***この製作記は2008年5月から2010年3月にかけて、
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.02***
■小田急2600形非冷房車(2008~2010年版)製作記その6 仕切り直し編3■
2010年2月1日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/10/74bbc616b3b2d98a639cddbacc3f3738.jpg)
今更ながら、新年明けて初の更新です。
ダラダラと製作を続けているうちに、とうとう材料を
買ってから3年目になってしまいました・・・(´ω`;)
さて、相変わらずといった感じの前面ですが、
前回の更新で載せた画像を見て、正面連結器の
高さが低すぎるのと、パーティングラインを削り忘れて
いる事に気づいた為、その辺に多少手を入れています。
あと、これは既にブログに書きましたが、前面だけガラス
を入れました。GMキットに入ってる塩ビシート(今回は
5000キットの分厚いやつじゃなくて、普通の薄いのを
使用)を開口部の大きさピッタリに切り出して、糸を引か
せたゴム系接着剤をそのシートの断面にのせていって、
ツライチになるよう嵌め込んだものです。
今回はHゴムが灰色なので省略しましたが、黒Hゴムの
場合は予め断面に黒を塗っておくとか、嵌め込んだ後
ガラス~Hゴムの間に薄めた黒を流し込むとかしないと
断面の白さが目立ちます。ワイパーはクロポのFM手すり
に入ってるもので、運転席側が長いもの、助手席側が短い
ものとしてあります。実車は運転席側を中心に、アイボリー
や紺(?)に塗られたものなどもあったようですが、資料が
揃わないのでまとめて無塗装の銀色としてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e2/572bb4ce735f4b30dd7ab9acca452d29.jpg)
上の画像でも微妙に映っているように、運転席の仕切りを
取り付けました。確か0.3mm厚のプラ板を加工したもので、
3000形3272Fの時と同じように客室側にプラ棒を当てて
垂直に立つようにしてあります。
手すりは最初やるつもりなどなかったのですが、下でご紹介
する運転席の機器などを作ってるうちにCPのFM系手すり
(の長い方の乗務員扉脇手すり)が仕切りの窓の幅とそこ
そこ合う事がわかって、付けてみました。色が暗いと目立た
ないので、これは床・仕切りをまとめて淡緑に塗装したあと、
この手すりにだけ明るい銀色を差して目立たせようかと考え
ています。
しかしあれですね・・・外に出る部分じゃないって事で相当
気が緩んでたようで、雑な工作です('A`;)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/39/99056995301927c9fef5d3f93bb0f99b.jpg)
案外よく見える運転室の中を作りこもうと思い、運転席側
には仕切りの壁+運転台本体、助手席側にはボックス状の
物体を付けることにしました。前者は右の画像で、GMの
18m級先頭用の汎用床板ランナーに入っているものをほぼ
そのまま使い、後者はプラ板で適当に組み立てた後、
手すり(妻面ステップ用に用意したトレジャー301系用のうち
乗務員扉脇の手すり)を付けたものです。
どちらもGM41番(伊豆急ペールブルー)を筆塗りしてあり
ますが、出来上がったものを見てみるともうちょっと明るい色
のほうが良かったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1b/90544116234f1ede28518fca37f5ca34.jpg)
運転台本体は最初そのまま取り付けたのですが、結構外から
見えるためメーター類を再現しました。台そのものの形が実車
とは若干異なるので、メーターの数なども適当に調整してあり
ます。メーターそのものは白いステッカーを丸く切っただけの
ものです。
仕切り壁の窓は、実車だとHゴム支持でガラスが入っているの
ですが、下手に色を差すとうるさくなりすぎると考えてそのまま
にしてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7c/cb7abb6097ac49ab5606ec492f1b3436.jpg)
車体に組み込むとこんな感じ。案外見えますでしょ?(・ω・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/fa/e0d54aed6bbc0bdb0b67fbf71288806f.jpg)
上から見ても・・・見える(・∀・b
このあと仕切りとかを淡緑に塗り終わったら、運転席のイスも
