更新時に掲載した手すりセット
の中から、L字型の部品を使おうと思っています。

今後、側面周りはクツズリとか側灯の取り付けを進めて
いく予定です。ただ、こないだまで目指していた8月中の
完成はやっぱ厳しそうな予感・・・。今月中に塗装に持ち
込む事を目標にしてみましょうか・・・(´Д`)

---
2009年11月2日



かなり久々の更新ですね。
この間に一気に進展・・・!のはずだったんですが、
先日ブログに書いたようなトラブル(下で画像つけます)で、
これを書いている今、まだ完成には程遠い状態です・・・。

さて、前回更新時点ではまだまだディテール工作を沢山
残した状態でしたので、今回の更新ではそのあたりに
ついて触れていきたいと思います。

まず元のモールドがやや厚い事から作り直すことにした
クツズリですが、これはエバーグリーンのt0.25×幅0.5ミリ
のプラ材を更に細く切ったもので再現しました。
詳しい事は一つ下の欄で触れるので、ここではこれだけに
しておきます。

側灯はいつもどおりランナー引き伸ばし線をスライスした
もので作りましたが、これまでと違いエアブラシ塗装の為
塗膜の厚みが多少薄くなると考え、側灯もかなり薄めに
作ってあります。仕上げ段階でクリアレッドの塗料を球状
に盛ればそこそこリアルになるんじゃないかと・・・。

ドアコック蓋の再現は今回初めての試みです。といっても
方法は雑誌記事の真似で、タヴァサのPN459に含まれて
いる筋彫り用テンプレート(特に小田急用とかではない)を
使って、針で四角く筋彫りをしただけのものです。
不慣れな事もあってややスッキリ感に欠ける仕上がりです
が、程好く腰板を引き締めてくれる存在だと思います。




クツズリは上記の通りエバグリのプラ材を加工したもの
ですが、実際の作業としてはご覧のような感じです。
もともと幅が0.5ミリあるんですが、これを半分~3分の2
くらいのところでカットして使いました。これは幅が0.5ミリも
あると太すぎる為・・となりそうな所ですが、実は違います。
今回このプラ材は断面(厚み方向の面。0.25mmのほう)を
接着面として固定してあるのです。クツズリの幅をキッチリ
0.25ミリで統一したかった為ですが、わざわざ切り詰める
のは、この向きで固定すると厚みこそ良好なものの出っ張り
すぎる(晩年のHE車みたいな感じ)為で、最終的にはヤスリ
で薄く削るんですが、予め0.5ミリ出っ張る分を0.2~0.3ミリ
程度に切り詰めておく事で後のヤスリがけがラクになる・・・
という訳です。ごめんなさい、最強にわかりにくいですね。

接着はタミヤセメントの緑キャップです。




妻面のステップ類も一通り取り付けが終わりました。
思ったよりクドい印象になってしまった連結面のステップ
ですが、ここを立体化するのは初めてのことで、精密な
雰囲気に少し(・∀・)ニヤニヤしているのも事実です・・・。
屋根のほうにつくステップ(手掛け?)は普通のコの字型
のパーツを使ってあります。

左の写真は塗装直前の様子で、屋根上の扇風機カバーも
含めマッハのプライマーを筆塗りしてあります。ステップは
「わっか」がとても小さい為、すぐにプライマーで「わっか」が
塞がってしまってとても苦労しました。




非冷房時代は脚の上に板を載せた形だったランボード。
ゴテゴテしている上に真横を雨樋が走っていて塗料を
回り込ませにくかった部分なので、今回はちょっと考えて
塗装前の段階では脚だけ取り付けておくことにしました。
上に載るランボード本体は車体とは別々に塗装して
おいて、あとで合体させるのです。脚ごと後付けにして
しまうと強度的に不安なのですが、上の板だけなら
さほど心配ないんじゃないかな~と。

脚自体はいつものようにキット付属のランボードを
スライスしたものです。




ここまでできたところで一旦は塗装しました。
が、結果を先に言ってしまえば、これを書いている今、
手元にある車体はまた灰色に戻っています・・・(^^;)
一応塗装途中の写真を撮っておいたので、
載せておきますね。

上に画像のとおり、金属部品にプライマーを筆塗りした
あと、帯のブルーの発色をよくするためGM37番の白を
吹き付けました。この時多少傷が見つかったので修整
してありますが、全体的には目立った粗もなく一安心。
とくに乗務員扉周りと、その後ろの切り継ぎ部分が
スッキリしていたのには思わず薄ら笑いがこぼれました。




で、帯のブルー。これは黄金の比率(?)であるGM6番
(国電スカイブルー)と22番(小田急ブルー)を1:1で割った
ものですが、今回は隠し味的に微量のクリアグリーンを
混ぜてあります。効果のほどは疑問ですが・・・。

で、マスキングはラクして均一に・・・ってことでGSIクレオス
の細切りマスキングテープを使いました。素組みの車体だと
ちょっと細いかな~というこのテープですが(個人的には
2.1mm~2.2mmくらいのほうがカッチリしていて、すき!)、
今回は裾を若干切り詰めてる事もあって、むしろちょうど
いい具合に収まってくれたようです。これのおかげで
マスキングの時間が大幅に短縮できました。
まぁ結局塗り直すことになっちゃったんですけど、塗り直す
時にも使えるように新しいのを1セット買って来ましたよ(∀`)




ついにキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!

とおもったんだけど・・・




コネ━━━━━(゜A゜)━━━━━!!!!

どこがどうまずいのかは説明するまでもないので省略・・・。




ついでに乗務員扉周り。
これが一番厚塗り具合がわかる写真ですかね。

実は今回、アイボリーも調色したのを使ってみたんですよ。
21番と28番を1:1(28のほうが若干少なかったかな)にして。
前にその調合で物凄くいい雰囲気な作例を拝見した事も
あって・・・自信満々で塗り重ねていったんですけど、
何か間違えて黄色みが強くなりすぎてて。ついでにその時
ちょうど夕暮れ時で、正確な色が掴めてなかったんですね。

で、下のブルーも殆ど隠れた頃になって外が暗くなってきた
ので、休憩しつつ蛍光灯の光る部屋の中に持ち込んだん
ですが・・・そこで初めてなんか黄色すぎるのに気付いて。
暫く眺めてみましたが、どう考えても黄色いという結論に
至ったので、そこから更に21番の比率を高くした色を
塗り重ねていって・・・。
どうにかまともな色に仕上がって安心したのも束の間、
テープを剥がすと・・・ウヒョーイ厚塗り!!(゜∀゜)
テープを剥がす前はわかりにくかったけど、いざ剥がして
みると当然マスクされていた部分との段差が露わになる
わけで・・・いや、こりゃさすがに無理じゃねって。。。
テープのカエリ(?)を削ってみたりHゴムに色差しをして
雰囲気を見てみたり色々やってたんですが、そうこう
してるうちに上記のような状態になっちまいまして・・・。
潔く塗りなおすことにしたのです。
塗装剥がしにはIPAを使いました。
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小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その3

