小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

小田急1400形製作記(旧客キット改造版)その2

2011年10月05日 22時20分03秒 | 小田急小型車(HB車)
***この製作記は2005年11月から2006年5月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.05***


■小田急1400形製作記(旧客キット改造版)その2■


2006年1月5日



1両目を組み立てました。
屋根板は色々迷いましたが、キットの物を使うことにしました。
しかしそのままでは形状が違うので中央部分の裏に筋彫りをして
軽く曲げ、肩の部分は0.5ミリほど切り詰めた上で整形しました。
ここで切り詰めるのは形を整えるという意味もありますが、
今回は車体幅をキットの妻板より少し狭く作ることにしたので
それに合わせる為でもあります。
前面に繋がるおでこ部分は以前製作した1600形1601Fの時と
同様、プラ板を積み重ねて作ったブロックを削り出して製作しました。
カッターで大まかな形を作った後紙ヤスリで整形し、
パテや瞬着で傷を埋めた上で再度整形してあります。

前面と妻板はプラ板で自作しました。



色々考えた末、今回は時代設定を昭和33年ごろとしました。
当時の写真を見てみると後にHゴム支持となった
貫通扉の窓はまだ木枠(か?)で、行き先表示も
箱状の表示機ではなく板による表示だったようなので、
その通りに作りました。
外張り、窓枠・貫通扉兼内張り、貫通扉の窓枠という
3枚重ねにしました。妻板もほぼ同様のつくりです。

近いうちに雨樋を取り付け、乗務員扉も作ってはめ込みたいと思います。

---
2006年1月15日



先日組み立てた車体に細かな部品を付け始めました。
シル・ヘッダーは苦手な切り継ぎ工作のせいかどうもくっきりしてない
ので一旦全部削ってしまい、タミヤの0.2ミリ透明プラ板で
付け直しました。しかしシル・ヘッダーどちらも太すぎましたね・・・。
雨樋もプラ板の細切りで作って巻き、縦樋と貫通扉脇手すりも
0.4ミリ真鍮線から作って取り付けました。
縦樋は0.3ミリドリルで開けた穴にボナの割ピンを差し込み、
その輪っかに適当に切った真鍮線を通した後瞬着で固定しました。
手すりはかなり太いですが、これは使うドリルを間違えたのか
取り付け穴が妙に大きくなってしまったこと(修正めんどくさい)と
強度を考え0.4ミリにしました。シルといい手すりといい
太すぎるものばかりでやたらとごっつい車体になってきました・・・。

なお、もう一両は側板がほぼ出来上がってきたので、近いうちに
前面や屋根板を作って組み立てる予定です。




床板はスハ44キットの物の幅を少し詰め、切り継いで
短縮して使うことにしました。切り継ぎ部分周辺ではこのように
モールドを削ってそこにプラ板を貼り、補強しています。
車内側からも同じように補強しています。なお、台車は仮のものです。

---
2006年2月5日



2両目の箱組みが済み、シル・ヘッダーや雨樋の取り付けを
始めました。当たり前ですが材料は1両目と同じです。
全体的にちょっと荒っぽくなったのが残念です。

まぁ、あと一息で塗装という段階まで
進んだので頑張りたいと思います。

---
2006年3月2日



先に組み立てた方の車体が完成しました。
配管工作をする気力がなかったので1両目はクハとしました。

塗装はもちろん茶色一色です。お手軽にGMのぶどう色2号を
吹き付けました。屋根は、当時のカラー写真を見ると非常に濃い色に
見えるので、思い切って黒を塗ってみました。
実車とはちがうと思いますが、思ったよりとんでもない
印象にはならずに済みました。妙に艶があるのが不自然ですが・・・。
ベンチレーターとランボードは屋根とは違う色を塗ってみましたが、
これはもっと濃い色のほうが良さそうです。塗り分けも雑で、
かなり失敗です。ベンチレーターは重ねたプラ板を
削り出して自作し、ランボードは予め屋根板に取り付け穴を開け、
それに合わせて真鍮線をコの字型に曲げたものを脚とし、
そこにプラ板の細切りの本体を載せて出来上がりですが、
脚の仕上がりに非常にバラツキがあり、本体が波打っています・・・。
ヘッドライトは手もとにあったGMキットの余りです。前面の標識灯は
今回製作する時代の場合ガイコツ型だったようなので、
その通りに製作しました。台車・胴受けはトミーテック
鉄道コレクションの鶴見臨港タイプ電車から外したものを
使いましたが、台車はちょっと小さいかなという感じもします。




今回は昭和30年代前半頃の時代設定とした為、
前面の行き先表示は箱型の表示機ではなく「板」です。
いつも通り鳳車輛製造の小田急用ステッカーから、
水色がきれいな模様入りの江ノ島行き(夏の多客時に使用?)の
ものを選んで予めプラ板製のベースに貼ったうえで取り付けました。
カルダン車に混じってまだ戦前型もばりばりに活躍していた頃の
雰囲気です。

ガイコツ型の標識灯には銀と黒を混ぜた色を色差しして
レンズを表現しました。




側面全体のようす。近くで見ると粗が目立ちますが、
これくらい離れてみると一応なんとかHBに見えなくもないかなという
感じです。
屋根上の工作の雑さは離れてもよくわかってしまいますが・・・。

HB車の特徴でもあった窓ガラス内側の鎧戸も再現してみました。

---
2006年4月14日

デハの車体が大体形になったので、屋根周りの工作を始めました。
先に完成したクハではベンチレーター・ランボード共に自作部品を
使っていましたが、不満の残る仕上がりだったので、
2両目では市販パーツを最大限に活用し完成済みの1両目も
それに合わせて改造することにしました。