付けます。客室のロングシートも作っていますが、ようやく
構造を決めて一個試作した段階なので、6両分全部を量産
し終わるには当分時間が掛かりそうです・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/20/c266a4a541a06d249a02b0c44e31d292.jpg)
今回は久々にドアステッカーも貼ってみようと、インレタを
買ってきたので、1箇所試してみました。
1960年代から70年代後半頃(?)までは80年代の楕円形
ステッカーより更に前、すなわち現在のグレー印刷のものから
数えて3世代前となる「地が透明・印刷は白中心」という
ステッカーを使っていたようで、今回は“くろま屋”の私鉄用
ドアステッカーを使ってみました。画像はアホなことに背景に
青い紙を立てて撮ってしまったのでわかりにくいんですが、
インレタそのものに地色はなく、透明なガラスに白印刷のみ
のステッカーが貼られた様子を再現しています。
ちなみに右側に一個余分に転写してあるのは、かつて通常の
ドアステッカーの一段上に貼られていた、南新宿駅でのドア
締め切り扱いを表示するステッカーの再現を試みたものです。
実車は恐らく1967年の6連化~1973年の南新宿駅移設まで
の間、(各種画像を見比べた結果の推測では)新宿方先頭の
山側、小田原方先頭の海側・・・すなわち南新宿駅で開閉する
側の面のドアに貼られていたようで、案外目立ちます。
実物は文字だけなので、この模型のようにドアステッカーを
そのまま流用すると手の模様やら何やらで大袈裟になりすぎ
るのですが、雰囲気は出てるかな~なんて・・・。
ちなみにこのステッカーはドア両脇の戸袋窓にも貼られていた
みたいなので、これも再現しようと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/df/895dadf609ea189ec4560b96f8b6d35d.jpg)
少し前のブログでも書いたように、妻面にはクロポの幅広幌を
少し切り詰めて取り付けました。詳しい工程(ってほどのもん
でもないけど)はブログをご参照下さい。高さ方向はピッタリ
なので、幅だけ詰めれば使えます。今回は切り継ぎ部分の
補強も兼ねてプラ板で渡り板を付けてみました。
色は適当に塗ったらこんな風になりましたが、どうかな・・・?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/69/0548966496702781ae7c62fd999af2e5.jpg)
デハ2600・2800の床下機器並べがほぼ終わりました。
これは前回載せた抵抗器側とは反対側、主制御器が付く側
(海側)で、やや左よりの長い機械がたぶん主制御器。
これは鉄コレの相鉄6000から持ってきた。その隣、真ん中に
あるのがたぶん断流器で、これはGMのNo.7(東武8000あたり
のやつ)の適当な箱の表面に、新Bの断流器のギザギザだけ
切り取ってきて貼り付けたものです。実車もギザギザだけ一段
出っ張ってるので案外それっぽくなったんじゃないかな~なんて。
他はよく知らないので省略しますが、中間車は各車1箇所ずつ
昇降ステップが付くみたいなので、これが付く部分の機器は
やや引っ込み気味になるように取り付け、その機器のベースを
介してタヴァサの新型国電用ステップをぶら下げてあります。
---
2010年2月11日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ef/cc5fb3f662572f7288cbf3bf4acd8722.jpg)
3両あるM車のうち、真ん中に挟まるデハ2712で、
今回の模型ではこの車両に使い慣れたGM製動力を
組み込んであります。シンプルな構造や補修部品の
入手性など、敢えてコレを選ぶ理由は幾つかありま
すが、個人的にポイント高いのは床下機器並べの
やりやすさです。車内がダイキャストで埋まろうとも、
床下を自由に使えるほうが嬉しいんですね。モーター
カバーに無理やり浅い彫刻で再現された床下機器
のほうが許せないのです。少数派の意見かもしれ
ませんけれども・・・。
さて、それを生かして並べた床下機器、こっち側(海側)
は真横からの写真があったのでそこそこ正確だと思い
ます。MGが2基ぶら下がっているのが目立ちますね。
クーラーが載ってからは確かコレがTcに移設された
ため、5000のM1みたいにスッキリした床下になった
ようです。模型ではGMの4055B(阪急2800用らしい)
に含まれる物の両脇を切り詰めて短くしたもので再現
しました。一番左の箱はGMの「N」ランナーから持って
きていますが、もうちょっと横長なほうが似るかな。
今回は編成全体にわたって割と新しい金型の機器が
多く、以前作った車より幾らかシャープな床下になった