2011年09月27日 20時59分15秒 | 小田急2600形(2008年版)
***この製作記は2008年5月から2010年3月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.27***


■小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その3 仕切り直し編1■

2009年4月~5月16日



いつの間にやら製作開始から1年が経って
しまいましたが・・・未だにご覧の状況です(^^;)
ただ、三度目となるこの先頭車車体はどうにか
使えるようなものになりそうですので、今後は
この車体に倣ってあとの5両の車体を作り足して
いく事となりそうです。ようやく軌道に乗ったかな、
といった感じですね。

新しい車体は、(私の技術では)二度目の車体が
およそ使い物にならなかった教訓から普通に先頭
車ランナーで作り、ご覧の通り当初あれだけ騒いで
いたコダワリの二段窓もアッサリ捨て、普通にタヴァ
サのサッシで仕上げる事にしました。
少し前のブログでも書いたように、あの二段窓は数を
考えると均一に仕上げるには相当な技術を要するの
と、あとはまぁ根気の問題ですね・・・。その辺がクリア
できそうにない、ということでこれまで通り市販パーツ
による仕上げとすることにしました。
日の字型サッシはぜひとも再現したいところでしたが、
窓を削り広げるなどの加工は、上記サッシの問題と
同様、技術的にも根気的にも私には到底無理・・・
できても何年掛かるか・・・といった所ですので、その
ままだと太すぎる中央ピラーを細く削り込むに留めま
した。
その反面、乗務員扉に関してはこだわりました。
扉周りの手すり類を実車同様、外板表面から出っ張
らないようにしたほか、乗務員扉後ろのルーバー
との間隔が適正になるよう調整してあります(下で詳述)
また、一度目の車体同様、側板~妻板~前面いずれも
高さをコンマ数ミリ詰めてあります。




二度目の車体(前製作記の最後に掲載していたやつ)は
結局箱組みまで進まなかった関係で、前面は一度目の
車体を解体した際に切り取っておいた物がほぼ無傷で
残っていた為、今回の車体に使用する事としました。
ただ、そう何度も付けたり外したりって訳には行きません
ので、今度の車体がダメなら前面ごと作り直しとなる
でしょうね・・・。




上で触れた乗務員扉は、元のものを一旦埋めた後少し前面
側にずらして再度穴を開けてあります。細かく説明するよりも
左の画像をご覧頂いた方が分かりやすいですね。
実車の乗務員扉が、キットの素組み状態よりももっと前面側
に寄っているのを再現する為の工夫ですが、これをすること
によって乗務員扉とその後ろのルーバーとの間隔が広がる
為、当初はこの扉移設で「扉周りのリアル化」と「乗務員扉
~ルーバー間の間隔拡大」の二つを同時に実現する目論見
でした。
実際には、ルーバーを取り付けて見るとご覧の通りで、後者
の目的は達成できず結局切り継ぎで対処しましたが・・・。

このあたりの加工については、今後組み立てを行なう
もう1両の先頭車(小田原方先頭車)を用いてより詳細な
解説をするつもりです。




すっかり普通になってしまった側面窓。
でも、ちゃんと形にならなきゃ元も子もないですからね・・・。
中央のピラーはいつものように一旦真ん中に鉛筆で線を
引き、その線を削り残すようにして細く削り込みました。
こうする事で左右均一に削る事が出来ます。

側面の行き先表示窓は4000形の時と同じようにプラ板で
大まかに埋め、隙間を瞬着で補完する工法にて埋め込
んであります。
ドアレールは例によって金属箔ステッカーによる表現
とする為、モールドを削り取ってあります。




どうにか新宿方先頭車の箱組みが済みましたので、
現在は同じ工法でそれに続く中間車の加工を進めて
います。
現時点ではデハ2600となる車体の窓加工等が済み、
あとは行き先表示窓の埋め込みと妻面の加工が
済めば箱組みといった状況です。
今後はこの工法で続々と増産していく事になります。

---
2009年5月~7月30日



早速更新の間隔が開いてしまいましたが、
やっとの思いで6両全車が箱になりました。
当初の予定よりだいぶノーマルな車体になって
しまいましたが、とりあえず先が見えてきて良か
ったなと思います。

基本的に各車体とも、最初に組み立てた新宿方
先頭車と同じ工法によっているので車体そのもの
についての詳細は省略しますが、若干ディテール
工作も開始しましたので、今回の更新ではその
あたりについてご紹介できたらなと思います。




まずは前回の更新で「今後組み立てを行なう先頭車
を使ってご説明・・・」なんて言っていた乗務員扉の
加工について。
製作記に書いた文章を忘れたまま、サクサクと加工を
進めてしまったので、作業途中の様子をご紹介する
事ができなくなってしまったのですが・・・
とりあえず色が付く前ならどこをどう弄ったか、ある程度
分かるかもということで、画像を載せてみます。

新しい乗務員扉より少し後方にズレるようにして、
プラ板で埋めた跡がありますが、これがもともとの乗務
員扉です。キットの状態と比べ、実車の乗務員扉はもう
少し前面側に寄っているため、そのように加工しました。
当初はコレだけのつもり(5月16日更新分の加工中の
画像がその状態)だったのですが、それだと乗務員扉~
一番前の客用ドアの間がやや短い為、この部分は一旦
切断、同じ5000形先頭車の側板をもう一枚用意し、そこ
から1mm程度切り取ったものを挟むようにして再接着・・・
という切り継ぎ工作を行ないました。

乗務員扉そのものは0.3mmのプラ板から作ったもので、
手すり類も同様です。この状態だと若干扉隅のR仕上げが
不十分だったり、手すりが完全に完成していなかったり
しますが、今後手を付けていく予定です




今回は当初よりそこそこ作りこんだものとする予定
でしたが、過去に作った車両を教訓に、何もかもを
自分で作るのではなく、市販パーツを多用してカッチリ
仕上げようという方針になりました。
その流れで、従来ならプラ材を切り貼りして作っていた
パンタ台も、今回は人気の富士川車輌製パーツを使っ
てみることにしたのです。価格はやや高くつきますが、
少しでも良い結果になるなら・・・という考えです。

富士川のパンタ台は幾つか種類がありますが、
今回は実車のパンタ台が鮮明に写った写真が見つか
らず、枕木方向に細長い形であるという事しかわから
なかったので、推測も交えて極めてノーマルな形の
P-012をチョイスしました。もしかしたらP015でも良い
かもしれません。




まずは屋根をご覧の状態まで仕上げました。
今回パンタグラフは最近お気に入りのTOMIX-0250
(PT4212-S)を使うので、4つ足に対応した取り付け穴
を開けてあります。