ベンチレーターはGMのT型(ガーランド型搭載の相鉄電車を作ると
沢山余るので好都合)を使うことにしましたが、実車のベンチレーター
はもう少し幅が狭く細長いものだったようなので、資料を参考に幅を
詰めて使いました。
ランボードの脚は本来細い柱状のもので本体の下がスカスカな
印象なので、先に完成したクハでは真鍮線をコの字型に曲げて
いましたが、これが上手くいかなかった為今度はいつものように
GMのランボードパーツを薄くスライスし、それを5ミリ間隔で2列
接着しました。
この後その2列を繋ぐように枕木方向にプラ板の細切りを載せて
実車の独特の脚を再現したつもりですが、やたらと太く実車の雰囲気
とはかけ離れた物となってしまったのが残念です。
最後にランボード本体(0.3ミリプラ板の細切り)を載せてとりあえずは
出来上がりです。




このような角度から見るとベンチレーターの幅が狭くなっているのが
お分かりいただけると思います。
(屋根と同じ色でちょっとわかりづらいですが・・・)

あとはパンタグラフ周りの配管などを済ませれば塗装に入れそうです。

---
2006年5月26日



前回の更新からだいぶ間が開いてしまいましたが、この製作記も
今日で何とか完結です。

・・・といっても、めでたく2両編成が出来上がったというわけではなく、
ご覧の通り二色塗装の電車が1両きり。
というのも、実は前回の更新でアップしたデハの車体を塗装したところ、
初歩的なミスをやらかしまして、更に色がついたことで車体各部の
作りの雑さがもろに目立ってしまい、一気にやる気が萎えてしまった
のです・・・。連結相手となるクハは既に完成済みでしたから、
どうしようかと色々考えたのですが、ダメになったデハ車体を地道に
修復する気力はなく、結局完成済みのクハを加工・塗装変更して、
昔(60年代後半~80年代後半ごろ?)経堂においてあったという
教習車に改造することにしました。とても締りの悪い終わり方
ではありますが、とりあえずこれで一応は完結させることができました。

種車がクハなので、主な加工点は屋根上と床下に集中しています。
屋根上はランボードを丸ごと取り替え、パンタを載せ、
床下は機器類を総取り替えし台車を日車D型としました。
このほかには、晩年仕様とするため前面貫通扉窓を
Hゴム化し、箱型の行き先表示機も取り付けました。標識灯も
ガイコツ型から箱型のものへと交換しています。
塗装は少し前に製作したFM車に使って非常に満足したMr.COLORの
キャラクタイエロー+GM近鉄ブルーという組み合わせです。




前面周辺の様子。
中々エグいことになっていますが、一枚も顔の画像を貼らないと
いうのもあれなので、敢えてアップさせていただきます。
塗り分け線が斜めってるのは塗り分けの境目となるウィンドウシルが
斜めになっているためと思われます。
茶色一色塗装のときには多少目立ちにくくなっていましたが、
こういう塗装になるとバレバレですね。お恥ずかしい(^^;

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改めて見てみるとこの製作記を書き始めたのは去年の11月。
半年近くかけたというのになんとも情けない終わり方でお恥ずかしい限りですが、
とりあえず形にならずお蔵入りにならずに済んだのがせめてもの救いでしょうか・・・。

一応完成はしたものの、仕上がりに不満が残っているのは確かなので、
いずれ再チャレンジしたいと思っています。
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小田急1400形製作記(旧客キット改造版)その1

2011年10月02日 13時15分11秒 | 小田急小型車(HB車)
***この製作記は2005年11月から2006年5月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.02***


■小田急1400形製作記(旧客キット改造版)その1■

模型屋で見た小田急HB車の作品に刺激を受け、
早速グリーンマックス(以下GM)の国鉄旧客キットを買って
小田急の1400を作り始めました。
今回改造ベースにはスハ44形客車を使いましたが、切り継ぎや
窓埋めなどかなりの大改造となりそうです。
ちゃんと形になるかちょっと不安ではありますが、
このページではその1400形の製作の様子を作業が進むごとに載せていきたいと思います。
ご笑覧くださいませ。

2005年11月27日



改造前の側板です。
ご覧の通り小さい窓がズラリと並んでいます。
この側板を実車にあわせて切り継いだりしていきますが、
細かなモールドが少ないので不要モールド削りの作業は
ラクそうです。まずはこの側板から
作業を始めることにしました。




加工途中の様子を飛ばしていきなり改造後の画像です。
加工の様子は近々、残りの側板を改造する時に掲載したいと
思います。

改造はまず車端部にある扉部分をニッパーで切り取って跡を
きれいに仕上げ、その後それぞれ窓が4個、10個、3個になるよう
切断します。窓が4個と3個になる部分はその中の窓を1個、
10個になる部分は2個の窓、そしてドアとは反対側の端にある窓
(上の改造前画像参照)をそれぞれ0.3ミリプラ板で埋め
(表側だけでなく裏側も水平になるようにする。これは
この後の作業で埋めた部分の断面が露出するような
形になるため)、その後実車写真を参考に埋めた窓の
半分くらいの位置で切断します。これが扉の横の柱となります。
その後加工の済んだ各部分を合体させますが、扉の上下の部分は
プラ板で新製しました。この部分には最後にタヴァサホビーハウス
(以下タヴァサ)のプレスドアパーツをはめ込みましたが、
ちょっと工作をミスしたようで若干嵌り方が緩くなってしまいました。
ちゃんと修正するか妥協するか迷うところです。

