小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

さよまら2019

2019年12月29日 21時13分03秒 | 雑記

今年の“作った子”たち。
京成3500形:平成31年1月竣工
西武3000系:令和元年9月竣工
小田急4000形:まだ製作中(


京成3500は昨年からの持ち越し。
9割方仕上がっていたのを、年始に竣工させました。
帯色は蕨の3600形に寄せたつもりでしたが、こうしてみると
ちょっと鮮やかすぎたかな?
スカイライナーだけがトリコロールカラーの頃の京成が好き!


粗が目立ちますが・・・
NRAくらいまでの西武ってこのアングルのイラストがよく広報紙に用いられていた記憶。
ラビューの時はさすがに採用されなかった?

この車は今年着工して今年竣工した正真正銘の令和っ子。
当初はボナのキットで作るつもりが製作中に側板を破損、
急きょ蕨ベースで再着工しましたが、結果的に前面は良い表情になりました。
爽やかなレモンイエローではなく、敢えてちょっと赤みを持たせたディープイエローと
華やかなステンレスのコントラストはとても模型映えして、作ってよかったなあと思います。
窓周りのベージュも、手はかかるけどとてもいい配色ですね。
乗務員扉前の塗り分けの丸みが肝なので、ここにはちょっとこだわりました。

実車さながらの狭山線暫定4連ということにしていますが、
もはや残り4両を作る気力は完全になく、このまま固定化しそうな予感。


2018年の小田急電鉄完全ガイド(5000形・3000形)に続いて、京成と西武にそれぞれ掲載して頂きました。


TMS932号(2019-9)

誌面掲載という点では、コンペのカラーグラフを除けば初めてTMSに記事を掲載していただいたことが大きなトピックでした。
ヒナ氏の301系との同時掲載となり、これ以上ない晴れがましい出来事となりました。


3Dプリント元年・・・営団03系ツナギ箱

思い返せば5年くらいやるやる言ってやらなかった3Dモデリングは、ついに今年初めて出力しました。
同じ機器がたくさん必要になるのが宿命みたいな通勤電車を好むタチとしては、強い味方になってくれそうです。
今のところかっこいい足回りを実現したい願望が強く、1年後にはボルスタアンカー別体の台車が作れいたらいいナと思っています。


使用例。
初めての設計ゆえ、いろいろ甘いところもありますがけっこう感激した。
色々な表現ができそうな気がする反面、非3D部分・・・最たるものとしては
車体の工作とのバランスにも留意したいと思います。


TOMIX 185系A編成

ここからは今年買った中でとくに印象深いもののおはなし。
185系は発売当初にモタモタしていたら完全に売り切れてしまいましたが、
後日ぽちでA編成だけ買いました。
モタモタしていたのは、153系と繋げたいから国鉄仕様を待とう・・・との
心理からでしたが、時々真夜中の湘南ライナーに乗って帰ることがあり
現行は現行で・・・となった次第。
列番は迷わず3737Mにした。
品川~大船を30分弱で走破する速さがとても良き良きです。



新幹線は、なんというか手が滑った(・ω・)



相鉄で通勤していた頃、よく羨望の目で見ていた。
ライナー側から見るとジワジワと追い越す相鉄をじっくり見られて楽しい。
YNBの各形式だと、車窓の暗闇に暖色照明が映えるのも楽しい。


田町電車区・・・敷地もろとも思い出に。

年末になって出たKATOの113系、付属4連だけ買ってみた。
Hゴム窓のクリアランスが気になるけど、最新クオリティでこの顔を
作るとこうなるのか。


戸塚大踏切のモジュールが欲しくなる眺め。
113-1000'も出るのかな。


朝の中目黒駅は電車でいっぱい・・・TOMIX 東急初代5000系

いつかは欲しいなと思ってたのが、
中古相場を少し下回る感じで出ていたので、完全に手が滑った。


東武2000を進めるきっかけになるといいなと思って撮った一枚。
主抵抗器はどう考えても3Dでやったほうがいいと思って中断していたやつなので、
いよいよ・・・と思っていますが、2~3年の間に車体に不満が生じてきた。
後期車もいいけど、つるんとした顔の1次車が可愛いからぜひ作りたい。


2020年の東急卓上カレンダー風に・・・。3450は鉄コレ待ち?


