小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

新東京トンネルの205系 その3(竣工編)

2021年10月27日 23時29分41秒 | 省電・国電・E電


できた。
前回更新して以降の工作から振り返ってみます。
大したことやってないんだけど、めちゃくちゃ長いです。


動力に関する加工が遅れていたので前回モハ205はアップしませんでしたが、
配管はこんな感じに色差しを…。
要領が良くないので下地が溶け出してうわぁぁぁってなるのを予防するため
基本部分にエナメルのスカイグレイ、ゴム被覆部分にブラックを用いました。

パンタの擦り板はすっかりおなじみになった4アーティストマーカーのカッパーを
一旦塗料皿にプッシュして、エナメル溶剤で薄くしたものを塗っています。
銀下地にクリアオレンジをかすれたように塗る…が定石だった部分ですが、
なかなかナチュラルな仕上がりが難しかったので今後はこの方法でやろうと思います。


細かな修正やレタリングが済み、屋根以外をMr.のスーパークリア半光沢でコートしたのち、
ライトレンズと幕を入れました。
前者はキット付属のクリアパーツですが、特にヘッドライトをつぶらなおめめにするべく
レンズ先端0.5mmくらいを切り取って裏からミラーフィニッシュを添えたのち、
表面に光沢クリアを塗布しました。充分に乾燥させて裏から差し込み、セメダインのハイグレード接着剤を
軽く塗布して固定してあります。
テールライトはミラーフィニッシュを使わず表面にクリアレッドを塗布したのみです。
今回うっかり1組分のレンズを紛失しましたが、悪あがきで透明ランナーを引き延ばし→適当な径の部分で
カットして、先端を炙ったところ案外なんとか代用品が生成できました。
ダメ元でしたが、どこが代用品かばれない感じにはなったのでは…とほくそ笑んでいます。

幕はもちろん鳳車輛です。
実車には"館山"幕が入っていたそうで興味をそそられましたが、
デビュー当時の華々しいイメージを優先して、ご覧の通りの無難なセレクトとなりました。
運行番号はモールドからしてサイズが怪しいので割り切り、手近にあったGMエコノミーの
国電201系用ステッカーから適当な番号を拾いました。
一応は実車が表示してる番号に倣いましたが。。


以前書いた通りTcには銀河のディスクブレーキを付けることにしたので、
車輪をKATOの中空軸黒染めタイプに交換しました。
踏面以外を塗りつぶすのがうちの標準仕上げですが、今回は全て筆塗りしました。
効率を求めてゾルで踏面をマスキングして一気に吹き付け…が最近の手法でしたが、
技術が至らず微妙に汚い仕上がりなのが気になっていたので、思い切って旧来の方法に戻した次第。
Twitterにも書きましたが、どのみち年間に10両程度しか作らないのであれば
仕上がり優先でもいいかなーと。
いま画像を見るとめっちゃはみ出してますがw


お次は前面の曲面ガラスです。
キットにもアクリル製のはめ込みパーツが入っていますが、
あてがってみると前面のカーブと微妙に合わなかったり断面の厚みが目立ったり…ということで、
かねてより試してみたかったエンドウのキャブロイドによる自作にチャレンジしました。


キャブロイドには常温で曲げられる旨の説明書きがあったのでそのまま曲げてみましたが、
パノラミックウィンドウのような直角に近いものならともかく
今回のような緩い角度だと"もどり"が大きくてすぐ元通りの平板になってしまいました。
力を入れすぎると直線的に曲がる(折れ線が入る)点も扱いづらかったので、
この手の加工における定番のヒートプレスを試みることにしました。

型は本来耐熱性のものが望ましいわけですが(昔のTMSには"鍋"を用いた例も)、
横着して瞬着硬化スプレーのフタにマスキングテープで仮止めしたのち、
ドライヤーで温風しばらく→最後に冷風で仕上げたところ、まあまあの仕上がりになりました。
過去には相鉄6000のオデコ塗分けに際してもテープ切り出し治具として活躍するなど
なにかと利用価値大のウェーブ瞬着硬化スプレーですが、いずれの場合も実行される際は自己責任でおねがいします。


前後しますが、当然予め外形を切ってから曲げます。
天地は平面の場合と比べて若干長くなりますので、それを見越した寸法に調整します。
また、意外と表面が傷付きやすいので、保護フィルムは取り付け直前まで剥がさず作業しました。