加工前の側板では幕板がかなり広く、その部分が狭い
小田急HB車とは雰囲気が違いますが、コレに関しては
雨樋部分を切り取り、切り取った部分と同じくらいの厚みの
プラ板を車体裾に貼ってみました。まだ整形不足で
凸凹している部分がありますが、今後整えていく予定です。


2005年12月14日



暫く作業が中断していましたが、数日前に再開し
新しい側板が一枚仕上がりました。
最初に仕上がった側板はドアの上下部分をプラ板で新製して
切り継ぎしていましたが、今度は側板に直接四角い穴を開け、
そこにドアをはめ込む方法に変更しました。
切り継ぎ箇所が減るほか、強度が大幅にアップするなど
こちらの方法のほうが明らかに良さそうなので今後作る側板は
同じ工法で製作する予定です。
なお、この新しい工法に関しては下で詳しく書かせていただきますので
宜しければご覧ください。

先に仕上がっていた側板もドア横の柱の太さを調整し、
微妙に曲がっていた切り継ぎ部分も修正しました。




上で書いた「新しい工法」をご紹介します。

まずはどこにドアを設置するかを決め、それにあわせて
切り継ぎ位置や窓埋め範囲などをこのように鉛筆で書いていきます。




車体裾に0.3ミリプラ板を2枚重ね(0.5ミリプラ板1枚の
ほうがラクそう)にして2~3ミリ幅に切り出した物を
接着します。これで車体裾を継ぎ足す事になります。




そして書いた線にあわせて窓のいらない部分をプラ板で埋めます。
どこを埋めてどこを残すか時々わからなくなるので
こまめに確認し慎重に作業を進めました。




継ぎ足した裾に接着剤をよく流し(タミヤセメント緑キャップを
流し込んで乾燥後、瞬着も薄く塗る)、それが乾いてから
ドアの位置(高さ方向)を決めて鉛筆で書き記します。
画像ではまだ余分な瞬着を削っていませんが、これは間違いで
削ってから線を引いたほうがいいです
(当然ですが瞬着を削ると同時に線も削れる為)

これでドアの位置が完全に決まったことになるので、一旦
ドアパーツをあわせてピッタリあうかどうか確認します。
そして問題がなくなったら画像のようにピンバイスで穴を
出来るだけ多くあけます。




そして開けた穴同士を繋ぐようにカッターの刃を入れ、切り取ります。
そうすると画像のように穴があきます。
この後余分なところを削って出来上がりとなる訳です。

穴をひとつあけるのにこれだけ手間をかけるのも大変ですが、
最初からカッターで側板を切り取るのは側板の厚さなどの関係で
結構大変なので、このようにして穴をあけています。




上で開けた穴をヤスリなどで四角く整形し、その後最初に書いた線に
あわせて側板を切断しました。
不要部分を抜くとこのようになります。
これを繋ぎドアをはめ込むと1400形の側板が出来上がりです。




ついこの間まで切り継ぎなんてほとんどやった事がなかった為
今でもどうも慣れず、切断した側板を整形しているうちに削りすぎて
ご覧のようになってしまう事があります。
このような形に削れてしまうとさらに削って真っ直ぐにするという
事ができません。

このような場合にはとりあえずまずそのまま繋いでしまいます。
といっても切断線が曲がっているため注意しないと側板も曲がって
ついてしまいます。慎重に真っ直ぐになるように繋げます。




そして0.3ミリプラ板を適当な幅に切り、更に画像のような角度で
カッターの刃を動かし薄く削ります。




そして薄く削ったプラ板を隙間に挟みます。
この後余分を削ってプラ板だけでカバーできなかった細かい隙間を
瞬着で仕上げ、失敗部分の修復完了です。

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小田急デニ1101製作記

2011年10月02日 12時55分31秒 | 小田急小型車(HB車)
***この製作記は2006年9月に本サイトへアップしたものです。
当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.02***


■小田急デニ1101製作記■



2006年9月8日~9日



組立前の車体。内張りを外張りに貼り合わせ、妻板内張りと
側面内張りとの固定も必要です。




妻板外張り。車体本体に付いている内張りの上から
貼り重ねる構造です。




今回組み立てに使用する主な工具。
今回のように板厚が非常に薄いキットの場合、
あまり容量の大きいコテを使うと熱で歪みが出るとのことなので、
ハンダゴテは今までの80Wから30Wの物に変えてみました。
ダイソーで売っている300円くらいのもので、使う前にハンダメッキ
しておきます。

なお、フラックスは画像に写っているマッハ製のものを3倍ぐらいに
水で薄めたものを使っています。




さて、いよいよ作業開始です。

まずはいつものように内張りを外張りに密着させるべく、
折り返しタブのある部分を中心にステンレス定規で押さえつけます。
この時点でほぼ密着しますが、それでも多少の浮きは生じますので、
フラックスを塗ったりハンダを流す際には適当な棒、
例えば金属ヤスリなどで押さえつけながら作業します。




さて、いよいよハンダ付けです。
ハンダ流し込み用として開けられている丸穴に
竹串などで適量のフラックスを塗り、その後先端に
少量のハンダをとったコテを押し付け、ジュッと音がして
ハンダが流れたらコテを離します。
あまりしつこくコテをあてると熱で歪むそうなので、手早く作業します。