東急マニア諸氏はもう8億回くらいやってるであろう並び。
尊すぎて漏らした。
7000系の折妻角度は賛否両論ですが、個人的にはすごく好き。
好きな電車だけに完璧を目指したくて手が出せないあるある現象に陥っていますが、
生きているうちにモノにしたいなあ。


ワールド工芸 秩父鉄道ED38

これも長年欲しかったやつ。
今年は趣味に使える時間が少なくなり、それを買い物にぶつけた感のある一年でもありました。
遅かれ早かれ買ったであろうものばかりなので、後悔はないのですが。
今んとこ手付かずですが、GMのナックルカプラーを付けようと思案中。


唐突な感のあるセレクトですが、
実は20年以上前から憧れの機関車なのです。

小学校に上がったばかりのころ、ブックオフで古本の鉄ファンNo.320(1987-12)を買ってもらって
そのなかにあったこの記事を見た時の衝撃。草軽!とか明延鉱山の一円電車!とかのたまっていた
変態小学生にはたまらないスタイルでしたね。
阪和電鉄そのものに対するあこがれも強いので、電車もちゃんと形にしたいと思います。


ごちゃっと2019。
今年はJNMAで初めて実演をやらせていただきましたが、
思いのほか緊張して、KHK500の前面ガラスはややお恥ずかしい仕上がりに。
残りのガラスとインテリアを入れれば完成なので、これもほどほどで形にしたいですな。
あ、緊張はしたけど楽しかったですよ。


新しい芽。路線バス。
シールドビームを買った近所のリサイクルショップで、捨て値で箱にいっぱい放り込まれてたのを買ったら
案外楽しくなってきた。


増えた。神奈中はわざわざ別の店を探したけど。
鉄道車両とは違ったセンスの色使いが楽しい。
細かな表記類の再現が難しそうなので、今のところ塗り直しやディテールアップはしない所存。


いろんな顔がある。
まだ型式を勉強中だけど、MP-118っていうのかな、ブルドックタイプが一番好き。


かっこいい。
さすがにモノコックボディは見たことがないけど、波型塗装の神奈中は多少記憶の中にある。
売店に売ってるダイキャストのバスがこの波型塗装で、
当時すでに増えていた直線塗装じゃないのが不満だったな。さっき見たのと違う!的な・・・


神奈中は新しいバスとセットだった。
このスタイルはずいぶん長いこと作っていたように思いますが、
最近の新車はちょっと顔が変わりましたね(バンパーも車体色のやつ)

土地勘のない場所を歩いている時に見る路線バスが
知ってる駅名を表示してる時って安堵感がありますね。



これはさすがに見届けてきた。
かっこいい写真はその道の人に任せて、気ままに観察してきましたよ。



これも今年設置されたんだったか。
とても美しい。



まだ騒がれていないところも見ておきたい。



身近なものを面白がれる趣味は、得ですね。
この取り合わせもさることながら、
E235の幕板を見るたびに全金の73系を連想して萌えてます(死語)

本年もありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シールドビームを模型で楽しむ

2019年12月27日 23時53分27秒 | 雑記


白熱灯と対比して新しいヘッドライトの象徴のようであったシールドビームも、
ここ数年でずいぶん減ったように思います。
角型タイプはLEDに交換されて趣を変え(点灯時は青白い光がかっこいいのですが、
消灯時がチョット不気味)、丸型タイプは装備する車両そのものの多くが置き換え途上にあります。
その余波で、解体する際マニア向けイベントで販売されたと思しきものが
偶然近所のリサイクルショップに並んでいたので、模型の製作資料として飼い始めた次第。
よい機会なので実車におけるシールドビームの種類と、
Nゲージで再現する際のパーツを自分なりに整理してみることにしました。