あんまりキツキツだと塗装を傷めるおそれがあるので、僅かに緩いくらいに調整しました。
一か所に微量の木工用ボンドを塗布して仮止めしたのち奥まり具合を調整、
最後に水で薄めたボンドを面相筆で適量流して本固定という流れです。

なお、予めガラス断面を黒マッキーで塗りつぶしておくと無用な反射が抑えられます。


お次はキャブインテリアです。
先日西武3000の記事でも書いた通り、わりと最近まで適当にチャチャっと仕上げがちな部分でしたが、
ここが雑だと前から見たときの印象が台無しになることを学んだので、
決して車体作業の隙間時間で作らずきちんと集中して取り組みました。

仕切り板の材料はt0.5のプラ板ですが、寸法は写真をもとに推測で決めてしまいました。
意外と重要なのが全体のサイズで、側板や床板との間に大きな隙間が空くことのないよう
充分に車体内寸を測ってから作るのがみそです(私の過去の作例を見ると結構みっともないことになってます)

地色は乗務員室内がGMの特色淡緑1号、客室側がガイアのNo.223インテリアカラーです。
ディテールはほとんどプラ材、手すりがφ0.3洋白線、銀縁はミラーフィニッシュです。
けっこうがんばってもなお雑な部分がありますが、半年前の京王2700よりはちょっと改良できたかなと。
次回作ではさらに一歩上の仕上がりを目指したいと思います。


意外と目に付く乗務員室の内壁は面倒でも塗装しておくと見栄えがします。
今回はさらに一歩踏み込んでミラーフィニッシュを貼り込み、乗務員扉の内側を表現しました。
また、今回は仕切り板が正確な位置に垂直に付くよう、裾のリブに切り込みを入れてあります。


こんな感じになりました。
けっこう手間がかかるけど、こうして覗き込んだときにいろいろ見えるとうれしくなっちゃうよねえ。
わりと勢いで作ってて写真を撮り忘れましたが、いちおうブレーキ弁と縦軸マスコンも作りましたよ。
ちらっと見えてる団子みたいなのがマスコンの握り部分で、これは黒瞬着を丸く盛ったものです。


実車は原型顔と比べて前面窓の天地が拡大した?せいか、前面窓下辺に目隠しみたいな黒い板が
立てられているんですが、模型だと大げさになりそうなので省略しました。
見る角度によっては車体の肉厚が目隠し板っぽく見えなくもないかなとw

ワイパーはボナのP-061です。


側面のガラスは今回初めて透明アクリル板を使いました。
もともと、Twitterでフォローさせていただいているらっきょさんが阪神R車の前面窓を
はめ込むために使ってるのを見て同じことをやろうと購入したのですが、
表面の平滑性や透明度がなかなか魅力的なので応用してみた次第。

両面に保護紙が付いていますが、内側は傷防止のためギリギリまで剥がさないので、
製作中はいかにも艤装中っぽい感じの姿が楽しめますw


初物づくしのガラス関連、お次は妻面です。
いつか使ってみたかったトレジャーの格子入りシート、ついに出番です。
国電では103系ATC準備車以降がこれを使っているらしい(違ってたらごめん)


こんな感じになった。
なかなか良きなのでは…!?

幌は最近出たGMの新製品を使ってみました。
下地処理なしで塗れるのがうれしいですが、
前面とかに使うなら内側にも蛇腹が欲しいところで、
トレジャー製の存在価値は揺るがないものと思います。


2021.10 茅ヶ崎にて
ちなみに実車の貫通扉はこんな感じ。
窓の格子模様は思いのほか控えめですが、模型ならばあのくらいで良いと思います。
窓の縁はKATOやGMエコノミーの205だとやや大げさな感が否めないですが、
TOMIXみたいに省略しちゃっても物足りない。
その点でGM完成品の205はけっこう絶妙な塩梅を攻めてる感があります。


初めての試み。化粧板を表現しよう!
材料はまさかのコピー用紙ですw
最初はt0.3のプラ板にインテリアカラーを吹いたやつを切り刻んだんですが、
案外板厚が目立つことと、切り口からベロベロ剥がれだして諦めた経緯があります。
カッティングシートも糊が弱くなったりして捲れたら見苦しそう…ということで
手近な材料をボンドで貼ったわけですが、せめて色は塗るべきでしたね。
適当な色の折り紙使うのもありか。

