小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

帝都のステンプラカー・ブルーグリーン編 IN01

2017年10月26日 17時59分38秒 | 京王帝都
事の発端は2017年春、ピンクの3000系が発売されたところから。
ベージュというやや地味なセレクトもあってか5~6年前にマイクロの
3000系が出た時はさほど惹かれなかったのですが、
色が変わると俄然ほしくなり、とりあえずピンクだけ買いました。
が、当然他の色も欲しくなってくるわけで・・・とりわけ
スカイブルーよりも柔和で落ち着いた印象のブルーグリーンが欲しい。

というわけで、タイミングよく格安のジャンクで手に入れた
3727Fをブルーグリーンの3722Fへと化かすプロジェクトが発足しました。


2017-07

もともと、重工作だった営団5000のあとの息抜きに
マスクの色だけ塗り替えればいいやと思っていたのですが


2017-10

あれーっていうw
この前twitterにも書きましたが、やっぱり「お手軽加工」ができないたちなのですね。
さくっと完成させたとしても、やらなかった加工メニューがずっと気になり続けて
後悔しそうなので、だったらはじめからフルメニューやっておこうと。
当然完成までの時間は何倍にも跳ね上がるので、仕掛の山はどんどん高くなっていくわけですが・・・。

加工箇所は下記のとおりです。
1.ヘッドライトケース
BONAの私鉄用ライトを付けられるように穴を拡大しますが、
実車はライトリムがケースの縁取りから飛び出ていません。
製品はここの凹凸表現が控えめで、単にBONAのライトをつけると
相当出目金になってしまうので、縁取りを高くしました。

工法は単純で、アルミ箔ステッカーで窪み部分をマスキングの後、
カラー瞬着パテを盛り、適宜整形しました。
まだ若干メリハリが不足していますが、工法的にはこのくらいが限度かなと思います。

2.手すり
もともとやるつもりはなかったのですが、
腰板のコーナー部分の質感差が省略されており、
どのみち前面は塗り直し必至なことから別パーツ化しました。

3.通風孔
今回は塗装を剥離せず、塗り重ねるので
モタッとしがちなここは削っておきました。
ちょうど実車もここだけSUS地なので、
塗装後にアルミ箔ステッカーで復元する予定です。

このほか、後期車特有の方向幕ケースのテーパーをやりたいところでしたが、
綺麗なエッジを出す自信がないのでたぶん省略します。



製品にTNを装着した様子。
カプラー逃げのために妻板を大きく欠き取っているのがわかります。
個人的には妻板も鑑賞対象なので、印象を大きく損なうこの切り欠きは
スルー出来ませんでした。



適宜エバグリのプラ帯材を使ってカプラーの可動域真上以外を埋めました。
これとて完璧ではありませんが、幾らかはマシになったと思います。



数が多いことと、この先カラーバリエーションを揃えるうえで
配管は是非ともスルーしておきたいところでしたが、、、
浅いモールドが許せなくて(そして実車は対照的に下駄を履いた配管なのもあって)
気が付けば削ってました。
ランボードも本来は脚の上に板が載ったタイプなので削ってあります。



最終的にブルーグリーンとサーモンピンクとライトグリーンを並べたいと思っていますが、
上記の加工をぜーーんぶやると思うと中々気が重い(´Д`;)
今回のプロトタイプである軽量SUS車体の編成たちは
'83~'84年の短期間で相当数が投入された(そしてグリーン車を一掃した)
そうですが、模型は数カ年計画でじわじわ増やしていければといったところでしょうか。

つづく・・・
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営団5000系アルミ車を作る。03S

2017年10月01日 22時21分50秒 | 営団地下鉄

2017-08

今回はあらゆるディテールを塗装後の取り付けとするため、
組み立て後、マッハのブラスクリーン→クレンザー研磨ののち、
フィニッシャーズのプライマー塗布→下地の白(Mr.のGX-1)と進めました。
このあたりの流れは問題なく進みましたが、
白を塗ったところで黄色信号が。

このキット、もともと前面と側面の継ぎ目は残すようにと説明書には指示があります。
ただ、その通りにやるとやや継ぎ目が目立ち過ぎ、リアルかというとちょっと微妙。
いっそ埋めてしまおうと作業したものの、ツルツルすぎても違和感。
ならばとタガネで筋彫りしたところ、不慣れさも相俟ってとんでもないヘロヘロラインに・・・。

この試行錯誤で10日程度費やしてしまい、心がボロボロになってきたころ
一旦落ち着くためにもう一度よーーーーく実車の写真を眺めました。
・・・?

