小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

新東京トンネルの205系 その2

2021年10月06日 22時13分22秒 | 省電・国電・E電

すっかり秋ですねえ。ということで一昔前のとれいん誌の表紙っぽい感じで…
205系、だいぶ進みましたよ。


白が先か黒が先か迷ったけど、はみ出してもタッチアップしやすそうという理由で
黒→白にしました。黒はMr.のGX-2、白はGX-1です。
ブラックフェイスのマスキングはテープを貼り付け後、
額縁モールドに沿って爪楊枝でよくなじませ、カッターでくり抜きました。
切り始めたら一思いに最後まで刃を動かしたほうが滑らかに切れるようです。


帯はSBモデルのインレタを使いましたが、
ライト穴の断面には色が回りきらないので、タッチアップしました。
レシピは白(GX-1)、赤(GX-3)、色の源マゼンタを適宜です(レシピになってない)
画像のようにセロテープを折ったやつにちょこっと塗料を載せて、
インレタのフィルムに当てて色調を微調整していきました。


前面足乗せの滑り止めはトレジャーのデカール(TTD323A)です。
発売当初のJNMA(10年近く前?)で買ったやつですが、問題なく使えました。

前面と車体は別塗りですが、車体の下地にも光沢黒を使ってみたところ、いい感じの発色になりました。


質感差表現はこんな感じで。
Web上の作品を参考に
ダルフィニッシュ部(窓周り):Mr.8+13
ドア枠:ガイア ダークステンレスシルバー
ヘアライン部(幕板・腰板・妻板):ガイア ライトステンレスシルバー
を上記の順に塗りましたが、一色吹くごとに光沢クリアでコートしました。
お察しの通りマスキングテープに銀が持っていかれたり、色差し・インレタの修正時に
表面を荒らさないためのコーティングです。
最終的に半光沢や艶消しにするとしても、塗り重ねの段階では光沢を用いて表面を平滑に保ちます。


2019.03 茅ヶ崎にて

ちょっとわかりにくいですが…
外板の重なり、いわゆるセギリ部分の質感差はこんな順番です。
天地・厚みとも下から順番に重ねてスポット溶接している…と捉えれば間違わずに済みそうです。


別塗り前面をゴム系で接着し、側板に帯を貼った図。
赤14号って写真によってピンク(マゼンタ?)っぽかったり赤っぽかったりしますが、
SBモデルのインレタは赤寄りです。幕板を貼る前だと東急を作ってるような気になってきます。

太めのビードとのバランスから、無線アンテナはキットのやつを使ってみた。
でもちょっと大げさすぎたかな…
屋根含めMr.の305番で塗りました。
西武の床下などに使う、ちょっと青みがかったダークグレーですね。


実は微妙にブラックフェイスの天地寸法が小さいような気もしますが、
このモリッと膨らんだ感じはGMのほうがちゃんと再現しているらしい。

ステップの滑り止めは印刷が微妙にギザギザしてるけど
滑らかに切る自信がなくてスルーしちゃった。


早く方向幕とライトレンズを入れたいねえ。



地味な所では、雨どいの最前部に溢れ止めを付けました。
塗装中にふと気づいて、プラ板の欠片を接着→継ぎ目消ししたもの。
幕板のビード端部もちゃんと実車みたいに仕上げればよかった。


細かく見るといろいろ変だし何ならドア枠のモールドがえぐれていたりするんですが、
一瞬かっこよく見えちゃう。またやろう!とは思わないけど、けっこうたのしい工作…。


意外に目に付くATS車上子は先頭部のP型がトレジャーのTTP151-08、
台車後ろのS型がTTP151-02(4本足タイプ)です。
Pは下部を白で塗り分けてみたけど、微妙にスッキリしないなあ。


ベンチレーターは外形がシャープなTOMIXのPB-103にしました。
いさみやのカラープライマー(黒)で下地を吹いた後、両側面と上面にだけ灰色を吹いて
妻のフィンに黒が残るようにしてみた。
厳密には京葉線用あたりから肩のボルト用凹みがなくなってるっぽいですが、
今回は細かなディテール考証は全部スルーと決めていたので無加工です。

クーラーはKATOのAU75G。塗装済みなのでポン付けするだけでまことにお気楽なものです。
スミ入れは追々。


まだ触れてませんでしたが、床下機器は適宜並べ替えました。
といってもGMの新Aはまんまモハ204、新Cはまんま205系ATCクハ、
新Bには205系用の主抵抗器・主制御器・励磁装置が含まれているので、8割がたポン付けするだけです。
日頃私鉄電車に慣れていると、なんて楽なんだろうって思いますねえ。
遊び心でMGはランナーの切れ端を使って左右をつないでみた。
また、箱の裏はプラ板で凹みを埋めたり、入り組んだ箇所は予め黒を筆塗りしてから
本塗装したり、面倒がらずに急がば回れしました。
お気楽だけど雑ではない…が今回の目標です。


若干ボリュームが足りなく見えたので、機器と床板の間にt0.3のプラ板を挟んであります。
昔からGMもKATOも205系の床下は適当だったから、このへんをちゃんと作るとニヤニヤしてしまう。



今回の資料たち。
下から順に…

●鉄道ファン No.369(1992-1)
言わずと知れた205系ファンのバイブル。
けっこう細かい差異まで解説してます。

●とれいん No.403(2008-7)
今回の製作で一番役立ったやつ。
床下機器は線区別に網羅、屋上や妻面もばっちり押さえてます。

●レイルマガジン No.75(1990-2)
京葉顔の205が出た時の新車レポートが載ってる。
ピカピカな時代の同車は白・黒・赤のコントラストのどぎつさが
印象的で、今回も敢えて足回りを光沢黒で仕上げてみたりしている。

あとは当時小窓ドア仕様しか出てなかったGMの205キットをベースに
京葉線と埼京線を作った作例なんかも載ってる。
すごくさらっと「側はドア窓を大窓にするだけ」みたいな書き方をしていて時代を感じます。


●201~207系電車の軌跡
この世代の電車が好きな人は必携の一冊。
いわゆる表面的な解説よりも開発当時の背景や関係者の証言が山盛りです。最高。
他の電車についても、こういうのがたくさん読みたい。
205系の車体にかんしてはとかく東急車輌の技術がクローズアップされがちですが、
実は日立もかなり貢献していたとこの本で知りました。

●鉄道車両ガイド Vol.2
これはわりと晩年の形式写真がいっぱい載ってます。
床下機器の製作には便利かも。
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