開けた取り付け穴に、パンタ台を差し込みます。
2つ上の画像にも写っているように、パーツの裏側
には取り付け足が生えていますので、位置決めは
難しくありません。
屋根の傾斜に対応してパーツ裏側にも傾斜があり
ますので、向きに注意しながら取り付けました。
接着方法は裏側から瞬着流し込みです。




瞬着が固まったところで、パーツ表面に設けられて
いる窪みの部分にパンタ取り付け穴を開けました。
裏からタップリ瞬着を流しているとはいえ、パーツの
大きさ的に接着強度はあまり期待できない為、
パリッと外れやしないかヒヤヒヤしながらの穴開け
でしたが、どうにか外れずに済みました。
これでパンタ台の設置は完了です。

ただ、今画像を見ていて気付いたんですけど・・・
これって配管引いてから付けるもんだったのかなって・・・。
どう考えてもこの状態でケガキはやりづらくね?っていう(´Д`;)




詳細は決まっていませんが、今回は配管もそこそこ
作りこんでみるつもりなので、バランス上妻面のステップ
も植え替える事にしました。ただ、以前営団5000系を製作
した際、ステップを自作したところあまり良い結果が得られ
なかった事から、市販パーツの使用が大前提となりました。

具体的な使用パーツについては随分迷いましたが、2600
は今の5000あたりよりも一回り小さいステップだったよう
なので(妻窓が二段窓のしか確認してませんが)、掲示板
にいただいた書き込みを丸々真似させていただき、
小さな三角形の手すりをやや埋もれ気味に(取り付け穴を
通常0.3のところ敢えて0.4に)することにしました。
実車のステップは三角形ではないのですが、外板に向かっ
て窄まった形をしていた為、根元のところをやや外板に埋も
れさせる事でそれらしく見えます。通常のコの字型では2つ
必要な取り付け穴が、今回の方法だと1つで済む事も
メリットの一つです。

とりあえず手始めに数が少なく、配管が関係ないサハの
新宿方妻面から手を付けてみました。目立ちすぎず、
良い具合です。これくらいであれば、ステップがモールド
のままの車両と共存させても違和感がなさそうです。




今回使ったステップのパーツは、トレジャータウンの
TTP214(103系1000番/301系用手すり)に含まれるもの
で、上のほうに写っている三角の手すりがそれです。
全体の中での分量は少ない為やや勿体無く見えますが、
コの字型の手すりは今回、屋根板の端にある手掛けに
使えそうですし、その他も汎用で使えそうな部品が多い
ため、案外無駄がないかもしれません。




今回は上記の通り市販パーツを積極活用するという方針
のもと、ベンチレーターも形状を重視してTOMIX製(PB-101)
を使うことにしました。キット付属のものは形以前に羽根の
部分のモールドがズレて成型されていたりして、使い物に
ならない部分が結構あるため、今回は多少贅沢をしてパーツ
を購入することにした次第です。そのままでも良い色合い
ですが、たぶん塗装すると思います。
扇風機カバーはタヴァサの4000形用(薄いやつ)です。

ちなみに画像の車体はサハなんですが、これのベンチレー
ターの配置がわからなくて参りました。
キットの説明書にある配置図はクハとデハしかない上、
非冷房時代のサハを真横から捉えた写真というのが中々
見つからず(あっても屋上の詳細がよくわからない写り
具合だったり)、しかもデハの寸法を基本にしてベンチレー
ターの個数を増やすと絶対どこかで中途半端な間隔の
ところが出てくるため、頭の中は?だらけ。
結局、何とか見つけたネット上の写真で、新宿側(デハなら
パンタが載る部分)は実車にも中途半端な間隔のところが
あるという事が判明したのですが、久々に現存しない車両
の難しさを感じました。
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小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その2

2011年09月27日 20時42分23秒 | 小田急2600形(2008年版)
***この製作記は2008年5月から2010年3月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.27***


■小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その2■

2008年11月27日



春に作り始めて、気づけば冬になりかけ・・・
早いものです(´Д`;)
久々に気が向いて作業をしまして、とりあえず
先頭車1両分の側板が揃いました。妻面等も
ある程度時間をかけて加工しようと考えて
いるため、箱組みはもう少し先になりそうですが、
超スローペースながらも前進はしています(´∀`)

さて、今回はその側板の加工の様子を写真に
撮っておいたので、それを交えて改めて
ご紹介しようと思います。

加工前の様子は改めてやるまでもないかなと
思って省略しちゃいましたが、とりあえず
もともとの形は以前作った5200形と同じもの
です。あれを角窓にして、二段窓にして・・・
という工作をやります。

まずは窓隅のRを削って四角くします。
上辺のサッシは当初色々考えて残しましたが、
側板2枚を仕上げた今になって、どうやら一旦
削ってしまったほうがスッキリ仕上がりそうだ
と思うようになりました(´ω`;)
まぁ、ともかくご覧のような状態にします。




ここからプラ材を用いて窓枠を構築していきます。
今回使用したプラ材は2種類で、どちらもエバー
グリーンの厚み0.25mmの帯材です。
片方は幅0.5mm、もう片方は幅0.75mmのもの
を使いました。

まずは0.75mm幅のやつをご覧のように
裏側から貼り付けました。




表から見るとこんな感じになります。
そして、同様に下辺にもプラ材を
貼り付け、ご覧のような形にしました。




ここから窓を二段にする作業となります。
まずは上段の縦桟をご覧のように
貼り付けました。使う帯材は確か0.5mm
のほうだったと思います。これの長さで
中桟の位置が決まりますが、これが
来る位置としては窓をキッカリ半分に
分けるような位置よりは若干上寄りに
なるようにしたほうが自然に見える
ように感じました。




最後に同じく0.5mm幅のプラ材にて中桟を
付けてとりあえず窓枠の出来上がりと
なります。ただ、これをご覧になって
おわかりと思いますが、アルミサッシの
中桟にしてはちょっと太すぎるので、
適宜細くした上で取り付けたほうが
よりリアルになりそうです。

まぁ、今回はこんな感じで二段窓化を
行うことにしました。こんな風に紹介
しておきながらナンですが、ぶっちゃけ
ちょっとオススメとはいいがたいです(苦笑)
っていうのも、手間がかかり過ぎる上に、
加工箇所の数を考えるとどう考えても他の
方法より不揃いな仕上がりになりがちだと
思うんですよね。悪い意味で手作り感が
出ちゃうというか・・・。今回はもう作り始めた
のでコレで行きますが、改良の余地アリです。




先行して先頭車1両を箱組みまで進めました。
上のほうに「箱組みはもう少し先に
なりそう・・・」なんて書いていましたが(アップ
してないだけで記事自体は少し前に書いて
あった)、とりあえずどんな雰囲気になるのか
早く確かめたくて、予想以上に早く進みました。
もっとも、ここからあと5両を同じ段階まで進める
っていうのがとんでもなく大変な
わけですが・・・(´A`;)