以前からヒナ君とかが車内を淡緑に塗ってるのみてすごいなーと思ってましたが、
なかなか面倒でスルーしがちでした。
それが今回、戸袋窓がなくて作業が楽、かつ一段下降窓=そこそこ中が見えるという
格好の題材なのでチャレンジした次第。
ちょっとめんどくさかったけど久々に図画工作のノリを楽しみました。


交通博物館とかの大きい模型って中もちゃんと作ってあったよねえって思った。
あのときめきを追体験したくてやってる節がある。


その点で言えば、シートの質感とかふっくら加減もちゃんとやりたいねえ。
やり始めると際限なくなりそうw


謎だった205系登場時のシルバーシートのモケットは、
Twitterでシルバーであったとご教示いただいたのでこんな感じになりました。
意外と国電のモケット色をおさえた資料が見当たらない一方、国鉄クッションなる
ハイパーマニアック商材の画像がバンバン出てきたので、それに倣った灰緑色を調合しました。


やっぱウエイトが目立つよねえとか天井板も付ければよかった!とか色々思うことはあれども
幼少期のかぶりつき体験が蘇る眺め。
JRと相鉄は仕切り窓の位置が高くてねえ。祖父に抱えてもらって前面展望してましたね。


というわけで、完成しました。
長文上等、重複上等の当ブログなのでここから改めて細部を見ていきます。
以後、技術的な話よりは京葉顔の205を愛でるのが趣旨です。


この角度で見ると額縁の太さが目に付くし、
ブラックフェイスの天地も足りないっぽいんですが。
それがわかっててもGMの205って悪くない顔してるなーと思ってしまう。
もはや好みの領域ですね。

205自体は原型顔のほうが断然好きなんですが、
このちょっとケバケバしいルックスもなんとなくバブル感が漂っていて中々良き。
不思議と相模線や武蔵野線は銀顔のおかげかちょっと大人しい印象を受けます。


ガラスの奥まり具合は最終的にちょっと調整しました。
ワイパーが密着してないのが気になるけど、このへんでやめときます。


E233まで続く曲面ガラスのお顔はこの辺が元祖?
本物のガラスはお高いんだろうなあ


原設計が国鉄時代だから当然なんだけど、
顔が変わってもすごく国電感がある。
205と211が最新鋭の時代に生まれた世代なので、
"じぇいあーる"といえばこんな感じの屋根をイメージする。


この方向幕の配置もね。すごく国電。

本来、たぶん客窓の枠もヘアライン仕上げなんだろうと思うんだけど、
あまりにも大変そうなので省略してしまった。ちゃんとやったらどんな感じになるだろう?


スカート無しの通勤電車っていうのもこの辺の世代まででしたねえ。
確かにあったほうが引き締まって見えるけど、
不思議とこの無骨な姿のほうが都会的に見える気がする。
地下鉄が割とスカート無し多めな刷り込み効果もあるかな。


C-2000コンプレッサーはφ0.2の真鍮線でちょっと細工しました。

車番はレボリューションファクトリーのインレタです。
ケヨ8編成?しか選べないので自ずとクハは115番、モハは3ユニットあるうち一番東京よりの
313番のユニットになりました。
後から調べたらトレジャーから他車番も含むインレタが出てました。


編成順位票(号車札)差しはトレジャーの金属インレタを使いました。
初めて使いましたが、フィルムを剥がすときにやや鋭角に(寝かせて)剥がすと定着しやすい印象。
入手したタイミングの都合でクリアコート後に転写しましたが、
「剥がれて足に刺さります」という説明書の警告にビビッてちゃんと筆塗りで周囲をクリアコートしました(笑)