なお、画像のシールドビームは小糸製作所製で、昭和40年代以降の電車(周りに並んでいるののはその一例)に
幅広く採用された、ややカドが角ばっているタイプです。
参考までに実測寸法を付記しておきます。

リム外周:約240mm(ヒンジ含まず)
レンズ直径:約170mm

※内容には誤りや偏りもあるかと思います。
 お気づきの際には是非ご教示ください。


タイプA 相鉄7000系

さっきの画像のタイプと同一品と思われるものをタイプAとします。
切妻の外板にベタ付けした例を示します。
相鉄では昭和45年の2100系(確か新6000より2か月早い)~少なくとも昭和60年の在来7000系最終増備車までは
このタイプを使っています(※新7000系については後ほど)


タイプA 京王6000系

後退角があるため、台座を設けた例。
ヒンジは台座の外周に収まっています。
京王では昭和47年~平成3年の6000系が唯一にして最大の採用例と思われます。


タイプA JR113系

台座からヒンジが飛び出ている例。
国鉄・JRだと昭和43年の711系あたり~平成何年だかの武蔵野用205系まで?
いわゆるメルヘン顔も上からカバー被せているだけと踏んでいますが、果たして?


タイプA 泉北高速3000系

SUS外板×台座付きの例。
やはりヒンジは台座に収まっています。
当然リムの外周を縁取るように台座が見えますので、
113系の例とはずいぶん見え方が変わります。

タイプAについてはリムが銀でもかなり白っぽい艶消し銀なのがポイントです。
私がリサイクルショップで買ったものは塗装されていましたが、
泉北高速の例はアルミ地肌のようにも見える・・・?
模型で再現する際には、敢えて華やかさを持たせるためにメッキ仕上げとするのも
良いですが、似せるという意味では面倒でも艶消し銀に塗ったほうが良さそうです。


タイプA 営団3000系

今までご紹介してきたのは全て竣工当時からこのライトでしたが、
営団3000は昭和40年代以降ごろからこのタイプへ交換された模様です。
凝った造型の同車はライトケースにフードのような縁取りがあり、
当初のタイプはフードに収まる厚みのものだったようです。

交換後はご覧の通りの突き出し具合で、独特の表情を形作っていました。
フードの内側は普通にSUS地ですが、影になるせいか黒っぽく見えることが多く、
かなり控えめに、ならスミ入れしたほうがリアルに見えそうです。



真横からでないのが悔やまれますが、リムの突き出し具合の参考に。


タイプA 伊豆箱根3000系 JR185系

同じリムを横に並べて、テールライトにも応用した例。
似た配置の新京成8000などは、かなり近づけて並べるために
ヒンジが斜めになるよう配置する、独特の工夫が見られます。

185系はつい惑わされがちですが、タイプAを2つ並べた上から
銀色のカバーをかぶせています。
このカバーを付ける前の、とんでもなくギョロ目の姿が
鉄道ファンNo.240(1981-4)の目次横に載っています。
たぶん117系や211系も同じなのでは・・・?と思っています。



もしかするとこれもカバーの内側は・・・?



仮にあれがそうなら自ずとこれも?



211やメルヘン顔の205もそうなら、これだってタイプAでも不思議ではない。

閑話休題。
タイプAを模型で再現するにはどうするか?考察してみたいと思います。


トレジャータウン TTP161-61 国電用シールドビーム(普及版)
リム外周直径=約1.6mm(実物270mm÷150=1.6mm ほぼスケール通り) 取付穴φ1.5mm


色々な見方があると思いますが、個人的にはタイプAなら
これが決定版のパーツだと思います。


※右は後述のボナファイデプロダクト P-207(私鉄用薄型シールドビーム)