さて、細かな事は下で個別に触れますので
省略して、全体の雰囲気について・・・。
今回は以前書いたように初めて車体の高さを
僅かに詰めてあるのですが、思った以上に
ふっくらした印象となってくれました。
例によって車高も若干下げてあるので、
素組みより多少どっしりと安定感のある車両に
なったのではないかと思います。




先頭車はキットのままだと乗務員扉と一番
前寄りの客扉との間が若干短すぎる為、
こだわるのであれば中間車をベースに乗務員
扉を設けたほうが正確になると聞いた覚えが
あり、今回もそれを真似するか検討していた
のですが、当初の思いっきりこだわるという
製作方針が、途中から加工箇所を絞って、
確実に完成させる方向へと変わったため、
今回は通常の先頭車側板を用いて組み立てて
あります。
非冷房車独特のルーバーはタヴァサの2600形用
サッシの付録パーツによるものですが、上記の
ような都合により、左右に若干ゆとりのない配置
となってしまいました。

ただ、以前から気になっていた“乗務員扉と前面
の間が長すぎる”という点については、側板側の
乗務員扉より前を切り詰める事で修正を加えて
みました。単純に1mm程度切り落とした関係で
全長が僅かに短くなるため、前面との噛み合
わせや屋根・床板も併せて調整する必要が
生じますが、思ったよりヘンにならずに済んだ
のは幸いでした。




側面の行き先表示窓は、以前
製作した4000形と同様、プラ板と瞬着を併用
する方法にて埋めました。

側灯も位置を修正するため削ってあるほか、
ドアレールも例によってGMの金属箔ステッカー
による表現とするため、モールドはご覧の
ように削っておきました。この時代の場合、
クツズリは車体色なのでそのままにして
あります。




妻面の様子。
側面と同様の方法によって二段窓化して
ありますが、そのままだと窓自体が若干
小さいので、車体内側方向と下方向に
それぞれ拡大(元の窓枠モールドのライン
まで)してあります。幌枠も薄く削りました。

いつもであればステップ関係の作業は
箱組み後に行いますが、位置を決める
ための罫書きだけは箱になってからだと
やりにくいので、今回は組み立て前に
書いておきました。




以前製作した車両との比較。
右の5000形は手すりを交換したくらいで、
キットもともとの顔を生かしたものです。
左の4000形は窓周りに僅かに加工を加え
(詳細は4000形製作記参照)、行き先
表示窓をCPのFM用プレート車輪付属の
パーツに取り替えたものです。

5000(右)→4000(左)→2600(中央)の
順に加工の度合いが重くなっていきますが、
それだけ顔が変わっているのもお分かり
いただけると思います。また、2600形に
関しては上に書いたように、高さを若干
詰めた関係でふっくらした顔となっています。
まだまだ改善の余地はあると思いますが、
以前作ったものに比べれば随分進歩
したなぁと、自己満足に浸っています(´∀`*)




次に二段窓の比較も・・・。
まずは今回の2600形。
田の字型のサッシにこだわりました。




07年5月完成の4000形。
これは普通に不要サッシの削除と角窓化を
行ったところにキット付属の印刷窓を貼り付け
ただけのものです。
青みがかったガラス(客窓は本来透明)と
安っぽさが難点ではありますが、辛うじて
田の字型になってるし、そんなに
悪くもないと思います。




08年2月完成の5000形冷改車。
これも上の4000同様に印刷窓を使って
ありますが、窓の左右と真ん中の支柱を
それぞれ削り、窓自体をごく僅かに横方向へ
拡大しています。キチンと田の字型にするべく
試みた手法ですが、加工の均一さが保たれて
いないとご覧のように却って見苦しいです。




05年2月完成の5000形非冷房車。
確か初めてタヴァサのサッシパーツを使った
車両だったと思いますが、ご覧のように三の字、
或いは二の字型と言えそうな仕上がりとなり、
確かにスッキリした仕上がりにはなるものの、
リアルさという点では少し難があります。

余談ですが、細部へのこだわりは年々増して
いるものの、模型として見た場合の仕上がり
が年々下がっているのには困ったものです。
今回並べた3種類の電車も、新しくなるほど
模型的な出来は悪くなるという有様・・・。
模型に使う時間の減少と比例してダメに
なってる気がするので、ある程度のペースを
保つ事も必要なようです。

---
2009年1月31日



またしても久々の更新となりました・・・。

一応前回の更新時点で新宿方先頭車の
箱組みまで済んでいたのですが、あの後
どうにもあの車体の仕上がりが中途半端
に思えてきまして、今更ではありますが
結局当初検討していた中間車をベースに
した工法にて新しく作り直すことにしました。
とりあえず先日仕上げた車体からは前面
のみキレイに切り取って保管してあるので、
作業は側面から始める事となりました。

中間車をベースにすることによるメリット
としては、先頭車の車体をそのまま使った
場合、乗務員扉とその後ろの戸袋窓との
間隔が狭くなりすぎるのに対し、ここの
スペース配分が適切なものとなる事や、
側面のディテールが中間車と同一のもの
に揃えられる事(GMの5000/9000キット
は先頭と中間でドアHゴムを中心に多少
仕上がりに差がある。気になるレベルか
どうかは微妙ですが・・・)などが挙げら
れます。

作業は、まず側板端の客窓を埋める
ところからはじめました。今回は側面の
行き先表示窓を埋めてしまうのであまり
関係ありませんが、この窓を生かす場合
には加工する際、側板の向きに注意
する必要がありそうです。

窓埋めはタミヤの厚さ1mmのプラ板
にて行いました。




窓埋め部分に瞬着を盛り、紙やすり等で
表面を仕上げた後、実車写真や雑誌に
掲載された形式図を参考にして新たに
設ける乗務員扉の位置・大きさを決め
ました。
今回は鉄道ピクトリアルの別冊に掲載
されていた2600形登場時の記事にある
形式図を参考にしましたが、コレによると
乗務員扉は幅500mm、その後ろの戸袋
窓との間隔は405mmとなっていますので、
それを単純に150分の1にした数で製作
したんだったと思います。もちろん、
そんな超厳密ではないですが・・・。

位置等の下書きが出来たら、適当な径
のドリルにてご覧のように穴を開けました。
最上部の2つに関しては、扉開口部の隅
にあるRの表現を兼ねていますので、位置
決めは慎重にする必要がありますが、
こうして拡大すると微妙にズレてますね(汗)
今回の2600形と、4000形の一部は乗務員
扉の高さと客用扉の高さが多少違っている
ようですので(乗務員扉のほうが僅かに小さ
い)、そのように再現しました。