妻面と同じ処理じゃね・・・?

「継ぎ目」という先入観で考えていましたが、
何のことはない、側と顔の間にはアングル状の縁取りがついているだけでした。
目指す姿がわかればあとは作業あるのみ。
エッジをくっきり出すためにアルミ箔ステッカーで適宜マスキングの後、
縁取りとなる部分に黒カラー瞬着(ドア枠のテーパーに用いたもの)を盛り→
硬化促進スプレーをひと吹き、スティック紙やすり(これもドア枠に使ったもの)で
ささっと仕上げてマスキングを剥がしました。



帯色は後述するとして、ご覧のような仕上がりに。
無論、一度設置してしまった帯は側板分のみ剥がし、
上記作業が済んだのちに新しく貼り直してあります。

twitterや前回記事では触れませんでしたが、
実は組み立ての過程でも側板を歪ませてしまったり
製作放棄の危機を何度か迎えており、
そのたびに辛くも立ち直って今を迎えます。


2017-08

ようやくハイライトブルーを塗れました。
Mr.323番(ライトブルー)にGX-1(クールホワイト)を少量混ぜ、
ブルーを際立たせるためにごく微量のクリアグリーンを足しました。
当時のカラー写真を見るとかなり淡いブルーの印象ですが、
下記2つの理由よりそれよりやや鮮やか目に調合しました。

1:模型的見栄え
これまではフィーリングで調合してぶっつけ本番で塗っちゃうことが
多かったのですが、今回はテストピースを作って
調合比率を検討しました。
最初、いま塗ってある色よりやや淡い色調で塗料を作ったのですが
(そして強気にも瓶一本分作ってしまったw→幸いにも使い道が見つかった→これはまた後日!)
アルミの乾いたシルバーとの対比がややボンヤリした印象で、
もうちょっとメリハリがあってもいいと思いました。

比率を忘れましたが、半々くらいだったのかな?
第二弾で白の割合を少し減らし、結局これで塗りました。

2:実車にバリエーションがある説
これは事実と異なる可能性があります。
が、アルミ車第1編成(S41年度車)と第2編成(S42年度車)のカラー写真を
見比べると、どうも後者のほうが濃いブルーをしている写真のが複数見つかったのです。
並びではなく別々の写真なので、当然天候やフィルムの関係も考えられるのですが、
製造所も第1と第3は川車に対し第2のみ日車であり・・・
もしかしてと思った次第。
今回はベンチレーターの関係から第2か第3編成と決めていたので、
ならばということで写真が多い第2編成と決め、写真を参考にしたブルーに仕上げた次第です。
第3編成は細帯時代の写真をほとんど見つけられませんでした。


2017-08

マスキングの後、シルバーを塗装。
いつにもアルミ車など塗っていないのでシルバーはいろいろ検討しましたが、
結局ヒナ氏より聞いたモデルカステンのクラシックシルバーをベースに
Mr.GX-1(クールホワイト)と、ごく微量の原色青を混ぜたもので仕上げました。
青を混ぜるのは、むかし読んだ江頭剛先生の「午前0時のひまつぶし」(さすがに'80年代のではなく
'07年の復刻版ですがw)で知った知恵で、真新しい無塗装車体の感じを出すのに有効です。


質感が異なるドアはクールホワイトの量を増すことで差をつけています。

ちなみに、乗務員扉の窓は本来もっと小さいことが
この段階で判明し・・・


よいしょっと


ふう

とんでもねえ横着で、
実は後々泣きを見ることになったのですが、
モチベーションダウンを防ぐためには
荒技も必要かなーと。。



ドアはこんな感じでランナーごと塗り、
仕上げ段階で車体にゴム系でくっつけました。


2017-08

ちょっと休憩。
どうやらエボで出たりはしなそうなので、
101系は自分で何とかする道を模索中。
試しに関水の改良品がどんなものか、と鶴見線セットを買ってみました。
追い追いちゃんとやりたい。