側面の作業が済んだら次は妻板内張りを側板内張りに固定します。
側面は開けられている穴にハンダを流すだけなのに対して、
こちらはノリシロがない為やや難しいですが、事前に噛み合わせを
よく調整したうえで裏側からフラックス塗布→ハンダ付けします。
あまりハンダの量が多すぎると仕上げ段階で窓ガラスを貼る時、
非常に作業しづらくなるので注意します。




そして、内張りの固定が済んだらその上から外張りを貼り重ねます。
こちらの作業は側面とほぼ同じで、内張りに開けられた穴から
ハンダを流すだけです。画像のように外側からセロテープなどで
仮止めして作業します。




妻板外張りを貼り終わった様子。
裏側から半田を流した後、側板との継ぎ目にもごく薄くハンダを
流して継ぎ目を埋めます。この継ぎ目の周囲には縦樋やリベットが
密集している為、ごく薄く細くハンダを流すよう心がけたつもりでしたが、
不慣れなものでどうしても流れすぎてしまうので、
ヤスリや各種工具を使って何とか整形しました。

---
2006年9月11日



オデコ部分を仕上げ終わった様子。
いつも通りプラ板積層ブロックから削り出して作ってあります。

---
2006年9月15日



オデコと車体の継ぎ目の仕上げが終わったら、
いよいよ塗装の準備にとりかかります。
まずはクレンザーで車体を磨く事から始めますが、
この作業で一気に車体表面のくすみが取れ、
輝きが増していく様子は非常に気分がいいです。

左の画像は磨く前の車体(上 この画像だけでコレが
何かわかる方は相当熱心な私鉄マニアかも?・笑)と
磨いた後の車体(下のデニ)です。
一気にキレイになっているのがお分かりいただけると思います。




車体を磨き終わったら、全体にプライマーを塗ります。
模型雑誌などではマッハ模型のシールプライマーを薦めていて、
私もよく使っているのですが、エアブラシを持っていないため
車体全体に吹き付ける事ができず、今回のような場合には
GSIクレオスのスプレータイプのプライマーを使っています。
やや食いつきが弱いような気もしますが、
マスキングテープ程度であれば充分耐えるようです。

プライマーが乾いたら車体全体に帯色となる黄色
(Mr.COLORの109番/キャラクターイエロー)を吹き付けます。




黄色が乾いたらマスキングをします。
帯の幅はよくわからなかったのですが、実車の写真を見ると
前面腰板部分にあるステップに帯の上端がかかり、
側面扉の羽目板の下端に帯の下端がかかるようなので、
簡単に割り出す事が出来ました。
確かちょうど1ミリくらいだったと思います。

---
2006年9月16日



マスキング後は緑色を塗りますが、それの乾燥を待つ間に
ベンチレーターを作りました。
0.3ミリプラ板を二枚重ねにしたもの(本当は普通に0.5ミリを
使ったほうがいい)に下書きをし、カッターで大まかに切り出し、
実車写真を参考にヤスリなどで削って形を作っていきます。
曲線を描いている部分は丸い棒状のヤスリで削って作りました。




車体の塗装は緑色の後マスキングし、屋根の灰色を塗ります。
旧型車という事で、普段ならやや濃い(暗い)灰色を塗るところですが、
今回の製作する年代の実車はどうも明るい灰色だったようなので、
GM14番(灰色9号)を使ってみました。

そしてライト類や屋根上機器などをつけてきますが、
この段階で重大なミスを発見!

どうもパンタ側の一番前面よりにある穴が余分なようなのです。
実車写真を見てもここに左右対になって付いている機器はないし、
キット説明書の図を見ても特に部品取り付けの指示はない。
暫く考えましたが、どう見ても不要に思えたので
もう塗装は済んでいましたがランナー引き伸ばし線を
差し込んで埋めることにしました。
ホント、何やってるんだろうって感じです・・・(^^;

埋めた部分は周りと同じように灰色に塗り、なるべくわからないように
周辺を薄め液でぼかしましたが、角度によってかなり
目立つ仕上がりとなってしまいました・・・。

---
2006年9月17日



最後の最後でとんだ失敗をしましたが、何とか修正できたため
今回の目玉である振子関連の機器などを付けて窓ガラスを貼り、
最後に予め仕上げておいた下回り(鉄コレの鶴見臨港タイプを
流用)・パンタを取り付けて完成です。

****************************************



割と短期間で仕上がった為、いつもとは違い撮り溜めていた画像を完成後に
まとめてアップさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
やる気がある時は作業も早く楽に進むのか、今回は慣れない金属キットであるにもかかわらず
いつものように四苦八苦することなく仕上げる事が出来ました。
是非この調子で同時に作り始めた車両(上のほうでちょっと触れてますね^^)も早く完成させたいものです・・・。

完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の
展示室で公開中です。


コメント (3)
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小田急デニ1300形製作記その2

2011年10月02日 12時43分32秒 | 小田急小型車(HB車)
***この製作記は2007年7月から2008年2月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.02***


■小田急デニ1300形製作記その2■

2007年8月7日



車体の工作が一通り終わったので、
いよいよ塗装に突入しました。
いつもなら苦労しつつもまぁ何とか
なるこの作業ですが、今回は未だ
扱いに慣れないエアブラシによる
塗装なので、そうラクにことは
運びませんでした。案の定、塗料の
薄め具合が変だったり塗り方がめちゃ
めちゃだったりで(スプレーとは多少
勝手が異なるみたいなんですよね)、
一度目の塗装はあえなく薄め液に
沈められ、下がりきったモチベー
ションを何とか回復させた今日、
再チャレンジしたのでした。