上の写真のように開けた穴同士を繋ぐ
ようにカッターの刃を入れ、適当なところで
折り取った後はひたすらヤスリで仕上げて
いきました。




上の写真のような状態になったところで、
今度は乗務員扉の脇にある手すりを設ける
ための欠き取りを作るべく、適宜位置決め・
下書きをし、カッターとヤスリにてご覧の
ように削りました。確か、乗務員扉の高さが
低い車両はこの手すりも長さが短い(青帯
より僅かに下くらいまでしかない・5000等は
もっと長い)作りになっているんだったと
思います。

とりあえず今のところはここまでしか作業が
できていませんが、今後、ここに扉を作って
取り付け、その後扉脇の手すりもプラ材等
で再現する予定です。

★・・・2009年5月16日
二度目の車体もダメにしましたorz
三度目の車体でようやく先が見えてきましたので、
そろそろ長くなってきたこのページから仕切り直し編へ移行します。
今後の更新は仕切り直し編のほうで行ないますので、引き続きご笑覧いただければ幸いです。


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小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010年版)その1

2011年09月27日 20時35分06秒 | 小田急2600形(2008年版)
***この製作記は2008年5月から2010年3月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.27***




■小田急2600形非冷房車製作記(2008~2010)その1■
地元私鉄だからといって贔屓しているわけではないのですが、
小田急の通勤電車は1100形から最新鋭の新4000形まで、
「これは受け付けない・・・」というようなものはほとんどなく、大体どれでもOKです。
しかし、当然のことながら気に入っているものの中でも
やっぱり「一番」というのはありまして、私の場合それは
冷房がない時代の2600形でした。特にアイボリー塗装に
なった直後、昭和40年代半ばにはまだ灰色のHゴムというのが
残っていたようで、それらが合わさった、冷房もスカートもなく
加えて明るいカラーリングに上品な印象の窓周り・・・写真でしか
見た事がありませんが、その姿は軽快そのもので、自分の理想を
詰め込んだような仕様でした。

まぁ、そんなですからこれまでに何度となく模型作りも試みてきたのですが、
あいにく材料・技術ともにあまりにも足りないものが多すぎて、頑張りはした
もののおよそ納得のいくものにはなりませんでした。
そして、基礎的な工作技術が未熟である事や、単純に重工作をする元気が
なかったことなどから、長い事「きちんとした」2600形の製作はして
きませんでしたが、5000形が2編成、そして5200、4000(尤も4000は
妥協の産物ですが)と揃えば、やはりそろそろ2600形が欲しくなるのは
ある意味当然の流れで、ここしばらく「あのキット」をじっくりと作って
いなかった事もあり、そろそろやってみるか・・・となった次第です。

さて、いつにも増して前置きが長くなりましたが、このページでは
2600形非冷房車の製作の様子を、作業が進むごとにアップして参ります。
細部まで理想を追い求めた結果、プロトタイプは大変絞り込まれたものとなり、
昭和44年夏の2662Fで決定済みです。

仕様としては新塗装・非冷房・スカートなし・灰色Hゴム、密自連・・・というもので、
大体44年の春頃に塗装変更が行われ、9月には一斉に連結器の交換が
行われた事を考えると、夏の間だけの仕様になるというわけです(´∀`)
編成番号からお分かりの方も多いかもしれませんが、2661F、2662Fは
かの「お買い物電車」塗装を経験した編成で、今回の仕様はその塗装から
アイボリーに青帯のいわゆる「新塗装」に塗り替えられた直後のものという
ことになります。

ところで、当時の写真を見る限り、灰色Hゴムの編成もサハに限り黒Hゴムだったようですが、
このサハというのが興味深い車両で、基本的に全編成が黄色+紺色の「旧塗装」時代に
製造された2600形にあって珍しく「旧塗装」を経験していない車両っぽい気がしてなりません。
というのは、当初5連で登場した2600形の6連化時期が前述の「お買い物電車」塗装の
時代(S42-11~S44-5くらい?)とほぼ重なり、当時お買い物電車塗装の2661Fと2662Fの
増結用サハに関しては編成に合わせてお買い物電車塗装で新造されたらしいのです。
この2本と同時にお買い物電車塗装となった4001Fは短期間で旧塗装に戻ったようですが、
2600形の2本に関しては旧塗装を経ずに、恐らくお買い物電車塗装からいきなり新塗装に
なったため、結果としてサハ2761、2762は一度も旧塗装を経験していない・・・となるわけです(多分)

どうでもいい推測交じりの薀蓄を垂れてしまいましたが、まぁそんな不思議な経歴の
車両が混じっているというのもこの編成が好きな理由の一つという事で(^ω^)

---
2008年5月17日



いきなり前面加工が済んでいる図(´∀`;)
逆に、この前面の加工がある程度上手く行かない
限り、製作記を書き始めるつもりはなかったとも
言えるんですが・・・。

下で加工前の前面との比較画像を掲載しますので、
違いなどについてはそちらに書かせて
いただきますが、やはりこれまで同様かなり苦労
しました。加工そのものの難易度が高いというよりは、
貫通扉の窓をやたら小さく作っちゃって作り直したり、
パーツの取り付け穴の位置がおかしかくて度々
修正したり・・・という、初歩的なミスによる苦労
なんですけどね(´Д`;)

とりあえず修正を重ねてある程度のレベルまでは
持ってきたつもりですが、しかしそれでも2つの
前面で窓のRが微妙に違っていたりして(右の顔の
ほうがちょっと角ばった窓になってますよね・苦笑)、
技術不足を隠し切れない結果となったのは残念な
ところです。今回は仕上げ段階でどうにかなる(する)
と考えてそのままとしましたが、ここまで仕上げた
時点でどっと疲れてしまい、なかなか次の作業に
進めません・・・。




左側より、今回の改造前面、そして1年半ほど前の
06年秋に製作の改造前面、製品状態の前面です。
無加工前面の窓がやや高い事や、行き先表示窓が
妙に縦長な事などがおわかりいただけると思います。
仕上げ次第でだいぶ変わるのでしょうが、実車と
見比べると難があるのも確かで、以前よりこれを
実車の顔つきに近づける工作を繰り返してきました。
真ん中の06年製作の前面は、出来た当初は
我ながら上手く作ったものだと自惚れたものでしたが、
今回製作の前面と見比べると、一ヶ月くらい
寝てなさそうな勢いのクマや、やたら角張った窓、
分厚いHゴムなど、およそ成功とは言いがたいもので、
知らぬ間に随分見る目が厳しくなったものだと感じて
いるところです。(*´∀`*)

今回分も大まかな構成は06年版とほぼ同じですが、
06年版でクロポのFM用に挿げ替えたヘッドライト
ケースは、今回はレンズを入れられるよう穴を開ける
に留め、ライトケースそのものは元のものを使って
います。手すりや種別表示窓・行き先表示窓は
いずれも今回分・06年版ともにクロポのFM用で、
標識灯はTAVASAの私鉄用(PN-032)です。