意外とレンズは奥まっていること、リムの頭は僅かにテーパーがかかっていること、
大きさや厚みのバランスなどの観点から今のところ一番バランスが良いと思います。



レンズの外周に縁取りがあって、その外側をリムが囲むのが正確な形状ですが、
これを完璧に再現しています。
普及版とあるように、ヒンジを省略していること以外パーフェクトだと思います。


使用例。
レンズを頭から1mm程度のところでカットして、裏からアルミ箔ステッカーを当てています。
更にレンズ表面に光沢クリアを塗布すると、いい具合に反射鏡が表現できます。


トレジャータウン TTP161-11 国電用シールドビーム

ヒンジを再現している完璧版。
ただし、説明書にもあるようにリムの内側をドリルでさらわないと
レンズが入りにくいです。
そしてロストワックス製なので、この加工が結構大変・・・
そもそもパーツを強固に保持するのに一苦労するなど
私の技量と知能ではやや持て余してしまうのが現状です。


ボナファイデプロダクト P-207 私鉄用薄型シールドビーム
リム外周直径=約1.4mm 取付穴φ1.2mm

薄型と銘打っているのが気になりますが、たぶんタイプAを
プロトタイプにしていると推測。
もしかすると京王2010用=後述のタイプBかも。



レンズを入れた図。
目指している形はトレジャーのTTP161と似ている=タイプAの気がする。



トレジャーと比べて直径はやや小さめです。
ただし、トレジャーがスケールで割ってピッタリだからオールマイティに
使えるとは限らないのが難しいところ。
実車の顔立ちに応じてデフォルメする場合や、
そもそも前面パーツのライトケースが小さめにデフォルメされている場合など
スケール通りのパーツが使えないケースもあると思います。


タヴァサホビーハウス PN-015(新型国電用シールドビーム)
リム外周直径=約1.5mm(ただしテーパーがかなり強めなので、先端は約1.3mm)
取り付け穴φ1.5mm

画像は後退角のある東海型前面用のものです。
先端にかなりテーパーがかかっておりリムの先端がかなり薄めです。
かつて、銀河のシールドビームと比べて非常にシャープな印象を持ったものですが、
このテーパーがポイントだったのかもしれません。
個人的にはシャープすぎて薄味な顔立ちになるのが気になり、
あまり使ったことのないパーツです。完全に好みの問題です。



レンズが出っ張らない。
パーツの台紙には1995年の文字。約四半世紀前にこのクオリティです。
RMMに載ってた玉虫色の電車たち(2000年夏にハイパーモデリング1で再録)が
シンクロしますな。



上から色を塗るなら、メッキよりも
真鍮地肌のほうがプライマー効きやすかったりするのか?


タイプB 東急7000系(※踏切より安全を確認の上撮影)

お次はタイプAよりも少し古めの電車に多用されているリムが丸くて
たぶんステンレス無塗装のもの。
キラリとした質感がどことなくトイライクです。
かの名著、私鉄電車のアルバムで言うところの
大量輸送時代の到来、を迎えつつもまだ手作り感・暖かみが
チョット残っている時代をしのばせるライトリムです。


たぶんタイプB 京王帝都3000系

断定できないけど、特徴的にはタイプBと似てる。
ボナのP-207はこういうフード状のライトケースに収めるうえで
薄型なのが活きてきそうだけど、タイプBとして見るならリムがちょっと角張りすぎ?


たぶんタイプB 京王帝都5000系

タイプAよりもわずかに直径が大きかったりするのかな。
なんかそんな気がする。
でもって厚みは少し薄め?