ように思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/2d/a415ce12ff9e82affadd6f9ba293ad90.jpg)
反対側(山側)。動力車の床下機器表現について注文を付けて
おいてあれですが、こっち側はあまり自信がないです。
どうしても非冷房時代の鮮明な写真が見つからなくて、
辛うじて見つかった山側からの編成写真に小さく写った
当該部分とニラメッコしながらの工作となりました。
編成の丁度真ん中あたりに来る車なので、どれも写りが
小さくて苦労しましたね。
こっち側も割と新しい金型の機器を多用していて、
たぶん新A~Cあたりがメインなんじゃないかなと・・・。
空気溜め的なのだけ6番の小さいほうを使ったと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/5b/e89acf1d069ae3a235cbe893dee5abca.jpg)
サハ2762です。全体を写せばいいのに、ステップが思いの
ほか目立ったのが嬉しくてそこしか写してない。
気が向いたらサハだけ後日側面写真を追加するかも。
機器少ないですけどね・・・。
色々写真を見比べた感じ、サハは非冷房車~冷房車の間に
大きな違いはないっぽいです。どっちも機器が少ない。
前述のステップは他の車みたいに機器の台座を介して取り
付ける事が出来ないため、ステップの為にわざわざプラ板で
取り付け台座を設けることとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/f4/7c9d10ba5032e90d889a7bb8f86e7980.jpg)
以前載せたデハ2600・2800の海側です。塗るとこんな感じに~
結構無茶をした気がする断流器が案外うまくまとまってくれて
ホッとした一方で、主制御器はわざわざ相鉄から持ってきた割に
今ひとつかな。何かが違う。
---
2010年2月25日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/fa/e292e0e96b6c999405f7642e0092d88e.jpg)
以前書いてたデハ2600・2800の山側の抵抗器と
分流コイルの碍子です。張り切って再現した割には
色差しが下手だったり白が目立ちすぎたりで今ひとつ。
碍子に色を差すついでにところどころ機器表面にも
ちょこちょこ白を入れて、機器の表記を再現してみました。
台車の住友マークも、昔の写真を見た限りでは若干周りと
違う色なので(モノクロなので明確な色はわからず)、
白を差してあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/e5/31399480d27102f3d41d646d7a050f2c.jpg)
めんどくさくて長い事先延ばしにしていたヒューズですが、
さすがにそろそろ残り作業が少なくなってきたので、
手を付けました。ボックス自体はキットに入っているパーツを
使いましたが、変形しまくりで凄い事になっているので、
全体をヤスリで削って形を整えてあります。屋根への固定も
接着剤だけでは相当不安なので、ボックスの脚と屋根板に
穴を開けて、0.4mmの真鍮線を介して取り付けるようにしました。
そのほか、プラペーパーを細切りにしたやつで帯状の出っ張り
を再現してあります。最初は形状的に近い東急7000用の流用
で済ませようかとも思いましたが、出来上がったものを見ると
やはり一手間かけてよかったなぁと思います。
ボックス全体が若干大きいですが、太めに再現した配管との
バランス的には却って良かったのでは、と納得しています。
脚だけはさすがに太すぎて美しくないですけどね・・・。
ボックスから延びる配管は他よりひとまわり細くなるので、
0.2mmの真鍮線で作りました。これもただ付けただけだと
絶対強度不足になるので、ボックス側と屋根板側双方に
穴を開け、差し込む構造にしてあります。実物とは異なる
構造ですが、案外目立ちませんでしょ?完璧にやろうと
したら太い方の配管に真鍮パイプを使うしかないと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/bb/3a36ab7aa11835b053cbed9b741e7e7b.jpg)
車体に関してはもうガラス貼りくらいしかやる事が無いのですが、
めんどくさくて手を出しあぐねています。ドアステッカーを貼るのも
気が重い・・・。
とりあえず一足先に乗務員扉だけガラスを入れました。
いつものように窓枠はGMのアルミ箔ステッカー、
文字はジオマトのインレタです。
---