いつもそうなんですが、この前面加工を余裕で
こなせるという事は決してなく、毎度その時々の
自分の技術を全て投入するくらいの勢いですので、
作っている最中は本当に必死です。そのため、
写真を撮る余裕はなく、製作途中の写真というのが
これくらいしかないです(ノД`)ごめんね・・・

工作はまず貫通扉をくり貫いてしまい、両側の
窓の位置を下げる事から始めました。この窓の
位置を下げる作業は、NゲージマガジンNo.38に
掲載の2600形製作記事を参考に進めました。
窓周囲の窪みを、上側と貫通扉側では瞬着で
埋め、残りの2方向では削り広げる事でなくし、
最終的に開口部の大きさを縦5.8mm、横4.5mm
にする・・・という感じです。記事では窪み埋めは
パテで・・・とありましたが、私の場合塗装に
失敗する事が多く、薄め液に漬ける事が少なく
ないため、やり直さずに済む瞬着を使いました。
まぁ、最終的な微調整で少量のパテは使っちゃ
いましたけどね・・・。また、前述の06年版前面の
反省というわけではないのですが、窓を削り
広げる時には丸ヤスリを使うなどして隅にきちんと
Rを付けるように心がけました。

それが終わったら開口部の大きさピッタリに
切り出したt0.5プラ板を、表面よりやや窪むように
(窪みすぎると“クマ”が深くなりすぎる)はめ込み、
タミヤセメントの緑キャップを流し込んで固定
しました。そして、よく乾燥させた後、中央に適当な
穴を開け(左の画像はこの状態)、この状態から
ヤスリで削り広げていきました。窓の下辺は
“クマ”になる部分(Hゴム下辺~窪み下辺の
スペース)を残して削り、他の辺は0.2ミリほど
削り残す感じにしました。そこにエバーグリーンの
厚さ0.25mm×幅0.5mmのプラ材を巻いて、Hゴム
としました(プラ材の断面でHゴムを表現する)
このHゴムも出っ張りすぎるとやたら“クマ”が深く
見えてしまうので、張り出し具合は少しだけに
なるよう調整し、加えて隅のRにもきちんと密着
するよう、緑キャップを流し込んだ後ピンセットなどで
丹念にくせを付けました。
これで運転席窓・助手席窓は出来上がりました。

続いて貫通扉ですが、これは元のをいじるのは
相当困難という事で前述の通り一旦くり抜いて
しまっていますので、開口部の上部を少し埋めて
上下方向の寸法を若干縮めた後でプラ板で新製
した扉をはめ込みました。具体的な寸法は忘れて
しまいましたが、左右の窓とのバランスを見つつ
調整していきました。Hゴムの表現も左右の窓と
同様エバグリのプラ材によるものですが、左右の
窓がHゴムを出っ張らせたのに対し、貫通扉の窓は
Hゴム部分を一段窪ませます(プレスにより一段
窪んだところにHゴムがある)

ここまで出来たら種別表示窓・行き先表示窓を
取り付けますが、これの固定は5200形と同じです。
そして、それが済んだら標識灯やらヘッドライトやらの
穴を開け、最後に手すりを取り付けて上の画像の
状態になりました。まぁ・・・実を言うと今回は手すりを
付けた後になってどうしても貫通扉の出来に納得が
いかなくなり、手すりを曲げないようヒヤヒヤしながら
扉の交換を行ったりしたわけですが・・・。途中で変に
妥協すると後で苦労が倍になる事を学習しましたので、
今後納得がいかないパーツはおとなしく放棄する事と
なりそうです(^^;)




ちなみにこちらはまだ試作段階なのですが、今回
側面の二段窓はこのような構成になりそうです。
まぁ、素材の色が出ていますので詳しい説明は
あまりいらないかもしれませんが、一応簡単に
書いてみます。
まず、元々の9000風の側窓のうち、上辺の
サッシは残しておき、隅のRだけ
カッターで除去して角窓化。そして、中柱も
細く削りました。当然のことながらこの時
両側から均等に削っていく必要があり、私は
予め柱の真ん中に線を引いておき、その線だけ
を削り残すような感覚で柱を細くしていきました。
この後は下段から上段の順番で、前面Hゴムにも
使ったエバグリのt0.25・幅0.5ミリのプラ材にて
窓枠を構築していくだけです。工作が雑な事も
あって自信満々の仕上がりとはいえませんし、
数が多いということで均一に仕上がるかという
問題はありますが、これまで中々再現できな
かった「立体的な田の字サッシ」が、一応は
実現しましたので、今回はこの方法を採って
みたいと思います。

ちなみに、戸袋窓のHゴムの加工も試してみました。
自分で編み出した方法ではなく、この世界の大先輩
の方法をそっくり真似させていただいたもので、
元のHゴムの輪郭を、ダルマ画鋲の針だけ抜き取った
やつである程度の深さまでなぞる(ピンバイスにくわえ
させる)→結構深くまで彫る→Hゴム(の出っ張り)を
削る→先ほどの彫り込みにたまったプラのカスを取り
除く→太すぎるHゴムを細く削り込んで、あとは微調整
・・・という具合です。手間はかかりますが、実車のように
プレスで一段窪んだところにHゴムが入っている様子
(Hゴムそのものは外板から出っ張っていない)が再現
できますので、これで色差しが決まれば相当リアルに
なるものと思われます。ただ、二段窓以上に数が多い
ため、全てを均一に仕上げるのはかなり難しいと
思われ、最大限丁寧に、そして根気強く進めることで
仕上がりの差を極力抑える・・・という
程度になりそうです。

あとは、ドア窓もやや角張っていて彫りが浅いので
(ただし先頭車側板の片方はやたら深い・・・バラつき
があるんですね)何とかしたいところですが、
今のところ良い方法は思い浮かびません。

---
2008年9月12日



3000形製作記以上に久々の更新となって
しまいましたが、いよいよ側面の工作に
着手しましたので、今回はその辺を
ご紹介致しますヽ(´∀`)

側面に取り掛かって最初に手を入れたのは、
前面に続く重要項目である二段窓です。
方法としては前回更新時の最後に触れた通り、
エバーグリーンの極細・極薄プラ材を用いて
窓枠を自作するというものです。前回試験的に
作った際には手持ちの0.5mm幅のプラ材のみで
頑張っていましたが、今回は同じ薄さ(t0.25)で
幅が0.75mmのプラ材を加えて使い分ける事で、
より柔軟な工作ができるようにしました。