2017-09

一旦表面に光沢クリアーを吹き、
屋根を塗り、
前面の仕上げに差し掛かった図。
ライト類はトレジャーのTTP161-61と71で、
プライマー塗布の後、ドアと同じシルバーで塗装してあります。
Hゴムはエナメル系で塗っていますが、修正の際に
銀の上から直接どうこうは避けたく、また
なるべく表面が平滑なほうが都合がいいはず・・・との
考えから、上記のごとく一旦光沢クリアを吹いてから作業にかかっています。

方向幕は荻窪行きのみRMMの丸ノ内線キット用から、
他はクロポの営団5000用から貼っています。
運番は番号の間に白い筋を貼り重ねて表現しています。



側面の色差しも済ませ、全体に艶消しクリア(※第2~3編成はクリアラッカー処理をしていない為)を吹いたのち、
レンズとガラスを入れました。
ヘッドライトは我が家の標準、すなわち表面から1mmちょっとのところでカットし裏からアルミ箔ステッカーを
添えています。
表面にはテール共々光沢クリアを塗布して透明感をアップしています。

ガラスはキット付属のアクリル削り出し品ですが、窓の断面は予めヤスリでよくなめておきました。
ワイパーはボナの国電70系用です。


乗務員扉の手すりは予めテーパー部に微細な欠き取りを設けてあり、
ここを通してドアパーツの穴に差し込んであります。

4アーティストマーカーのシルバーで塗り、ステンレスの光沢感を再現しました。



心配していたドアテーパーは、仕上がってみるとこんな感じ。
テーパー外側の縁取りを綺麗に見せるため、角度は実車よりややきつめですが
数と効率を考えればまずまずなんじゃないでしょうか。



ほとんど触れてきませんでしたが、
今回は仕上げの都合上、車体と分けて塗れるものはすべて別塗りしています。
配管も例外ではなく、妻と屋根の塗り分けをより楽に綺麗に行うために
一番最後に取り付けました。
予め穴だけあけておき、塗装後にトレジャーの割ピン(配管止めバリエーション1より)から
高さのあるものを取り付け、アルミパイプによる配管を引いてあります。
屋根上では高く持ち上げられている反面、妻面では台座も見えないベタ付けなので、
妻はリード線で固定しています。

アルミパイプを用いたのは、あわよくば妻だけでも無塗装で仕上げられないか・・・という
欲からですが、資料を見てみると何のことはない配管は妻含めグレーなのでした。
但し、適度に柔らかく加工性はとても良かったです。
今後、応用の余地を感じさせました。



塗るとこんな感じ。
ヒューズはトレジャーの私鉄用Gを用いました。
ズバリではありませんが、初期の写真から判断するとこれかなーと・・・。



パンタはTOMIXのPT4212-Sの下半分と、PT17Bの上半分を組み合わせました。
ホーンがパイプ状になるのが正解のようです。
避雷器はトレジャーの京急用を向きを変えた上でプラ板の台座に取り付け、
パンタ台座へ接着してあります。

ランボードは洋白ランナーの端切れと1.5mm手すりを半田付けして作りましたが、
ピッチの精度が出ておらず、今作最大の失敗ともいえる見苦しい仕上がりになってしまいました。



ベンチレーターはキット付属のものです。
ボルト表現はリアルなのですが、やや角ばりすぎなのが玉に瑕。
営団車全体の統一感などを考えると、関水の6000系assyが手に入ればそっちのほうがいいかもしれません。

今回は陰影をつけるために造形村の黒サフを吹いたのち、
角度を考えながらグレーを上乗せして吹きましたが、
思ったより重厚感が出ませんでした。
ちょっと練習が必要なようです。

通風孔にはエナメルを調合したダークグレーを差しました。



キャブインテリア。
プラ棒細工ですが、マスコンはデッドマン付き?を模してすこし角度をつけ、
ブレーキは根っこにアルミパイプを用いて筒状に。
レバーのみランナー伸ばし線をブラウンに塗り分けました。