金属車体なので当然本塗装の前に
プライマーを塗りますが、今回からは
マッハのシールプライマーを使うことに
しました。これまではスプレー式のもの
が市販されているという理由でGSIクレ
オスの物を使っていましたが(一応マッハ
のも小パーツへの筆塗り程度では使って
たんですが)、以前から一部で言われて
いるように食いつきに関しては正直「?」
という感じだったので、今回の方針転換
となった次第です。
一応薄め具合はネコパブの「Nテクマニュアル」
を参考にプライマーと薄め液を半々くらいに
(薄め液は最大で半分まで、とのことなので、
もしかしたら薄め液はもうちょっと少なくても
いいのかも)してみました。これで食いつき
具合がどんな感じなのか、気になるところです。

さて、これで下塗りができたので、お次は
帯の色となる白をGM37番で塗りました。
一度目の塗装の時には薄め具合が
かな~り適当でしたが、それが失敗の原因の
一つであることは明白なので、さすがに私も
学習して今度は一滴ずつ数えながら、ぴったりの
分量で混ぜ合わせました。これで一応薄め具合
に関しては何とかなったはずですが、吹き付け方
もスプレーとはやや感覚が違うので(ハンドピース
と車体との距離や、動かす早さなどなど・・・)、
やっぱりまだまだうまくいかず、練習の余地アリのようです。




ちなみに塗装前はわかりにくかったライトケース
周りは、色がつくとこんな感じです。
オデコをプラで作るのでしたらかなりオススメな工法です。
はやくレンズを入れたくなりますね(>∀2007年8月8日



前日の白塗装がうまくいったことで多少勢いがつき、
また時間もあったので、この日はローズピンクの
塗装をやってしまうことにしました。

まずはマスキングをしますが、実車の写真を見てみると
どうも通勤車の青帯と同じ幅に見えるので、模型でも
いつもの青帯と同じ2mm幅とすることにしました。
これのマスキングにはブルー塗料のレポートでも
触れたGSIクレオスの2mm幅テープを使いましたが、
やっぱりコレ相当便利です(´ー`+)
今回は帯自体もウィンドウシルに沿っているので
何も難しいことはなく、作業はあっという間に終了しました(^^v




ただ、いつものように窪みに密着させるための
切り込みを入れ、これまたいつものように上から
もう一枚テープを貼り重ねたとき、あ、これは
まずいなと思いました。
まぁ、画像にも書いたとおりテープの厚みによって
生じた段差で、塗り分け線がガタつきそうだな~と
いう事ですね。これまでは気にも留めずに作業して
いて、その結果気になるほどの影響が出たもの
というのはあまりなかったので、実際のところ
そんなに神経質になるほどの事でもないのかも
しれませんが、ただまぁせっかく気づいたんだから、
ということで対策を講じることにしました。




対策といっても別に大げさなものではなく、
切り込み部分に貼り重ねるテープを、
扉の幅ピッタリに切り出して貼るだけのことです。
これで問題のテープの段差は解消されるので、
幾らか仕上がりも良くなるかな~と・・・。
わざわざ取り上げるほどのことでもないですかね(^^;

それにしてもホコリの混入が目立ちますね。
一応ローズピンクを吹き付ける前に目の細かい紙やすりで
軽く削ったりはしましたが、なかなか全部を除去という
わけにはいかず、難しいなぁという感じです・・・。




さてさて、マスキングが済んだところで
いよいよローズピンクの塗装に入りますが、
まずはどの塗料を使うかを決めるところから。
実車の色は何とも難しいピンクに思えましたが、
確かあれは国鉄交直流車のピンクに近い色とか
聞いた覚えがあったもので、最初は普通にGMの
20番を考えました。ところが、実際買って色調を
見てみるとこれは暗過ぎかな~という感じで(プラ板に
塗ってあるうち、一番暗い色がストレートの20番です)、
個人的には微妙でした・・・。しかし、かといって
他にそのまま使えそうな色もないし・・・ということで、
せっかくエアブラシを使うことですし、思い切って
初めての調色に挑戦してみることにしました!

実際どんな色を混ぜるかは色々考えましたが、
まずは明るく(鮮やかに)することから・・・ということで、
GM27番(西武レッド)を選んでみました。たぶんこれだけ
でもいい色ができると思うのですが、個人的な好み
では若干黄色の入ったピンク色というのが好きなので、
実車に似るかどうかは微妙なところですが隠し味的に
GM12番(黄色5号)を少しだけ足してみました。
全体の比率としては20番と27番と12番をそれぞれ
1:1.5:0.5ぐらいだったと思います。
左の画像のうち右上のがそれで、今回採用した色ですが、
仕上がったものをみてみるとちょっと明るすぎたなぁと
いうのが正直な感想だったりします。面白そうと思って
チャレンジしてみた調色ですが、難しいですね・・・。




塗り上がった車体がこちら。
件のテープの威力か、帯の塗り分けは割とうまくいった
のですが、やっぱりピンク(というより赤になってますね)が
明るすぎましたね・・・。一応今回は塗りたてのキレイな
状態を・・・ということで、鮮やかさも重視したつもりでしたが
(色褪せた姿だとほんとにくすんだピンクという感じで、
塗りたてとはかなり雰囲気が違うんですよね)、やっぱり
失敗気味ですね・・・(^^;
実車をご覧になったことのある方から見れば
「おいおい違うよ~」という感じなのでしょうが、
ただまぁせっかく塗ったものですし、色調以外は
珍しくうまくいったので(だから余計に悔しいんですが・苦笑)、
今回はこのまま仕上げようかと思います。



側面の姿。
まだタッチアップをしていないので吹き込みが
気になりますが、色調がいまひとつであろうと
やっぱこうして見てると手間も報われるものですね(^-^ノ旦~

これからぼちぼち色差しを進めていきたいと思います。
これは思ったより早く形になりそうかな?