この作業については今後嫌になるほどやるはず
なので、その工作の進行をレポートすると同時に、
製作過程の写真を交えてより詳しくご紹介する
予定です。こういうのは、多分出来上がったもの
を見せてココをこうしました・・・と説明するよりも、
作ってる途中の写真をご覧いただいたほうが
分かりやすいと思いますので・・・
もう暫くお待ち下さいm(__)m

とりあえず先行して先頭車一両の片側分が
出来上がりましたので、残りの側板を同じレベル
まで進めた後、他の加工に取り掛かろうかと
思っています。

ちなみにコレもまた改めてご紹介する予定
なのですが、今回は大型通勤車特有の
「ふっくら感」を出すため、側板の裾を僅かに
切り詰めてみました。このふっくら感は特に
スカートがなかった頃の写真を見るとよく
わかるのですが、GMキットの場合、特に
正面から見た時にどうも縦長すぎるシルエットに
なりがちなので、試験的にやってみた次第です。

・・・ともっともらしく説明してみましたが、
実際のところは凄腕モデラーが作った作品を
真似したものです(^^;)




コレを再現したかった!
これまでキット付属の印刷窓や、タヴァサの金属
サッシを使った時に不満だったのがココなのです。
実車の写真を見ると、こういう角度、或いはもっと
正面側から側面を「すかして」見たような角度
であっても、二段窓の中桟が目立つのですが、
前述の方法の場合、サッシを側板裏側から貼り
付ける構造のため側板の板厚の分だけ奥まって
しまい、確かにサッシ自体はシャープで見栄えが
良いのですが、こういう「すかした」角度で見た時に
その存在が全然目立たないのです。
それをどうにかしたいというのが、
今回のプラ細工をやる発端になりました。




接着剤のはみ出しが目立って
お恥ずかしいのですが・・・
この「田の字型」サッシも今回ちゃんと再現
したかった部分です。

前にもどこかに書いたかもしれませんが、
前述のタヴァササッシとか市販完成品からの
はめ込みガラス流用(4000形製作時に比較しました)
の場合、どうしてもサッシが「三の字型」になってしまい、
シャープに見える反面、自分のイメージする小田急の
二段窓とはちょっと違っていました。
以前マイクロエースが2600を発売したとき、
ややオオゲサにも見える二段窓表現は賛否両論
でしたが、個人的にはあれくらいの表現でも良い
と思うくらいなので、今回2600形を作るのであれば
やっぱりちゃんと「田の字型」で・・・と思った次第です。




前面と合わせてみた様子。
まだ片側分しか出来上がっていないのでこんな具合
ですが、早くも箱組みが楽しみになってきました!

こうしてみると乗務員扉をどうするか非常に迷うところ
ですが、スッキリ仕上げられるかどうか非常に怪しい
ところでもあり・・・ラクな方向へ逃げたい思いと、
この際だからキッチリやろうという思いがぶつかって
いるところです(´Д`;)
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小田急5200形製作記2006年版・・・その2

2011年09月27日 20時14分02秒 | 小田急5200形
***この製作記は2006年5月から2006年8月にかけて、本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.27***

■小田急5200形製作記2006年版その2■

---
2006年7月1日



下地仕上げが済んだので、帯の色となる青を塗装しました。
この青の塗料、いつもとは違う色調にして見ることも考えましたが、
色々考えた結果いつもどおりキット指定カラーのGMの22番を使いました。
なんとか全車塗装し終わったので、今後マスキングを済ませて
アイボリーの塗装をする予定です。

---
2006年7月5日



小田原方先頭車のアイボリー塗装が済みました。

塗装後は前面Hゴムや戸袋窓・ドア窓の断面に黒、サッシに銀などを
それぞれ色差しし、その後予め表面の印刷を削ったアルミ箔素材の
GMステッカーを細切りにしたものでドアレール・靴摺りを再現しました。
両開きドアの合わせ目には専用薄め液で薄めた黒のエナメル塗料を
流し込んで戸当たりゴムを再現しています。

ステッカーはGMの、最近リニューアルされたタイプ(新種別幕各種が
含まれる物)から気に入ったものを選び、貼り付けました。

---
2006年7月10日



先行してアイボリー塗装まで済んだ小田原方先頭車ですが、
その後クリア塗装・屋根塗装が済んだため、窓ガラスの取り付けを
始めました。まずは前面窓からですが、この窓はいつものように
塩ビシートを開口部の大きさぴったりに切り出してはめ込み窓とします。
ただし、今回は使用するシートを、いつもの薄いタイプ(多くのエコノミー
キットに含まれている細長いタイプ)から厚いタイプ(小田急5000形
キット付属のサッシ印刷窓余白から)に変更する事にしました。

画像は助手席側窓のみにガラスが入って、ほかは未取り付けの
状態です。以下、ガラス取り付けと仕上げのようすを順番に
ご紹介させていただきます。




窓ガラスは前述の通り5000形キット付属のサッシ印刷窓余白から
車体側の窓の開口部の大きさに合わせて切り出しますが、かなり
細かい工作となる為、寸法が大きすぎたり小さすぎたりと失敗が多く、
何度も作り直す羽目になりました。

カッターの刃の向きなどにも気を配ると、よりすっきりした仕上がりが
得られるようです。断面をある程度仕上げたら、このように適当な
棒状の物に適量の合成ゴム系接着剤をとり、それを糸状に伸ばして
ガラス断面につけていきます。最強に細かい作業でとても疲れますが、
両前面合わせても合計6枚なので、気力で乗り切ります。




ガラス取り付け後の様子。
取り付け自体は丁寧に作業すれば難しいことではなく、ちょちょっと
付けて、最後に窓の周囲から飛び出たり引っ込んだりしていないかを
確認すれば取り付けは終了です。

・・・といつもならここで満足して終わりなのですが、今回のように
Hゴムが黒の車両の場合、こうしてみるとガラスの断面が妙に白っぽい
のが目立ち何だかカッコ悪いです。
そこで、最近はガラスと車体の間にやや薄めにした黒のエナメル系
塗料を面相筆で注意深く塗り込み、ガラス断面の白さが目立たない
ようにしています。かなり細かい作業になりますが、これだけで
だいぶすっきりするのでおすすめです。
取り付け前に予め断面を黒く塗って(この場合太めの油性ペンなんかで
ざっと塗るのが簡単かも?)おいても良さそうですね。




角度が変わってしまってわかりづらいですが、作業後はこんな感じに
なります。だいぶ周囲との一体感が出ます。

注意深く塗っても多少はみ出してしまいますが、エナメル系塗料の場合、
乾燥後に先端をマイナスドライバー状に削った爪楊枝などで軽くこすって
やると、簡単にはみ出た部分を除去できます。




ワイパーや下回りをつけてみた様子。
ワイパーはNゲージの大きさだと大変細かいパーツになりますが、
あるとないではだいぶ雰囲気が違ってくるので、幾つも紛失
しつつも頑張って付けてみました。
運転席側はダブルアームタイプ、助手席側はシングルアームタイプで、
共に銀河モデルのパーツを無塗装で付けてあります。