順位票そのものもいずれ鳳のを貼りたい。4両編成だけど。


ちょっと歪んじゃったけど、富士川の〇危インレタを一部機器に入れました。


励磁装置のフタはアイボリーっぽい感じだけど、手を抜いてホワイトフィニッシュ貼り付け。


車体の質感差表現はまずまずかな?
GM新動力は案外目立ってしまった。床材の色塗らないで黒仕上げのほうが良いかも。


アクリル板使用のガラス。平滑度はこんな感じです。


主抵抗器が小さいこともあって案外スカスカ。
205に限ってはモハ204に組み込んでも良いかも。


旧いキットの現実。


やむを得ず引き直した配管だけど、これはやってよかった。


でもちょっと雑になっちゃったかな。妻面のところ、歪んでる。


ビードがあるからモールド跡を完全に仕上げることはできず、
なるだけ跡を隠すように敷設してあります。


2021.10 茅ヶ崎にて

実車の雨樋コーナー部分。
側板の端っこのところ、ここで接いでるんだね。


Twitterで、ディスクブレーキは対角線状だったのでは?とご教示いただきました。
恥ずかしながら全然知らなかった。さっそく修正。


前回記事で紹介したレイルマガジンの新車記事っぽいアングルで。


ただ作ってみたかっただけ、で手を付けたけど
思いのほかいろいろ楽しみました。
完成したものを見ると令和水準ではなかなか厳しい箇所も多いので、
何のために模型を作るのか?という点によるんだろうねえ。
ぼくの場合は基本従前のフルディテール路線は崩さずに行こうと思いますが、
息が詰まってきたらこういうのもまたやろうと思います。


出荷~

京葉線用を含む昭和63年度2次発注分(平成元年~2年納車分?)が川重に一括発注された話は有名ですが、
最近ウィキを見たら211系と2階建てグリーン車もまとめて発注したらしい。
これを上回る大型案件ってその後あったんだろうか。


平成元年のJR東って感じで。
国鉄の香りが色濃く残りつつ、色々新しい事にチャレンジしてるころ。
趣味的にはすごく面白い時代だったんだろうなあ


205が入ったころには黄色の103はもういなかったかも


最近水間の501作るにしても相鉄の6021を作りたいなと思うにしても
当時、どういう車番で編成を組んでいたのか…?とか気にし始めて中々前に進まないみたいな
展開が多かったんですが。
4両しかねえ205系と考証ガン無視の103系で待避ごっこ、みたいなこういうゆるーいエッセンスも必要ですねと。


平成最初と最後の通勤車デザイン。
スタイリッシュなのより無骨なのが好きなたちとしては、E235もわりとよい。
顔と屋根の接続部が無理やりな感じも、ある意味すごく今の世相を表現してる感じがします。


今回の京葉線を作りながら、ずっと頭をちらついていたもの。
青い国・四国。いずれやりたいねえ。


観賞用と化していたキットたちも、いずれ。
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新東京トンネルの205系 その2

2021年10月06日 22時13分22秒 | 省電・国電・E電

すっかり秋ですねえ。ということで一昔前のとれいん誌の表紙っぽい感じで…
205系、だいぶ進みましたよ。


白が先か黒が先か迷ったけど、はみ出してもタッチアップしやすそうという理由で
黒→白にしました。黒はMr.のGX-2、白はGX-1です。
ブラックフェイスのマスキングはテープを貼り付け後、
額縁モールドに沿って爪楊枝でよくなじませ、カッターでくり抜きました。
切り始めたら一思いに最後まで刃を動かしたほうが滑らかに切れるようです。


帯はSBモデルのインレタを使いましたが、
ライト穴の断面には色が回りきらないので、タッチアップしました。
レシピは白(GX-1)、赤(GX-3)、色の源マゼンタを適宜です(レシピになってない)
画像のようにセロテープを折ったやつにちょこっと塗料を載せて、
インレタのフィルムに当てて色調を微調整していきました。


前面足乗せの滑り止めはトレジャーのデカール(TTD323A)です。
発売当初のJNMA(10年近く前?)で買ったやつですが、問題なく使えました。

前面と車体は別塗りですが、車体の下地にも光沢黒を使ってみたところ、いい感じの発色になりました。


質感差表現はこんな感じで。
Web上の作品を参考に
ダルフィニッシュ部(窓周り):Mr.8+13
ドア枠:ガイア ダークステンレスシルバー
ヘアライン部(幕板・腰板・妻板):ガイア ライトステンレスシルバー
を上記の順に塗りましたが、一色吹くごとに光沢クリアでコートしました。
お察しの通りマスキングテープに銀が持っていかれたり、色差し・インレタの修正時に
表面を荒らさないためのコーティングです。
最終的に半光沢や艶消しにするとしても、塗り重ねの段階では光沢を用いて表面を平滑に保ちます。


2019.03 茅ヶ崎にて

ちょっとわかりにくいですが…
外板の重なり、いわゆるセギリ部分の質感差はこんな順番です。
天地・厚みとも下から順番に重ねてスポット溶接している…と捉えれば間違わずに済みそうです。