---
2007年8月19日



車体の大まかな塗装が済んだので、仕上げを進めています。
まずは細部への色差しですが、これはいつものように
エナメル塗料で仕上げました。ただ、色差しそのものが
未だに苦手ということもあって、どうもスッキリしない
仕上がりに・・・。いっそ車体組み立て前に内貼りから
サッシだけ切り離しておいて、車体とは別に塗ったほうが
いいのかもしれません。
両開き扉の戸当たりゴムにもこれまでどおり黒を差して
ありますが、今回の1300では作業中に、最近使い始めた
極細ペンが失踪したため(作業後無事発見・救出)従来の
薄めたエナメルを流す工法で仕上げてあります。
本来ならこの後、キットでは凹表現となっているドア
レールに金属箔ステッカーを貼りたいところでしたが、
クリアを載せると微妙に輝きが落ちるということで、
一番最後に貼ることにしました。正面の標識灯も
マスキングの都合でまだ付けてません。
車番はクロポのFM用から適当に拾い、OERマークも
同様にFM用インレタのものを転写してあります。
肝心の番号については色々迷いましたが、今回、
晩年の写真は1301と1303のものが多く見つかったので、
まずはそのどちらかにすることにしました。ところが、
よく見てみると1301は2灯ライトが後付け感満点の外観と
なっており、普通に周囲に馴染んだ仕上げとした今回の
模型とは若干形が違っているので、普通の仕上げが
なされている1303号とすることに落ち着きました。

これらの仕上げ作業が済んだところでクリア(GM44番・
半光沢)を吹きました。エアブラシの使い方にも幾らか
慣れてきて、塗装が楽しい今日この頃です。




前面の様子。
側面の両開き扉も含め、Hゴムは別パーツとなって
いますが、車体とは光沢具合を変えてみたいと
思ったので、これも取り付けは最終段階とすることにし、
今は艶消し黒に塗った状態で保管してあります。
ただ、行き先表示窓に関しては構成上どうしようも
ないので、ここだけはやむを得ず普通に色差しをしてあります。

ちなみに以前軽く触れたTNカプラーですが、
加工といっても本当にちょっとしたもので、モールド
されている胴受けを削っただけです。実車はバネなどが
露出した、古めかしく小型のものを使っていたようですが、
TN使用側に関してはこれの再現は見送りそうな予感です。
他の車両と連結してしまえば中間封じ込めとなる側なので、
まぁ、いいかなという感じです。
ちなみに連結器自体も実車はこんなにエッジが立ってない
(TNのは密自連を再現していますが、実車は多分
ただの自連)のですが、これも忠実に再現するのは
難しそうということで、特に加工などはしていません。

---
2007年12月4日



他の製作記と同じく、大変久々の更新となって
しまいましたが、一応これも少しは進みましたので、
それについてちょっと書いてみたいと思います。

前回更新の時点で車体はクリア吹きまで済んでいましたが、
あの後2ヶ月以上にわたり完全な放置状態が続いておりまして、
最近になってようやく屋根の塗装をしました。
このあたりの色についての詳細は下のほうで書いてみたいと思います。
そして、その後は細部の仕上げ(ライトレンズ・ドアレールなどの取り付け)
を進めまして、ようやくご覧の状態まで仕上がりました。
あとは窓ガラスを貼ったり、細かな調整を終えれば車体に
関しては完成となりそうです。

また、車体と平行してこれまで手付かずだった床下の製作も
進めまして、9月ごろに機器の取り付けを行い、最近になって
連結器周りの細かな作り込みをはじめました。機器については
いつもどおり手持ち部品の中から実物に似ているものを
探し出して取り付けていき、艶消しの黒を吹き付けてあります。
連結器周りの工作についてはこれも下で詳しくご紹介します。




まずは屋根周りの色について。
旧型車というイメージ的にも、また、ある時代までの
実車の写真を見ても屋根の色はダークグレー、それも
かなり年季の入ったような(?)色が似合うと思ったのですが、
今回は最晩年の形態ということで廃車間近の頃の写真を
見てみたところ、意外にもその頃にはかなり明るいグレーと
なっていたようで、屋根上機器に関してもそれとはややトーンが
異なるもののこれまた明るめの灰色で塗られていたようでした。
そのため、今回屋根の色はGM14番(灰色9号)、屋根上機器は
それにGM6番(青22号)をごく微量混ぜた色で塗ってみました。
如何せん実車を直接見た事がないのでなんともいえない
のですが、ただまぁ思ったほど似合わないというわけ
でもなさそうで一安心です。

ちなみにその屋根上機器は、まずランボードがキット付属の
部品で、ベンチレーターはGMクハ85用、避雷器はプラ棒を
適当な長さに切っただけのものです。この時代だと多分
無線アンテナが付くはずなのですが、正確な位置が
つかめていないため今のところ保留としてあります。




連結器周りのディテール。こんな感じです。
解放テコは工作室にて掲載中のものと
同じ方法によっていますが、適正な高さに
取り付けるためにプラ材による台座を作ってあります。
連結器は鉄コレ第1弾のものを流用していますが、
実車に似せるため一旦連結器本体を取り外し、
胴受け(?)を上下逆さまにした後で連結器本体を
元通り取り付ける・・・という細工をしてあります。