たぶんタイプB 京成3500形

昭和47年~の車にしてはやや古風な味わい。
しかし昭和57年~平成元年(!)の3600形のヘッドライトももしかしてコレなのでは説。
しかも面白いことにテールライトリムはタイプAなのです。
すなわち新京成8000同様に横並びなのに混用。


銀河モデル N-017
リム外周直径=約1.7mm
取り付け穴φ1.2mm

言わずと知れたロングセラーパーツ。
多くのモデラーが愛用していると思われ、たまにしばらく欠品が続いたりします。
かつてはタイプAを再現するのにも多用しましたが、
私はトレジャーのTTP161が出てから専らタイプBの再現用に使っています。


その理由は一目瞭然で、
リム外周直径が僅かに大きいこと、レンズの収まり方などがタイプBにぴったりです。
そしてメッキがありがたい。


かつて、タヴァサと比べてごつく見られがちでしたが、
個人的にはリムの厚み具合がとても好みで、タイプAの再現にも多用していました。


使用例 京成3500形
平成26年春竣工の東急8607Fを製作後、トレジャーのTTP161シリーズが出たので、
以降は専らタイプBの車両に使っています。


使用例2 東武2000系・8000系

実車の画像が用意できませんでしたが、いわゆる東武顔もタイプBなのではないかと・・・
何とも愛嬌のある形のライトケースと相まって、
暖かみのある、可愛い顔立ちを形作るのに一役買っています。
この顔にはタイプBだとつくづく感じます。
東急7000→7700でタイプB→Aの交換例が見られますが、似て非なるライトリムであって
電車の表情が全然変わってしまうことがわかります。


タイプC 阪神7861形

タイプBに似ていますが、リムがちょっとシャープな感じがしませんか?
断定はできませんが、別物なんじゃないかと推測。


タイプC 近鉄6200系

たぶんおんなじ?
角型の2連・3連尾灯が阪神(ex.8000後期)近鉄(ex.16000)京阪(ex.3000テレビカー)で幅広く見られるように、
関西中心に採用されているタイプなのか?


タイプC? 高松琴平電気鉄道1070形(もと京急2代目600形)
これも似てる。


タイプD 南海6000系

タイプBよりもレンズが出っ張っている。
タイプCよりもリムが丸い。
私が知らないだけかもしれないが、関東ではあまり見ないタイプ。
強いて言えば都電7500のライトに似てる?たぶんあれは違うものだろうけど・・・


タイプD 神戸電鉄1100形

すごくクラシックな感じだけど、
この顔で平成の世に新造されてたりするのが神戸電鉄。すこ...


タイプE 西武旧101系

701系の途中~9000系まで長ーーーーーく使われていたタイプ。
知らないだけで、マイナーチェンジしてるかもしれない。
タイプAより直径がやや大きく見えて、独特のリムと台座付き。


ボナファイデプロダクト P-204 西武新系列用シールドビーム
リム外周直径=約1.8mm
取り付け穴φ1.8mm

西武3000キットと同時に設計したのかな?
他のシールドビームよりもちょっと大きめ、丸いリムなどの特徴が再現されています。
以前は真鍮地肌のものでしたが、途中からメッキ仕様になりました。
どのみち台座を塗らなきゃならないので、真鍮地肌のが残ってたら買いかも。



太いリムがとても可愛い。


使用例。
飾り帯を塗り分ける場合、作業的には後付けしたほうが楽ですが、
この場合は台座周りに薄めた黄色を流し込むのを忘れずに。
台座は車体と一体なので、隙間が空くといかにも後付けした感じになってしまいます。


タイプF 小田急9000形

トリは我らがOER!
タイプB~D同様にステンレスなのか、無塗装のギラギラリムです。
リム内周のテーパーが目立ちます。
また、わかりにくいですがヘッドライトレンズの
上部だけ横方向にカットが入っています。

竣工当時はもっとアッサリしたリムで、
千代田線乗り入れ開始後、昭和50年代中頃以降にこのタイプに交換されました。
詳しく知らないけど、リムを外側から開けられるようにしたのかな?


