小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

帝都のステンプラカー 竣工編

2023年04月04日 22時31分33秒 | 京王帝都
前回の記事

振り返れば2017年秋に着工したのが事の始まりでした。
製作記書くのをさぼっていたのでいきなり完結ですw
竣工して2年以上経過しますが、今更ながら振り返ってみたいと思います。

・・・


まずは竣工した姿を。
ベースとした製品が識別灯が光る仕様だったので、それを活かしました。
前照灯は消灯、識別灯は点灯…な往年の私鉄電車感が良き良き。


時計の針をぐっと巻き戻して2021年初頭。
久々に引っ張り出してきてベース製品の前面を一通り改良した図。
見ての通り前面窓の枠が出っ張るようにプラ材で加工するいつもの加工に
ボナのガラス(鉄コレ上毛700用)をはめ込んでニヤニヤしてました。


でも、なにかが違う…と思っていた矢先、
ふとした閃きで中古の鉄コレ上毛を入手、寸法を測ってみるとまあなんとかなりそう。


ということで前面だけ鉄コレに挿げ替えることに。
この時点で車体本体は塗装剥離してあり、妻面の裾改良~配管等のフルメニューをこなした後
全塗装する予定でした。
ただ、蕨の3000系自体側面窓がやや大きく見えるなどプロポーションに若干の疑問があり、
全力で加工する意欲が萎えてきたこともあり、前回記事の最後で触れたピンク色編成を
塗り直さずに前面だけ挿げ替える簡易工法に切り替えることにしました。


ベージュ編成加工の車体は後日またなんとかするとして()
ピンク編成用に新しく前面を用意しました。
標識灯や手すり類はモールドを僅かに残した状態で穴を開け、
その後ペーパー掛けをすると位置決めしやすく仕上がりもきれいです。


銀は最後、が塗装のセオリーですが、
実車はステンレス構体にFRPマスクを"被せる"構造であることから
塗装もその順序に倣うこととしました。
今回のように塗り分け線にもともとモールドの段差がある場合はそこまで
気にしなくてもよさそうですが、フィルム帯の貼り付けなどは
帯色を先塗りしてマスキングするとテープの厚み分銀が反射して
帯部が凹面なのを目立たせてしまうため、できる限り後塗りorインレタで済ませるようにしています。
銀の上からマスキングする場合は一旦光沢クリアを被せてからテープを貼っています。
銀はステンレスシルバーです。


FRPマスクを塗った図。
Mr.カラーの323+64をGX-1で薄くした色です。


前面のほうがわずかに小さいので、車体側の断面にはステンレスシルバーを吹いてあります。
前面の固定はゴム系接着剤ですが、引っ張るような力を加えなければまあ大丈夫かなと。
ガラスは前述の通りボナ。いい感じに反射してくれてニヤー


角度を変えるとまあまあ継ぎ目が目立つ。
かなり意見の分かれそうなまとめ方ではある。


改めて正面から。
前照灯はボナの私鉄用薄型、尾灯はモールド中央に穴開け+適当なレンズ、識別灯はトレジャーのTTP904-01Bです。
前照灯はリムが出っ張り過ぎないように穴の周囲を若干ざぐって凹ませましたが、あんまり綺麗にできなかったな。

種別板は台座もろともジオマトの2700形用を流用、台座の断面を調合した紺で塗りつぶしたのち、
ジュラルミンフィニッシュを切ったもので押さえ金具を再現しました。
隷書体が印象的な方向幕はホワイトフィニッシュに自家発注インレタを転写しました。
GMキットのステッカーだとたぶんサイズが小さすぎるゆえの策ですが、
わりとメジャーな車種の割にどこからもステッカーが出てないのが意外でした。


クハ3772 急行灯点灯ver.
腰板左右の補強板はミラーフィニッシュを貼り付けて表現しました。


クハ3722 急行灯点灯ver.
今回はデビュー当初がプロトタイプなので、当然初代クハ3722です。


そんなわけで吉祥寺方2両は神泉駅のドアカット告知ステッカーを貼ってあります。

東急8500とかもそうですが、この手のTS台車の排障器は取り付け時の糊しろに苦労します。
今回は排障器本体を洋白パーツの切れ端から自作し、
台車集電板の軸受端部を平らに削って半田付けしましたが、強度的には微妙な感じ。
今後もしやるなら、台車枠側に薄く溝を作って接着+補強ピンを通そうかなと。


ドアステッカーはくろま屋の私鉄用です。
車番はやっぱり使えるものがないので自家発注インレタをジュラルミンフィニッシュに転写して
元の車番を覆うように貼り重ねてあります。


側面はプレート状なので貼り重ねですが、
妻面は元の車番をカッターの刃先でこそげ落としてから直に転写しています。
ご覧の通り、裾の欠き取り修正は一切していない手抜き仕様です。


配管も一切手を加えず、申し訳程度にスミ入れで立体感アップを図った。


ヒューズボックスだけはカッコ悪いので自作品に置き換え。
エバグリのプラ材で適宜加工して、蓋の押さえ金具をミラーフィニッシュで再現、
プレートは艶消し黒フィニッシュの貼付けによります。
トレジャーからロストパーツが出ているタイプのヒューズですが、
所要数が3コのため余りが出そうなのと、その余りも使い道がなさそうなので
コストダウンを企図して自作した次第。


手抜き+コストダウン仕様ながら、京王の見せ場である黄色い手掛けはちゃんとやった。
高さが揃うようにしたのと、裏側から低粘度接着剤を流したのがポイント(セメダインのハイグレード模型用タイプを使用しました)
幌もちゃんと塗った。
パーフェクトではないけど雑に見えないように…というのはある程度達成できたと思う。


話は床下へ。
渋谷方クハ3772のCPは製品だとHS-20ですが、
調べたところ今回のプロトタイプはデビュー当初C-1000だったようなので
モリタのホワイトメタルパーツに替えました。
同社は数年前に廃業されましたが、トレジャータウンブランドで
同じパーツが継続販売されています。


5連の真ん中に位置することや、金型の種類を減らすためか動力車がデハ3072に設定されています。
ただ、同車は床下機器が少なくダイキャストブロックが目立つのでトレーラー化し、
となりのデハ3022を動力車にしました。


HB-2000型CPはバルブの向きが2種類あることから、
実車と同じ向きになる京王6000のジャンク中間車を用意して流用しました。



インテリアパーツからは室内灯ホルダーを撤去し、
床面をGM4番、シートを26番+微量の青で調合して塗装しました。


~~とまあ、こんな感じで低カロリー仕様にて完成しました。


実車に思い入れのある向きには甚だ中途半端に映りそうな出来栄えですが、
こんな風に在京私鉄電車の並びに加えると一気に彩りが増してうれしくなってくる。
そうそうぼくがやりたいのはこういうことなんだよーーーーっていうワクワク感。

ちなみにこの並び、編成単位での最終増備車が昭和61~63年ごろと意外なほど遅くまで生産されてた方々です。


井の頭線3世代計画。
実は旧1000の前面はミガキまで終わっているw
昨年、タヴァサの店頭にこのキットを仕上げた作例が展示されてましたね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元ロマンスカーのABFMを作ろ... | トップ | 開運号の生まれ変わりを作ろ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

京王帝都」カテゴリの最新記事