---
2008年2月14日



何気にこの製作記も年を跨いでしまいましたが、
少し前にやっっっっっと形になったので、
この製作記も今日の更新で無事完結という事になります。
今までご覧いただきましてありがとうございましたm(__)m

前回の更新から進んだのはせいぜいガラス貼りと細部の
調整程度で、改めて書くまでもない(ガラスはいつも通り
タミヤの0.2ミリ)ので、あっさりと省略しちゃいます!!!
以前ちらっと書いたように、床板固定用のプラ材が
大きすぎてガラスが貼りにくいっていうのはありましたが、
大きなトラブルもなく完成となりました。


****************************************



何だかんだでキッチンの小田急旧型車を作るのは06年9月のデニ1101以来、かなり久々の事となりましたが、
時間こそかかったものの、細かな追加工作を省略したおかげで無理をせず楽しく作る事ができたかなと思います。
今回は初めて本格的にエアブラシによる塗装もしましたが、早くも調色ができるという利点を生かすことが
できたのは幸いでした。今回はプライマーもマッハのを薄めて吹き付けてあるので、使い方さえ間違って
いなかったなら塗膜の剥がれにくさも格段に向上しているはずです(´∀`)

さて、こうして1300形は完成しましたが、手元にはキッチンの小田急旧型車シリーズがごろごろしています。
今年の大きな目標である鋼製大型車の決定版の製作を進めつつ、旧型車の充実も図る予定ですので
今後とも緩やかにご期待下さい♪ご覧いただきありがとうございました!!!

完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の
展示室で公開中です。
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小田急デニ1300形製作記その1

2011年10月02日 12時36分24秒 | 小田急小型車(HB車)
***この製作記は2007年7月から2008年2月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2010.10.02***


■小田急デニ1300形製作記その1■

妙に角ばった小さな車体に、居様に広い側面ドア、そしてこれまたやたらと
目立つアルミサッシ・・・と、独特の魅力がたくさん詰まった1300形。
形自体が結構好きなことに加え、1両で完結させられる事から、
以前から是非とも作りたいと思っていた車両のひとつでしたが、
やはりその独特さゆえ、キットをいじるにしても相当な大改造、
下手したら一から作った方が早いかもしれないという感じで、
なかなかハードルが高く、作り始める気になれずにいました。
そして時は流れ、2007年春。何故か突然、特準キハあたりを皮切りに
絶版となっていたキッチンの小田急旧型車各種が再び店頭に並ぶようになり、
その中にはこの1300形が作れる“荷電改F”(ぼかした名前ですが、
キット内容は1300そのもの)なるキットもあったため、待っていましたと
ばかりに早々に購入してきました。

それから暫くは例によって棚の中で“熟成”させていたわけですが、
7月のJNMAでデニ1000キットを購入した事をきっかけに、そろそろ
今までうちに一両もいなかったローズピンクの荷物電車を揃えて
みようかという気になり、やる気が高まったところでまずは真四角で
簡単そうな1300を組み立てるべく、久々にハンダゴテを引っ張り出してきたのでした・・・。

このページでは、この1300形の製作の様子を、作業が進むごとに掲載していきます。
大まかな構成などは以前公開の1600形やデニ1101とほぼ同じのため、多少の省略は
ありますが、この車両の特徴となる部分を中心に、詳細なご紹介ができればと思っています。
よろしければご覧下さい。

なお、今回は塗装がローズピンク+白帯になり、二灯ライトや無線アンテナなどを
備えた晩年(昭和50年代)の形態で製作する予定です。
続いて前述のデニ1000も同じくらいの時代設定で作って、繋げて遊ぼうというわけです(^^;

2007年7月25日



製作開始前の車体。
前述のとおり、構成は以前のデニ1101とほとんど同じですが、
こちらは前面が完全にペッタンコなので、もう少し簡単そうです。




内貼りの固定などはデニ1101と同じように進め、
組みあがった後継ぎ目に半田を流すのも同じです。




1300形は車体の隅に小さなRが付いているので、
先ほどのハンダを削るのも兼ねてヤスリで丸く整形しました。
1101の時は継ぎ目のすぐ横に縦樋があり、しかも
まだ“キサゲ刷毛”を持っていなかったのでかなり
大変でしたが、今回は縦樋はなく、キサゲ刷毛も
そこそこ普通に使えるようになってきたので、
難しい事はありませんでした。




ちなみに、側面には外貼りと内貼りを繋ぐ
タブ(?)がありますが、内貼り固定後には
不要となり、また、見た目的にもご覧の
とおりなので、ヤスリで削り取ってしまいます。




組立後は、いわゆる“オデコ”部分を作り始めました。
キットにはホワイトメタル製のパーツが入っていますが、
ここはこれまでと同じようにプラ材積層ブロックからの
削り出しで製作することとしました。
以前はプラ板をたくさん貼り重ねた物を整形して
ブロックとしていましたが、今回はたまたまプラ板の
手持ちが少なく、また、丁度うまく使えそうなプラ棒
があったので、それを三本並べて、その上にプラ板
を数枚貼り重ねました。
言うまでもなく、1.5ミリくらいの分厚いプラ板を
貼り重ねて作るのが一番手っ取り早いのでしょうが、
それほどの厚さのプラ板というのはなかなか使う
機会がなく、わざわざに用意するのは・・・という
ことで、こんな苦しい方法を採ってみました。




最低でも一晩ほど放置すれば大体固まるので、
その後はカッターでザクザクと削って
滑らかな“オデコ”にしていきます。
一発で滑らかな形を作るのはなかなか難しく、
何度か瞬着を盛り、削り、そしてまだへこんだり
窪んでいる部分には再度瞬着を・・・という具合に、
少しずつ滑らかな表面を作っていきました。