2010年3月28日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/5b/8a0e63679a7f1026ee88e3d14925e307.jpg)
めんどくささから先延ばしにしていた窓ガラス貼りですが、
これをやらない事には完成しないのでようやく取り掛かりました。
全部貼り終わるまで一週間以上かかった気がする(´∀`;)
今回はドアステッカーのインレタ転写もあったので、尚更手間が
かかったっていうのはあるんですけどね・・・。
使った材料は戸袋窓が小田急5000形キットに入ってるサッシ
印刷窓、それ以外が塩ビシートです。塩ビの部分は普段なら
タミヤの透明プラ板を使うんですが、傷が入りやすい事と、
今回たまたま手持ち品に傷の少ないものがなかった為、
久々に塩ビを使ってみました。これはこれでホコリが付きやす
くて、一長一短な気がするんですけれども・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ac/46b12541d6af8579acb49d929461bb53.jpg)
ちなみに戸袋窓に使うこの印刷窓は、これまでサッシの
左右(元々戸袋窓に使う用の部分)だけを使って残りを
捨ててましたが、実はご覧のようにサッシの印刷に沿って
分割すればそれぞれ側板の戸袋窓より一回り大きくなる事が
判明しました。ようは、今まで捨ててた分も充分戸袋窓用
として使用できるという訳で、印刷窓の消費ペースが一気に
減りました・・・。いままで勿体無い事をしていましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/3e/0b8a6796c0e48ef5e1ce1375cce39455.jpg)
ガラスを貼り終わった後は、久々にロングシートなんてものを
作っていました。モリタあたりからホワイトメタルのパーツが
出ていた気がしますが、原則として今後作る電車は全部
ロングシート完備にする予定なので、経済性を重視して全部
自作としました。
背もたれが0.5mm厚のプラ板、座面部分が1.2mm厚のプラ板
で、それぞれを必要な長さに切った後、タミヤセメントで組み立
ててあります。色はGM22番に何色かを混ぜた紺色で、窓越し
でも見えやすいよう実物のイメージよりやや明るめの色合いと
してあります。取り付けにあたっては細かい採寸は行なわず、
窓越しに見て適当な高さに付くよう作業しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/aa/c9cc2d25251da92f06d1010fa8905b1e.jpg)
蹴込板の部分を塗り分けたりしてないので、シート単体で
見るとショボいですが、窓越しに見るとまぁまぁ、なんじゃ
ないでしょうか。赤とかオレンジのシートを使った電車なら
尚更効果的だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/73/8c8accba68bec0d43bc2a4a406183c5e.jpg)
先頭部分も仕上げました。新たにジャンパケーブルやエア
ホース類を付けてあります。細かい作り方は今回の更新と
同時公開の紹介ページに書きましたが、かなり強度重視の
作りになっています。たぶんやたらな事では壊れないはず。
地味に種別幕も印刷の粗さに耐えかねて鳳車輌のやつに
貼り替えてありますが、貼った場所が元々立体感に乏しす
ぎるパーツだけに、窓の中に幕が入っているようには見え
ませんね。残念。
こんな感じでようやく完成しました。
今回はサボり期間と仕上げ期間がとにかく長かったですね。
普段なら塗った後はサクサク進むはずなんですが、今回は
半年近くかかってる。“その2”以降が長いこと長いこと(笑)
正直かけた時間に見合う出来だとは到底思えなくて、反省
とか後悔の多い品物になってしまいましたが、久々に全力
で作った事もあって中々楽しかったです。
****************************************
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/8a/702691d3c767e5f3c7e79e847e000990.jpg)
長い事作りたかった電車たちの並び。
実はどっちも着工時期は大して変わらないんですが、完成時期は1年近く違ってしまった(・∀・;)
ホントに長かったなぁ・・・サボり期間がw
まさか3度も車体を作り直すとも思わなかったし・・・ほんとよく完成したもんだと思います(´,_>`)
長い長い製作記、お付き合いいただきましてありがとうございました。
完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の
展示室で公開中です。
本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。
なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.10.02***
■小田急2600形非冷房車(2008~2010年版)製作記その6 仕切り直し編3■
2010年2月1日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/10/74bbc616b3b2d98a639cddbacc3f3738.jpg)
今更ながら、新年明けて初の更新です。
ダラダラと製作を続けているうちに、とうとう材料を
買ってから3年目になってしまいました・・・(´ω`;)
さて、相変わらずといった感じの前面ですが、
前回の更新で載せた画像を見て、正面連結器の
高さが低すぎるのと、パーティングラインを削り忘れて
いる事に気づいた為、その辺に多少手を入れています。
あと、これは既にブログに書きましたが、前面だけガラス
を入れました。GMキットに入ってる塩ビシート(今回は
5000キットの分厚いやつじゃなくて、普通の薄いのを
使用)を開口部の大きさピッタリに切り出して、糸を引か
せたゴム系接着剤をそのシートの断面にのせていって、
ツライチになるよう嵌め込んだものです。
今回はHゴムが灰色なので省略しましたが、黒Hゴムの
場合は予め断面に黒を塗っておくとか、嵌め込んだ後
ガラス~Hゴムの間に薄めた黒を流し込むとかしないと
断面の白さが目立ちます。ワイパーはクロポのFM手すり
に入ってるもので、運転席側が長いもの、助手席側が短い
ものとしてあります。実車は運転席側を中心に、アイボリー
や紺(?)に塗られたものなどもあったようですが、資料が
揃わないのでまとめて無塗装の銀色としてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e2/572bb4ce735f4b30dd7ab9acca452d29.jpg)
上の画像でも微妙に映っているように、運転席の仕切りを
取り付けました。確か0.3mm厚のプラ板を加工したもので、
3000形3272Fの時と同じように客室側にプラ棒を当てて
垂直に立つようにしてあります。
手すりは最初やるつもりなどなかったのですが、下でご紹介
する運転席の機器などを作ってるうちにCPのFM系手すり
(の長い方の乗務員扉脇手すり)が仕切りの窓の幅とそこ
そこ合う事がわかって、付けてみました。色が暗いと目立た
ないので、これは床・仕切りをまとめて淡緑に塗装したあと、
この手すりにだけ明るい銀色を差して目立たせようかと考え
ています。
しかしあれですね・・・外に出る部分じゃないって事で相当
気が緩んでたようで、雑な工作です('A`;)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/39/99056995301927c9fef5d3f93bb0f99b.jpg)
案外よく見える運転室の中を作りこもうと思い、運転席側
には仕切りの壁+運転台本体、助手席側にはボックス状の
物体を付けることにしました。前者は右の画像で、GMの
18m級先頭用の汎用床板ランナーに入っているものをほぼ
そのまま使い、後者はプラ板で適当に組み立てた後、
手すり(妻面ステップ用に用意したトレジャー301系用のうち
乗務員扉脇の手すり)を付けたものです。
どちらもGM41番(伊豆急ペールブルー)を筆塗りしてあり
ますが、出来上がったものを見てみるともうちょっと明るい色
のほうが良かったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1b/90544116234f1ede28518fca37f5ca34.jpg)
運転台本体は最初そのまま取り付けたのですが、結構外から
見えるためメーター類を再現しました。台そのものの形が実車
とは若干異なるので、メーターの数なども適当に調整してあり
ます。メーターそのものは白いステッカーを丸く切っただけの
ものです。
仕切り壁の窓は、実車だとHゴム支持でガラスが入っているの
ですが、下手に色を差すとうるさくなりすぎると考えてそのまま
にしてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7c/cb7abb6097ac49ab5606ec492f1b3436.jpg)
車体に組み込むとこんな感じ。案外見えますでしょ?(・ω・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/fa/e0d54aed6bbc0bdb0b67fbf71288806f.jpg)
上から見ても・・・見える(・∀・b
このあと仕切りとかを淡緑に塗り終わったら、運転席のイスも
付けます。客室のロングシートも作っていますが、ようやく
構造を決めて一個試作した段階なので、6両分全部を量産
し終わるには当分時間が掛かりそうです・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/20/c266a4a541a06d249a02b0c44e31d292.jpg)
今回は久々にドアステッカーも貼ってみようと、インレタを
買ってきたので、1箇所試してみました。
1960年代から70年代後半頃(?)までは80年代の楕円形
ステッカーより更に前、すなわち現在のグレー印刷のものから
数えて3世代前となる「地が透明・印刷は白中心」という
ステッカーを使っていたようで、今回は“くろま屋”の私鉄用
ドアステッカーを使ってみました。画像はアホなことに背景に
青い紙を立てて撮ってしまったのでわかりにくいんですが、
インレタそのものに地色はなく、透明なガラスに白印刷のみ
のステッカーが貼られた様子を再現しています。
ちなみに右側に一個余分に転写してあるのは、かつて通常の
ドアステッカーの一段上に貼られていた、南新宿駅でのドア
締め切り扱いを表示するステッカーの再現を試みたものです。
実車は恐らく1967年の6連化~1973年の南新宿駅移設まで
の間、(各種画像を見比べた結果の推測では)新宿方先頭の
山側、小田原方先頭の海側・・・すなわち南新宿駅で開閉する
側の面のドアに貼られていたようで、案外目立ちます。
実物は文字だけなので、この模型のようにドアステッカーを
そのまま流用すると手の模様やら何やらで大袈裟になりすぎ
るのですが、雰囲気は出てるかな~なんて・・・。
ちなみにこのステッカーはドア両脇の戸袋窓にも貼られていた
みたいなので、これも再現しようと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/df/895dadf609ea189ec4560b96f8b6d35d.jpg)
少し前のブログでも書いたように、妻面にはクロポの幅広幌を
少し切り詰めて取り付けました。詳しい工程(ってほどのもん
でもないけど)はブログをご参照下さい。高さ方向はピッタリ
なので、幅だけ詰めれば使えます。今回は切り継ぎ部分の
補強も兼ねてプラ板で渡り板を付けてみました。
色は適当に塗ったらこんな風になりましたが、どうかな・・・?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/69/0548966496702781ae7c62fd999af2e5.jpg)
デハ2600・2800の床下機器並べがほぼ終わりました。
これは前回載せた抵抗器側とは反対側、主制御器が付く側
(海側)で、やや左よりの長い機械がたぶん主制御器。
これは鉄コレの相鉄6000から持ってきた。その隣、真ん中に
あるのがたぶん断流器で、これはGMのNo.7(東武8000あたり
のやつ)の適当な箱の表面に、新Bの断流器のギザギザだけ
切り取ってきて貼り付けたものです。実車もギザギザだけ一段
出っ張ってるので案外それっぽくなったんじゃないかな~なんて。
他はよく知らないので省略しますが、中間車は各車1箇所ずつ
昇降ステップが付くみたいなので、これが付く部分の機器は
やや引っ込み気味になるように取り付け、その機器のベースを
介してタヴァサの新型国電用ステップをぶら下げてあります。
---
2010年2月11日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ef/cc5fb3f662572f7288cbf3bf4acd8722.jpg)
3両あるM車のうち、真ん中に挟まるデハ2712で、
今回の模型ではこの車両に使い慣れたGM製動力を
組み込んであります。シンプルな構造や補修部品の
入手性など、敢えてコレを選ぶ理由は幾つかありま
すが、個人的にポイント高いのは床下機器並べの
やりやすさです。車内がダイキャストで埋まろうとも、
床下を自由に使えるほうが嬉しいんですね。モーター
カバーに無理やり浅い彫刻で再現された床下機器
のほうが許せないのです。少数派の意見かもしれ
ませんけれども・・・。
さて、それを生かして並べた床下機器、こっち側(海側)
は真横からの写真があったのでそこそこ正確だと思い
ます。MGが2基ぶら下がっているのが目立ちますね。
クーラーが載ってからは確かコレがTcに移設された
ため、5000のM1みたいにスッキリした床下になった
ようです。模型ではGMの4055B(阪急2800用らしい)
に含まれる物の両脇を切り詰めて短くしたもので再現
しました。一番左の箱はGMの「N」ランナーから持って
きていますが、もうちょっと横長なほうが似るかな。
今回は編成全体にわたって割と新しい金型の機器が
多く、以前作った車より幾らかシャープな床下になった
ように思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/2d/a415ce12ff9e82affadd6f9ba293ad90.jpg)
反対側(山側)。動力車の床下機器表現について注文を付けて
おいてあれですが、こっち側はあまり自信がないです。
どうしても非冷房時代の鮮明な写真が見つからなくて、
辛うじて見つかった山側からの編成写真に小さく写った
当該部分とニラメッコしながらの工作となりました。
編成の丁度真ん中あたりに来る車なので、どれも写りが
小さくて苦労しましたね。
こっち側も割と新しい金型の機器を多用していて、
たぶん新A~Cあたりがメインなんじゃないかなと・・・。
空気溜め的なのだけ6番の小さいほうを使ったと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/5b/e89acf1d069ae3a235cbe893dee5abca.jpg)
サハ2762です。全体を写せばいいのに、ステップが思いの
ほか目立ったのが嬉しくてそこしか写してない。
気が向いたらサハだけ後日側面写真を追加するかも。
機器少ないですけどね・・・。
色々写真を見比べた感じ、サハは非冷房車~冷房車の間に
大きな違いはないっぽいです。どっちも機器が少ない。
前述のステップは他の車みたいに機器の台座を介して取り
付ける事が出来ないため、ステップの為にわざわざプラ板で
取り付け台座を設けることとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/f4/7c9d10ba5032e90d889a7bb8f86e7980.jpg)
以前載せたデハ2600・2800の海側です。塗るとこんな感じに~
結構無茶をした気がする断流器が案外うまくまとまってくれて
ホッとした一方で、主制御器はわざわざ相鉄から持ってきた割に
今ひとつかな。何かが違う。
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2010年2月25日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/fa/e292e0e96b6c999405f7642e0092d88e.jpg)
以前書いてたデハ2600・2800の山側の抵抗器と
分流コイルの碍子です。張り切って再現した割には
色差しが下手だったり白が目立ちすぎたりで今ひとつ。
碍子に色を差すついでにところどころ機器表面にも
ちょこちょこ白を入れて、機器の表記を再現してみました。
台車の住友マークも、昔の写真を見た限りでは若干周りと
違う色なので(モノクロなので明確な色はわからず)、
白を差してあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/e5/31399480d27102f3d41d646d7a050f2c.jpg)
めんどくさくて長い事先延ばしにしていたヒューズですが、
さすがにそろそろ残り作業が少なくなってきたので、
手を付けました。ボックス自体はキットに入っているパーツを
使いましたが、変形しまくりで凄い事になっているので、
全体をヤスリで削って形を整えてあります。屋根への固定も
接着剤だけでは相当不安なので、ボックスの脚と屋根板に
穴を開けて、0.4mmの真鍮線を介して取り付けるようにしました。
そのほか、プラペーパーを細切りにしたやつで帯状の出っ張り
を再現してあります。最初は形状的に近い東急7000用の流用
で済ませようかとも思いましたが、出来上がったものを見ると
やはり一手間かけてよかったなぁと思います。
ボックス全体が若干大きいですが、太めに再現した配管との
バランス的には却って良かったのでは、と納得しています。
脚だけはさすがに太すぎて美しくないですけどね・・・。
ボックスから延びる配管は他よりひとまわり細くなるので、
0.2mmの真鍮線で作りました。これもただ付けただけだと
絶対強度不足になるので、ボックス側と屋根板側双方に
穴を開け、差し込む構造にしてあります。実物とは異なる
構造ですが、案外目立ちませんでしょ?完璧にやろうと
したら太い方の配管に真鍮パイプを使うしかないと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/bb/3a36ab7aa11835b053cbed9b741e7e7b.jpg)
車体に関してはもうガラス貼りくらいしかやる事が無いのですが、
めんどくさくて手を出しあぐねています。ドアステッカーを貼るのも
気が重い・・・。
とりあえず一足先に乗務員扉だけガラスを入れました。
いつものように窓枠はGMのアルミ箔ステッカー、
文字はジオマトのインレタです。