タイプF 小田急5200形

小田急マニアには説明不要?
かの有名な9000形のライト流用5200形。
そもそも5200形自体昭和57年の最終増備車まで白熱灯で製造されていたと思われる、
中々稀有な電車でしたが、平成12年に9000形4連×2を8連固定にした際、
外したライトを用いて、確か5262×6を皮切りにシールドビーム化されました。
5259×6以降の、戸袋窓が金押さえになった後期車グループを中心にシールドビーム化されましたが、
これも例外があり5255と5256は初期車ながら改造され、5260、5261、5264は後期車ながら
廃車まで未改造のままでした。
9000形のライト撤去車は9301・9002、9303・9004、9305・9006の6両なので、
仮に予備品があったとしても到底数が合わず、一部の5200は新しい部品を使っている説もあります。
大好きな電車だけど、実はこの辺の詳しい事情を知らない。詳しい方は是非教えてください。


タヴァサホビーハウス PX-038(民鉄用前尾灯セット)
外周直径=約1.8mm
取り付け穴φ1.7mm

商品名のとおり、同じリムにクリアレンズとレッドレンズが組み合わされたセットです。
タイプAやBよりも直径が大きく、リムは薄く、そして実物は
内周についているテーパーが外周についてしまっているのが特徴です。


さすがにレンズ上部のみのカット表現は省略されています。


内周か外周かを別にしてテーパーが付いている分、リム先端はかなり薄いです。
マイクロエースの9000形はかなり太めのリム表現ですが、
個人的にはあのくらいのほうが好みです。
そして外周はあくまでもテーパーがかかっていない。
最近Twitterでその太いリムをドリルでさらって
うまい具合に内周テーパーにしてる作例を見ちゃったので、
もうあれを真似することしか考えてない...

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小田急4000形製作記(床下編)

2019年12月10日 23時00分09秒 | 小田急新4000形
残すところあとわずかとなった2019年、
小田急には待望の新型通勤車5000形が搬入されましたが、
皆様の目にはどう映りましたか?
私は、台車が日車製、外板がついに非ダルフィニッシュ、など
仕様面での興味深さこそ感じるものの、ずいぶん思い切ったスタイルだナ...という印象。
とりわけ帯の2色化には中々衝撃を受けましたが、実際に見たり乗ったりすれば
またイメージも変わるのかもしれません。

今回の衝撃は、ひとつ前の4000形発表時との落差もありそうです。
「今度の新型はE233ベースらしい...」と聞いた当初はHIDライトをオデコに付けた
ノッペラボウ顔を想像していましたが、いざプレスリリースのイメージ図を見るや
何とも愛嬌のある顔立ち。俄然実車の登場が楽しみになったことを思い出します。


2007.08 小田原駅にて

搬入直後に海老名へ見に行ったり、試運転を追い掛けたり。
新鮮味溢れるインペリアルブルーの色使いも大好きで、
東急5000のジャンクボディを使っていつか作ろうと思ってきました。
ただ、膨大な数の客扉を取り換えるのも骨が折れるなーと思ううちに時は流れ...



実際に手にするのは2015年、TOMIXから製品化されるまで8年の歳月を必要としました。
待った甲斐あってとてもよく似ていて嬉しくなりました。



なのでいつまでたっても眺めているばかりで...



一向に着工せず...



行き先表示だけ貼ってみたりしてあっという間に更に4年が過ぎました。



そして今年。
たまたま実車に触れる機会が増え、そういえば...ということで久々に引っ張り出してきました。
手が止まっていたのは、床下機器が実車とかなり異なるので直そうと思いつつ
地味すぎて億劫になっていたためです。
手ごろなパーツが見当たらない大きめのエアータンクを
ランナーから削り出してみたのですが、
ちょうど直前に営団03のツナギ箱を初めての3D出力しており...



面白半分で作ってみた。
でもこの時点では妻面の膨らみの描き方がよくわかってなくてイマイチ。
その後Twitterで描き方を教えてもらったり、
今回出力した分については瞬着パテを盛って(粘度が高すぎなければ
表面張力で自ずとドーム状になる)対処したのですが、、、