---
2007年8月2日



さて、“オデコ”が出来上がったら、
次は小田急独特の2灯ライトの製作に入りますが、
キットに入っているパーツは、ご覧のような物。
・・・どこをどうすればライトケースの形が出来上がる
のか、ちょっと考えなければわからない構成です(^^;
説明書にも書いてあるように、これは相当腕に
自信のある人向けと思われ、金属加工に不慣れな
私が取り組むにはハードルが高すぎると判断し、
今回はこれは使わずに仕上げてみることにしました。




ありがたいことに(?)、ライトケース先端は
ご覧のように別パーツとなっています。
そこで、複雑な形状をしているライトケースは
プラ材を加工して作り、繊細なディテールのある
先端のみ、このキット付属のパーツを使うことに
しました。
今回はオデコもプラで作ったため、加工性のほか
強度的にもこの構成は優れているものと思います。




今回、ライトケースは手もとにあった
2.5mm×2.5mmのプラ棒を、ライト先端パーツに
合わせた寸法にカットし、それを二本組み
合わせたものから作ることにしましたが、
当初は何も考えず、とりあえずオデコのRに
フィットするよう、画像左側、1のように削っていきました。
ただまぁ、こんなもんかな~と適当に削り出したオデコに
ピッタリフィットさせるというのは、不可能では
ないのでしょうがとてつもない手間がかかる事は明白
であり、とても効率の悪い方法である事に気付きました
(気付くの遅すぎますね・・・)

そこで、ある方法を思いついて、写真右側、2のように
再びプラ棒を2本貼り合わせたものを作りました。




そして、今度いじるのは車体のほう。
まぁ、画像をご覧いただければ何をしようとしている
のかお分かりいただけると思いますが、要はライト
ケースをオデコに“取り付ける”のではなく、“埋め
込む”ことにしたのです(わかりにくいですねー・・・
ごめんなさい)

それに先立ち、まずはライトケースの素となる
プラ材が埋め込めるよう、オデコに切り欠きを
設けます。位置決めと下書きは実車写真を
参考に行いますが、このあたりは本当に現物
あわせ・それぞれの感覚によるところが大きい
作業と思いますので、詳細な寸法などは省略します。




下書きが済んだら、カッターなどで適当に
掘り込んでいきます。角度によってはカッター
では作業しづらい部分もあるので、必要に
応じてマイナスドライバーや彫刻刀などを
使ってもいいかもしれません。




かなり雑でお恥ずかしいですが、
こんな感じに四角い穴を掘ります。




そして、こうして出来た切り欠きに先ほどの
プラ材を埋め込むというわけです。
これはこれでなかなか手間がかかりますが、
少なくとも当初試みた、プラ材をオデコのRに
合わせて削る方法よりは、はるかにラク+
現実的な方法と思います。




プラ材を埋め込んだら、上にも載せた
キット付属の先端パーツを瞬着で貼りました。
この段階では、ライトケースはまだまだ要整形
という感じなのがお分かりいただけると思います。




いきなり工程が飛んでしまってすみませんが、
先ほど貼った先端パーツに合わせてライトケースを
適宜整形し、それが終わったらこれまた先端パーツ
の穴に合わせてレンズ取り付け用の穴をあけました。
「あける」といっても、この穴は貫通させる必要はなく
(というかオデコ部分の肉厚を考えると不可能)、
せいぜい2ミリ程度まで掘り込んでおけば充分だと
思います。

今回はここのレンズには銀河のN-082(厚みがなく、
今回のような貫通していない取り付け穴には好都合)
を使う予定です。




ライトケース作りと並行して、車体内側に取り付ける
床板固定用リブも作って取り付けておきました。
これも2.5ミリの角棒を適当な寸法に切った物ですが、
さすがに大きすぎて窓セル貼りなどの邪魔になりそう
なので、もう少し細いものがあればそっちのほうが
良いと思います。




予め作っておいた床板を合わせて、
一気に電車らしい形になりました(>∀<)
今回の1300形はデニ1000との連結運転を
前提としているため、片方の車端には
TNカプラーを取り付けることにしました。
今回はたまたまTN対応仕様であるGMの
京王6000の床板が手もとにあったので、
これの幅と長さを詰めて使いました。
TNカプラー本体も多少いじってあるので
(ディテール面ですが)、そのあたりも含め、
床下についてはまた後日詳しく書いて
みたいと思います。

隣の電車は以前からしつこく
あちこちに登場させていますが、なんとなく
今回の1300と並行して作業を進めています。
考えてみればこれ去年のJNMAで買ってきた
ものなので、購入から丸一年以上経過して
るんですよね・・・。
ちなみにコレ、どういうものかバラしてしまいますと
(別に隠す必要もなかったのですが^^;)、
小田急1400の東急移籍バージョンっていう
ものでして、更新されるまで(昭和39年頃まで?)は
この形に、奇しくも小田急旧塗装とよく似た黄色と
紺色のツートンカラーを纏い東横線あたりを走って
いたようです。
更新時には新しい車体に乗せかえられたため、
余剰となったこの元小田急の車体は古い荷物電車の
車体載せ替えに活用されました(小田急での1500→
1914Fへの改造時とよく似た車体の動きです)
この荷物電車は昭和50年代半ばまで活躍したらしいので、
“同僚”の大半が地方に譲渡された中で、経堂の1406号
ともども遅くまで都内で使用された数少ないHBの車体
ということになります。

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