これも触れてきませんでしたが、今回足回りはマイクロの
千代田線5000系から床板ごと流用しています。
そのままだと車高が高いので、台車枠のツメを少々削りました。
1mm厚くらいのプラ板にツメを逃がす穴を開け、カポッと被せる冶具を
作った上でカッターの刃を極力寝かせて上部コンマ数ミリ分を削ぎ取る感じです。
単純な工夫ですが、これで車体が傾いたり車高が不揃いになる事態を防げます。

動力ユニットはマイクロのをそのまま使いましたが、
こちらは台車に付く集電板の頭を僅かに削り込めば同様に車高が下がります。



時間の都合でボルスタアンカーの別体化は叶いませんでしたが、
ミンデンドイツ型の板バネが厚ぼったい(乗務員扉手すりの話あたりで未加工状態が見られます)ので、
削りました。
量産品では歩留まり的な意味でなかなか追従が難しいのかもしれませんが、
片押しブレーキゆえに手を入れてやると効果的なようです。
KATOのNSEでもやんなきゃだめかなあ・・・(^^;)



そんなこんなで異例の突貫工事は無事終わり、竣工しました。
画像データを見ると側板の貼り合わせは6月になってから始めているので、
3ヶ月チョットでここまできたことになります。
やればできるじゃんと自画自賛する一方で、やはりいくつか改良の余地もあり
両数的な適正工期は4ヶ月くらいなのかなあといった感じ。

ともあれ、長年欲しいなーと思っていた5000系アルミ車の、それも細帯時代を
2017年クオリティでものにできた事には喜びもひとしお。
国電担当?の兄さんの301系と早く並べたいものです。



twitterに書いていた通り、最後のほうはとんでもない詰め詰めスケジュールで進めていたので、
仕上げ段階は写真を撮る余裕もなく・・・(^^;
竣工後の写真で補足を列挙します。

クビレのない筒形の信号炎管はEVOの103系用です。
KATOのを見慣れた目には小さめに映りますが、非常にシャープで利用価値大です。

排障器は例によって洋白パーツのランナーを適宜加工の上、ハンダ付けで取り付け足を固定し
台車枠に開けた穴へ差し込んでいます。
乗務員ステップはTOMIXの169系用(新長野色用と思しきグレー成型)スカートから
切り出したもの、胴受けは元の足回りのものにトレジャーのエッチングパーツを貼ったものです。
ダミーカプラーはGMの汎用胴受に含まれるもの、その横の箱はGMのOER8000更新用の
何かだったはず。若干車両限界オーバーしている気もするw

車番はBONAキットのものを使っていますが、2001年発売のキットだけにだいぶ食いつきが
悪かったので、ドライヤーで少し糊を溶かして使ったところ良好な結果となりました。
前面の営団マークのみ、上記インレタでは文字がつぶれ気味だったため
クロポのステッカーで対処しています。



FS358のかっこよさ。
スマートなような、ちょっと不安定なような形がとても好きです。
ウィキペディアによると後年問題を生じて交換となった経緯があるようですが、
最近出版されたピクアーカイブではさすがに何も触れていなかった(^^;



IRアンテナは割ピンと0.4mm真鍮線という、東武2000と同様の構成です。
工夫したい思いはあったのだけど、一旦オーソドックスにまとめた感じで・・・。

幌も角穴を埋めたかったのですが、技術と時間両方の問題で今回は説明書通り。
103-1500なり73系なりの時は直す予定です。



床下は主に下記の修正を加えました。

1.McとPなしMにブレーキ作用装置取付
 詳細な資料はありませんでしたが、みた感じ付いてるので、
 PつきMの床板から切り取り、角穴を開けてはめ込みました。
 Tcは確約がなかったので今のところやってない。

2.TcのエアタンクをGM京王8000用に交換
 不格好だったので、ベーシックなエアタンクを同様に角穴開けの後
 ベースごとはめ込みました。

3.動力ユニットはレリーフを機器ごとに切り出し、個別に接着
 写真を撮りそびれましたが、ダイキャストを艶消しブラックで仕上げ
 機器を一個一個接着しました。玩具っぽさは薄れたはず。

CPの車体中心線上への移設も検討しましたが、
各種資料を検討の結果、見送りました。



さすがに疲れたので、
一回短編成モノをやりたいなーと考え中・・・。
コメント (3)
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