足掛け5年、ようやくHE車が完成しました。
ベースはマイクロエースの試作冷房車セットで加工後の車番も変わりありませんが、
全車非冷房の登場時仕様であるところがミソです。
ただし、当初はもっと初期の車として製作していたために、
新宿方先頭のジャンパ栓は考証上のエラーとなってしまいました
(少なくとも2475×4の時点で3本束タイプのジャンパ栓に変わっていることを確認しました)
全体的にディテールアップとそれに伴う塗り直しが主な作業ですが、
前面の貫通扉は、既存のFMやNHEとの表情共通化を図るため、
CPのFM用前面から切り出したものに、もともとのはめ込みガラスを組み合わせたものとしています。
手すり類はボナの2600形用、ヘッドライトレンズは銀河N-082、急行灯はタヴァサPN-032です。
Hゴムは元の印刷がやや暗めのグレーなので、エナメルのスカイグレイにて塗り直してあります。
ドアレールのアルミステッカー化や押し込みベンチレーターのゲート処理跡の整形はNHE同様です。
妻。
元の状態ではカプラーポケットとの干渉を避けるための切り欠きがかなり大きいですが、
見栄え上あまりよろしくないので、プラ棒にて埋めました。
よくある連結器の逃げはどうやら存在しなかったようなので、そのように。
カプラーはヒナ君にもらったKATOのドローバー(伊豆急2100用?)を加工して取り付けました。
左の車に見えている真鍮線をドローバーに開けた穴に差し込む事で連結されます。
パンタ周りの配管も一通り引き直しました。
ただし、実車資料を確認したところ、どうやら台座を介さないほうが雰囲気としては近いようなので、
一部を除いて屋根に直付けとしています。
太いのが0.3mm、細いのが0.2mmです。
塗装は黄色がMr.109番のキャラクターイエロー、
紺色がGM18番の近鉄ダークブルーです。
ただし、イエローは非常に発色が悪いので、予めMr.のGX-1クールホワイトを
下塗りしています。
それでもなお、発色の悪さには苦労するので、近似の黄橙色にて代用を模索中です。
車番は村長さんに譲って頂いたCPのFM用より(感謝!)、
社紋は某氏に作って頂いたインレタ(更に感謝感謝)にてそれぞれ転写してあります。
デハ2428の抵抗器群。壮観です。
3色揃い踏み。
行先表示窓の表現がどれも同じ具合なのがミソ。
2477×4登場時の昭和37年には2220の2連化も始まっており、こんな光景も見られたことでしょう。
新宿駅の改良をはじめ、1100形の引退など、小田急創業当時の面影が急速に消えていった時代でもあります。
新旧名車の邂逅。