下回りは撮影用に組んでみただけで、今後本格的な作業に
入る予定です。




上にも書いたとおり、下回りはこれからなのですが、一足先に
こんな画像をアップしてみます。
以前書いたとおり今回は車高を下げてみましたが、更に台車枠も
タヴァサのFS375型台車枠に交換してみることにしました。
現時点では撮影用に仮に取り付けただけなので、今後ちゃんと
加工し次第、レポートページを書いてみたいと思います。




中間車3両(5320、5420、5520)のアイボリー塗装が済みました。
塗料はいつも通りキット指定色のGM21番と22番の組み合わせです。
小田原方先頭車の塗装をした時には書き忘れましたが、今回は帯の
マスキングに、久々にGMの金属箔素材のステッカーを2ミリ幅に切って
使ってみました。
このステッカーを使う方法は、金属箔という素材の関係なのでしょうか、
簡単にキリッと引き締まった塗り分け線が得られる為かなりオススメ
です。
ただ、元々貼ったり剥がしたりという使い方を想定したものではない為、
粘着力がかなり強く、時には塗膜が丸ごともっていかれる事も
あるため、気になる方は予め清潔な板などに一旦貼って、それを剥がす
などして粘着力を弱めておくといいかもしれません。

---
2006年7月31日



一番最初に塗装した小田原方先頭車ですが、
全ての窓ガラスの取り付けを終え、細かな表示類の貼り付けを
始めています。
ガラスはいつもと同じように透明ガラスがタミヤの0.2ミリ透明プラ板、
戸袋窓の薄くブルーがかったガラスにはキット付属のサッシ印刷窓から
切り出したものを使いました。
このガラスに各種表示類を貼っていきますが、幸い最近になって
一層ステッカーが充実してきたので、女性専用車マークは最近
リニューアルされたGMの小田急ステッカーから、ドア注意ステッカーは
CPのFM車用ステッカーから、という具合に難なくクリアできました。

また、車体の仕上げと並行して床下の製作も進めています。
台車・スカートはほぼ仕上げが済み、現在は床下機器を取り付けて
います。実車写真を参考に、手持ち部品から似ているものを選んで
付けていくのですが、流用のきかない機器は軽く加工して作りました。
今後、床下の塗装が済み次第乗務員用ステップなど各種パーツを
付けていく予定ですが、ステップに関しては台車枠にぶつかりそうな
気もするので、どうしようかなという感じです・・・。




前回の更新の時点で5320,5420,5520の中間車3両はアイボリー塗装
まで進んでいましたが、その後5420,5520は色差しを進めて、
クリア塗装後、屋根の灰色を塗りました。
このようにして車体の大まかな塗装は済みましたが、床下に関しては
まだ殆ど手付かずという状況です・・・。

なお、この2両と同時に塗装した5320は、色差しが済み
クリア塗装待ちです。




新宿方先頭車5270とそれに続く中間車5220は、他に比べて
だいぶ作業が遅れていましたが、ようやくアイボリー塗装まで
進みました。今後、タッチアップと色差しを進めていく予定です。

---
2006年8月7日



5420,5520のクーラーの塗装と取り付けが済みました。
全体を屋根と同じ灰色9号(本来なら僅かに色調を変えたいところですが、
手持ちの塗料の関係で一色塗りに・・・)に塗り、その後ルーバーに
黒のエナメル塗料で色差しをしていきました。
ギザギザなモールドのあるルーバーには専用シンナーで薄めた塗料を
少量流し込み、側面のルーバーは面相筆で注意深く色差しした後、
はみ出した部分を爪楊枝やカッターの刃先で削り取りました。
側面のルーバーは大きいほうと小さい方とで僅かに色が違う
(小さい方がやや明るい色?)ようで、この模型でも小さい方の
ルーバーには少し薄めた塗料を塗りましたが、微妙すぎて殆ど
違いがわかりませんね・・・(汗
濃い灰色などを使ったほうが、リアルだったかもしれません。

今後は、避雷器やヒューズボックスといった細々としたパーツを
取り付けていく予定です。




5320,5220,5270の3両も、色差し→クリア塗装と屋根の塗装が済み、
ようやく大まかな塗装が終わりました。
これで、車体に関しては各車両とも最終仕上げを残すのみとなりました。
床下の製作も頑張らないとですね・・・。
あ、言うまでも無いかもしれませんが、クハの先頭台車のカプラーは
当然後で切り取ってTN化します(^^;

---
2006年8月12日



床下機器の取り付けを進めています。
実車写真を参考に、手持ちパーツの中から使えそうなものを
選んで付けていくのですが、適当なものが見つからない機器に
関しては、切り継いだり削ったりと加工して作りました。




ちなみに、今回は車高を下げる為に床板を車体側にめり込ませる
格好となったので、床板の機器取り付け用の窪みにパーツを
そのまま付けると取り付け位置が高すぎてしまいます。
そのため、このように窪みにプラ材を接着して取り付け位置を
下げてあります。

---
2006年8月13日


少し前に台車の加工を済ませておいたので、今日はそれを塗装しました。
プライマー吹き付けの後、GMの灰色9号を塗りました。
途中、うっかりパーツを落っことしてゴミがくっつくとかの
ハプニングもありましたが、幸い簡単に落とす事ができ、
なんとか無事に仕上がりました。




床板と床下機器も台車と一緒に塗りました。
最初は制作費を抑える為に筆塗りの予定でしたが、細かい床下機器を
ゴチャゴチャ取り付けている時、コレをチマチマと筆で塗っていくのは
相当めんどくさそうだなぁと感じまして、結局ちょっと贅沢をして久々に
スプレーでの吹き付け塗装となりました。
今まではGMの黒を使っていましたが、今回はMr.COLORの
艶消し黒にしてみました。

今日はこのほかクーラーも残っていた分を全部塗装しました。
あとはこれのルーバーの色差し・クリア塗装と、ガラス貼り・車体各部の
最終仕上げを済ませれば完成となりそうなので、
次の更新でこの製作記も完結の予定です。

---
2006年8月20日



残っていた作業が全て終わり、ようやく全車完成しました。
窓ガラスはいつものようにタミヤの0.2ミリ透明プラ板、
戸袋窓部分のみ小田急5000形キット付属のサッシ印刷窓から
切り出したものを使いました。
その他、細々とした表示類の貼り付けや色差しを済ませて
完成となりました。

完成した車両を見てみると所々に不満な仕上がりの部分がありますが、
当初予定になかった加工を色々やり、手間と時間をたっぷりかけたので、
ちょっとしたお気に入りとなりました。

この製作記も今日の更新で完結です。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。

************************************************

完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の展示室にて公開中です。



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