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2010年3月28日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/5b/8a0e63679a7f1026ee88e3d14925e307.jpg)
めんどくささから先延ばしにしていた窓ガラス貼りですが、
これをやらない事には完成しないのでようやく取り掛かりました。
全部貼り終わるまで一週間以上かかった気がする(´∀`;)
今回はドアステッカーのインレタ転写もあったので、尚更手間が
かかったっていうのはあるんですけどね・・・。
使った材料は戸袋窓が小田急5000形キットに入ってるサッシ
印刷窓、それ以外が塩ビシートです。塩ビの部分は普段なら
タミヤの透明プラ板を使うんですが、傷が入りやすい事と、
今回たまたま手持ち品に傷の少ないものがなかった為、
久々に塩ビを使ってみました。これはこれでホコリが付きやす
くて、一長一短な気がするんですけれども・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ac/46b12541d6af8579acb49d929461bb53.jpg)
ちなみに戸袋窓に使うこの印刷窓は、これまでサッシの
左右(元々戸袋窓に使う用の部分)だけを使って残りを
捨ててましたが、実はご覧のようにサッシの印刷に沿って
分割すればそれぞれ側板の戸袋窓より一回り大きくなる事が
判明しました。ようは、今まで捨ててた分も充分戸袋窓用
として使用できるという訳で、印刷窓の消費ペースが一気に
減りました・・・。いままで勿体無い事をしていましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/3e/0b8a6796c0e48ef5e1ce1375cce39455.jpg)
ガラスを貼り終わった後は、久々にロングシートなんてものを
作っていました。モリタあたりからホワイトメタルのパーツが
出ていた気がしますが、原則として今後作る電車は全部
ロングシート完備にする予定なので、経済性を重視して全部
自作としました。
背もたれが0.5mm厚のプラ板、座面部分が1.2mm厚のプラ板
で、それぞれを必要な長さに切った後、タミヤセメントで組み立
ててあります。色はGM22番に何色かを混ぜた紺色で、窓越し
でも見えやすいよう実物のイメージよりやや明るめの色合いと
してあります。取り付けにあたっては細かい採寸は行なわず、
窓越しに見て適当な高さに付くよう作業しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/aa/c9cc2d25251da92f06d1010fa8905b1e.jpg)
蹴込板の部分を塗り分けたりしてないので、シート単体で
見るとショボいですが、窓越しに見るとまぁまぁ、なんじゃ
ないでしょうか。赤とかオレンジのシートを使った電車なら
尚更効果的だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/73/8c8accba68bec0d43bc2a4a406183c5e.jpg)
先頭部分も仕上げました。新たにジャンパケーブルやエア
ホース類を付けてあります。細かい作り方は今回の更新と
同時公開の紹介ページに書きましたが、かなり強度重視の
作りになっています。たぶんやたらな事では壊れないはず。
地味に種別幕も印刷の粗さに耐えかねて鳳車輌のやつに
貼り替えてありますが、貼った場所が元々立体感に乏しす
ぎるパーツだけに、窓の中に幕が入っているようには見え
ませんね。残念。
こんな感じでようやく完成しました。
今回はサボり期間と仕上げ期間がとにかく長かったですね。
普段なら塗った後はサクサク進むはずなんですが、今回は
半年近くかかってる。“その2”以降が長いこと長いこと(笑)
正直かけた時間に見合う出来だとは到底思えなくて、反省
とか後悔の多い品物になってしまいましたが、久々に全力
で作った事もあって中々楽しかったです。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/8a/702691d3c767e5f3c7e79e847e000990.jpg)
長い事作りたかった電車たちの並び。
実はどっちも着工時期は大して変わらないんですが、完成時期は1年近く違ってしまった(・∀・;)
ホントに長かったなぁ・・・サボり期間がw
まさか3度も車体を作り直すとも思わなかったし・・・ほんとよく完成したもんだと思います(´,_>`)
長い長い製作記、お付き合いいただきましてありがとうございました。
完成した車両は本サイト(http://obakyu.s53.xrea.com/)の
展示室で公開中です。