別塗り前面をゴム系で接着し、側板に帯を貼った図。
赤14号って写真によってピンク(マゼンタ?)っぽかったり赤っぽかったりしますが、
SBモデルのインレタは赤寄りです。幕板を貼る前だと東急を作ってるような気になってきます。

太めのビードとのバランスから、無線アンテナはキットのやつを使ってみた。
でもちょっと大げさすぎたかな…
屋根含めMr.の305番で塗りました。
西武の床下などに使う、ちょっと青みがかったダークグレーですね。


実は微妙にブラックフェイスの天地寸法が小さいような気もしますが、
このモリッと膨らんだ感じはGMのほうがちゃんと再現しているらしい。

ステップの滑り止めは印刷が微妙にギザギザしてるけど
滑らかに切る自信がなくてスルーしちゃった。


早く方向幕とライトレンズを入れたいねえ。



地味な所では、雨どいの最前部に溢れ止めを付けました。
塗装中にふと気づいて、プラ板の欠片を接着→継ぎ目消ししたもの。
幕板のビード端部もちゃんと実車みたいに仕上げればよかった。


細かく見るといろいろ変だし何ならドア枠のモールドがえぐれていたりするんですが、
一瞬かっこよく見えちゃう。またやろう!とは思わないけど、けっこうたのしい工作…。


意外に目に付くATS車上子は先頭部のP型がトレジャーのTTP151-08、
台車後ろのS型がTTP151-02(4本足タイプ)です。
Pは下部を白で塗り分けてみたけど、微妙にスッキリしないなあ。


ベンチレーターは外形がシャープなTOMIXのPB-103にしました。
いさみやのカラープライマー(黒)で下地を吹いた後、両側面と上面にだけ灰色を吹いて
妻のフィンに黒が残るようにしてみた。
厳密には京葉線用あたりから肩のボルト用凹みがなくなってるっぽいですが、
今回は細かなディテール考証は全部スルーと決めていたので無加工です。

クーラーはKATOのAU75G。塗装済みなのでポン付けするだけでまことにお気楽なものです。
スミ入れは追々。


まだ触れてませんでしたが、床下機器は適宜並べ替えました。
といってもGMの新Aはまんまモハ204、新Cはまんま205系ATCクハ、
新Bには205系用の主抵抗器・主制御器・励磁装置が含まれているので、8割がたポン付けするだけです。
日頃私鉄電車に慣れていると、なんて楽なんだろうって思いますねえ。
遊び心でMGはランナーの切れ端を使って左右をつないでみた。
また、箱の裏はプラ板で凹みを埋めたり、入り組んだ箇所は予め黒を筆塗りしてから
本塗装したり、面倒がらずに急がば回れしました。
お気楽だけど雑ではない…が今回の目標です。


若干ボリュームが足りなく見えたので、機器と床板の間にt0.3のプラ板を挟んであります。
昔からGMもKATOも205系の床下は適当だったから、このへんをちゃんと作るとニヤニヤしてしまう。



今回の資料たち。
下から順に…

●鉄道ファン No.369(1992-1)
言わずと知れた205系ファンのバイブル。
けっこう細かい差異まで解説してます。

●とれいん No.403(2008-7)
今回の製作で一番役立ったやつ。
床下機器は線区別に網羅、屋上や妻面もばっちり押さえてます。

●レイルマガジン No.75(1990-2)
京葉顔の205が出た時の新車レポートが載ってる。
ピカピカな時代の同車は白・黒・赤のコントラストのどぎつさが
印象的で、今回も敢えて足回りを光沢黒で仕上げてみたりしている。

あとは当時小窓ドア仕様しか出てなかったGMの205キットをベースに
京葉線と埼京線を作った作例なんかも載ってる。
すごくさらっと「側はドア窓を大窓にするだけ」みたいな書き方をしていて時代を感じます。


●201~207系電車の軌跡
この世代の電車が好きな人は必携の一冊。
いわゆる表面的な解説よりも開発当時の背景や関係者の証言が山盛りです。最高。
他の電車についても、こういうのがたくさん読みたい。
205系の車体にかんしてはとかく東急車輌の技術がクローズアップされがちですが、
実は日立もかなり貢献していたとこの本で知りました。

●鉄道車両ガイド Vol.2
これはわりと晩年の形式写真がいっぱい載ってます。
床下機器の製作には便利かも。
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