先ほど調べ事をしているときに、たまたまTOMIXのE233-2000の写真が目に留まり、固まりました。

ちゃんと再現されてんじゃんorz

小田急4000とはほとんど同じ床板を使っているものの、
所々別のパーツを使っており、その一部にお目当てのエアータンクが再現されていたというオチ。
しかも私が作ったのは全体にちょっと小ぶりすぎる模様。
曲面上に付く突起みたいのも再現して意気揚々だったのが一気にしょんぼりです。
作り直そうか・・・?
今回のプロトタイプとする2次車からこのエアータンクは中間車に
付くよう設計変更されているので、目立たないっちゃ目立たないんだけど、
ここまでやっといてE233-2000と揃わないのも悔しい。



気を取り直して他の部分。
タンク類のコックみたいなのはφ0.2の真鍮線とトレジャーの0.8or1.0の汎用手すりで細密化しました。
ほんとはもう少し角張っているとよりリアルなんだけど、手軽に透け感が出せて便利です。
実車をよく見ると、意外と突き出し具合が大きいです。
上に載せた3D出力のエアータンクも突き出し具合を一度修正しています。



動力ユニットカバーは機器ごとにバラバラにして個別に貼り付けます。
ただしVVVFはやたら平べったいので、ダイキャストをダイヤモンドヤスリで
幾らか削り込んで、別途用意したトレーラー仕様のVVVF機器を薄くして貼ることにしました。



そのトレーラー仕様の機器とて、若干平べったいんだけどね...
今回はこのまま塗っちゃいました。



クハの前のほうに付く謎の機器はプラ材でチャチャっと作った。
色が廻りにくいのでエアータンクともども、別塗りすることにしました。



先頭台車の排障器もプラ材で。
OM-ATS車上子が付いてた当時は更に前方に支持アームが伸びていましたが、
今回はあっさり撤去後の仕様にしました。

こうしてみると、台車枠も空気ばね下の部材の厚み不足とか、
軸箱横の縦部材が大げさすぎるとかいろいろ不満が。
台車の3Dモデリングは習得途上につき、今回はとりあえず塗っちまいました。
最初は完璧な足回りを目指していたけど、VVVFといい結構妥協が目立ってきた。
エアータンク...あのまんまでいいかなと思えてきた。



萎えてきたので可愛いお顔の写真で気分転換でも。
ダミーカプラーは純正パーツのままですが、スカートの開口部に合わせて
角が丸くなっている胴受けはトレジャーのTTP219-12(連結器胴受け2)を貼りました。
まさかのOER4000専用パーツが収録されている有能パーツです。
初めて使いましたが、立体感が増してかっこいいですね。



これまた初めて付けるクレーンフックはタヴァサの汎用品より。画像の段階では仮付けです。
今まで省略してきたものをいきなり付けた理由はご覧の通りで、
このスカートの欠き取りでは無視できなくなろうというものです。


←小田原 新宿→
クハ4050
デハ4000
デハ4100
(海側)

最後に全車の床下機器配列一覧でも。
上でも書きましたが今回のプロトタイプは2次車(4058×10以降)で、CPやエアータンクの配置が変更されています。
(今回はこれらを後付けすることにしたので、画像には写っていません)

クハ4050最前部のD-ATS-P箱はGMの3000形から、
デハ4000のフィルタリアクトル左の機器は8000形更新車用から持ってきました。


←小田原 新宿→
デハ4300
サハ4350
サハ4450
(海側)
※デハ4200は動力ユニット組込予定につき省略(デハ4000とほぼ同配列)

一部不足する機器はジャンクで入手していたE233-2000のサハより流用しました。


←小田原 新宿→
デハ4400
デハ4500
クハ4550
(海側)

特にクハは1次車と2次車でかなり違います。
今後製作する方は資料写真がどちらなのか確認したほうが良いかもしれません。


←新宿 小田原→
クハ4050
デハ4000
デハ4100
(山側)

こちら側はTIOS箱やら直通予備ユニットなどパターン化された配置が目に付きます。


←新宿 小田原→
デハ4300
サハ4350
サハ4450
(山側)
※デハ4200は動力ユニット組込予定につき省略(デハ4000とほぼ同配列)


←新宿 小田原→
デハ4400
デハ4500
クハ4550

つづく・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする